宿題

目次(最近)目次(一覧)pastnext

2002年05月31日(金) 粒子展ご案内インタビュー/皆川明◇spoon.no.10
僕の絵はいつも、動物も花も鳥も想像して描いていて。

見た事のないもの、つまりいるかもしれないと思えるということが

すごく楽しいと思うんです。

いるものはいると分かっているけれど、いないものも自分が想像して

描いていたらいるかもしれないと思えるし。

そのくらいしか自分はまだ世の中のものを見ていませんし。


★粒子展ご案内インタビュー/皆川明◇spoon.no.10★

2002年05月30日(木) 月風採集/宇野亜喜良
ルナティックという言葉には、病的なとか、突飛なとか、

ちょっと普通じゃないというような意味があるんだけれど、

ここではそんな感じの人々のことを書くつもりです。

街を歩くとそんな感じの人がいて、ちょっと感動する。

本物の芸術の生まれる瞬間に出会ったような胸の高鳴りすらあるのです。

実際にこの人達が作品を作ってるのかどうかは別にして、

文字通りアートがそこに生きている感じです。

そこか拒否したいところもあるけれど、この感じは欲しい。

この主観的な情熱のようなものがぼくにもほしい・・・と思ってしまうのです。

   ◇

原宿でみた男性。

キューピー人形を片手に抱いて、ちょっとフラついて歩いている。

アルコールが少し入っているらしい。

腹話術の人形師のようにみえるのは、

キューピーに生々しく黒々と光った頭髪がのっかっているからで、

なおよく観察しているとそれがカツラと判明するのです。

人間の男性の方に目を移すと、当人の頭部がハレーションを起こしていて、

本来のカツラのオーナーはこちらのほうらしい模様でありました。


★月風採集(LUNATIQUE COLECTION)/宇野亜喜良★


■昨日と同じく「絵本ジャーナルPeeBee」の、連載から。
これは第一回目のもので、全部で4件の「月風」が文字と絵で描かれてました。

2002年05月29日(水) 絵本ジャーナル PeeBoo 1/五味太郎vs長谷川集平
長谷川(H) 僕は自分の絵本が出なくてイライラしてたことがあって、

どこの出版社に持ってってもだめで。ほんの4〜5年前です。

そのころに本屋にいくと、五味さんの本がいっぱいならんでる。

どうしてこんな本が僕のを断った出版社から出てるのに、

僕の本が出ないんだというイライラというか、怒りがわいてきて、

五味さんの本を本屋さんの店頭で地面にぶつけたことがあるんですよ。

五味(G) ほんとかよ(笑)。

   ◇

(G) この絵がいいね、あるいはその音楽がいいねというのをね、

言葉で言うんじゃなくて、それを買う買わないという形で発言していくシステムとして、

産業資本主義というのをわりととらえてるところがあるの。

それは不健康に使っていく方法ももちろんある。

そこはいましめなちゃいけないんだけども、どちらかというとね、

僕は産業資本主義の構造っていうのはきらいじゃないんだよね。

うまく使えばいいじゃないか。

そのときに、売れる本はよくない本だといっちゃうことはつまんないことだし、

僕は絵本を純なる商品だと思ってる。

(H) 僕はそうは思ってないからね。商品作ってるとは思ってないから。

商品だとしたら、売れない絵本は失敗作ですよ。

   ◇

(H) 僕なんかが変な学校教育の中で教えられてきた絵っていうのは、

自分の内側のものを描きましょうということを重視してた。

僕はそれは変だなって思ってたんですよ。

僕は内側のものを描くよりも、外側のものを描きたいと思ってる。

一種のそういう、自分の中のものを描きましょうという傾向と、

アート志向みたいなものがいっしょになってね、

子どもの本の絵からデッサン力というか、描写力というか、

そういうものを奪っちゃったようなところがあるんじゃないかという気がするのね。

じゃあ、五味さんはどうなのかと僕考えたとき、

五味さんってけっこう外側描いてるなという気がしたのね。

(G) 外側は以外は描く気はあまりしないんだよ。

僕はもう楽でしょうがないもん。絵本作ってて。ほんとに楽だよ。

(H) そこはだからぜんぜん違うよ、僕と。
 
(G) 困ったもんだっていうぐらい楽だよ。いや、鼻唄だもん、俺。

   ◇

(H) 僕が最終的に描いてる内容というのはテーマじゃないし、たぶん思想でもないし。

なんか、たぶん性(さが)みたいなもんだろうというふうにしか、

今言いようがないところがあるね。

   ◇ 

(G) 今までの既成のたとえば本屋さんなり、流通なりをなんにも信用してないんだけど、

よくないよくないって言いながら、それはやっぱり模索していくしかないと思うのね。

やっぱり新しいものを作って、たとえば流通のことまで俺は考えていく。

そういうの俺きらいじゃないんだよね。

長谷川さんはそういう意識まったくないと思うけども・・・。

――いや、集平くんもわりかし好きじゃないの。

(G) きらいっていうよ、ぜったいいうよ・・・。

(H) わかんない。

(G) わかんないときたか(笑)。

(H) いま話してることが大事なことだとも思えないし。

(G) こういうやついるよな、必ず、ほんとに(笑)。

   ◇

(G) 絵本の作業のいちばん痛快なところっていうのは、作業を完璧にやって50%っていう感じの、

あとの50%は読み手の仕事って感じの関わり合いが、もう一度繰り返すけども、

商品のありかたとよく似てるなと思ってて。

むしろ、こういうふうに読んでくれ、ああいうふうに読んでくれ、

ごちゃごちゃごちゃごちゃいう気が僕はあまりないもんだから、読み手の自由・・・

この商品が俺やっぱり大好きだな、あらためて。すげえ好きだ。ほんとに好きだ。

(H) 僕はその商品にされるときにこぼれ落ちていくほうだから。

僕の本、商品としてはあまり商品価値がないらしい。

(G) そんなこと自分で決めることないじゃない。

(H) でも生活と深い関係がある。

   ◇ 
 
(H) 僕は、作り手はどういうふうに読者を愛していくのかと、

作品、最初アイディア浮かんでからふくらんでいくけども、そこからまたそぎおとす作業の中でね、

なんかいろんなものがあるんだろうなって思うんですよ。

必要なものをそぎおとす。

そのそぎおとしていく基準っていうのが、たぶん作り手のなかにある。

それにしか興味ないな。

   ◇

(G) 作品というよりは商品という感じで、値引きしてでも売ってしまうというぐらいのが

好きだな、ほんと。

「おみやげつけますよ」かなんか言って、風船つけたりして。そういうの大好き。

それで、ポリバケツに捨てられたりするのが、まずいなと思いながら、好きですよ、じつは。

   ◇

(G) だから、商品作ってんだよ。付加価値つけて高く売ろうと思ってんじゃないの、おまえ。

俺なんかわりと薄利多売って感じあるからさ、いっぱいつくんないとさ。

(H) なんかとってもやな感じだな、居心地悪いよ。

   ◇

(G) 基本的になんで俺に声かけたのかよくわかんないんだけど、なんでだったの。

(H) いまほんとに絵本がわからなくなってるんですよ、いろんな意味で。

それが、五味さんの話をうかがう中で見えてくるかなと思ったんだけど、

なんか企業の人と話してるみたい。

もの作ることの話にもうちょっとなればよかったなと思ってるけど。

   ◇

(H) 商品という理由での表紙の書き直しが多いと思いますよ、ふつう。

(G) ありませんよ、そんなこと。

(H) ないですか。

(G) ありませんよ、そんなこと。

(H) 五味さんはたぶん商品向きのものを最初から用意してるからじゃないのかな。

(G) うーん、それは理由はわからないけど、僕はそういう形での意識ないし、

商品がゆえに書き直しという形はまるで経験ないな。

(H) いいな。というより笑っちゃうな。

(G) そこんとこいったときにね、長谷川さんをみんな出版社界の人が

いじめすぎたんだと思うのね。

なんで彼に表紙を描き直せなんて言ったバカがいるのかっていうことについて

いま非常に気になる。


★絵本ジャーナル PeeBoo 1/五味太郎vs長谷川集平★

2002年05月28日(火) ピーナッツ/産経新聞5月24日より
――髪が変ですみません、先生・・・今朝洗ったばかりなんです・・・。


――乾けば違ってきます。


――よくはならないけど、違ってきます。


★ピーナッツ◇谷川俊太郎 訳/産経新聞5月24日より★



■すべてペパーミントパティの言葉。
絵の説明をすると

1コマ目
髪がびしょぬれのペパーミント・パティ。申し分けなさそうな顔で。
2コマ目
まだぬれている自分の前髪を見ながら、ぼやっとした顔で。
3コマ目
乾いた髪は見事に爆発。パティの顔は無表情に。

2002年05月27日(月) 悪童日記(5月18日)/水道橋博士
田舎の母が、敷いてくれる、

布団はなんでいつもフカフカなのだろう。

そして、田舎の母が、あてがう寝巻き(=親爺のスエット)は、

なんと、ダサダサなのだろうと思いつつ、就寝。


★悪童日記(5月18日)/水道橋博士★

2002年05月26日(日) 冬の光/今江祥智
梅谷さんの目が正面の壁にかけられた大きな絵に吸いつけられた。

―これ、もしかしたら、長さんのとちがう?昔の長新太さん。

―よう分かりましたな。さすが。

とうさんの説明するところによると、若いとき、ほとんど長さんと初対面のときに、いただいたものだという。

展覧会に出品されていたものを一時間ばかりも黙ってにらみつけるように見ていたという。

どうしてもほしくなって、係らしい人を探し、何とかわけていただけないかというと、

これは非売品ですから駄目なんですとにべもなかったという。

口惜しくって、翌日も翌々日も見にでかけて、かみつくような顔つきで見ていたら、

係の者だという人が寄ってきて、お名前と住所を教えてほしいときいたという。

見ると、このあいだ自分が見つけた係だと思った人とはぜんぜんちがっていた。

翌朝速達のハガキが舞いこんで、「あの絵、よろしければ、さしあげます。長新太」とあったという。

その日が最終日だったから会場へとんでいき、係の人にハガキを見せた。

長先生からきいていますと、ふたつ返事で絵を渡してくれたけれど、なんだかキツネにつままれたよう。

一言でもお礼を言いたくて長さんは、とたずねると、このあいだ少しの間だけおいででしたがという。

係員みたいな顔ですまして会場のすみっこで坐ってらしたという。

さては――と、そこでやっととうさんは気がついた。このあいだの人が長さんだった――と。


★冬の光/今江祥智★



■絵を「長新太さんものだ」とすぐに見破った
「梅谷さん」というのが灰谷健次郎さん。
「とうさん」が作者の今江祥智さん。

2002年05月25日(土) Instore Live/SPANK HAPPY
たくさん人が集まっているのを見て。

岩沢瞳(H)「うれしいー」

菊地成孔(K)「そういう本当の事はね、あんまり言っちゃ駄目だよ」

   ◇

『ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺』のイントロで。

K「この曲の題名は?」

H「わかりません」

   ◇

H「菊地さんはどのくらいCD売れたいですか?」

K「瞳ちゃんは?」

H「・・・・・・・・・」

H「!」

H「『ボーイズ競瓮鵝戮らい」

K「今あそこ(2人の目の前にあるボーイズ競瓮鵑離櫂好拭次妨て言っただけだろ、

いかに適当なのかがわかる・・・」

H「(同じく目の前にある中島美嘉のポスターを見て)あ、中島美嘉さん、かわいいー」

   ◇

菊地さんが自身の病気の話を自虐的な感じで。

H「そうゆうことは言っちゃだめです」

   ◇

最後の曲『拝啓ミスインターナショナル』で。

H「歌詞が思い出せません」


★タワーレコード Instore Live/SPANK HAPPY★



■<タワーレコード新宿店7F>

2002年05月24日(金) ワールズエンドワルツ/水族館劇場
中世ではある種の敬意を持って扱われていた狂人たちは、

近世になると、船に乗せられ、船荷のようにある都市から別の都市へと運ばれる。

それがナレンシツフ、いわゆる阿呆舟である。


刻の河を遡れ!

我々は世紀を跨いで漂流する阿呆船に 幽閉された、さまよえる生き残りである。

   ◇

ひかりは死んだ

今は夜

人間どもは戦慄している

終わりが近い

ほんとうさ

酔いどれ船に乗り込もう

此の世の涯を見にゆこう

レミングの笛、風にさらして

月と星の蔟かかげて


★ワールズエンドワルツ◇配布物とHPより/水族館劇場★



■<駒込大観音光源寺境内内特設野外劇場 水の塔>
小糸役が葉月蛍さん。

2002年05月23日(木) アイボリー/スネオヘアー
鳴り止まない街の沈黙が

この耳に騒がしいままに

静けさが鳴り響く

低音がたまってく


★アイボリー/スネオヘアー★

2002年05月22日(水) 南北オペラ/加納幸和


15周年なので、変なのをつくってしまいました。


★南北オペラ◇花組芝居/加納幸和★






■<新宿シアターアプル>
ポスターの絵が伊坂芳太良さん。


2002年05月21日(火) かってに改蔵(第175話)/久米田康治
心の初心者マークとれて何年たちますか?

こんな人は初心者講習が必要です。

●単間上映に行きたがり

●わざわざ文学的な、高いコミックを買いだす

●ぱふが欲しいのにダ・ヴィンチを買う

●携帯は持たない方がぜーたく、とか言いだす

●東京国際映画祭に行き、したり顔

●ロシアのアニメーションを見だす

●ゲームをクリエイターで買う

●ボジョレー・ヌーボを鼻で笑う

●緒川たまき崇拝


★かってに改蔵(第175話)/久米田康治★

■他にも、
「今年唯一よかった映画は『バッファロー’66』くらいかな。」
「ちんかめなら脱いでもいいわ。」
「まんがは読まないけど松本大洋だけは読む」
「オレは好きだけどなぁ・・・一般受けはしないだろうな」
「ハンバーガーってたまーに食べるとおいしいよね」
とか言う人や

ウォン・カーウァイ
スウェディッシュポップ
ヴィンセント・ギャロ
フランク・ロイド・ライト
リリー・フランキー
ヒロミックス
浅野忠信
三輪明宏の本
BUNKA村
たけしのなんでもピカソ

などを「ファッションで好きって言ってる」
「そんなやつらを一網打尽に」だそう。

2002年05月20日(月) DREAM RUSH/川村真澄
今だけ 今のために 生まれてきたはずだから

今だけ 感じられるせつなさ 確かめようよ

小さな流れ星をいつまで 待っているより

今から願い事を 二人でかなえようよ


どこへ行くの 誰に逢うの

話しあえる人はいるの

隠れないで その気持ちは同じだから


今だけ 今のために 二人はいるはずだから

今なら 君のために すなおになれそうだよ

昨日は悲しくても あしたは雨が降っても

今なら 約束さえなくても そばにいるよ


★DREAM RUSH◇宮沢りえ/川村真澄★

2002年05月19日(日) マスクマン/ガッツ石松
人様に馬鹿にされるのが嫌なんだ。

その為には勝たなくちゃなんないんだね。


★マスクマン/ガッツ石松★

2002年05月18日(土) チョコレート戦争/大石真
金泉堂が有名なのは、この店で作っている独特のフランス風洋菓子――そのなかでも、ことに、

ショートケーキ、シュークリーム(これを金泉堂では、正式に、シュー・ア・ラ・クレームとよんでいた)、

エクレールなどの、舌もとろけそうな、なんともいえないうまさのためだった。

   ◇

金泉堂の洋菓子をいくつたべたかが、子どもたちのじまんのたねになった。

子どもどうしで、なにかやくそくするとき、「もし、やくそくをやぶったら、金泉堂だよ」

というのが、流行語になった。

   ◇

「こんど、百点をとったら、金泉堂の洋菓子を買ってあげますからね」

このことばは、ほかのどんなことばよりもききめがあった。

というのは、それをきいたとたん、どんななまけものでも思わず生つばがこみあげてきて、

ねむい目をこすりこすり、机にむかう努力をしたからだ。

   ◇

「いずみがね、カゼで寝ているんだ。三日もね。ちっとも、ものをたべないんだ。

それで、金泉堂の洋菓子なら、たべるだろうと思ってね。」

「そいつは、いい考えだ」と明がいった。「あそこのシュークリームをたべれば、すぐなおっちまうさ」

   ◇

銀のぼんにのせられた、いろとりどりの洋菓子をながめているうちに、めまいのようなものがしてきて

   ◇

明は、口をできるだけおしあけて、その大きなエクレールを口の中におしこんだ。

すると、かたいようでやわらかい、やわらかいようでかたい、その皮のなかから、

かおりのよいクリームが、どっとながれこんできた。

うまかった。舌がしびれ、口じゅうがとろけそうなほど、そのエクレールは、うまかった。


★チョコレート戦争/大石真★

2002年05月17日(金) SWIM (5月17日)/菊地成孔
僕にとって、エレクトロ二カは茶道の精神と関係があって、ハウスは仏教の教えと関係があって、

男女の声はチョコレートとリキュールに関係があって、美しい声と不格好なダンスは、花と水に関係がある。

美しい物が、世界にはたくさんある。

こんな、わざわざ僕が言うまでもないことを、どうか言わせて下さい。ヘタクソでいいから。


★SWIM (5月17日)/菊地成孔★

2002年05月16日(木) 二十世紀の恋愛事件/マーチン・ターゴフ
一九六六年の十一月九日、ロンドンのウェスト・エンドにあるインディカ画廊で

ジョン・レノンはヨーコの展覧会に顔を見せ、部屋の真ん中にあったはしごに昇り、

天井から吊り下がった小さい虫めがねでのぞいて、「YES」という言葉を読んだ。

これが二十世紀最大の恋愛事件のひとつのはじまりだった。


★二十世紀の恋愛事件/マーチン・ターゴフ◇オノ・ヨーコ著「ただの私」より★

2002年05月15日(水) ただの私/オノ・ヨーコ
ヨーコのアートなぞというけれど、それは嵐の中を歩いた足跡みたいなもので、

ふりかえってみる気はしない。

その時、そういう歩きかたをしなくてはならなかった、ということなのだろう。


私はただ私でありたい、と思って暮らしてきただけだ。

その私であることが、そんなに怒りをうけるのだったら、人間社会はこわい、と思う。

自分では、自分のいい子ぶりにウンザリしているくらいで、片親をなくしたショーンのために、と思って、

万事低姿勢で自重しているわけだが、本当は世界にむかって、バカヤローと叫びたいのが本音だ。


★ただの私/オノ・ヨーコ★

2002年05月14日(火) Sweet Bitter Candy/鈴木慶一+白井良明
最終電車が 出たあとに ぼくらは 

歩き出した

ボクとボクの 犬のような 君のともだち 

他人みたいに


朝日が昇る 前に

あの河に つけるだろう


オリオンの 真ん中で 並ぶ星が

ぼくらのはるか 昔から 光ってる

いつの日か 甘い星くず ポケットに

いつでも 持ってるような 人になるよ


家に帰れない ポケットに 小銭と

三人の写真

ボクは犬じゃなくて 誰にも 気づかれず

溶ける雪だ


触れることない 星は

夜空の河の 向こう


満月が 真ん中で 明るすぎて

ぼくらのあいだ 距離が よく見えない

いつの日か 苦い思いは ロケットに

乗せて 飛ばせるような 男になる


キャンディ 夜が明ける ゆっくり大人に

なってゆくぼくら なにかを 決めなきゃね

アルプスが 遠くに 見えたような

気がして 電車に乗って 河を渡る


★Sweet Bitter Candy◇ムーンライダース/鈴木慶一+白井良明★

2002年05月13日(月) Letters/宇多田ヒカル
今日話した年上の人はひとりでも大丈夫だと言う

いぶかしげな私はまだ考えてる途中


★Letters/宇多田ヒカル★

2002年05月12日(日) インドへ/横尾忠則
僕は倉橋君がこの人類の巣窟になんの抵抗もなくスーッと入って受け入れてしまう、

そんな優しい心がとても羨ましく思えた。

僕はまだまだ自分につっぱって抵抗しながらしか生きてゆけない業の深さのようなものを

感じて、自分自身、心が狭いと嘆いた。

彼が平気なところでも、僕は身の危険を感じたりする。

きっと自我が強いため防衛本能が働くのだろう。

こんな自我の強い人間だからこそインドへ来て驚かされたり、

ヨーガや禅、そして宗教に関心を持たなければならないのかもしれない。


★インドへ/横尾忠則★

2002年05月11日(土) グミ・チョコレート・パイン グミ編/大槻ケンヂ
オレはずっとこの子にはかなわないんじゃないだろうか、と思った。

オレがグーを出せば美甘子はパー、チョキを出せばグー、パーを出せばチョキ、

どんな手を出しても、山口美甘子はオレの上をいく。


★グミ・チョコレート・パイン グミ編/大槻ケンヂ★

2002年05月10日(金) 不思議の国のガウディ/アントニ・ガウディ
我々の造形的な力は感情と論理とのバランスのとれた状態において発揮される。

北方民族は感情にとらわれ、息ができなくなっている。

明るさが足りないためにファンタジーが生まれるのだ。

一方南方の人々は光が強すぎるために理性が働かなくなり、怪物を創りだす。


もっとも調和のとれている光は45度の角度で差し込む光だ。


それは強すぎもせず、弱すぎもしない光だ。

極端に強い、あるいは弱い光は人の目をくらませ、目がくらむと見ることができなくなるのだ。

    ◇

書物の中に探していることが見つかることはほとんどない。

たとえ見つかったとしてもまちがっていることが多い。


★HOME vol.5/アントニ・ガウディ★

2002年05月09日(木) 四つ葉のクローバー/長江青
私は四つ葉のクローバーを見つける名人だと思う。

学生のころも、よく探して遊んだ。

素敵なことに、そんな時間を一緒に過ごせる友達もいた。

四つ葉というのは「ここにいるよ」とちゃんと主張しているので、

クローバーの群れを眺めていると、自然と目に飛び込んでくる。

私と友達はクローバー探し以外にもたくさんのことを共有した。

同じ物が好きで、私よりも早く「私が好きになるもの」を見つけてきてくれるその子とは、

「つながっている」気がした。

世の中にたった一人でも、そんな存在がいると、とても心強い。

その気持ちや安心感は言葉では表せない。


私が今でもクローバーが好きで集めてしまうのは、

そのころのことがとても大切な思い出だからだと思う。

今でもふと誰かとつながったり、つながれそうになると、

四つ葉のクローバーを発見したときのように、あたりの空気がぱっと変わって、

自分の未来が楽しみになる。


★四つ葉のクローバー◇装苑「皆川明の旅のかけらvol.4」より/長江青★

2002年05月08日(水) 星の遠さ寿命の長さ/松尾スズキ
東に「神はその姿に似せて人を作った」とか、

なんか人間ばっか偉そうなことを言う奴がいれば、

行って「でもおまえはロバに似てるよ」と教えてやり、

西に「イルカは知能が高いので食べちゃだめ」なんて

眠たくなるようなことを言う奴がいれば、

「じゃあ、あなたはバカの人とか食べるのですね」といたずらファックスを送る。

南に寝だめしてる奴がいると、

「自分ばっかり、ためて!」と、起こしてやり、

北に分不相応にタールのきついタバコを吸っている奴を見れば、

「まず3mgから始めなさい」と、その人の器量にあったタールの軽いタバコを勧める。


★星の遠さ寿命の長さ◇まえがきより/松尾スズキ★

2002年05月07日(火) TVブロス/宮崎吐夢
松尾さんに、ある調べものを頼まれてたのに、

なんか忙しくて忘れてしまっていたら、昼過ぎにロケ先から

「どうなってんだ(怒)?こっちは信頼して頼んだのに・・・」

みたいなお叱りの電話があって、その最中

「あ、ちょっと、待ってて・・・」って電話が切れて、

TV見たら『いいとも』で奥菜恵のお友達として紹介されてて、

タモリに「明日来てくれるかな?」「いいとも!」って元気よく答えてらして、

それが済むとまた

「・・・とにかく、いいかげんなことしちゃダメでしょ!

遅れるなら遅れるで、連絡くれないと信用なくすよ、ホントに・・・」

と電話で叱られるという『いいとも』またぎで怒られる珍しい経験をしました。


★TVブロス◇平成14年4月27日発行号/宮崎吐夢★

2002年05月06日(月) アマニタ・パンセリナ/中島らも
今は楽隠居のような身で、坑うつ剤を飲んでは一日、十四時間くらい寝ている。

余った十時間は今度やる芝居のけいこをしたり、メシを食ったりしている。

しかしいつまでもこうはいかないだろう。

「死のう」と思ったときにわかぎが現れたように、

僕は生きる方へ、書く方へせきたてられているようだ。

こういうのは一種の天啓なのだ。

そう気をとりなおして、僕は「開いた」書物を書くだろう。

生に向かって開かれた書物、ナンセンスに向かって開かれた書物、

恐怖に向かって開かれた書物。

ぽりぽり坑うつ剤を噛みながら、僕はこれらを書くだろう。

しかし、駄作だったらどうしよう。

あ、坑うつ剤を呑む時間だ。


★アマニタ・パンセリナ/中島らも★

2002年05月05日(日) さよならなんて云えないよ/小沢健二
左へカーブを曲がると 

光る海が見えてくる

僕は思う!この瞬間は続くと!

いつまでも


★さよならなんて云えないよ/小沢健二★

2002年05月04日(土) 宇多田ヒカル
どう見ても今のあたしは恵まれてるよね?

それ間違えると失敗するから。


★JAPAN vol.203/宇多田ヒカル★

2002年05月03日(金) ケガレのテーマ/松尾スズキ
太陽には貸しがある

ギラギラ見られて立場をなくした

満月には気を使う

秘密の多さに自滅しかけてる


★ケガレのテーマ/松尾スズキ★

2002年05月02日(木) あの娘ぼくがロングシュートきめたらどんな顔するんだろう/岡村靖幸
寂しくて悲しくてつらいことばかりならば

あきらめてかまわない


★あの娘ぼくがロングシュートきめたらどんな顔するんだろう/岡村靖幸★

2002年05月01日(水) 日雇い刑事◇奥秀太郎監督について/宮藤官九郎・河原雅彦
とにかく何言ってるか分からない。

打ち合せしてるうちに多分面白くなっちゃうんでしょう。

「皆川さんがうふふううウッドベースに火をつけてですね

へへへえアンプはマーシャルがマーシャルがどーんどーん」

日雇いの撮影の時も

「このコンピューターがあはは皆川さんのほほほ奥さんで

へへそれはアハハ中坪さんがやるんですけど・・・」

え?え?中坪さんが奥さんなの?コンピューターが奥さんなの?

「それでは本番で〜す」

ちょっと待ってよ奥くん、じゃあ俺はこんな感じで中坪さんだと思ってコンピューターを触ればいいの?

「はいOK頂きました」

撮ってたのかよ!

そして帰りの車の中でも

「えへへ今度は宮藤さんに是非是非脚本をお願いしてですねへへ、くっだらないの、くっだらないの、

もう出来てるんですけどね」

え?出来てるの?

「ええ出来てるんでへへへ是非宮藤さんに脚本をですねえ」

え?だって出来てるんでしょ

「ええもう、くっだらないの、くっだらないんですよねえ」

俺、まだ書いてないけど

「そうなんですよ、書いて欲しいんですよえへへへ出来てるんで」

・・・たまには天才と会話をしてみたいと思います。

――宮藤官九郎



種子島でロケット作ってる科学者を親に持つ。

――河原雅彦


★「日雇い刑事」パンフレットより◇奥秀太郎監督について/宮藤官九郎・河原雅彦★

マリ |MAIL






















My追加