もくじ ／ この前 ／ この後
| 2003年09月30日(火) | いろいろなことを少しずつ。 |
火星がまだ見える。望遠鏡も何も持っていないので、肉眼でぼーっと眺めているだけなのだけれど。6万年ぶり…だったかな。今、私がここでこうして火星を見ることができるのも、何かのめぐりあわせかなとも思う。何かがどこかで違えば、私はこうして火星を見ていなかったかもしれない。
そろそろ金木犀の咲く季節かしら。昨日、どこかでちらりと見かけたような。
明日から10月。心が弱くなりそうな時には、私はこの文章を読んで、時々自分でもこのおまじないをやってみたりする。
すううっ。……ぱちん。
目をつむり、息を深く吸い、右手で握り拳を作ると、それを開いた自分の左掌に思いきり叩きつける。それから、ゆっくり瞼をひらき、右手のことを包み込むような形で握りしめている自分の左手の指に視線を走らせる。
右手さん右手さん、しっかりしてね。左手さん左手さん、くじけそうになったら右手さんを守ってあげてね。
（中略）
だから、励ますのは自分の右手。その右手を包み込み、守ってあげるのは自分の左手。もう駄目だっていうその時まで、励まされた右手が頑張って、右手だけではどうしようもなくなったら、今度は左手が右手を庇う。庇われている間に、右手は何とか立ち直って、そしてまた左手の庇護を出て、最初の一歩からがんばるんだ。
（新井素子『チグリスとユーフラテス』 1999年 集英社（詳細）。p.377より部分引用）
最近は、何か大きなこと（と自分が考えているところのこと）に向かう時に、一度深呼吸をすることを心がけている。それから、周りの人に助けを求めること、周りの人の力を借りることも覚えていこうと思っている（上に引用したこととは矛盾するようだけれど、本当にそう思う）。
冷蔵庫に、一昨日の買い物（食料品）のレシートが貼ってあったのだけれど、ちらっと横目で見て通り過ぎた時に
「ふざけるミックス」
という商品名があったように見えた。
ええ？？と思って、もう1度よく見てみると、レシートには縦に
「とろけるミックス \…
さけ \…」
と書いてあった。
多分、上下を混同して読み違えてしまったのだと思うが、どこにもない「ふ」の字をどこから連想したのかは不明。
今日は1日中横になっていた気がする…。
いつ死んでも後悔のないような生き方をしようと思った。これ、以前にも書いたことかなぁ。時々思い出さないと、私は忘れてしまうから。一方で、焦らないことも覚えていこうと思う。
| 2003年09月29日(月) | タイトルは付けられないけれど、いろいろなことを書いた日記。 |
曼珠沙華の花を、あちこちで見た。美しくて、気高くて、憧れて、でも少し怖くて、悲しくて…という花だと思った。近寄ると「私に近付かないで」と撥ね退けられそうで、でも近寄ってみたくて、でもやはり撥ね退けられそうだ。花の方も、近寄ってきて欲しくないと思っているような、でも一方で近寄ってきてほしいと思っているような、でもやはり誰も近寄ってきて欲しくないと思っているような気がする。私が勝手に花の気持ちを想像しているだけだけれど…。
「そう遠くない昔のことのような気もするし、ずっとずっと昔のことだったような気もする、そんな過去のある時に、もう二度と会うことのできない遠いところへ旅立った友人」のことを思い出していた。私の心の中の彼女は、いつも私に背を向けているように思う。決してこちらを見てくれないように思う。でも本当は、背を向けているのは私の方で、彼女はずっと私に向き合ってくれているのかもしれない。よくわからない。いつか向き合えたらいいなとは思っている。
カレンダーを見て、まだ9月だったの？と思い、同じ9月でも9月1日と今との空気が全く違うことに驚いている。一方で、私の家の朝顔はまだ咲いていて、つぼみもまだある。
先週から始まった、新しい場所での新しい仕事に、こういう風景を見て、こういうことを感じたり考えたりしながら通う。多少遠いところに行っているので、「大変でしょ？」と言われることもあるが、遠距離であることはそれほど苦になっていない（もともと私は、知らない土地をうろうろしたり、迷子になるのが好きなので）。もちろん仕事自体が、やりがいがあって楽しいものなので（その過程でたくさん迷ったり困ったり悩んだりもしているが）、実りの多い時間を過ごせそうな気がする。
自分の右手と左手をじっと見つめて「よし、行くぞっ！」と、自分を勇気付けてから仕事に臨んでいる。
お天気が良くて、惹き込まれるような青空の日には、何かいいことが起こるような気がする。でも、青空の日ではなくても、それはそれで、何かいいことが起こるような気もする。
今日の日記には、タイトルが付けられない。
もくじ ／ この前 ／ この後
