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壱岐津 礼
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2014年02月28日(金)
新作うpしました

 すぴばるの方でも告知していますが、すぴばる小説部に新作をUPしました。今回は二次創作の方です。原作は『吸血鬼ハンターD』!「二次のくせしてなんだこのボリュームはっ!?」ていう、勝手にサイドストーリー的な、起承転結きっちりあるお話ですよ!Dを知ってる人も知らない人も読んでね!読んでね!ていうか!Dを知らない人は原作読んでね!面白いから!!

 拙作へのリンクはこちら↓
 『永遠の放浪者 とわのたびびと』

 「永遠」を「とわ」、「放浪者」を「たびびと」と読ませたかったわけですが、タイトルにはルビ振れないのでした。とほー

 実を言うと、Dは「双影の騎士」の途中で脱落してまして……というのも、あの頃、段々「一巻一話完結」しなくなっていったでしょう?Dは当時、原則として一年に一巻発刊だったんですよ。中途で話ぶった切られるとツライツライ;学生だったらそれでも次巻を楽しみに待てたかもしれないけれども、既に社会人やってて、生活の中にノイズ多くて、こう、覚えてられないんですよ、途中までの話を。というところで心が折れました。すみません。けど、出会った時はこーこーせーだった私も今やすっかりいいおばさんになってしまって、その間、社会も個人的にも色々あってねぇ、て遠い目。長いシリーズの宿命ですけれども、読者も年を取るのです(´・ω・`)
 しかーし!これに関しては断言いたしますけれども、追いかけられなくなったからといってDを忘れたことは無いのですよ!
 あのね、あのね!私、やっぱり思うんだけど、Dは一番最初の『吸血鬼ハンターD』が傑出して素晴らしいですね!単独で読んでもワクワク♪うっとり♡読み終えて「この先Dはどういう旅を続けるんだろう?」とか色々妄想たくましくしちゃうでしょう?だから『風立ちて―――』が出た時には、うっひゃー!て小躍りしちゃったんですよ。あ、『風立ちて―――』といえば、当時、ものすごい珍しい乱丁というかミスプリ本を引いちゃいまして、交換してもらったんですけど、今思えばああいうのも貴重だから取っといてもう一冊買えばよかったって気もしますねぇ。

 そんなこんなで、本作は、もしかしたら原作の流れと異なってしまってるかもしれないけれども、あの「センチメンタル・スキヤキ・ウエスタン」が大好きなんだよぉぉぉっっ!!!!!という気持ちを込めて書きました。
 ええと、『風立ちて―――』までと、天野喜孝画伯が画集『魔天』を出された時、それに載ってた短いのが、ベースになっていると思ってください。あの辺から着想した話です。て、構想二十数年!?(当時筆力が無くて書き上げられなかっただけです;)
 実は、その頃、同じくDが好きな友達と「合同誌出そう!」と企画してまして、それにこのネタを使う予定にしてたんですけれども、合同誌企画そのものは諸事情でポシャってしまったのですが、結果として、ポシャってよかったですね……。こんな……、「単独で出せや!」みたいなボリュームになるとは、書き始めた頃は夢にも思いませんでした(;´Д`)物語っておそろすぃ。
 長さとしては「中編」ですが、同人小説としてはかなり長い部類に入ります。

 あ、繰り返しになります、『吸血鬼ハンターD』本当に面白いので!「これぞエンターテイメント!!!!!」て小説ですので!!ことに直撃を受けていない若い世代の方、ぜひぜひ、原作を読んでみてください!最初の一巻だけでも!!

 ……ついでに私のも、読んでくれたら嬉しいです……。
 ※やおい・BLじゃありません

追記:
 エディタで総量確認したら、四百字詰原稿用紙199枚相当でしたわ。惜しい、あともう少しで200枚超えたのに!じゃない!!
 最初、漫画で描くつもりで、10枚コンテ切って全然本題にたどりつけないから小説に切り換えたんでした。その判断だけはまあ、正しかったと思いますわ。漫画には漫画の端折りテクってのはあるんですが、それでも通常の同人誌枚数を大幅に超えることは間違いなく。どんなに頑張っても描き終わりませんよ、これ。
 振り返ってみれば、視点は交差するは時間も交差するは、結構、無茶な構成やってるなぁ、というか、「無茶な構成」だとも思わずに挑戦してたわけで、若さゆえのあれ……。そりゃ頓挫するわ、と、二十ン年経って書き上げてしみじみ思いました。
 ちなみに、二十ン年前の書きかけの原稿は、文章がアレなのもあるけど、つなぎがgdgdすぎて、プロット程度の参考にもなりませんでしたわ。なんかもう、一から新作書き起こした気分。

 あ、それと、最初は「菊地秀行(敬称略)文体」を模倣しようか、とも試みたんですよ。無茶ですねー。勿論できませんでした(^_^;)
 殊にDの場合そうなんですけれども、原作の文体ってものすごくデコレティブでしょ?あれって本来「真似しちゃいけない」種類の文章だと思うんですよ。自分の文章については、二十ン年の間に紆余曲折あったんですけれども、一旦、「装飾をゴリゴリ削る」って過程を経て、やっと適切にデコレーションできるようになった気がします。
 そうそう、これの前に、またコテコテにデコレティブな文でオリジナル長編書いたわけですけれども、そこから今回の原稿に移って、どうしても癖が出ちゃうというか、妙にデジャヴを覚える感覚もあったりして。書きかけ放置はこっちが先だったので、「こっちが原点」だったのかなぁ?などと思ったりもして。怪奇趣味は影響受けたかも。そして、模倣を放棄してから逆に近づけたような気もします。
 それにしても、美形表現に自分のボキャブラリー総動員でした。超絶美形は文章だって楽じゃないよ。「美しい」と書けば「美しい」と伝わるかっていうと、そうとも限らないんだもの。加えて、美形描写をDに集中させたかったので、他のキャラを「美しい」と書けない枷なんかもあって、結構、その辺苦労してます。
 あ、起承転結のある物語として成立させるためにですね、Dって、単体だと「話にならない」キャラなので。普通、二次創作にオリキャラ投入は好きではない方なんですが、Dでストーリーを動かそうと思ったらオリキャラ無しではなんにも出来ないんで。なんしか、何しか、謎が多い上に喋らん!でしょ、彼は。という都合で、オリキャラがものすごく自己主張してしまいました。で、Dはなぜか主に左手との会話ばっかりだったりして……だって、オリキャラと打ち解けて会話するようなやつじゃないもん><
 オリキャラで苦労したのは、「菊地秀行的お約束」として「下衆」を出さねばならん、と思ったわけですが!すっごく書きにくかったです!だって書いてて楽しくないもん「下衆」は!でも頑張りましたよ(´;ω;`)
 「元がジュブナイルだから」というのも意識して、下衆を下衆に書きつつ全年齢に「ギリギリいけるかな!?」という瀬戸際の表現上の自分の中での攻防なんかもあったりしたんです。昔はOKだった表現が今はNGになるご時世じゃないですか。おかげで二十ン年前は「こうしよう」と思ってた設定を色々変えなきゃならなくなりました。WEBだって趣味だって、趣味だからこそ不粋なツッコミ入れられたくないもん(´;ω;`)
 もう一つ、「Dのお約束」であるところの、まあ、その、通常、Dはラストでは微笑んで去ることになってるっぽいんですけれども、当初、そうするつもりでいたんですけれども、書いてるうちに「これ、ムリだって(´;ω;`)」「いやいや、どうしてもムリだって(´;ω;`)」という事態になってしまって、このお約束は果たすことができませんでした(´;ω;`)無念!
 と、追記の方が長くなっちゃいましたね。
 色々あったけれども、仕上げ時に読み返して「あ、なかなか面白いんでね?コレ」と思えたので、とりあえず第一想定読者自分なんで、自分が読んで「面白い」と思えたことにホッとしてます。

 ……でも友人が読んだら「またエロいものを書いて」って言うんだろうなぁ……(原作がエロスとバイオレンスの双璧の片方なお方なんだからしょうがないじゃない(´;ω;`)直接表現とかはしてません。全年齢目指しましたから)