かなしいうわさ
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2005年11月27日(日) 492

FISHMANS presents The Long Season Review

滅茶苦茶楽しかった。とてもとても幸せな気分になることができた。


佐藤在籍時のフィッシュマンズを観たことがなくて、今回のライブがはじめての生フィッシュマンズだったという人も多いんだろう。来ているお客さんも意外と若い人多かったし、きっとそうだと思う。そういう人たちが、もしここを読んでいたのなら、過去20回はフィッシュマンズのライブを観てきたアホとして自信を持って言いたい。

今回のライブは良かったよ。
佐藤在籍時の「アタリ」なライブの時と同じくらい楽しかった。

今回のライブを観られたのなら、「佐藤がいる頃のライブ観たことないし...」だなんてもう引け目に感じることないよ。少なくとも、楽しさだけなら今回のライブだって当時にちっとも引けを取っていない。実力のある人たちが「楽しむ」ために全員持てる力を全力で注ぎ込んで、それが見事に結実していた。本当に楽しかった。楽しかったでしょ? それでいい。 過去の記憶なんて増幅されたり薄れたりするし、いい悪いなんて俺の主観でしかないから、過去のライブと今日のライブを比較するのに意味はないのかもしれない。でもまあ良いじゃない。今回のライブには佐藤は居なかった。でも俺はいまとても幸せな気分に浸っている。これは確かだよヽ(´ー`)
今回のライブには、新曲も無かったし、革新性もなかった。佐藤が居た頃はあったよ。ビシバシあった。どんどん進化していく彼らに毎回ぶっとばされていた。(ハズレなライブもあったけど。)今回のライブにはそういう革新性は無かったけど、ゲストボーカルが素晴らしくて「新しい何か」が発生している曲はたくさんたくさんあった。だからこそ楽しいライブになったんだろうな。









当日のリスト。
戸田さんの日記から転載し、一部改変させていただきました

Go Go Round This World! (vo: 欣ちゃん)
Weather Report  (vo:原田郁子)
いい言葉ちょうだい  (vo:原田郁子)
エヴリデイ・エヴリナイト  (vo:原田郁子)
BABY BLUE  (vo:Pod)
なんてったの  (vo:Pod)
Smilin' Days, Summer Holiday  (vo:Pod)
忘れちゃうひととき  (vo:蔡忠浩)
MELODY  (vo:蔡忠浩)
感謝(驚) (vo:蔡忠浩)
むらさきの空から  (vo:pocopen)
あの娘が眠ってる  (vo:pocopen)
Just Thing  (vo:pocopen)
Walking In The Rhythm  (vo:UA)
新しい人  (vo:UA)
頼りない天使  (vo:UA)
MAGIC LOVE  (vo:永積タカシ)
ナイトクルージング  (vo:永積タカシ)
いかれたBaby  (vo:永積タカシ)
LONG SEASON  (vo:山崎まさよし)

【アンコール】
チャンス  (vo:全員)

【アンコール2回目】
ひこうき (vo:全員、楽器演奏なし)
いかれたBaby (vo:全員)


欣ちゃんの歌うGoGo Round This Worldからスタート。佐藤と声質の似ている欣ちゃんだけど、ピンで歌うにはちょっと厳しいか。でも、「あー、おれはフィッシュマンズのライブ観に来たんだなぁ」という気分にはさせてくれた。

次のボーカリストは原田郁子@クラムボン。これはちょっといただけなかった。郁子ちゃんは本当に素晴らしい唄うたいだけど、「他人の歌」は歌えない人なんだろう。カバーをやるにしても、アレンジも含めて自分のものとして消化しないとダメなんだ。矢野顕子とおなじ。自分の世界観が確立されているから、そこの中でならいくらでも自由に泳げるけど、おしきせの他人の歌のなかではうまく泳げない。つぶしがきかないのは全く悪いことではない。でもこの日のライブでは、カラオケになっちゃってたんだよね。「あー今日は楽しめないかもしれない...」と落ち込みながら3曲をボケーと拝聴。

次は、タイのModern DogというバンドのヴォーカリストPod。すごく良かった。甘い声を張り裂けんばかりにふりしぼって、カタコトの日本語で歌う。フィッシュマンズのセンチメンタルな部分が出ている「Baby Blue」と「なんてったの」を、甘い声のPodくんに歌わせたのはNice Choiceだった。すごくはまっていた。とくにBaby Blueはせつなさが増幅されていてずっぱまり。「スマイリン・デイズ」が途中でもにゃもにゃと英語になっちゃってるのもなんか良かった。本人、すごく緊張してたみたいで、それを欣ちゃんが必死にMCでフォローしてるのも微笑ましい。
Modern Dogというバンドは、Zakがエンジニアをしているようだ。音源はまったく聴いた事なかったけど、この日のライブを観て俄然興味が湧いてきた。タイでのライブの模様を観ても楽しそうだねえ。ディスコグラフィが全く読めないが(´ー`) いちばん新しいやつを買ってみようと思う。

次は、蔡くん@ボノボ。これも良かったなあ。クリカンがやってるルパンを彷彿とさせたり... とはいえ、ただのマネっ子では当然無い。声質や歌い方は似ているけれど、佐藤が言葉を練り上げてとろけさせる感じなのに比べて、蔡くんのほうが言葉をピシっと言い放って、断言する感じ。それがなかなか格好良い。今回の新たな発見。「MELODY」〜「感謝(驚)」の流れが良かった。「感謝」はフィッシュマンズの大ファンである蔡くんの思いがギューと込められているのが伝わってくる熱唱だった。演奏もホットで盛り上がる。

次は、ポコペン@さかな。「気分はコール天」という初期のミニアルバムに収録されていた佳曲「むらさきの空から」からスタート。フィッシュマンズっぽくないほっこりジャジーな感じでカバー。これが滅茶苦茶良かった。佐藤が作る曲のなかでも、やさしさとしみったれた感じがあけすけに出ているこの曲に、ポコペンの凛としたヴォーカルとアレンジの妙が合わさり、新しい魅力が引き出されていた。これだよ、俺がこのライブに求めていたものは! 「コール天」から引き続き初期の名曲「あの娘が眠ってる」をやってくれたのも良かったな。その後に自作のみじかい詩を朗読。一寸ウルっときた。

続くはUA。いままでの人たちも良かったけど、UAは別格だ。あれ、この曲ってもともとUAの曲だったっけ?と思ってしまうくらい、自分に引き寄せて、自分のものとして歌っていた。「新しい人」も良かったけど「頼りない天使」は凄かった。トリビュートアルバムに入っていたバージョンよりも断然良かった。
ちょっと変な話だけど
■「なんて不思議な話だろう/世界の真ん中で/僕が頼りだなんてね」(フィッシュマンズ『頼りない天使』)。これは恋愛の歌ではない。育児の歌である。俺はそう聴いた。いつまで続くのかは分からないが、子供は俺を頼りにしており、俺はそのことを頼りに生きている。何て不思議な話だろう。「あの子は僕に言うさ/天使は今来ますって/ほんとさ ウソじゃないんだよ/未来は ねえ 明るいって/あの子の信じた確かな気持ちは/きっと僕を変えるだろう/なんて素敵な話だろう/こんな確かなことが/今もそばにあるなんて」。
これまた戸田さんの日記の9/25日ぶんの引用なんだけど
このこと思い出してしまって、ああ、なんていい歌なんだ、本当にすごい歌だ、なんて不思議な話だろう?! と思って、ヒクヒク言いながら号泣してしまった。これは佐藤のフィッシュマンズじゃなくて新しいフィッシュマンズだなあ、と心から思えたひととき。

続いてはハナレ永積。これもとても良かった。この人は郁子ちゃんに近くて、自分のフィールドのなかで自由に泳ぐ人なんだけど、すごくしっくり来ていた。郁子ちゃんよりも器用でバランス感覚が良いんだろう。UAと違うのは、自分の曲にしちゃうんじゃなくて、自分が曲に溶け込んでいくところ。フィッシュマンズを全く知らない人がこのライブを観ても、永積がオリジナルのボーカリストであると信じて疑わないと思う。それほどしっくり来ていた。個人的にフィッシュマンズのブレイク・ポイントだったと思っているド名曲「ナイトクルージング」をこの人の唄で聴けてよかった。当時と同じようにフワフワと舞えたよ。「ハダカの自分で勝負しまっす!」とか言ってメガネ外してから、最後までずっと外しっぱなしだったのが面白かったな。確かに、気合十分、渾身の唄。

最後は山崎まさよしによる「Long Season」。この「Long Season」という曲はとても評価が高いけど、俺は好きじゃない。(短縮バージョンの「Season」はまあまあ好き。) リリース当時のライブでもこの曲がはじまると「あー早く終わらねえかなぁ」と思っていた。確かにフィッシュマンズのサウンドは凄い。あの頭をドカっと揺さぶるサウンドあってのフィッシュマンズ。それはそうだ。でも、やっぱり佐藤の歌が核にあってこそ、あの世界になるんだ。だから、ダラダラと演奏が続くこの曲のせいで佐藤の歌が少なくなってしまうのが勿体ない。なのでこの日もあまり楽しめず。浅ちゃんVS欣ちゃんのパーカッションバトルはまぁ良いけど、別にこれをフィッシュマンズでやる必要はないだろう...と今回も思った。山崎まさよしは巧かった。でも曲には合っていなかった。
ここで本編終わり。

アンコール。ゲスト全員で出てきて「チャンス」。混んでいるから控えてきたけど、この曲ばかりは声に出して歌った。会場は大合唱。同窓会でカラオケに行って大いに盛り上がったときのような類の楽しさに包まれる。楽しいという感情に質とか貴賎はないから、これでいいのだ。その後、鳴り止まないアンコールの拍手に応えて2回目のアンコール。やる曲がないので、「ひこうき」をアカペラで合唱。山崎まさよしがパンディロでリズムを刻み、譲が口でベース。会場が大合唱。続いて2回目の「いかれたBaby」。これまた大合唱。いやいや、フィッシュマンズ知らない人はドン引きしてたのかもしれないけど、会場が一体になって楽しんだから、やっぱりこれはこれでいいのだ。
もう一度ゲスト全員を紹介し、エンジニアのZAKをはじめ、照明さん、マネージャーまで呼び出して紹介。本当におしまい。

「またやるよ!絶対やるよ!また来年逢おうぜ!」と何度も欣ちゃんは言っていた。
うーん、次は固定のヴォーカリストで新曲をやってほしいなぁ。









2005年11月25日(金) 491

Ska Flames /REALSTEP
cover
10年ぶりの新譜。でっかい音だ! 音量じゃなくて器の話。良い。文句なし。さぁベタ褒めするよ。
とにかく演奏がすばらしい。こんなふうに奏でてもらえれば楽器も本望だと思う。スピーカーから出てくる音のひとつひとつが歓びに溢れている。楽しい曲では音がウヒヒと笑っている。せつない曲では音がかなしみに歯をグッとかみしめている。勇ましい曲では音がブルルッと身震いしている。
伊勢さんのボーカルも良いんだ。巧くない。けど、旨い。「絶え間なく瞬く星」みたいな曲をそんなに朴訥と歌われたら辛抱たまらんです。もし俺が女ならこんなこと歌われたら泣くよ。
そんな演奏や唄のグッとくる「表情」は、歴史上の名スカバンドのどれとも違う。彼らだけの表情だ。彼らだけの音だ。オリジナリティっていうのは、決して奇抜なアイデアやギミックによって生まれるものじゃないんだ。勉強させていただきました、ありがとう、とジャケットに手を合わせる。




おまけとしてCDと同じ大きさのレコードがついていた


ちっちゃいけどちゃんと聴けるよーヽ(´ー`)
収録はライブ音源!ド名曲Rip Van Winkle!!!! に Ska Fever!!!!!!!!









2005年11月24日(木) 490

フィッシュマンズのチケットをヤフオクで無事入手。8500円で落札できた。通常価格より4000円高いけど、幾ら出しても取り返しのつかない事の多いこの世の中で4000円で取り返しがつくなんて安いもの。

フィッシュマンズのライブは前でギューギューになってじっと観ているよりも、後ろのほうでへろへろ踊ると楽しいと思うよ。佐藤のように。




soul of どんと
今年はどんと紅白ヽ(´ー`)
ボガンボスはおろか、soul of どんとすら行ったことないんだよな。ハナレさんは最近どこにでも出てくるね。あの声でどんとをどう歌うのか聴いてみたい。 古謝さんがでるなら行かねばなぁ。






Earl "Chinna" Smith /Inna De yard
cover
ソウルフルなレゲエバンド、Soul Syndicate(Harvest Uptownはド傑作!)のギタリスト、チナ・スミスのソロ。ギターの演奏だけをバックに、ときにソウルマナーで、ときにトースティングで、ときにブルースで、存分にガナりきった一枚。ライブ一発録り。渋過ぎる。凛とした空気はギル・スコット・ヘロンかニック・ドレイクか。大好きなソウルシンジケートのマリワーナ、マリワァァナ、も演ってるし、なんだかフィッシュマンズのナイトクルージングに聴こえて仕方がないふわり....とした曲なんかもあり。唸りながら聴く。うむむぅ。


このInna De Yardシリーズでは映画Rockersの冒頭で歌ってるKiddus Iとチナスミスだけの作品もあるみたい。Linval Thompsonのもあるのか。








2005年11月17日(木) 489

おれわたし的2005ベスト 募集中。よろしくどうぞ。






ものぐさな俺が、久々にアナログで所持して表裏ひっくりかえしながらじっくり聴きたいナーと思った一枚。

Renato Motha e Patricia Lobato / Planos
cover

ブラジルの夫婦デュオ、ヘナート・モタとパトリシアさんの新作。ほとんどふたりの声とギターとパーカッションだけの、静かな静かな40分間。手練れの職人が時間をかけて丁寧に丁寧につくった装飾品のように、細部までほれぼれする程美しい。音数少なく丁寧に仕上げることで生まれている凛とした緊張感を、ふたりの醸し出す「あたたかさ」がふんわりと包んでいく。
この作品を聴いてまず思い出したのはジョアン・ジルベルトの「三月の水」。おなじ空気だ。違いは温度。ジョアンのつきはなしたようなクールさは彼らには無い。けれど彼らにはジョアンには無い独特な「あたたかさ」がある。俺はそのあたたかさを随分気に入っている。
これみよがしではない天然にプログレッシヴなアレンジも、人懐っこいんだけどどこか照れてはにかんでいるようなメロディも、ハァ、良いなぁ。できるだけ多くの音楽好きの耳に届くといいと本当に思う。
世界に愛はある!あるよ!ヽ(´ー`)ノyeahhhhh なんて気分になった。









中川敬インタビュー@ミュージックマシーン
とっても良いインタビュー。人懐っこいおっさんになったなぁ。









2005年11月16日(水) 488

毎晩飽きずにテフテフと河原を走っている。走るのは本当に楽しい。いやいやそんな走れるわけねえっつうの!と思っていたコースが、3日後にはぜんぜん楽に走れるようになっている。長く走るコツがつかめてきたみたいだ。
努力すればするだけ報われるってのは気分が良い。はまったのがドラッグとか酒とかじゃなくてジョギングで本当にラッキーだった。

走っている時間がだいたい40〜60分。その間、何も考えずに音楽に没頭できるのもいい。中学生の頃、Clashのファーストを録音した46分テープを、モノラルのラジカセの前に正座して聴いていた頃のひたむきな音楽への向かい方が少しだけ戻ってきた気がする。

でかい音でよい音楽を聴きながら長い時間走っていると、だんだんと野外イベントで踊っているのと同じような気持ちよさがやってくる。じわじわーとやってくる。毎晩ひとりで模擬レイヴをしているようなもんだ。その上今日みたいに綺麗な満月なんて出ていた日にゃもう気分良くて良くて。実際に土手でへろへろ踊ったりしてさヽ(´ー`)



今日は大好きなビートルズ「Rubber Soul」と、その「Rubber Soul」全曲まるごとカバーしたトリビュートアルバム「This Birds Has Flown」を聴きながら走った。特に設定しなかったけど、元曲とカバーが交互に流れてきてとても幸せな気分になれた。

cover
トリビュート盤は詰まらないものが多いけど、これはかなり良い出来。ラバーソウルが大好きな人が演っている音がミチミチ詰まっているから、ラバーソウルが大好きな人はぜひ聴くといい。ますますラバーソウルが好きになれると思う。ラバーソウルをちゃんと聴いた事ない人は、これじゃなくてラバーソウルから聴いてくださいね絶対!
Cowboy Junkiesの「Run For Your Life」が気だるくてたまらん。大好きな曲「You Won't See Me」の素直なカバーも最高。Ben Harperのレゲーな「Michelle」もいいぜ。Lowの誠実すぎる「Nowhere Man」もいいけど、I Am Samのサントラに入っていたPaul Westerbergのカバーには敵わないかなー。











2005年11月14日(月) 487

昨日の日記はちょっと追記しました。なさけない感じです(;´Д`)





おれわたし的ベスト2005 投稿のおねがい
今年もやります。よろしく。
12月末まで受け付けますので、ゆっくりお考え下さい。










2005年11月13日(日) 486

つい買ってしまった


fishmans /若いながらも歴史あり 96.3.2@新宿LIQUID ROOM
http://images-jp.amazon.com/images/P/B000BD67YE.01.LZZZZZZZ.jpg
「空中キャンプ」リリース後、フィッシュマンズというバンドが一番脂乗っていた時期、何やっても最高にしかなりようのないのライブ。そりゃ凄いさ。
凄いけど、芯までは響いてこない。佐藤のアホなMCに懐かしさを感じて甘酸っぱい気分にはなれたけど。もう俺はfishmansは一生分聴いてしまったんだなぁ。いまでもたまに口ずさんだりはするけど、新曲じゃなかったら頭ん中でいくらでもリピートできるから、音源はもういいや。

ダーツのギターがやっぱり五月蝿い。小暮がサポートギターの頃が一番良かったと思う。

この頃の客は大人しかったな。ナンか喰ってるような輩が後ろの方でレイヴみたいに踊るようになるのは2回目の野音くらいからか。楽しかったなぁ。とてもとても良い光景だった。

みなさんは再結成(?)ライブ行きますか? ただ昔の曲なんてやられても郁子ちゃん永積タカシのほっこりパワーに負けて有名人カラオケ大会になっちゃうんじゃネーノ?って気がするので俺は行きません。行く人は酒とかその他色々がっちょり決め込んだり決め込まなかったりして奇声あげてキチガイみたいにバカスカドガシャカ踊ってきてください!! 同窓会なんてたくさんだ!!!




>追記
戸田さんの日記にあるフィッシュマンズ再結成の話にやられる。すごすぎる。自分のしょうもなさを再々々々々々々認識した(;´Д`) 
日付でリンクが張れないので引用します。

2005/11/13 [日]
〜中略
→このところフィッシュマンズの音源・映像が次々出ている。当然コンプリートするわけだが、このDVDでいちばん見たかったのは『BABY BLUE』『すばらしくてNICE CHOICE』を歌う佐藤の姿である。この2つの歌でフィッシュマンズは、(俺にとって)ものすごく重大なことを歌っている。そのときフロントマンたる佐藤はどんな表情で、どんな身振りで歌っていたのだろう。ついに佐藤伸治生存中にフィッシュマンズのライブに行かなかった俺には一大関心事であった。
 一言で言えば、佐藤は仏像のようだった。2曲ともギターは持たず、右手を高く差し上げたり、Vサインで印を結んでいた。法(ダルマ)を理解するには衆生はいかにも愚かであり、仏像という「視点を集めるもの」「思考を集中する焦点としての偶像」を必要とする。佐藤のパフォーマンスはまさにそれだ。
 今月27日のフィッシュマンズライブには、もう佐藤伸治の姿はどこにも見あたらない。彼の姿のないところで、俺はどこまで彼の遺した法に近づけるのか。山崎まさよしがボーカルを取るらしいが、そんなのはどうでもいい。試されるのは俺の、今日までの修行である。
〜後略



行く前から同窓会だなんて。受け取り方なんて観る人次第なんだ、っていつも言ってるくせにこうして何度もポカをやる俺は糞アホだ。そんなこと十分判っててそれでもライブを演るメンバー達の想いや覚悟を観に行ってしかと確かめてくるべきだ。とはいえチケットは即ソールドアウト。ダフるか。幾らでも出す。







RCサクセション /Rhapsody Naked
cover
完璧だ。楽しいせつないやかましいバカアホきちがいまじめやさしい格好良い格好悪い青い渋い粋野暮限界その先イエー等のロックンロールが俺にみせてくれる奇跡がすべて詰まっている。編集なしのライブでこれだけの音。臨場感が凄いから、でかい音で聴くと鼻血が出そうだ。ボガンボスのライブに拮抗できるライブ音源ってこれくらいじゃないか。

ただそれでも、音源としてなら俺はNakedじゃない「Rhapsody」の方が好きだ。このライブをLPの長さに凝縮するならこれしかないだろう!という最高の編集。1枚の「アルバム」として本当に素晴らしい。RC大好きで仕方がない人が編集やったんだろうなぁ。はじめてこのライブの音を聴く人は裸じゃない「Rhapsody」から聴こう。









ハイロウズ解散
ハイロウズのデビュー(というかヒロトとマーシーによる「イチからやりなおし」)当時からバッチリ付き合っていたファンとしてはとても悲しいニュース。おっさんからもガキからも愛される素晴らしきチンピラバンドであった。

だけど、これでマーシーが久々にソロ活動するようになるかもしれん、と思うとちょっと嬉しかったりもする。悲しんでいるファンの人、ごめんなさい。ヒロトは世界一のボーカリストのひとりだと思う。ラケンローの神様だか悪魔さまだかが憑いている(そんなもんは居ねえけどそれ程凄いということ)。マーシーは世界一のボーカリストのひとりでは全然ない。神も悪魔もついてない。でも俺は全世界の唄うたいのなかでマーシーの歌が一番好きなんだ。だから俺はマーシーの歌が聴きたいんだよ。

とはいえ次の一手も結局ふたりでやるような気がしている。それも良し。









2005年11月11日(金) 485

ヽ(´ー`)ノ「ちょっと飯喰いにいってきま」

ヽ(´ー`)ノ□「戻りましたよ」

(´ー`)y-~~「遅いよ」「なにその白い袋」

久しぶりにハービスentのJEUJIA行ったら、ジャズが滅茶苦茶でかくなってて驚いた。品揃えが良いし、輸入盤もかなり安い。ジャズの名盤ガイドに載っているようなタイトルは殆ど1200円くらい。エヴァンスのラファロ在籍時なんか全部980円だよスゲー。ジャズに詳しい人ならもっといろいろ掘れると思う。おすすめ。





ディジー・ガレスピーがカリプソやってるやつを1000円ちょいで買えたのが嬉しい。
Dizzy Gillespie /Jambo Caribe
cover
本場のカリプソ・ミュージシャンを迎えたカラフルなアルバム。ジャズ版の「Discover America」といえるかな。カリプソ曲もバップ曲も良い出来。まぁとにかくしやわせな一枚だよ。1曲目のホカホカ感とかたまらんね。2曲目はカセットコンロスの「あーあバカだなー、アーハ アーハ」ってやつ(曲名忘れた)の元曲だね。



ジャケットも混沌としてるけどピース。このセンスで1965年作だって。まいっちゃうよ。





あとこれも安く買えてナイス。
ラテンなアレンジばかりのアルバム2枚をまとめたもの。
ジャイルズ・ピーターソンのラテン系コンピで知って以来ずっと探してた。
Peggy Lee /Latin ala Lee! + Ole ala Lee!
cover
これまたとびきりしやわせなアルバム。
ペギー・リーはいかにも白人らしい洗練されたジャズをやる人なんで、「ブラックジャズ大好き!スピリチュアル命!!」ってな若いジャズファンにはあんまり聴かれていないと思う。でも、実はその洗練のされかたは滅茶苦茶センスが良くてアーティスティックなんだよね。テンポの速い曲ではあでやかに、スロウな曲ではしなやかに!素晴らしい。エリス・レジーナを彷彿とさせる位だ。何より音楽として敷居が低いのがいいよ。俺の両親にあげても喜んで聴くと思う。ダンスフロアでピークタイムに鳴り響いてもいいさ。「from now on」なんて滅茶苦茶キラー。


どちらもジャケットからのリンクで試聴可能。







2005年11月08日(火) 483

夜食の豚丼を食った後も延々と続く会議
沢山貰い過ぎて余った紅生姜を袋ごと何個もガシュガシュ食う。



(´ー`)y-~~「これ駄菓子の杏のやつと同じだよ やべえ旨え」

ノ(´ー` )ヽ「ねぶってると旨いけど、咬んじゃうと辛いナー」

(´ー`)y-~~「分かってるのについ咬んじゃうのな こういう気持ちお前分かる?」

ヽ(´ー`)ノ「分かります 咬むと喉ピリッピリします 俺的にはそれがたまんないっす」

(‘−‘)「...捨てるよ生姜」

ヽ(´ー`)ノ (´ー`)y-~~ ノ(´ー` )ヽ「ウアーーーッ」







と停滞している会議を、トイレに行くと言って華麗に抜け出し、タワレコ行って、友部さんの新作買って戻ってきた。

ヽ(´ー`)ノ「すんません、ウンコ止まんなくて 下痢でシャーシャーっす 帰りたい」

(´ー`)y-~~「いやいやなにその黄色い袋は」

ヽ(´ー`)ノ「いやーまぁーそのー」

(´ー`)y-~~「首だから帰っていいよ」





首になった甲斐のある一枚。帰宅しながらまず聴いて、ずっとリピートして、既に通して4回聴いた。ド傑作でしょ。 
ソリッドな前作から比べると、今回はかなりメロウ。ライブで一回聴いてからずーっと好きだった「ニレはELM」をはじめとして、せづねえ曲満載。マーガレットズロースとの乾いたラケンローも、とびきりいかしてる。

後日また紹介します。










2005年11月07日(月) 482

仕事(´ー`)非終 俺疲眠




そんな状態に良く効ますコレ

YOONKEE /Old Habits
cover
よんきー君、3作目でそろそろマンネリに陥るかと思いきや、ローファイを突き進んで更に先へ奥へ高みへ到達。ほぼ全編リズムボックスがしゅぽしゅぽ言っていて、とても良い湯加減。
刹那刹那のひらめきがとにかく冴えている。「激しくて冴えている」ものやことはたくさんあるけど、こういうふうに「ゆるいまま冴えている」のは中々無い。スゲー。その冴えているのも偶然っぽいというかテキトーっぽく聴こえるのは全盛期のリー・ペリーと通じるところがあるね。でも実は滅茶苦茶苦心してテキトーを追求してんだと思う。リー・ペリーだってそうじゃん。結局人から見えないところでどれだけやれるかってことだよ。
わけわかんなくなってきた。仕事する。

しゅぽしゅぽ。





仕事続ヽ(´ー`)ノ終無
音又然











2005年11月02日(水) 481

調子悪いですヽ(´ー`)




闇金ウシジマくんの3巻がとても良い。ゲイくん編がとても切ない。ウシジマくんは今までも面白かったけど、編集者の持ち込んだ企画モノっぽい臭いがしていた。編集者の「金融モノ!とびきりエグイの!やりましょうッ!儲けましょう!」って声が聞こえるみたいだった。だけど3巻でやっとしっくり来た。 俺はこの作者の描いていた前作「The End」がとても好きだった。毎日が鬱々してなんだか不安で仕方がない。でもそんな毎日の中にしか幸せは無い。闇があるから影ができて、光が射していることが判る。突拍子がなくてまとまりもなく伏線も張りっぱなしないびつなストーリーのなかで、そんなことばっかり何度も何度も何度も言っているような漫画だったから。いままでのウシジマくんでもそんな瞬間は何度もあったけど、ゲイくん編でその感覚が全面的に戻ってきたと思う。
作者のサイトで日記を読んでいると本当に苦労しているみたいだ。そりゃ苦労するよな、こんな話書いてたら。頑張ってください。心から。





ラジオ更新

ビブラストーンの「Heavy」が沁みる










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