2位レアルに11P差がついた我がバルサ。優勝へ向けて驀進中です。 巷では「優勝はバルサで決まった」との向きが大きいようですが、 選手、監督ともども「まだ分からない」ということで油断は 感じられません。 負けたことは悔しいですが、今の選手層ではCLで敗退が決まって 逆に良かったかなと思わざるを得ないのも事実です。 リーガに集中できる今の状況は悪くない。
さて今日の相手はデポルティボ・ラ・コルーニャ。 しかも敵地のリアソールでのゲーム。 序盤こそ、ナイベトの抜けた最終ラインとマウロ・シルバの衰えから DFが崩壊。Big4らしからぬ戦いを続けていたデポル。 ルケ、ヴィクトルといったところが頑張ってはいたようですが、 ヴァレロンにも輝きが感じられませんでしたし、トリスタンもイマイチ ということで苦しんでいました。 しかし、冬のマーケットでミランから獲得した
 ファブリツィオ・コロッチーニがチームを変えました。 おどろくほどDFが安定。 これが攻撃陣にもいい影響を与え、ヴァレロンもコンディションが 上がってきました。これに好調のルケが絡むのですから侮れない 存在になりました。 一人入っただけでこうも変わるとは・・・
さてそんな29節 デポルvsバルサレポ。 長文おつきあいくださいませ。<(_ _)> <前半> 6分 セルヒオの蹴ったFKはものの見事にDFラインの裏へ。 それに反応して完全に抜け出したのがルケ。 得意の左足でV.バルデスの位置を確認してシュート。 しかし、狙いすぎたのか逆サイドのポストギリギリで枠をそれていきます。 ふう、嫌な汗が流れたよ。(;^_^A
10分 逆襲のバルサ。(お、なんかかっこいいタイトルだ)
 ロニーが華麗なドリブルでDFの間を割って入ります。これを たまらず倒してしまい、PA付近で絶好のFKのチャンス。 スポットにはデコとマルケス。 マルケスの蹴ったボールはものすごい地を這うようなライジングシュート。 GK弾くのが精一杯。 このこぼれ球を拾ったのが、シウビーニョ。ダイレクトシュート! しかしこれはあらぬ方向へ・・・ しかしこのスピードボールに反応した選手が一人。ジュリです。 ダイレクトで合わせて先制ゴール!!
14分 右サイドを上がってきたスカローニのクロスを受けたトリスタン。 反転して左足で狙います。しかしこれも枠外。
一進一退の攻防が続きます。 それにしてもコロッチーニ一人入っただけでこうも違うのかという くらいDFがねばり強く、安定していました。 動きの良さが目立つのが、ルケ、ヴィクトル、ヴァレロン、トリスタン。 そして右SBのスカローニ。 バルサもデコ、シャビといったところからの展開で右のジュリ、ベレッチを 中心に、時折ロニーの中央突破といったところで相手を脅かします。 ともに攻守の切り替えの早いとても面白い試合。
27分 右のヴィクトルからクロス。これをPA内でヴァレロンがスルー。 ボールは一人向こうのトリスタン。 しかしプジョルがなんとかカット。事なきを得ます。
34分 左にひらいていたエトーが内に切れ込みながら右足で強烈な シュート。しかしGK正面。
35分 ヴァレロンがスルーを狙ったところ、それに反応したトリスタンを倒して しまい、ゴール正面のいい位置からのFKをゲット。 蹴るのはルケ。 ルケといえば、ものすごい左足を装備していることで有名ですから 生きた心地がしないです。
地を這うようなシュートは壁の間に入っていた味方のところを抜けて バルデスを襲います。
しか〜し。この辺も成長が感じられるバルデス君。 なんとがっちりキャッチですよ。頼もしい!!! ここ数試合のバルデスは安心して見ていられます。 そろそろ代表かなぁ・・・ カシージャスの壁は厚そうですが。
そんな無駄話をしているうちに試合は進みます。今度はバルサのチャンス。 37分 デコが得意のミドルを放つと、これがコロッチーニを直撃。 コースが変わって面白いところに・・・ 惜しくもクロスバーに嫌われましたが、またDFを使っての シュートかと思わせた瞬間でした。
39分 ゴール前でまたしてもロニーが倒されて、FKゲット。 これもマルケスが蹴りますが、これは枠外。 2匹目のどじょうはいませんでした。
40分 またしてもバルサチャンス。ゴール前でのこぼれ球を拾った ロニーがPA侵入。クロスは逆サイドに流れます。 これを拾ったのがエトー。エトーはクロスを上げると見せかけて コースのないニアポストを狙ってシュート! かろうじてGKがはじき出しますが、惜しかった。
42分 ロニーとの1.2で抜け出したデコが狙いますが、GKが一瞬早くキャッチ。
どちらにも決定的なチャンスがあり、ポゼッションもほぼ同等。 なかなかに面白い試合です。 ただ、今期のバルサとポゼッションが同等というのはやっぱりチームの コンディションが上がっていると見るべきでしょう。
<後半> 開始早々。1分 エトーが左から中央のロニーへクロス。ロニーは胸でエトーに返します。 これに走り込んできたエトーがフリーでシュート! しかし逆サイドのポストすれすれをかすめて外れていきました。 しかしきれいな展開。 ロニーのポストプレイもなかなかです。体を張るというよりは、テクニックで キープするという向きが大きいのですが、有効なポストとなっています。
後半もバルサは右のベレッチ、ジュリ。デポルは左のルケ中心ですから 当然そっちのサイドの攻防は激しさを増してきます。 ベレッチもあの悪人顔でけっこうガツガツいってましたよ。 少し右のヴィクトルが目立たなくなった感じがしました。
後半6分 バルサに恐ろしい出来事が・・・ 高い位置でボールをカットしようとしたマルケスがヴァレロンに 厳しいチェック。これが今日二枚目のイエロー。退場。 これで、次節のベティス戦はもちろん、クラシコへの出場も なしになってしまいました。(次節→レッド分、次次節→累積で)
残りの40分近くを一人少ない戦いを強いられることに・・・
ベンチが動きます。好調のジュリに変えてジェラール投入。
ロニー
エトー シャビ
デコ ジェラール こんな感じでシステム変更。 ここからはバルサは我慢のサッカーが始まります。 一人少ない状況では今日のデポルからボールを奪うことはなかなかにして 難しく、カウンター狙いにならざるを得ませんでした。
どうしても勝利、最低でも引き分けという結果が欲しいデポルは ここでクロスの精度とチャンスメイクに定評のあるベテラン、 フランを投入します。更に、後半になって消えることの多かった ヴィクトルに代えて、ムニティスを投入して局面の打開を図ります。
これが更に流れをデポルへと・・・
フランにスピードや突破力は望めないのですが、クロスやパスの精度は 恐ろしいです。実に絶妙のポイントへのクロスを上げてきます。 さらに右のムニティスはその突破力を生かして、深くえぐって何度も チャンスを作りました。
ここからは、本当はあまりない方がいい
 バルデス君のショーの始まりでした。
19分 中央から左のルケへスルーパス。角度は厳しかったものの、 得意の左足でシュート!強烈でしたが、これもなんとかバルデスが セーブ。強烈なシュートもこぼさない辺り安定感を見せます。
22分 ロニーに代えてイニエスタ投入。 エトーの1トップへ変更。
24分 センターサークル付近で、ヴァレロンが倒される。素早いリスタート からフランがトリスタンへスルーパス。 これがきっちり通ってデポルの大チャンス! しかし、プジョルが体を寄せてきてシュートコースを限定していたことと、 バルデスが思い切りのよい飛び出しで左手一本で弾いてゴールラインを 割ることを許しません。 今日のトリスタンはどうしても枠にいかない感じ。
26分 エトーが岡野ばりの、一人スルーパスで右サイドを疾走。 それにしても速い!! 中央へのパスは惜しくもカットされましたが、エトーの見せ場でした。
28分 フランの恐怖のアーリークロス。あきらかに質の違う素晴らしいキックは 逆サイドのトリスタンの頭めがけて一直線。 しかし、オレゲールがすんでのところで頭にあてて事なきを得ます。 よく触りました。
バルサは舞ボールになると、ムリをせずにじっくりボールを回して 時間を使っている感じ。
31分 そのボール回しから一瞬の隙をついてイニエスタが華麗なテクニックで PA内侵入。難しい角度になったものの、つま先でちょんとシュート。 これはかろうじてGKが触ってはじき出しました。
38分 またしてもフランのすばらしいクロスがDFラインの裏、しかも バルデスが飛び出せないところに・・・ 右サイドにはっていたムニティスがヘッドで落として、トリスタンが シュートを狙いますが、バルサDF陣の集中力が優りました。 混戦にはなったものの、シュートらしいシュートを打たせずクリアー。
39分 たたみかけるデポル。 ルケのキープから上がってきたフランへのパス。 クロスはシュート気味にゴールマウスへ向かいます。 これもバルデスがなんとか片手ではじき出します。
バルデス君、気の休まる暇ありません。
その後ラスト5分もCK、FK、中央突破とデポルが猛攻をしかけましたが、 バルサDF陣の集中力がとぎれることなく、虎の子の一点を守りきって 敵地リアソールで貴重な勝ち点3をゲット。 負けたとはいえ、チーム状態のいいところを見せたデポルにも 明るい兆しが見えました。
結果 デポルティボ・ラ・コルーニャ 0−1 バルセロナ 前10分 ジュリ(バルセロナ)
いやはや、勝てたのが不思議なくらいの試合展開。 プジョルのカバーリングの的確さと体の寄せ方コースの切り方の巧さ、 そしてバルデスの攻守に助けられたといっていいでしょう。 デポルは何度もあったチャンスをルケ、トリスタンが決めきれなかったのが 敗因です。
戯言No.562
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