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風紋 もくじ / この前 / この後
朝6時ちょっと過ぎ、まだ薄暗い時間に、新聞を取りに外に出る。東側の空は夜が明けかけていて、刻一刻と色が変わり、ところどころに黄みの赤色のくっきりした色が見える。周りの空も明るい白色。一方で、西側の空には、はっきりとお月様が見える。朝が近いのに堂々と輝いている。 昨日、NHKで「死の国の旋律〜アウシュヴィッツの音楽家たち〜」という番組(恐らく再放送)を見た。 この番組を見た感想を語る言葉を、私は今は持てない。 (2004/02/08,AM7:30記)
月が、とてもとてもきれいだった。 何ものかが壊れ、“何もかももうだめだ”と思い知った場所から、絶望以外のものは生まれないだろうか、と、ふと思う。元の通りには戻らないものもある。戻らないのは、身を引きちぎられるかと思うほど痛い。けれど、そこから何か…何か生まれないだろうかと思う。生まれてほしいと祈る。そう思うことは、希望的に過ぎるだろうか。 どうか、苦しみ過ぎることのないように。 と私が祈るのも、あまりにも無責任なことなのだろうかと思うと、黙って宙を見つめてぼんやりするしかない。 以前のようにすらすらっとこの場所に日記が書けるようになるかなという気がしている。一方で、もう無理なのではないかと思ったりもする。ここのところはパソコンに向かうのも疲れてしまっていて、この場所とは別にプライベートで書いている生活記録もほとんど書けなかった。 あと、昨日あたりからふらつきが再発しているような気がする。 BGM:「夜明けまでのマーメイド」(歌:松本典子) 今から10年以上前の歌だろうか。歌手と曲名と曲しか知らないけれど、ものすごく切なくて哀しいメロディーと歌詞が好きで、時々聴く。
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