|
|
■■■
■■
■ 愛
2005年12月27日(火)。 この日を私は忘れてはならない。
夜、父から電話があった。 父は、泣いていた。 今まで一度も私たちの前で涙を見せた事のない父が。
父は泣きながら、語った。
「おかんはもう、この家もその家にも、帰ってくる事はないんや」 「最後、ものすごく寂しそうな顔しとったんや」 「これから毎日。わしはおかんとこ会いに行くから」 「わしはあいつを愛しとったんや!」
愛してた、なんて言葉は絶対に口に出しては言わないような父だった。 その父が泣きながら、嗚咽を堪えながら、 心からの叫びのように「愛しとったんや!」と言った。
そう、父は本当に母を愛している。 知り合って、恋をして、互いに愛し合い、そして結婚した。 そして、父は母を懸命に介護した。
最期の時まで、一人でベッドの上で過ごす寂しさを考えると 辛くて辛くて堪らない。 でも、きっと父の愛は母にも伝わってる。
お母さん。
実はあともう一度だけ、家族4人で食卓を囲むのが夢でした。 遠い遠い将来、また家族4人が揃ったら、 その時はみんなで笑顔でごはんを食べましょう。
お父さんもお母さんも、元気でいてください。
2005年12月27日(火)
|
|
|