静かなる零への回帰録...翔人

 

 

美学 - 2004年05月25日(火)

久々に、ちょっとお洋服について書きたいと思います。
『下妻物語』に触発されたとかは内緒☆←やめろ。


私は基本的にお洋服を選ぶ際に二つのことを心掛けます。
・自分の理念にかなっているか
・自分をよりよく見せてくれるか

誰しも、自分のテーマというものがあると思います。
私の場合、薔薇と蝶。紫。下品になり過ぎないエロチック。
それを兼ね備えていれば、そのお洋服は合格、ということになります。

自分を無様に見せるお洋服は要りません。
私は物凄く着痩せをする人間です。
それは、そのようにお洋服を選んでいるからでもあります。
「よりよく見せる」とは、そういうことなのです。


でも一番大事なのは、お洋服に着られるのではなく、
自分がきちんと着ることでしょうか。
その為には少しの努力が必要かも知れませんが、
そんなもの、着たいものを着るためならば、惜しむはずもありません。


「デブのロリータは赦せない」と、最近よく耳にします。
私はこの言葉を吐く人間に問いたい。
「じゃあ貴女は、そのお洋服をきちんと着こなせているの?」と。
この場合、少し矛盾が生じるかも知れません。
でも私は思います。好きなお洋服を着て、何が悪いのか?と。
体型は付加価値に過ぎません。
太っているからといって、ロリータをしてはいけない決まりはないし、
心からロリータを愛するのであれば、その格好はちっともおかしくない。
そうして人様を馬鹿にしている人間こそ、ロリータであるべきではないのです。
日々精進、人の振り見て我が振り直せ、と申しますしね。


つまるところ、最終的には「着たいから着る」という結論に達してしまいます。
人にとって服装とは、時に自信を与えるものであり、
時に勇気を生み出す原動力となるものなのです。

私は家族から服装をよく馬鹿にされますが、ちっとも堪えません。
好きだから着ているのであって、TPOは守っているし、
誰に迷惑をかけるわけでもないからです。


素敵なお洋服を着ている方は、
自然と顔も自信に満ちているような気がします。
それはとても素晴らしいことであると思うのです。
私だけかも知れませんが。
いや、私が自分の着ているお洋服に自信をもっているから、
そう思えるのかも知れません。


今日はメタモルでカットソーを通販致しました。
仕事にも着ていけるといいな、と思います。
初のロリ服。果たして似合うのでせうか…。


体型とお洋服のことに関しては常々思っていたことなので書かせて頂きました。
悪口言うなら前に鏡で自分の姿を見てみなさい。

それでは、また一週間ほど消えます。御機嫌よう。


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スタンス - 2004年05月21日(金)

人にはそれぞれのスタンスが存在する。
それはまぁ、ペースとか、そういったものと同義かも知れない。


心が死にそうなほどの忙しさの中、
それを癒してくれるものを探していた。
仕事であれほど服に触ってるのに、
それを癒すのも服だなんて少し笑ってしまう。


まだ試行錯誤の中、大事に育てられていると思う。
環境は決して悪くない。
不満はある。給料が安い、勉強にならない、残業が多すぎるなどなど。

正直、好きな服着て働けるところの何と素晴らしきことか、と思ってる。


でもしょうがないじゃないか。
私はここを選んだのだし。
ここで歩いていくしかないじゃないか。


気付けば、もうすぐ翆蓮の誕生日。
最近忙しすぎて構ってあげられていない。
でも見ていると、心の隙間を埋めてくれる。


私が服飾関係の道を選んだのは、結局、「服が好きだから」という
一言に集約されてしまうんじゃなかろうか。
疲れてても、心労で腕切っても、働いてる時や、
ディスプレイ作ってるときは幸せ。
トータルコーディネートさせて貰えるときは楽しい。
つまりは、全てそこに集約されてしまうわけで。


きっと、どんな洋服の店でも楽しいと思えるのだろう。
私は私なりのスタンスでそれに向き合いながら生きていく、きっと。


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人生の岐路に佇む - 2004年05月18日(火)

今日の30分休憩は泣き通しで終わってしまった。


病院にはかれこれ一ヶ月近く行っていない。
そろそろ限界かと思われる。
一番プレーンな立場で物事を、私を見て話してくれるのは先生だけだ。


上司に、「辞めるかも知れない」と報告した。
まだ分からないけれど。
嫌だからではなくて、夢を憧れを捨て切れないから。
今月で店長が辞めることは知っていた。
周りが凄く良く、私に接してくれているのも実感していた。
でも、夢を捨てられなかった。


言わなければ、今こんな思いを抱えることはなかっただろう。
言わなければ、どんどん気まずくなっていくのを肌で感じていただろう。
言わなければ、私はみんなに嘘をつきながら働いて、勝手に辞めていく…。


「どちらに転んでも、後悔はするよ」
「夢を捨てて後悔するか」
「一人残していくのを後悔するか」
「結局人は後悔なしでは生きられないから」
「今悩んでもしょうがないから」
「結果が出てから、もう少し悩もう」


贅沢な悩みですよね、と話す私に、先生は成長したと言った。
そう言えるだけ成長したと言った。
果たしてそうなんだろうか。


夢のために何を犠牲にすればいいのか分からない。
社会に身を投じてみれば、自分の意思だけではどうにもならないことが、
わんさと増えて私を戸惑わせる。


この体と意識をもって生きられるのは一度だけ。
だったら満足いくまでやってみたいと願うのは我侭だろうか。
今という時間は、若い間にしか出来ないことは山のようにある。
それでも、限られた時間にしか出来ないから。


どうすればいいんだろうか。
どっちを捨てればいいんだろうか。
まだ決まったわけではないけど。
選択を迫られた時、私はどうするんだろうか。


願わくば、その選択が。
自分にとって最良であったと後で思えるものであって欲しい。


賽を振る時は訪れ、人生の岐路に佇む。


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ふれあい、知る - 2004年05月10日(月)

勤務始まって四日目です。
昨日はお休みだったのですが、背中が痛くて何も出来ず。
いつも寝るのが深夜になるのでだらだら寝てました。
本当はライブに行く予定だったのですが…。


四日も経つと、自然と声かけも出来るようになります。
店長もビックリの声のボリュームの変化。初日とは大違い。
接客もあたふたしながらも出来るようになり、
お客様からどのようなコーディネートをすれば良いかなども訊かれます。

さて、ここでいつもドツボにはまるのですが。
「私の接客で、お客様は満足できているのか?」ということ。
物凄く気になります。怖いくらいです。
自分でデザイナーになりたいとのたまっておきながら、
ヒト一人満足させられるコーディネートが出来ないなんて、笑止千万。
それ以前に、お客様に失礼。失礼飛び越えてそんな店員要らん。

勉強不足を痛感させられます。
私は今まで本当に狭い畑で生きてきましたから。
カジュアルなんて、私には程遠い存在。
常に気高く格好よくを推奨してきた私には、とてもじゃないけど…。

だからこそ余計に心配で、余計に惨めなのです。
基本のコーディネートさえ知っていれば大丈夫ではありますが。
私の提案は間違いではなかったか?とか、色々思ったりするわけで。

勉強不足を痛感しています。
人に服を売るとは、そういうことなのです。
「もう二度と来たくない」と思われたら最後。
喋るだけが能じゃない。


閉店作業に一時間ほどかかりました。
サービス残業です。
うちの店は残業手当なんてつきません。
チーフがかなり心配してくれていたそうです。
たった一人での閉店作業は寂しくて心もとなくてしょうがなかったです。


まだまだ色んなことを覚えなくてはいけない毎日。
人とふれあうのは苦痛ではないけれど、時にふと、不安になる。


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働くということ - 2004年05月07日(金)

「夢を仕事にするのはやっぱり本望であるけれど、
ギャップを感じたり苦痛に思うのは免れない」

ある人に言われた。


昨日から仕事が始まりました。
昼から21時まで立ちっぱなし。服をひたすら畳む、畳む、畳む…。
精算、閉店作業を指導していただくものの、難しすぎて未だよく分からず。
声かけも当然のことながら指導される。
でもこれが現場ってやつだと思う。
これが働くってことだと思う。
楽して金貰ったところで、何の実感が湧こうか。

まだまだ入ったばかりで、レジもよく分からない。
しかしながら、お客様から見れば私は既に店員の一人であって。
何もかもを熟知していると思われるのは当然のことなのだ。
焦ってはいけない。一つ一つ吸収していこうではないか。
慌てふためき、躓き、それでも私は働きたいと思うんだ、この場所で。

今月で店長が辞めてしまう。一ヶ月にも満たない付き合い。
一緒に閉店作業をするのは昨日を含めて2回きり。
私のために、全部まとめたノートを作ってくれた。
普通はそこまでやってくれないと思う。
今思うと結構泣けてくる。
頑張らなければいけないと思う。

ハンチングのよっちゃん、ことチーフは結構怖い。
でも言ってることに間違いはないし、こういう仕事を長年してきただけはあると思う。
これからも心密かに憧れて目標にしていくことだろう…。


最初から完璧なものなどあるだろうか?
求められるのはそうではない。完璧ではない。
きちんと身についた知識と応用力。あとは経験。
それさえあれば、どこに行ったって上手くやっていけることだろう。



本当に、今の職場は恵まれていると思う。
楽しいと純粋に思う。



負けたくなかった。上京していった彼女には。
でも、思ったよりもそれはくだらないプライドだったのかも知れない。
今は全然負けた気がしないし、同業者としては、
もっと尻を叩いてやりたい。


とにもかくにも、昨日よりはレジが早くなった。
パソコン入力が分かるようになった。
畳みも慣れた。
少しの進歩だけど、飛び込んだ世界への順応は意外に早い。
昨日より今日の私はお客様と話ができる余裕があった。
今日より明日の私は、何かまた違ったことが出来るはずだ。
だから毎日の変化を楽しんでいけばいい、励みにすればいい。
応援してくれる人はたくさんいるのだから。
逃げ帰って、ここで働くわけではないのだから。
私は私の道を、私自身で選び取って歩いているのだから。




余談。Mさん、金曜更新の例のぶつに独白が加わったのは私の影響?挑戦状?そんな風にうけとってもいいですか?苦笑


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