風紋

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2003年07月30日(水) 休団 / プラスチックパックのお辞儀 / 弱気

数日前の話になるのだけれど、所属している楽団に休団届けを提出してきた。体調があまり良くないからというのが理由であるのだけれど、一度休団してしまうともう復団できないような気がして、なかなか休団に踏み切れずにいた(今までも休団したことはあったけれど、理由が試験前だからとかいうものだったので、自分でもいつになったら復団するという見通しが立っていたため)。ただ、ここ3ヶ月は実質的に休団状態であったし、一度区切りをつけて休養した方がいいと、ようやく思い切った。

私自身の中では、以前から考えていたことだったのだけれど、周りの人にはあまり言っていなかったので、突然休団を申し出て、随分と驚かせてしまったし迷惑もかけてしまった。抱えている仕事も、結局中途半端に放り出したまま、他の人に引き継ぐ形になってしまった。それが何とも申し訳なかった。

“しっかり治して、秋にはまた戻ってきます”とパートの人や仲のいい人に告げた。“別に休団中でもかまわないから、良くなったらおいで”と言ってもらった。申し訳なくてならなくて、でもありがたかった。そして何とも寂しかった。退団するわけではないのに。

調子を何とか整えて、また楽団に戻りたいし、皆と一緒にステージの上で演奏したいと思う。それを実現できる自信はあまりないのだけれど、せめてそう思い続けていたいと思う。


今日は、とても風の強い日だった。昼食時に、スーパーマーケットで買ってきたお惣菜が入ったプラスチックのパックの蓋を開けて台所の机の上に置いておいた。そうしたら、窓から入ってくる風に吹かれて、パックの蓋が絶妙なタイミングで起き上がったり倒れたりしていた(蓋と底部がくっついている形のパックだったため。言葉だとどんな様子なのか説明しづらいな…)。その様子が、何だかお辞儀をしているように見えて、ついつい見とれてしまった。そのうち、自分もパックに合わせてお辞儀をしてしまっていた。


元気な時は割と元気で、けろっとしているし、ごく普通に動き回ったり仕事をしたりしているのだけれど、調子が悪い時は全身から力が抜けるような感じで、ばったりと横になったり、ぼんやりと座り込んだりするしかない状態。調子が悪いと、かなり弱気になる。どうしようもなく心細くなる。

…めそめそ。


2003年07月28日(月) 夏 / 届きたい

夏とは思えないような涼しい気候の日が続いているが、空の見え方や陽射しのまぶしさ、“しゃわしゃわ”と聞こえてくる蝉の声を聞くと、やはり今は夏なのだと思う。

しばらく外に出ない間に、ずいぶんたくさんの種類の花が咲いていた。夏に咲く花は、凛とした強さをたたえているように思う。憧れる(全部が全部そうではないかもしれないけれど…)。


届きたい、と願い、必死に手を伸ばしている。しかし、届かない。手を伸ばす気力さえも消えそうになっている。届かなくてもいいとさえ思い始める。しかし、ぎりぎりの気力を振り絞って手を伸ばそうとする。なんとか、欠片ほどのものでも、届かせたくて。しかし、どのように手を伸ばすと届くのか、段々とわからなくなってきている。届きたいという思いだけが宙に浮いたまま居場所を失っている。

私は、そんな気持ちで書こうとしているような気がした(今は)。“届く”を“思いを伝える”、“手を伸ばす”を“言葉にする”と置き換えると。それは日記を書くことに限らなくて、知っている人と話したり、手紙を書いたり、メールを書いたりすることも、ある程度まとまった文章を書こうとすることも、そんな気持ちがする。

書けば書くほど、…なんと言えばいいのかな。…………、という感じがする。

“届きたい”のか“届かせたい”のか、よくわからないけれど。

伝言:一応、大丈夫です。元気な時は割と元気です。たぶん。


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浜梨 |MAIL“そよ風”(メモ程度のものを書くところ)“風向計”(はてなダイアリー。趣味、生活、その他)