今の会社に入って、今月でまる９年。
９年ってすごいな。頑張ったよね。
自分でもこうして書いてびっくりする年月だなって思う。
ま、でも、確かに一生懸命やってきたんだけど、それほど自分の生活全てが仕事だったかと言われると、全くそんなことはなく、仕事じゃない生活の方が確実にメインだったと思う。
私はたぶん、運がいい。
自分の生活において、それほど比重が大きかったわけではない仕事で、ここまでのポジションにつけたのは、いろいろなことのタイミングがよかったというか、出会った上司に教えられた仕事に対する考え方が、いつも自分の根本にあって、それが私をいつも助けてくれていたというか、たぶんそういうことの積み重ねだっただろうと思う。
今の彼女と付き合いはじめて、私は今までと全く違った職種に足を踏み入れることになった。
確かに、一緒にいたい、彼女の成績を上げてあげたい、そういう不純な動機で彼女と一緒に働きはじめたことは間違いないし、私の立場ですべき行動ではないだろう。
そして、社内には、そういった行動をおもしろくないと思う人も、不振に思う人もいるだろうと思う。
ただ、結果的に、私が週末一緒に働いている彼女のお店は、実際に売上が大幅に伸びたし、それによって彼女は多額の成果手当を得たし、会社的にも業態のモデル店として、データが取れたり、お客様の声、アルバイトの声が多く吸い上げられたこともまた間違いないことだったと思う。
そして、私自身、今までと全く違う仕事で、仕事のおもしろさをいやというほど知った。
正直、売上を上げることに夢中だった。
実際に自分が現場で、お客様にうちの会社の商品を食べていただき、お金をもらう、これがこんなに楽しいことだとは思わなかった。
もしかすると、それは好きな人と一緒にやることだからなのかもしれないけど。
それでも、今まで自由だった自分のプライベート時間の多くを、その仕事に費やし、実際に汗を流してとにかく動き、どういう風に、何でより多くの売上を上げていくのか戦略を立てる、そして、その結果はダイレクトに毎日、毎日出る。
私は、彼女のことなしにしても、この仕事のおもしろさにずいぶんはまってしまった。
今では、私はこの現場での仕事が本当に大好きだし、楽しくてしかたがない。
ただ、それと同時に、この業種の今後の可能性、不安定感というのもいやというほどわかってしまった。
だから迷いが生じた。
今まで目の前の自分がやるべき仕事しか見ていなかった。
自分の仕事はきちんとこなしながらも、会社の業績はどこか無関心で、自分の仕事の将来性と、会社の将来性は関係ないと思っていた。
あくまで、会社員スタイル。
でも、実際に自分の会社が稼いでいるその現場を見て、この商売について、真剣に考えるようになりました。
いつのまにか、仕事が大半をしめる生活。
それでも、横にはいつも彼女がいるから、ま、完全なる公私混同と言えば公私混同。
けど、知ってよかったと思う。
自分の会社のやっていることに向き合って、楽しさも厳しさも知って、そして迷った。
私はこれからの自分の仕事について、今本当に迷っている。
迷いながらも、自分の可能性が広がったのを確かに感じた。
私には何ができるだろう・・・というより、何をやろうかと今、思っている。

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