singersong professor KMの日記

2011年11月14日(月) 清武氏に拍手喝采

 巨人・清武氏に拍手喝采だ。ナベツネがどうして、あんな大きな顔をしていられるのか。多くのファンは清武氏に拍手喝采だろう。彼が立命の経済学部出身だというのだから、なおさら、痛快だ。

 今朝のテレビでも言っていたが、ナベツネの権力も、もうそろそろ落ち目に近づいていると見るべきだろう。今回の事件は、蟻の一穴、だろう。ちなみに、蟻の一穴(ありのいっけつ)とは「ちょっとしたことが原因で大変なことになること」をいう。まだそうとはわからないだろうが、ここからナベツネの権力崩壊が始まるのだろう。

 清武氏の一撃は、これからじわじわ利いてくるのではないか。当面、清武氏は苦労するだろう。でも、長い目で見れば、あのときがナベツネの権力崩壊の始まりだったと述懐されるのではなかろうか。

 清武氏の会見に対し、渡辺氏が多数の記者を前に「俺は何にも報告を聞いていない。俺に報告なしにかってにコーチの人事をいじくるというのは、そんなことはありうるものかね」と明言したけれど、渡辺氏の清武批判談話では、「10月20日に桃井恒和オーナーと私がコーチ人事等について報告を受けていたこと」を認めている。だから清武氏は「今回の談話で、報告を受けたことをお認めになっているのですから、お忘れになっているのではなく、虚偽の事実を述べたことは明白となりました。いやしくも我が国のリーディングペーパーのトップがマスコミに対し、意図的に虚偽の事実を述べたことは大変、遺憾なことではないでしょうか。」

 このように反批判された。勝負あった、と見るべきではないか。でも、権力者にたてついたのだから、「落とし前」はつけさせられるのでしょうね。やくざの世界のように。



2011年11月08日(火) TPP

 この頃、メディアはTPPでもちきりだ。当然のことながら、日経はTPP賛成派である。それはそれでよいとしても、産業界対農業団体という構図が面白くない。革新派対守旧派の対立と見える。日経では、TPP参加を契機に農業改革をすべきという。ところが大規模農業推進論を言うばかりで、農業改革の具体策を何も言わない。日本の農業が大規模化してアメリカほど大きくできるのか。中国に太刀打ちできるのか。日本らしい改革を提言すべきではないか。

 よくいわれるように、サクランボが自由化されても山形のサクランボ農家は生き残っている。山形の農家がサクランボのおいしさやブランド化の追及で生き残ったという事実から、日本の農産物のブランド化を進めるべきではないのか。政府の方針も大規模化一辺倒だ。農業経営の視点がない。単純な経済学を農業に当てはめて、大規模化したら何とかなると考えているようだ。日本農業のイノベーションこそが生き残りの道ではなかろうか。

 もちろん食糧安保も考えるべきだろう。これは経済問題ではない。政治問題である。すべてを経済問題に換言する今の取り上げ方はおかしい。政治問題でもあるはずである。

 経営問題、政治問題という視点がないから、今の議論は不毛に見える。


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