宿題

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2001年09月30日(日) Hana volume.2/月乃音について
濁りのないお水を体に通して、ほんのちょっと自分を再生させるような、そんな作業


★Hana volume.2/月乃音について★

2001年09月29日(土) 夜毎/石垣りん
深いネムリとは

どのくらいの深さをいうのか

仮に 心だとか ネムリだとか たましい といった

未発見の おぼろの物質が

夜をこめてしみとおつてゆく

または落ちてゆく

岩盤のスキマのような所 砂地のような層

それとも 空に似た器の中か

とにかくまるみを帯びた 地球のような 雫のような

物の間をくぐりぬけて

隣りの人に語ろうにも声がとどかぬ

もどかしい場所まで

一個の物質となつて落ちてゆく

おちてゆく

その 

そこの

そこのところへ


★夜毎/石垣りん★

2001年09月28日(金) 夢が夢なら/小沢健二
はっきりと今僕には判る

僕はあなたに逢えたことを ずっと幸せに思うはず

ああ 君が居た頃のことを思わない

僕は一人で生きることを学ぶさと思いながら

霜の降りた朝街を歩く

恰好つけずにいようとちょっと思う


★夢が夢なら/小沢健二★

2001年09月27日(木) CM/BOSS

これ、君のだから、

昨日まで僕のだったけど今日から君のだから。

あいつ、ものすごく強いよ。




★CM/BOSS★

2001年09月26日(水) 「こどもだった自分」からの合図/工藤直子
くりかえし記憶の底からうかびあがる事柄があります。


たとえば、五歳のころの、ある日の夕焼け。

遊びほうけた後、家に帰る道すがら、ふとふりかえると、赤く渦巻きながら、

太陽が地平に落ちるところでした。真横からの光を浴びて景色も私も真っ赤に染まっていた。

真っ赤な世界の中で身動きできない。

しかし、わー、と叫んで駆け出したくもある……そんな風景の記憶です。

たとえばふざけていて花瓶を割ってしまい、瞬間周囲が桃色から灰色に変わり、

お腹がきゅっと痛くなったこと。たとえば息をつめて蝉をつかまえようと狙い、

すんでのところで逃げられた蝉のおしっこで濡れた指。

いやもっと、ごく普通の、たとえば夕食の時間に、父がビールを飲む、

そのごくりごくり動く喉元の記憶など。


くりかえし現れる、こどものころの記憶には、不思議な合図が、ひそんでいるのではなかろうか。

なにもかもが「お初」だった、あのころの自分からの伝言のような。

そしてそれは(喜びの記憶であれ悲しみの記憶であれ)私をどこかで支え、

励ましてくれているようなのです。

(あなたは独りでない。沢山の「こどものあなた」が、いつもそばについているから大丈夫)

とでもいうように。


★「こどもだった自分」からの合図/工藤直子★

2001年09月25日(火) 赤とんぼが葉に火をつける/谷内六郎
赤とんぼがツタの葉に火をつけはじめ、だんだん燃えて広がって山は赤くなる、

コオロギが胸にしみる音で鳴き、陽ざしの草むらに秋のかげろうがゆれて、

濃い陽かげの中に心がおっこちそうにハッとなる、初秋はそんな感じに満ちる。


★赤とんぼが葉に火をつける/谷内六郎★

2001年09月24日(月) 任務完了/関根美有
「まあ、赤い人!!」

「こんにちは 地獄から調査に来たアクマです。」

「地獄?」

「あのボーボー燃えてる球です。」

「太陽!?」

「天気のよい日は 仕事や勉強がバカらしくなるでしょう。

 大人なら 昼間会社をさぼって酒を飲んでみたり・・・・・・それは全部アクマの誘惑です。

 夏はかき入れ時です。がんばってます。

 でもあなたは悪いことをしてくれない。そのわけを調査に来ました。

 昨日の朝はスガスガしい天気でした。日本で2万人の人がさぼりました。

 だのにあなたはプールに行った・・・・・・。」

「ええ、行ったわ。だって私は小学生だもの。」

「昨日の昼は暑くてたまらなかった。日本で5万人の子供が、アイスやジュースを食べすぎました。
 
 だのにあなたは自分の分を妹にあげた・・・・・・。」

「ええ、あげたわ。だって私はお姉さんだもの。」

「昨日の夕方はとてもすずしく、日本で7万匹の蚊がはたき落とされました。

 だのにあなたは逃がしてあげた・・・・・・。」

「ええ、だって少しくらいの血ならガマンできるもの。」

「ムムム・・・・・・つまりあなたは、

 『朝の小学生』であり、『昼のお姉さん』であり、『夕方のえさ』でもあるのですね。」

「?」

「いろいろとご苦労なさっているのに大変申し上げにくいのですが、手前どもの資料には

 『夏休みの女の子』としか書いておりません。」

「私も!?無邪気にはしゃいでいるだけの女の子ってこと?」

「ショックでしたか、スミマセン。」

「きっと、楽しいのでしょうね。楽しいだけでいいのでしょうね。

 夏休みの女の子はそれだけで充分なのだわね。

 小学生には義務が、姉さんには責任が、えさには栄養が、ついているけれど

 私は夏休みの女の子なのね!!」


「・・・・・・あのう、地獄の方・・・・・・さしあたって、

 私、銀行でも、襲ってきましょうか。」


★任務完了◇H vol.46/関根美有★ 

2001年09月23日(日) 日本語文法の解説/井筒三郎
文法はひとを夢中にさせ破滅させる

論理学はひとを冷淡に世界の上に立ったような気分にさせる

数学はひとを巨大な妄想に導く


★日本語文法(井上ひさし)の解説/井筒三郎★

2001年09月22日(土) 軽い手荷物の旅/トーベ・ヤンソン
ほかの人のことを気にしない。

そうすれば語っているあいだ、ただ物語と自分自身が問題になる。

それでこそ、ほんとうの意味での孤独になれる。


★軽い手荷物の旅/トーベ・ヤンソン★

2001年09月21日(金) ALL/BOAT
あの夏に託された言葉 

ハキながら繰り返す

缶コーヒーを飲む 

友達の家で

赤い電気の下 

燃えるローソク切る

明日がもしも古いなら 

アキラムジナを吸う


★ALL/BOAT★

2001年09月20日(木) 月光/鬼束ちひろ
私は神の子 

この腐敗した世界に堕とされた

こんなところでどうやって生きていけばいいの?

こんなもののために生まれたんじゃない

突風に埋もれる足取り 倒れそうになるのを この鎖が許さない

心を開け渡したままで 貴方の感覚だけが散らばって

私はまだ上手に 片付けられずに

私は神の子 

この腐敗した世界に堕とされた

こんなところでどうやって生きていけばいいの?

こんなもののために生まれたんじゃない

「理由」をもっと喋り続けて 私が眠れるまで

効かない薬ばかり転がってるけど

ここに声も無いのに 一体何を信じれば?

私は神の子 

哀しい音は背中に爪跡を付けて

この世界ではやっていけない

こんな思いじゃ どこにも居場所なんて無い

不愉快に冷たい壁とか 次はどれに弱さを許す?

最後(おわり)になど手を伸ばさないで

貴方なら救い出して 私を 静寂から

時間は痛みを 加速させて行く


★月光/鬼束ちひろ★

2001年09月19日(水) ウソについての長いまえがき/井上ひさし
言葉には自然とウソをついてしまう性質がある。


★ウソについての長いまえがき/井上ひさし★

2001年09月18日(火) meets9月号
今、オリーブ少女であり続けるコト、これは結構ハードコアである


★meets9月号★

2001年09月17日(月) SELECTION with FPM/田中知之
それからこの前、NYのレコード屋でオザケンを見かけたよ。


★田中知之/SELECTION with FPM◇Olive vol.3★

2001年09月16日(日) CM/金鳥
風呂に入るのも めんどうだ

生きているのも めんどうだ

しかし死ぬのも めんどうだ

ああ めんどうだ


★CM/金鳥★

2001年09月15日(土) Planet/スーパーカー
心の奥のかすれた声は 子供の頃に忘れたはずさ。

どうせだめだよ泣いてたって。愛をなつかしむだけさ。

今さらだよ、そんな・・・。今ならほら、言えた・・・。

青い森にはよく似合う小さな僕のプライドだよ。


★Planet/スーパーカー★

2001年09月14日(金) チェブラーシカ/わにのゲーナの歌「空色の客車」より
時はゆっくり過ぎていく

過去にはもう 戻れない


誰もがみんな

いいことあると信じてる

走るよ走る 空色の客車


なぜ今日という日は終わる  

一日が一年あればいいのに


★チェブラーシカ/わにのゲーナの歌「空色の客車」より★

2001年09月13日(木) ハレルヤ/中村一義
あの雑草も、雨浴びて、やがて祝える日があるとして。

傷、歓びも、明日の夢、ふわっと、みんな大空を舞うとして。

舞い上がれ、さぁ、上がれ。舞い上がれ、願いを言え。


僕や、あなたも、自分の声で、やがて祝える日があるとして。

傷、歓びも、明日の夢、ふわっと、みんな大空を舞うとして。

舞い上がれ、さぁ、上がれ。舞い上がれ、願いを言え。


ここの世界も、自身を定め、やがて祝える日があるとして・・・。

舞い上がれ、さぁ、上がれ、舞い上がれ、願いを言え、

舞い上がれ、さぁ、上がれ、舞い上がれ、さぁ、上がれ。

舞い上がれ、願いを言え。


晴れ、晴れるんだ、そう明日は晴れ、ハレルヤ。

そう明日は、晴れ、晴れるんだから、晴れ、ハレルヤ。


★ハレルヤ/中村一義★

2001年09月12日(水) 米同時多発テロ
貿易センターが2つとも目の前で崩れ去りました。
うちはとても近いのですが、危険なほど近くはないので、大丈夫です。
風向きが反対方向なので、煙の影響もまだありません。

今全ての交通機関が留められているので
完全にマンハッタン島の中に閉じ込められています。

なんだか映画のようで、
目の前で起こってることがほんとうに信じられない。
震えが止まりません。

★坂本美雨★


悲しいね 悲しいね テロはいけないね・・・と 感傷的なムードに浸って偽善者ぶるのもなんか違う。
人種や宗教の問題があるから仕方ないよね・・・と 人それぞれと割り切るのも なんか違う。
対岸の火事だから関係ないや・・ と 無関心を装うのも なんか違う。
今までのアメリカのやり方がこういう事態を!とか イスラム原理主義の考えは!日本のやるべき事は!・・・
と政治通ぶるのも なんか違う。

でも その全部が 私の中に存在するのも また事実。

★中村貴子★


やっぱり歌舞伎町のときのほうが怖かった。

★河井克夫★


テロを題材とした映画は好きだが、現実にここまで悲惨なことになると気が滅入る。

★豊田道倫★


「本当にパレスチナなの?」
「そんなの全然わかんないよ。っていうか、21世紀型の、見えない戦争が始まるんでしょ」
「見えないの?」
「そ。誰が何のために、どういう流れでしているか解らない、純粋で幼児的な悪意みたいな物と闘うんだよ。
やあやあ我こそはと名乗りあう、決闘の武士道精神も騎士道精神も20世紀で終わった。
これから戦争は全部テロ化、もしくはバーチャル化するんだ」
「バーチャル?」
「被害妄想の事さ」

★菊地成孔★


私はかねがね21世紀はイスラムがキーワードであると言い続けてきたのですが、
こんな形でイスラムの存在感が世界中にアピールされるとは。

★鳥越俊太郎★


なにとぞ。
平穏無事な一生を送らせてください。

★しりあがり寿★


★米同時多発テロ★

2001年09月11日(火) 午前3時のオプ / フリッパーズ・ギター
午前3時の熱く焼けたアスファルトから 曲がり角まで逃げる頃は 

ほら崩れ出す 笑え笑え笑い飛ばせ 

僕たちの目は見えすぎて ずっと宗教のようにからまるから

いつでも僕の舌はいつも空回りして 言わなくていい事ばかりが 

ほら溢れ出す つけぼくろで微笑む君 

クリスマスイブの出来事 蹴っとばすためのブーツ履いて話そう


雨の中大声で笑う いつまでも不思議だと思う

赤い血で染められたラストシーンみたいに さあ 背中から狙い撃つ 片目にライトだけ眩しい


雨の中大声で笑う いつまでも不思議だと思う

耳をいつも澄まして 17歳の僕がいた 花束をかきむしる 世界は僕のものなのに!


猛スピードで逃げる 焼けたアスファルトから 軽蔑と憧れをごらん 

ほら崩れ出す 回る回る回り続ける 

僕たちの目は見えすぎて きっといつまでも死を告げることだろう


雨の中大声で笑う 僕たちは不思議だと思う

掌の傷いつか消える 僕たちは膝ついて祈る

誰も聞かない声で叫ぶ 僕たちは偶然に気づく


★午前3時のオプ / フリッパーズ・ギター★

2001年09月10日(月) 星の遠さ 寿命の長さ/松尾スズキ
人生を勝ち負けで考えると、数多く笑った方が勝ちなんだっていう考え方があるんですよね。

笑い至上主義。

僕が舞台で客を笑わせるのは、自分が笑うことに似てるっていうか、同じ。

自分が笑えることを客が共用するわけだから、それは僕が笑ってるってことと同じなんですよ。

そういう意味では、俺は普通の人の人生の500倍位は笑ってる。

凄く笑った。


★星の遠さ 寿命の長さ/松尾スズキ★

2001年09月09日(日) 顔マネ塾/清水ミチコ
リングにゴングにガッツ。


★顔マネ塾/清水ミチコ★

2001年09月07日(金) 祝婚歌/吉野弘
二人が睦まじくいるためには 

愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい

立派すぎることは 長持ちしないことだと気付いているほうがいい


完璧をめざさないほうがいい 

完璧なんて不自然なことだとうそぶいているほうがいい


二人のうちどちらかがふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい


互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか あとで疑わしくなるほうがいい


正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと気付いているほうがいい


立派でありたいとか 正しくありたいとかいう無理な緊張には

色目を使わず ゆったりゆたかに光を浴びているほうがいい


健康で 風に吹かれながら 生きていることのなつかしさにふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい


そしてなぜ胸が熱くなるのか

黙っていても二人にはわかるのであってほしい


★祝婚歌/吉野弘★

2001年09月06日(木) 淀川長治
わたしは寂しいなんて、思ったことはありません。

最初からひとりですから。


★淀川長治★

2001年09月05日(水) 中島らも
僕に踏まれた町と僕が踏まれた町


★中島らも★

2001年09月04日(火) 悪童日記(8月31日)/水道橋博士
テレビで見た、ザ・ハイロウズのヒロトが 歌う、『14才』、惚れ惚れしながら、見惚れてしまう。

なんとかっこ良い、晒し業、人前で、なんとかっこいい、 同級生、「39歳」なのだと 思ってしまう。

この姿に啓示を受ける人も多いだろう。

いっそ、俺も14歳にしてくれ!ヒロトも俺も同じだった14歳に。

なんて思いつつも、またリアルに歳をとっていく。

ヒロトを見ていると、これだけ、人に届く術、存在が羨ましくもあるが、

マケテタマルカ、俺だって、やりたいことはやまのようにある、そしてそれを残したい。

日記もHPアドレス変更と共に、非効率と弊害解消のため、打ち止め、

不定期のコラム化する話もあったが…。

ロックスターになれなくとも、音楽で言葉を紡げなくても、

「これからも俺は俺で、不恰好でも、ダメでも、お笑いでも、しょせん文字でも、

へっぽこでも歌う!やめないよ!」と自分に言い聞かす。

例えば、こんな日記でも。終わらない歌だ。


★悪童日記(8月31日)/水道橋博士★

2001年09月03日(月) 野ばら/村上ユカ
夜道を歩いてたら 野ばらの香りがした 廻りを見渡しても 香りはすれど姿は見えず

霧がたちこめてきて 道に迷ったけれど 僕はちっとも恐くはなかった 

野ばらがそこにいたから

 
でも、そこで笑ってるだけ


月の影に淡く溶ける 霧の中見つめ合って 忘れもしない 君と逢った同じメビウスの上で

土に還り新たな種になって もう一度 僕に逢うために 

その野ばらの白い花びら


夜道にしゃがみこんで 野ばらにくちびる寄せた

夜露につぼみのスパイラル 閉じ込めてしまう想い 僕も掴まえて欲しい

霧が晴れてしまえば きっと逢えないだろう 天使が瞳つむる この刹那の夢よ

僕の指トゲを刺す かたくなに閉ざすくちびる

流れる血見つめながら いつもの君を笑う


月明かり立ちつくす 気が付けばいつもの小道 空見上げ涙ぐむ にじむ心と満月

手のひらに残る痛み 噛みしめて…足元に 残された君の花びら 

白い花の野ばら


★野ばら/村上ユカ★

2001年09月02日(日) March/電気グルーヴ
いい事しか残らないよ 思い出なんて 悪いことはみんな忘れちゃうモノ

どんなイヤな事でも時がたてば 懐かしさで錯覚をするよ

なんだっていーじゃん どんな事だって別れ際が大事だよ

今までと同じふざけた顔して ヘナチョコな表情でお別れしよう 

「ちょっと切ないね」

別れるのが泣けちゃうなんてバカらしいね 喉元を過ぎちゃえば熱さ忘れる

ずっと続く事なんかナニも無いよ 誰ともいつかお別れするよ

なんだっていーじゃん どんな時だってウス笑いでさよならだ

今までと同じ少しも変わらず 作り笑いふりまいてお別れしよう 

「なんか切ないね」

いい事しか残らないよ 思い出なんて 悪いことはみんな忘れちゃうモノ

完璧な仲なんてある訳ないよ ずっと続けば煙たくもなるし

なんだっていーじゃん どんな人だって百年後は死んじゃうよ

最後も変わらずやるせない気持ち バカ面でゴマかしてお別れしよう 

「ちょっと切ないね」


★March/電気グルーヴ★

2001年09月01日(土) ズッコケ問答/eastern youth
あの日俺が砕け散って 今じゃみんな嘘の様で

でんぐり返して九月になった 甍の彼方に富士が見える


★ズッコケ問答/eastern youth★

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