どんぐり1号のときどき日記
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2008年11月30日(日) お茶会開催

 昨夜は比較的早く寝たので、さすがに10時まで寝ていると体中が痛い。多分運動不足なのだとは思うが、もう10時間以上続けて寝ている事は出来ない。いくら眠くても、体中が痛くては寝てなど入られないのである。

 という訳で、KCに貸すための「宇宙戦争」を聞きながら少しPCで遊ぶ。
 だがついつい聞き込んでしまう。やはり「宇宙戦争」は傑作だと本当に思う。昨年の30周年ライヴDVDが心底欲しい。イギリス版なのでPAL形式だが、これだけのために機械を買っても良いしその価値はある。youtubeで一通り見たが、それですら感動するのだ。やはりちゃんとした状態で見たいものである。
 そしてこれを出さない日本の音楽界は、頭が悪いバカの集まりだと断言しておく。もう犯罪だと言ってもいい。

 午後はT田家へ行く。SF仲間のお茶会(マッド・ティー・パーティーか?)なので、15時着だ。
 行った時点でいたのは、家主はもちろん、KC、おがにゃん、623ちゃん、T寺一家だった。AOYさんは買い出し中との事。しかしT寺家は家族全員が来るとは思っていなかったのでちょっと驚き。これならリモコン・メーサー車を持って来るんだった。
 この時に宮崎アニメのコンサートをかけていたが、こうしてみると川井憲次のコンサートというのは本当に奇跡的だったのだと思う。ちなみに高寺は川井憲次はそれほど熱中する対象ではないとの事。まあ個性を持たないのが彼の個性で、映像に合わせる事に専念しているから、本当の音楽好きならそう思うという感覚は理解できる。彼は映像を補完する作家なので、個性を出さず映像にマッチする音楽に専念する。だから音楽として聞いた場合、今ひとつだという意見も判るのである。

 KCの編集したKECCON関係のテスト映像を見る。3回も見てしまったが…。やはりこういう映像には、底抜けに明るい曲が合うようで、意外とロックは似合わないかしれない。これについてはまた後でゆっくり考えよう。

 16時30分頃、高寺一家が退散、17時30分頃、乙戸さん到着、KCとおがにゃんは18時頃退散、その間を縫ってAOY氏帰宅、20時30分に絵利他到着と、入れ替わり立ち代りで忙しいが、結局私は最後までいてしまったのだった…。

 乙戸さんと会うのは本当に久々だが(もう20年くらい会っていなかったのかもしれない)、彼女は何も変わっていない。外観もだがそれ以上に内面が変わっていない。相変わらずロックの話をすると楽しい。ナイトウィッシュあたりから簡単にシャドウ・ギャラリーを見抜かれるが、さすがは私の師匠である。互いの趣味が判っているから、こういうのは楽しい。
 彼女からは今回VDGGとシステム・オブ・ア・ダウンを借りる。T田からも2枚借りる。とても助かるなぁ。

 合間でAOYさんのダマコ汁。要はきりたんぽの変型で、私も昔は良く食べていた物だ。これはAOYさんのこだわりも会って、非常に美味しい。ただ残念な事は、ケーキがたくさんありすぎて多くは食べられなかった事だろう。
 なんだかんだと話をしていたが、さすがに22時を過ぎたので全員退散する。しかしあっという間だった。まだまだ話したかった位である。
 ただのお茶会も楽しいものだ。


2008年11月29日(土) バタン、キュー

 今日も粗仕事。
 というか、昨日は月末なのに宴会をやるから、結局色々な仕事が詰まってくるのだ。しかも半分以上の人間が休んでいるから、問い合わせも出来ず、効率の悪い事おびただしい。

 ぶつぶつと仕事をしていたら、昼前頃から体調が悪くなり、さすがに15時には耐え切れず早退。
 たまにある突然の嘔吐で、寝ていると楽になる。風邪なのか何なのか良く判らないので、何の薬を飲んで良いのか判らないのだが、とりあえず風邪薬を飲んで横になると、しばらくして楽になってきた。

 明日はお茶会だが出られるだろうか、といらぬ心配をする。そこそこの人数が参加するから、行ければ行くし、無理なら行かなければ良いだけの事なのだが、T寺も来るようだし、なにより久々に乙戸さんも来るというので、やはり会いたいものである。


2008年11月28日(金) フリークス

 昨夜は「ホラー映画の世紀」に付いていた「フリークス」を見た。
 今まで一部を見た事はあるが、映画として通しで見たのは実は初めてである。だから見終わって驚いたのは、これは見事までに恋愛映画であるという点だ。演出、構成は恋愛映画の定石通りだし、ラストの「I love you」に至っては、恋愛映画として泣けるセリフになっている。
 ふと、押井監督の「スカイ・クロラ」は、ある意味でフリークスの恋愛であり、つまり「フリークス」もベースに入っていると言えるのだ、と深読みか出来るほどに面白い映画だった。

 しかしあの上半身だけの男は、明らかに「サイレント・ランニング」のロボットの元ネタだ。
 こちらは公開当時、あのロボットはどうやって動かしているのか話題になったし、私も本当に不思議だった。余りにも生物の動きだったし、当時のメカニカル・エフェクトにそこまでのテクニックはなかった時代である。後にアメリカの特撮雑誌で内部を見た時は心底驚いたものである。日本では絶対に不可能なテクニックだったからだ。

 そして今日、月末の忙しい時に忘年会である。絶対変だ。精神的にこいつらはフリークスだ。いやフリークス以下か。
 イントロクイズもあったが、はっきり言ってつまらなかった。スタッフが若いので、現実を知らずに多分何かの記事を参考に作ったのだろう。大ヒット曲といわれて演歌を出されても、判るはずがない。そもそも日本の曲しかかけないのは片手落ちだ。1960年代から1970年代中頃までは、洋楽のヒットの方が多かった時代なのである。
 そういう事情も判らず、自分達の乏しい知識だけて作る問題が面白いはずもない。実際ほとんどの人間は途中から飽きてしまい、ひたすら酒を飲んでいた。つまらなかったのは事実だから仕方がないか。
 いずれつまらない宴会だったのは間違いない。いや、つまらないのを宴会とは言わないか。


2008年11月27日(木) 質より量だ

 所用で町中に出たので、ちょっとHMVに寄ってみた。
 本来はサントラで探しているのがあるので覗いてみたのだが、もうショップでのサントラは壊滅状態だ。少なくともサントラに関してはネットに依存するしかないだろう。

 それはともかく、せっかくだからと他のコーナーを覗いたら、ナイトウィッシュの「ONCE」が1,470円で売られていた。2004年に発表された作品なのでこの業界では旧譜扱いとなり、例によっての低価格盤になった訳だが、初回限定発売はともかく、元々欲しかったアルバムなので、これはラッキーと購入した。とりあえず2000年発表の「Wishmaster」とこれがターヤ時代のお気に入りである。
 特に「ONCE」は極めてサウンド・トラック的な音と構成で、ヴォーカルのターヤがオペラ的な歌い方をするため、全体的に独特な雰囲気を作り出しているのだが、私はこの雰囲気が非常に好きだ。この部分で意見が分かれるというのがどうにも信じ難い程である。
 そしてヴォーカルがこれだけのテクニックを持っているのに、アルバム全体ではメインになっていないのも好ましい。やはりヴォーカルは楽器の一種であって欲しいからだ。
 だからテクニックのないヴォーカルは嫌いだ。少なくともグループで活動している場合には、それなりのテクニックのある者を起用すべきだろう。だから声の質は問わないのである。
 ちなみにこのアルバム、SHM-CD仕様でも出るらしい。だが当然価格も高くなる。それならこの廉価版を複数買った方が良い。私のように長年ロックを聞いている人間にとっては、ある程度の数を聞く必要があるので、これで充分なのだ。そもそもSHM-CDでなければ駄目だという程ハイ・クオリティのオーディオ・システムなど持ってはいないのだから。

 ところで、マルシンからついに「ワルサーPPKのモデルガン」が出るという情報が入ってきた。
 金属モデルの規制以後、まともなPPKが出る事はなく、何故かPPK/Sばかりだった。だがPPK/Sはそのシルエットが美しくない。やはりバランスが悪いのである。
 そこにこのニュースだから一瞬期待したのに、これが何故かダミーカート使用、つまり無発火モデルになるのだという。何故なのだろう。この部分にはどうしても納得できない。なにせマルシンはつい先日、発火モデルで「ワルサーPP」を出したばかりなのだ。これが発火可能なら、PPKも発火モデルにして何の問題があるのだろう。まさか材質が変わってブローニングM1910と同じ事になった訳でもないだろうに。

 ただしこの場合、PPK/Sの内部を組み込めるかもしれないから、それは出てからのお楽しみになる。できれば無改造で組み込めると良いのだが。


2008年11月26日(水) 2冊の本

 mixiに書かれていたはかせの通報(日記とも言う)で、別冊宝島「ホラー映画の世紀」をあわてて買う。
 なんとDVDで「ガリガリ博士」と「フリークス」が付いているのだ。そもそもこれで1,500円は安い。お買い得である。
 本の内容も極めて真面目で好感が持てる。ただし目新しい内容の記事はあまりなく、元々自分が考えている事が文章になっているので、驚きはない。まあ昔からホラー映画を見ていれば当然だが、逆に言えば若い人には手軽な値段で買えて、しかも非常に参考になる本だといえるだろう。
 かなりお勧めの本である。

 この時に「ナチスの発明」も買う。
 これは極めて真面目なスタンスの本だ。ナチスの数々の発明がどういった経緯で行われたのかを書いてあり、実際問題として当初のナチスの業績は現在でも充分通用する素晴らしい政策が多かった事が判る。ハード面だけでなく、ソフト面や考え方という部分にすら素晴らしいものが多く、つまりナチスが民衆の支持を獲得した理由が良く判るのである。
 そしてこれらを真面目に見ていく事で、戦争というものは一人の人間が起こすのではなく、民衆が期待しているから起こるという「アンネの日記」に書かれている厳然たる事実を再認識できる。
 そもそもナチスの支持が戦争末期に崩壊したのは、決して民衆が戦争に反対したからではなく、不況対策が大問題になったからで、つまり戦争の結果が景気の向上に結びつかなかったからに他ならない。これは現在の日本と全く同じであり、結局人類は戦争から何も学んでいない証拠である。

 今日はまだGUN関係の雑誌は出ていなかった、というかここには置いていなかったので、模型雑誌やカメラ雑誌、音楽雑誌をパラパラと立読みする。やはりどの雑誌も、年末に向けて明らかにボーナス対応の内容になっている。問題なのは、民間の中小企業にとっては、年末のボーナスなどほとんど期待できないという事だ。だからいくら消費を煽ったところで、そもそも仕える実弾が少ないのだからどうしようもない。
 我々は税金で動いている公務員ではないのだ。

 そんな今日、「ハケダカ」の1〜2話が送られてきた。
 本放映時は低視聴率だったそうだが、そもそもテレビ・ドラマでは低視聴率の作品ほど後に評価は高くなる傾向にある。だから期待できるのだが、驚いた事に映画化の話が出ているのだという。
 この手の映画化は大抵詰まらなくなると相場が決まっているのだが、大丈夫なのだろうか…。


2008年11月25日(火) 暖かいけど、寒い

 花巻は大沢温泉でのESIFCONで、「仙台ってやはり暖かい町だったんだ」と再認識したのもつかの間、やはり今日は寒いと思ってしまうのだった。やはり風邪ぎみのようなので、少々きつい。

 ところで、BOSS社のリズムマシン「DR-880」を使った指ドラムなるものがyoutubeに載っていた。
 映像からは同じ人が演奏しているのと判るのだが、ドリームシアターから涼宮ハルヒまで、あまりにも落差が大きい。でもドリーム・シアターの演奏は素晴らしかった。知らずに聞いていたら、本物のドラム・セットと思っていただろう。技術とマシンが上手く融合すれば、こういうサウンドが手軽に出来る訳だ。凄い時代になったものである。

 でも今日になって突然、youtubeの画面が横長になっている。何故だ? 
 どうも横長というのはそれ専用の映画でないと違和感がある。それこそ70mmシネスコのように横に長い画面に意味があるならともかく、左右に黒枠がある状況にしてまで画面を広げる意味があるのだろうか。しかも全体的に画面が少し大きくなったようなのだが、扱うデータが以前のままのようなので、当然画質が粗くなってしまっている。困ったものだ。

 などと遊んでいたら、KCから依頼の電話。
 懐かしのSFファンダムの映像用に、何かBGMが欲しいのだという。まずはあの「宇宙戦争」が所望らしくこれを貸すのは問題がない。ただメインは1980年代の曲が良いらしいのだが、実は1980年代のロックはあまり多く持っていない。少なくともBGMとして画面を生かせる曲となるとかなり難しい。そういう時代だったのである。
 かといって私がメインで聞く1970年代の曲は、やはりプログレが多く、当然暗く長い曲が圧倒的に多い。1990年代以降もやはり暗くて長い曲が好きなのだが、ドリーム・シアターなどは意外とBGMに向いている曲は少ないし、最近お気に入りのナイトウィッシュも映画には向いているが、仲間内の記録映像には向かない。テンポが違いすぎるのだ。
 単純に考えても「オマドーン」がBGMとして映像に向くかどうか、と考えれば答えは明白だ。私はこういう曲を多く聞いているのだ。
 さて、難しいなぁ。


2008年11月24日(月) あったり、なかったり

 さすがに花巻は寒かったのか、少し風邪ぎみである。

 それでも駅前に出て、とりみきの「冷食捜査官」と「映画秘宝」「ストレンジ・デイズ」を購入する。
 昔短編集に載った「冷食捜査官」だが、実はあちこちでちまちまと描いていたらしい。それと今回新作の3作をまとめたものが今回の本だ。ただし順序は時系列として矛盾がないように変えてある。もっともこうでもしないと「冷食捜査官」という設定が理解されないかもしれない。
 ちなみに私はかなり好きなシリーズだったが、やはり作者も好きなのだろう。どの作品もいわゆるハードボイルドな話にまとまっている。しかもとり・みき作品だけあって、ギャグとシリアスが上手くブレンドされており、もしかしたら彼の代表作の一つになるかもしれない。かなり面白い作品に仕上がっている。

 その足でタワー・レコードなどを回ったが、捜しているCDが置いていない。さらにサントラは全滅だった。
 最近感じるのは、店ではサントラをあまり置いていない。少し前までは結構な数のサントラを店で見る事ができたのに、最近はコーナーがどんどん小さくなっている。多分普通のアルバム以上に、サントラ自体の需要は少なくなっているのだろう。普通の音楽さえCDでは売れなくなっているのだから、これはなんとなく判るが、ますます購入はネットへと依存してしまう状況になってしまうではないか。
 いずれ大手のショップもネットへと移行して行くのかもしれない。つまり、町からショップが消えていくのである。まあ需要がないのであればそれは仕方のない事なのだろう。社会がそれを必要としなければ消えていくのは当然の流れなのだ。こうして少数派の趣味は消えていくのである。

 長年かけて築いた文化であっても、消え去るのは早い。そして一度消えた文化を復活させる事はまず不可能だ。


2008年11月23日(日) ESIFCON二日目

 いつもと同じ時間に目が覚めたが、とりあえず寝なおして、7時に朝風呂。
 そして朝食を全員で取る。ESIFCONの歴史も長いが「全員揃って朝食を取る」というのは初めての経験である。ただし全員が一緒なので、恒例の「毒のある話をしながらの朝食」にはならなかった。というかできなかったのだが、これはちょっとばかり残念、と思っているのは私だけか?
 その後は後片付けやちまちまとした雑談などで、あっという間に退去の時間となる。

 こうして楽しい一泊二日の宴会もあっという間に過ぎてしまい、例によってのジャンケンも行われる。今回は北謳寮通信社組のたけふるさんと一番若い10代の女の子も巻き込んで盛り上がったが、幸か不幸か、結局私が実行委員長、natsさんが副実行委員長となった。まあ無難なラインだろう。

 北謳寮通信社は急いでTRIP会場に向かう。
 我々はしばらくしてからTRIP会場へ向かう。なんだか高校の文化祭という感じがしてしまう。一通り見学した後、たけふるさんやnatsさんに挨拶をして、恒例のマルカンに行き、昼食。
 ちょうど昼時なので非常に混んでいたが、実はこんなに混んでいるのを見たのは初めてだ。それでも注文した品が出てくるのは早い。やはり全盛期のままの広さの調理場なのかもしれない。
 私はFedericoさんが気にしていたプリン・アラモードを食してみた。意外な事にプリン自体はまともだったが、他のパーツは値段から想像したとおりではある。やはりここは、あのソフトクリームを食べるのが一番コストパフォーマンスに優れていると言えるのかもしれない。普通の人には多すぎる、らしいが。

 なお今回は、ここで駅伝が行われてちょうどマルカンの前がゴールとなっていた。
 おかげで入る時には凄い人だったのだが、食事が終わって外に出ると誰もおらず、本当に閑散としてる。これなら警官が交通規制せずとも無事に駅伝は行えるではないか、と言ったら皆にウケた。真面目にそのくらい人がいなかったのだ。食堂はあんなに混んでいたのに…。

 駐車場に戻り、ここで解散。こうして2008年のESIFCONも、「北謳寮通信社のコバンザメCON」として無事終了したのだった。いや、無事に帰り着くまでがESIFCONか。

 明日はやよいさんから発売していたと聞いた「冷食捜査官」と、忘れていた「映画秘宝」を買いに行かなければ。


2008年11月22日(土) ESIFCON初日

 いよいよESIFCON当日だ。
 今回のESIFCON組参加者は、チュウジさん、チャウチャウ、いのじさん、よいくんさん、AOYさん、natsさん(も含んでいいよね)、そして私の7人である。人数はいつにもまして少ないが、今回は「北謳寮通信社のコバンザメCON」という扱いなので、トータルとしては20人くらいの規模になる。
 ただし、向こうのグループは4日間に渡って行われるのだから恐ろしい。

 午後、チャウチャウ、チュウジさんと合流、買い物をして花巻は大沢温泉へ向かう。
 花巻に着いたのは16時30分頃だが、やはりここは寒い。温泉に近づくあたりから雪が残っているし、久々に芯から冷える寒さを味わった。こうしてみると仙台は暖かいというのがとても良く判るし、意外と仙台の気候に順応していたのだと実感する。

 旅館に入り、北謳寮通信社の面々と挨拶などしたあと、早速買い出し組みと料理組に別れて動き始める。
 私はどちらにも入らなかったので、持参した秘密兵器「電動走行 メーサー殺獣光線車」を披露したが、これが思いのほかウケたようで、北謳寮通信社の方々ともあっという間に打ち解けた、と思う。なにせ私の知っている範囲では、これで実際に遊んだ事があるという人がいなかったくらいレアな物なのだ。だから当然あの発光ギミックは感動されるが、それ以上にパラボラの可動でウケるのだ。
 しかしまさか走行という部分でウケるとは思わなかった。本来は「動きますが、動かさないでください」というシロモノで、パラボラ部分で遊ぶものなのに、必死に旋回、パックをさせている。これはメーサー車の代車部分と牽引車のあたる部分が面取りされていれば結構上手く動くようだ。なるほど。
 それとは別に、彼らの中には「どういうものがSFなのか、良く判らない」という人もいたが、別に何の問題もなくバカ話が通じるので、根本的には同じ人種なのだろう。要は知識の部分が異なるだけなのだ。

 宴会での乾杯はチュウジさんの音頭となった。これはたけふるさんの配慮である。鍋も4種類作り、なかなか好評だった。
 ここでも会話はなんの違和感もなくスムーズに進む。なんだか全員がESIFCON関係者かと錯覚するほどだ。昔ながらのSFファンの集まりとはこういうもので、知識や経験が異なっても、感性が近いから楽しめるのだ。今回はそういう人が多かったという事である。さすがはたけふるさんの仲間達である。
 なお途中でいわさきさんから「Umbilical brothers」を見せてもらう。確かにこれは面白い。帰ってから調べてみよう。

 宴会もひと段落してビデオクイズを行う。今回はAOYさんのクイズだけだが、結構長くやった。
 このクイズもこちらの意図がすぐに理解されたようで、それなりに盛り上がった。なにせESIFCONのビデオ・クイズは、ネタを知らなくても楽しめるように出来ており、司会者の腕がものを言うクイズなのである。これはある意味いかにもテレビ的な構成ではあるのだが、やはりAOYさんのように経験を積まないと長い時間は持たないだろう。
 なおトリプラネタリーさん提供の景品もほぼ消えたが、本だけは次回持ち越しにした。これはやはり本来のSFファンが多い時に提供した方が良いと判断したためだ。

 こうしてみると、その昔、野田大元帥が「SFは絵だ」と言ったが、最近の我々にとってのSFとは「バカ話が出来る環境」なのだと思う。そういう知識、感性、友人が揃っているから何の心配もなくバカ話が出来るのである。そしてそういう場でも過去の知識の経験値がものを言うので、結局一人だけで楽しむジャンルとはなりえない。ここが現在のオタクと異なる点なのではないだろうか。

 気がつくと12時を過ぎるあたりから徐々に沈没者が出ている。意外と早い。
 私はやよいさんが持参したDVDの「超SF的社会科見学工場編」を見る。ここに詳細は書けないが、個人的に出光千葉は色々な意味で懐かしい映像だ。しかしこういう映像が商品になる時代になった訳である。
 見終わって温泉に入り、1時30分頃に部屋へ戻ると、もう全員死んでいた。仕方がないので私も寝たが、これではいつもの時間と同じである事だよなぁ。
 でも違うのは、その底冷えする寒さだ。やはりこここは山の中なのである。


2008年11月21日(金) ジブリがちょっと

 いよいよ明日からESIFCONだが、特に準備はしていなかったので、焦ってとりあえずは頼まれて用意する物の再確認をする。
 こちらは予定ではチャウチャウの車1台になるので、あまり大きな荷物は入らないと考えて準備する。その他、やよいさんの迎えや青さんの同行など、色々と確定させる。
 ま、後はなるようになるだけだ。

 ところで、DVD情報の中に「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート」があった。
 1992年から2005年までにジブリが制作した短編アニメーションや、プロモーションアニメーション、CMアニメーションなどを集めた物だそうだ。そんなのはどうでも良いが、あのチャゲ&飛鳥のPV「On Your Mark」が入っているのが注目だろう。
 もっとも私はLDで持っているのでどうでも良いのだが、LD以後は何故か今までソフト化されなかったというのも不思議だ。まあ単体で出すには高すぎると踏んだのかもしれないが、LDはこれ単体での発売だったのである。
 結局ソフトを出すメーカーは本当の消費者の要望を把握できないのだろう。

 さて、買うべきかやめておくべきか。悩むところだ。


2008年11月20日(木) テロなんかじゃない

 なんだかマスコミは、元厚生事務次官宅連続襲撃事件を連続テロとして報道している。だが何らかの声明がないからテロ扱いは間違いだろう。テロに見せかけたただの殺人の方が可能性としては高い。
 ただいえるのは、テロは確かに良くない事だが、社会保険庁というのはテロにあっても不思議ではないくらいいい加減な組織だったのは間違いない。日本における最高の税金泥棒組織だったのだ。これに関しては他の省庁の及ぶところではなかったし、それを改革しようとした大臣などはことごとく潰されてきた。
 結局、拉致問題の表面化と社会保険庁の弱体化を行ったという点で、小泉は偉大な仕事をしたといえるのだ。そのくらいこの二つは日本の大問題だったし、なかなか表に出てこなかった部分だ。

 だから本来は10年以上前に大量殺戮が行われていればテロの可能性はあったが、今この時点で退任した人間を殺したところでテロではない。仮に動機がそうだったとしても、これでは主義主張などないただの殺人でしかなく、許される者ではない。少なくともマスコミは、テロとただの殺人は分けて報道するべき義務がある。
 それが出来なければ、ただの殺人さえ英雄視されるような事態が必ず発生する。マスコミは自分の責任を再確認するべきだ。

 などと憤りながら、結局今日「電動走行 メーサー殺獣光線車」を買ってしまった。
 やはりESIFCONの目玉の一つにしたいと考えてしまったのである。帰宅途中でいわさきさんから電話があったが、やはりウケた。まあそういう事だ。


2008年11月19日(水) 宮城沖地震

 会社関係で、防災訓練講習を受けに行く。

 オープニングの映像があの東宝の特撮映像だったので、これだけでも来た甲斐があったというものである。
 かなり出来は良く、一緒に行った会社の人など一瞬本物かと思ったと言っていたが、私の目からは日本沈没の頃と何も変わっていないと感じた(もちろん最初の日本沈没だ)。つまり質は上がっているが、アングル、演出が何も変わっていないし、照明の具合もまったく同じだ。つまり我々のような特撮ファンからすれば、見た瞬間に東宝系だと判ってしまう映像だったのである。まあ一般人が一瞬でもビビればそれで良い映像だから、これで正解なのだろう。
 そういえば以前、支店長が関西出張時にこれを見て本物かなぁ、と言っていたのを思い出した。常識で考えて、あんなきれいな映像が災害時に残っている訳がないのだが、一般人はあの程度で本物かと勘違いするというのは、多分その映像だけを見て理解するからであり、地震という状況を全く理解していないからなのだろう。

 その後の講義の中で、宮城沖地震が発生した場合の様々なデータを示していたが、この時にケガ人の発生予想数から救急車一台が一度に運ばなければならない人数は、200人以上だといっていた。つまり物理的に不可能だし、そもそも救急車両の数が無限にあったところで、道が使えなくなっているから動けるはずもなく、結果として輸送は不可能である。
 しかも宮城沖地震の場合、仙台はもちろん周囲の町の病院自体が99%全滅だという。残りの僅かな病院も、現在の医療はコンピューターを始め大量の電気を使うようになっているので、自家発電もそう持たないとの事だ。
 そういう意味で、阪神も中越も、周囲に無事な病院が多数あり、輸送自体もそれほど難しくなかったから、多数の人間が助かったといえる。つまり宮城沖地震は他の大きな地震と状況が全く違うのである。結局は病院自体が全く機能しなくなると考えておいた方が良いので、とにかく怪我をしないように努力するのが第一だと力説していた。これは東京の消防とまったく同じスタンスである。
 どのメディアもあまり大きな声では言わないが、震災時に怪我をした場合、こういった事情から助かるはずの命も治療を受けられずに消えているのである。これは誰の責任というのではなく、大震災とはそういうものなのである。

 とにかく地震が来たら身の安全の確保が第一だ。火の始末など後で良いのである。怪我をしたら消化どころではないし、何かの下敷きになったらそれで終わりだ。だから怪我をしないように普段から準備しておく事が重要なのだ。
 大きな地震を経験した事のない人は、この辺がおそらく一番理解できないところなのだろう。


2008年11月18日(火) 半額だ

 コバさんのブロクを見ていると、GM7の発売もそう遠くではないような事を書いている。もちろんモデルガンのGM7だ。
 だが本当は夏の発売予定だったから、順調に遅れているという事である。もっとも遅れても良いから、まともなGM7を発売して欲しいというのか本音なのであまり気にならない。現状では我々がなんとか買えるまともなモデルガンは、最早マルシン製しか存在しない。別に何種類もある必要はないが、やはり2〜3種類は市場に欲しいところだ。
 特にGM7を名乗るからには、快調なブローバックを期待してしまうし、おそらくこの期待はそう酷く外れる事はないだろう。とにかくバンバン撃って遊べるガヴァメントが欲しいのであり、別にカスタムなどを期待しているのではない。理想を言えば快調なマーク70が欲しいだけである。

 ただし、自由に撃って遊べる場所を探すのも、最近は難しい。というか、屋外でと考えると町中ではまず不可能だ。そういう時代になってしまったのである(それでどうして歩きタバコが許されているのか、私にはそちらの方が不可解なのだが…)。

 そんな今日、会社の近くの模型屋で「電動走行 メーサー殺獣光線車」が半額で売られているのに気がついた。
 これはかなり触手が動く。なにせこのタイプは、実際に動いているのを見た事はないし、私の周囲で触った事があるという話も聞かない。一体どれだけの台数が市場に出たのか、それすら良く判らない。
 半額とはいえ、元が20,000円以上である。どうしたものだろう。久々のこうたやめた音頭が出てしまう。

 しかし結構な数の商品が半額になっているが、この店はこれで本当に大丈夫なのか?


2008年11月17日(月) ESIFCON近し

 ESIFCON関係の連絡をする。
 菅野さんの急な欠場が痛いが、幸か不幸か今回は元々がコバンザメCONとしての開催なので、どうにかなるだろうとは思っている。思っているだけなので、どうなるかは判らないが、今回の母体となる北謳寮通信社のたけふるさんは大沢温泉のベテランなので、あまり心配はないだろう(なんといういい加減さ!)。
 いずれ開催場所はここ数年、花巻の大沢温泉を利用しているので、参加者も勝手知ったるなんとやら、だ。ここはかなり雰囲気が良いのである。

 ところでまこっちゃんが仙台に来ると言う書き込みがあった。12月19日に仙台で学会があるらしい。
 本人の希望もあるので宴会を開きたい訳だが、問題はどのくらいの人数が集まるか、見当がつかないのである。場所がそれなりに広ければテルミンの演奏もすると言っていたが、そうなると普通の居酒屋はダメだ。そもそも普通の店は予約すると2時間くらいで追い出されるので、これは何かと不便だ。
 そもそも我々は職種も勤務体制も皆違う、様々な人のあつまりなので、全員が同じ時間に来られるとは限らないのだから。その上、我々の集まりはバカ話に花が咲くので、普通の宴会とは少しばかり趣が異なる。つまりただの飲み会しかできないような場所ではダメなのだ。

 もっともそんな我々に適した場所など、そう多くはないのも当然ではある。適していたら、それは世間一般からはかなり乖離した店だという事になり、それは早晩潰れる可能性が高い事を意味する。
 という訳で、なんとか普通の店で開催する方向で検討するしかないのだった。


2008年11月16日(日) 雨の日曜日

 先日買った新世紀合金シリーズの最新版「海底軍艦」で遊んでみる。
 各ギミックの動きはやはりどうしても無理があるが、これはまあ仕方のない事である。むしろ先端のドリルの回転と噴射口の発光が大きなポイントだ。ドリルは映画の再現を図っており、そこそこ楽しい。噴射口はLEDでの発光なのだが、これが異様に眩しい。もうへたな懐中電灯並である。ただし異様に大きいが。
 こういうのは楽しいが、唯一解せないのは電池が単4を使用するというところだ。まあ過去のシリーズのユニットを使うという意図は判るが、ここは単3にするべきだ。入手が容易で、しかも安いのだから。実はこういうところがオモチャの本質を判っているかどうかの分かれ目でもある。

 午後はちょっとNODAYAへ行く。
 模型関係では特に収穫はなかったが、例によってモデルガンのコーナーで話し込む。ここでの話はかなか興味深いものが多いのである。

 マルシンから17日に「ワルサーPP」が発送され、店頭には19日陳列される事になるという。
 エアガンではなくモデルガンを出してくれるのは嬉しいが、何故今頃こんなのを、とは思う。出来れば「モーゼルHSc」と「ワルサーPPK」をさっさと出して欲しいものである。
 実はMGCの金属製以降、プラになってからのモデルガンですらこの両者は出ておらず、しかもPPKに至っては何故かPPK/Sばかりなのだ。これはどうもシルエットが美しくないと思っている。HScは個人的に非常に好きなモデルなのだが、本当に規制以後、マトモなものは出ていない。もはやこれをモデルガンで出せる可能性があるのはマルシンだけなので、なんとか頑張って欲しいものである。

 マルゼンからはワルサーP-38のアンクル・タイプが出るというニュースが出ているが、果たしてスコープやストックまで出てくれるのかどうかが勝負である(何の?)。グリップが金属製だという事から考えると、とりあえずストックを出す計画はあるという事だし、それが出るのなら当然エクステンション・バレルやスコープも出してくれないと片手落ちだろう。
 ちなみにグリップには「S」と「K」の好きなほうのイニシャル・シールをセットできるという。もちろん「ソロ」か「クリヤキン」のイニシャルだ。
 ただしマルゼンから発売という事が物語るように、エア・ガンだという点が残念なのだが、これは仕方がないところだろう。売れる絶対数が違うのだから、商売と考えれば当然だ。ただし今回のモデルは、どうも正式な版権をっていない可能性がある。もちろん海賊版というイメージではなく、あちらの版権は複雑で誰が何を持っているか判らない事が多いので、見切り発車をしたのではないかという事だ。
 いずれ若者を完璧に無視したロートル専用モデルなのは間違いない。

 コクサイがついにヘヴィ・ウエイトでのモデルガンをやめるとの事。ここの配合は他社と違って、結構金属的なので好きなのだが、肝心の金属パーツはきれいな黒なのでそれが浮いてしまう。特にヨークやハンマーといった重要パーツが目立つのが惜しまれる。
 いずれにせよ、これで終わりかと思うと寂しいものがあるのは確かだ。

 その後KCの家に行き、「クレイモア」のDVDを引き取ってくる。来週いわさきさんに貸すためだ。ついでに「ブラックラグーン」の8巻を借りたのだが、気を利かせて全部貸してくれた。とても助かる。
 しかしKCは昨夜行われた菅田の祥月命日という名の宴会で飲み過ぎたのか、具合が悪そうだったが、大丈夫か?


2008年11月15日(土) 再販制度の不備

 今日も金にならない粗仕事で会社へ行く。

 そういう訳で、菅田の命日という事で飲み会があるが、今回はちとパスだ。仕事がいつ終わるか判らなかったのと、そもそも金がないのである。なにせ1,890円のファイヤーフラッシュが買えなかったほどなのだから。
 実は会社が終わってから行った某所で、ファイヤーフラッシュ(もちろんサンダーバードに出てくるあの旅客機だ)が売られていたのだが、通常定価が5,300円の物なのに、1,890円だったのである。多分箱が壊れていたからこその価格なのだろうが、これはかなり安い。
 私としては2台買って、一台はノーマル、もう一台はパンナム仕様にしたいと思っているのだが、さすがに高いので、そもそも一台も買えずにいるのだった。あ〜あ…。

 ところで映画自体には全く興味がない、劇場版「ひぐらしのなく頃に」だが、これの初回限定版DVDにはサントラ&復刻版ドラマCDが同梱されるのだという。何故興味があるかといえば、川井憲次の手による作品だからである。ただそれだけだ。
 でも最近はこういうパターンが増えているが、やはりサントラ単体では売れないのだろう。というかCDは再販制度に引っかかるので通常は価格を一円たりとも下げる事が出来ない。だがDVDと同梱する事で、実質的には価格を下げる事が可能になる。再販商品を非再販商品とセットにした場合、再販商品として定価で販売する事が認められないからだ。つまり苦肉の策というやつである。
 そもそも音楽ソフトの再販行為を容認している国は、先進諸国の中では日本だけである。多分世界中でも日本だけではないだろうか。これがいかに音楽業界の首を絞めているかは、現在の状況を見れば明白だ。
 大体、音楽CDは再販制度に含まれるのに、音楽DVDは含まれないというのが理解に苦しむ。音楽CDを再販制度に含む必要性など、どこにもないのである。
 ただしセットにして割り引きしても、お買い得感はあるが、結局は高くつく。特に本編が欲しくない場合は尚更である。困ったものだ。そういう意味で「御先祖様万々歳」は最強のセットだったといえる。

 という訳で「神無月の巫女」のサントラが欲しいのであった(これが某所での答えだ)。これは川井作品ではないが、欲しいのである。これまた困った事に本編は要らないのだが…。


2008年11月14日(金) いつまでのさばる円谷プロ

 怪奇大作戦の掘り下げをかなり真面目に行っていたサイトがあったが、閉鎖する事になったのを今日知った。
 ここは円谷プロが著作権を盾に全写真の削除を要求したため、主催者は色々と考えたがサイトを続ける事が不可能と判断し、閉鎖を決定した訳である。

 いつも思うが、管理会社は研究と娯楽を分けて考えず、一律に著作権を主張する。要は面倒だからだ。真面目に分類する能力がないと言ってもいい。だらとにかく写真を使っていたら、さっさと消せと恫喝する訳である。
 現在の円谷プロに関しては、20年以上前から死んでいるところなので、むしろ潰れていてくれれば良かったのだと私は思っている。大体現在の円谷が介入してまともな作品が作られているだろうか。私は一つもないと断言する。なまじ著作権を持っているからヘンな口出しばかりで、作品を作るという意味からは邪魔な存在だ。本当にさっさと潰れていれば良かったのだ。そうすれば少なくとも「狂鬼人間」が封印される事はなかっただろう。

 私は特撮関係の作品が大好きだが、円谷プロは1970年代後半になると大嫌いな存在になり、1980年代に入ってからは、特撮界においては邪魔な存在だとずっと主張してきた。あまりに内部のゴタゴタが多すぎて、マトモな作品など作れなくなっていたのだ。というかとっくの昔に自力で作品を作る能力はなくなっていたのである。ある意味、金城氏の挫折と死によって、円谷の歴史も終わっていたのだ。
 そして最大の犯罪行為は、成田亨氏を冷遇した事だ。これだけで私は円谷プロは万死に値すると思っている。最近はようやく成田氏の功績を認め始めたようだが、遅すぎるのだ。

 現在の円谷プロは、クリエイターとしては存在する意味が全くない、ただの利権管理会社でしかない。そのくせ妙に発言権が大きいから困るのである。さっさとなくなってもらった方が良い組織だろう。
 現在の円谷プロを擁護するのは、日本の特撮界にとって百害あって一利なし、である。


2008年11月13日(木) 仕事にならなかった一日

 今年入った社員が、交通事故を起した。
 事後処理で午後は皆仕事にならず大騒ぎである。車同士の衝突だが、赤信号で進入したのだという。幸い相手に怪我はなかったが、どちらの車も自力走行不能状態になっており、ちょうど駆動部分同士がぶつかったようだ。
 こういう時に、メルセデスのような車両の存在意義が良く判るというものだ。ああいう車は事故の時にこそ本領が発揮されるのである。トヨタとは違うのだ。

 それはともかく、今回の事故は有体に言って、ウチの社員がバカである。どうしてこういう基本を無視するのだろうか。こういうのはスピード違反とは質が違う、悪質な違反だと思っている。もっとも日本の能力不足の警察組織は、違反で取り締まりやすいという事で、スピード違反のみの取り締まりを強化しているが、これは明らかに間違っている。これでは事故はなくならない。
 例えば高速道路を140キロで走るのと、赤信号を無視するのとでは、どちらが危険か、バカでも判るはずだ。だが警察はそのバカ以下の思考回路しか持っていない。

 また最近は自動車学校もヘンな教え方をしているのか、黄色で急いで進入するバカ車が非常に増えた。だがこれでは少し広い交差点だと、歩行者用信号が青になって歩行者が渡り始めた時に猛烈な勢いでそこに突っ込む事になるし、実際そういう車を大量に見ている。それではねられたら、確実に大怪我もしくは死亡である。なにせこの場合に全ての車が急いで通り抜けようとスピードを上げているのだから。
 この場合、スピード云々以前に、黄色で交差点に入るという行為がおかしいのである。入ってしまっていたなら抜けなければならないが、まず全員が黄色を確認しているのにも関わらず、交差点に進入するのだ。黄色になってから進入するのは明らかに違反である。うそだと思うなら確認すれば良い。法規上は間違いなく違反だし、いかに能力不足の警察でも、黄色になってからの進入は違反だと認めている。
 スピード違反だけを取り締まっていては、絶対に事故はなくならないというのは、つまりそういう事だ。

 そもそも最近の交通事情は、弱者の救済にはなく、弱者の排除に向かっている。歩いている事が犯罪にさせられてしまう日が来るかもしれないのである。本当に…。


2008年11月12日(水) ノミネートなるか

 なんと、押井守監督の「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」が第81回アカデミー賞長編アニメーション部門のエントリー作品として、同賞を主催する米映画芸術科学アカデミーに提出されたのだそうだ。
 今回のアニメーション部門はかなりバラエティに富んでいるというので、今回も受賞とは縁がないかもしれないし、そもそもエントリー自体もどうなるかは判らないのだ。どうも彼の作品はこの手の賞とは相性が悪いというか、いつもタイミングが悪いのである。

 それでもノミネート作品として決まれば、それだけでも素晴らしい事ではある。
 特にこの作品は、内容も良いが、それ以上に革新的な技術の採用や演出を試みている。それがもう少し一般に知られても良いのではないだろうか。その技術や演出も決して監督の自己満足ではなく、観客に自然な印象をいかに残すか、という部分で発揮されているので、日本のアニメーションはそういうレヴェルで戦っているという事を、ジブリしか知らない連中に教えても良いのではないだろうか。いや、教える必要があるだろう。

 結局、ジブリでの宮崎監督はあくまでアニメーションを作っているが、押井監督は映画を作っているのである。この差は大きい(だからジブリは、平気で赤方偏移のソフトを出してしまうのだ)。
 ヒット作というものは映画を知らない一般人をいかに動員するかで決まるので、映画の内容や質にはまったく関係ない。そういう意味で、宮崎作品は経済活動の一つの方向性として間違ってはいない。それは断言できる。
 だがそれだからこそ、押井監督の映画は質を追求しているという事を知らしめる必要がある。だからといって別に一般人が押井作品を見る必要はない。アニメはジブリや萌えだけではなく、こういう作品があるという事実だけを知ってもらえば良いのである。名作といわれる小説を必ずしも全ての人が読んでいる訳ではない、というのと同じである。

 ノミネート作品の発表は、アメリカ時間で2009年1月20日である。


2008年11月11日(火) 膝が痛いぞ

 昨日の葬儀への車中でJamanyaから、ESIFCON開催は誰がいつ決めるのかと聞かれた。
 確かに今まで明確な定義はなく、なんとなく始まっているような気もするが、最近の傾向ではとりあえず私、いわさきさん、かんのさんの誰かが動けば始まるという感じである。その他には問い合わせがあって動きはじめるという事もあったが、やはり現在はこの3人の合意だと考えて良いだろう。
 よし、これから「ESIFCON 3馬鹿トリオ」と名乗ろうか(他の二人が物凄く嫌がるだろうな、やっぱり)。

 しかし昨日の葬儀は90分程の長さだったが、実は正座しているのが結構きつかった。もうこれはしょうがないが、今日になってやはり少し左ひざが痛い。そもそも私はあぐらをかくのも苦手な程なのだ。結局関節部分が痛くなってしまうので、まだ正座の方がいくらか楽ではあるが、最近は膝を折って長時間いると、確実に翌日は痛くなる。困ったものだ。

 ところで先週買った「海底軍艦」だが、やはり写真をアップしたいと思ってしまう。ただし「メーサー殺獣光線車」の時と同じく、一般的な部屋においては大きすぎて、なかなか写真が撮り難い。もちろん小さいから撮りやすいというものではないが、少なくとも背景を簡単に出来るという意味では小さい方が楽なのだ。
 いずれオモチャとは言え、40センチにもなるモデルを撮るのは楽ではないし、ギミックもあるとなると、かなりのセンスが要求される。そして自分にそのセンスが欠けているという認識くらいはある。だからなかなか上手く撮れないのだ。

 そもそもこのジャンルでは手本となる写真自体が少なく、いきおい映像をマネするしかないが、それではオリジナリティが欠けているといわれても仕方がない。ポートレイトならVOGUEという非常に良いサンプルが存在し、この雑誌の写真は見ているだけでも勉強になるが、色々とインスパイアされてしまうほどに質が高い。実はモデルガンの写真を撮る時にも参考になったほどなのだ。
 こうして考えると、結局知らないうちに長年写真を撮っている事になったが、やはりポートレイトを撮る方が、自分には合っているのだろう。この方があまり苦労はないし、撮っていて楽しいのである。
 つまり私の場合、ポートレイトは撮る過程がとても楽しいものなのだが、ジオラマ関係は出来上がる写真を見るのが楽しく、これは撮っている時のストレスが全然違うのである。そして多分、写真の楽しみ方としては、ポートレイトを撮っている時が正当な写真の楽しみ方なのだと思っている。だから私のポートレイト写真は、モデルがプロではないというのもあるし、そもそもヘタだというのもあって、あまり公表していないが、やはり撮るのが楽しかったので、それでも構わないのである。


2008年11月10日(月) 正明さんの葬儀

 正明さんの葬儀へ行く。
 朝8時(ちょっと過ぎ)にJamanyaと合流し、長町インターから一路福島飯坂インターへと向かう。
 13号線はかなり広範囲にわたって工事をしていて一瞬焦ったが、とりあえずスムーズに行けたので、9時40分頃に到着できた。火葬は8日に終わっており、今日は板谷にある自宅での葬儀だ。
 SF関係者は20人弱。10日の月曜というロケーションを考えると来たくても来られなかった人も多いだろうから、むしろ良くこれだけの人が来てくれたものだと感心する。いずれSF関係者で栄ちゃんでお世話になった人なら、皆想いは同じだろう。

 自宅は元民宿ではあるが、さすがに葬儀でこれだけの人数になるとかなり狭い。これは親戚が正明さんの友人関係を把握しきれなかったのだから、仕方がない。むしろこれだけ大勢が来てくれたと喜んでいるのではないだろうか。
 もちろん葬儀は滞りなく進んだが、その中で行われた従兄弟の挨拶でも、やはり正明さんは温厚な性格だというのが良く判った。良い人だったのである。

 終わってから、納骨まで見せてもらい、最後にご焼香。しかしこの時期の天気にしては異常なまでに良い天気だった。納骨の時は日も差して少し暖かくなり、本当に正明さんの人柄がそのまま現れているような天気だった。

 その後、SF仲間全員で「栄ちゃん山の家」跡地へ行く。もう建物は何もないが、ここに来てしまえば当然だが、それぞれの思い出話に花が咲いて実に楽しい。それでなくてもこのメンツなのだから、楽しくて当たり前か。
 各々思い出の場所を想像してチュウジさんが用意した線香をあげたのだった。私は玄関だ。いつもここで誰かがお出迎えをしてくれて、楽しみの始まりだったのだから。
 集合写真も撮ったが、正明さんのスペースを空けて撮った。もし本当に写っていたら、私は嬉しい。正明さんは意地悪な人ではないから、出てくる時は楽しそうに出てくると思うからだ。
 いずれこうやって栄ちゃん跡地で楽しく語るのが、我々に出来る正しい正明さんの見送りだと思う。正明さんが栄ちゃんを解放してくれたからこういう人たちが集まる事が出来たのだし、まさにこれこそが正明さんの人徳がなせる業なのである。ここは必要以上に悲しくならず、皆で楽しく過ごすのが我々に出来る正しい見送りではないだろうか。
 今日ここに来て、正解だった。

 その後福島まで出て、サイゼリアで昼食。総勢16人、か? なんだか数が上手く把握できないのは、正明さんがいたずらしていたのかもしれない。そしてここではほとんど例会のノリになる。楽しい。
 楽しくて名残惜しかったが一足先に退去し、Pochiくんも乗せて3人でおしゃべりしながら仙台へ向かう。直前のサイゼリアで例会モードになっていたので、やはり楽しい。それでも無事に帰るまでが葬儀である。あまり無理はしないで走る。

 無事に仙台に着いて、着替えて会社。誰も私の仕事は片付けてくれないから、色々と片付けて20時前に帰宅。これがなければ本当に素晴らしい一日だったのだが…。


2008年11月09日(日) またオモチャ狩り

 どんぐり2号が日帰りで弘前へ行くので、朝送っていく。

 その後改めてベルトを買いに駅前に出たが、ついでに寄ったタワー・レコードで難波弘之の「ブルジョワジーの密かな愉しみ」を買う。本当は「飛行船の上のシンセサイザー弾き」とアネクドテンの「ライヴ・イン・ジャパン」も欲しかったがそんな余裕はない。ビンボだなぁ…。
 しかしこの「ブルジョワジーの密かな愉しみ」はカヴァーが多く、「夢せぬ夢を」はUKの「ランデヴー 602」なのだが、実はオリジナルである「ブルジョワジーの密かな愉しみ」はこの曲以上に呆れる程UK的な曲だ。UKならこんな曲があってもおかしくなというほどで、そう考えるとこのアルバムに入っているオリジナルは、かなりUK的である。
 自分もそうだが、EL&P、というよりキース・エマーソンが好きならUKも好きになるのは当然で、もしキース・エマーソンがいくつかの方向性を探って進めば、そのうちの一つはUKになったと思っている。
 ま、異論のある人もいるだろうが、少なくとも初めてUKを聞いた時の私の偽らざる感想は、まさにこれだったのである。ナイス〜EL&P〜スリーの系譜で考えれば、発展的にUK路線もあり得ただろう。

 そんな今日、タナカのエア・ガンのうち、カシオペア・タイプ製品が押収されたとのニュースがネット上に載った。
 例によってマスコミの記事だと、エアガンにそのまま殺傷能力があるような書き方だが、この業界は過去2回にわたるオモチャ狩りの経験があるので、正規のメーカーがストレートにそんな事をする訳がない(コクサイはちょっと不安かな)。今回の経緯については、日本遊戯銃協同組合(ASGK)のHPに詳細な経緯が載っており、タナカが一方的に悪い訳ではないと判る。ただ少し配慮が足りなかったのは確かである。

 こういう場合はいつもの事だが、警察が弾丸などに色々と細工してとにかく実弾を発射できるようにするのだから、警察の試射では発射できて当たり前なのである。これはいくらメーカーが安全設計をしても関係なく、一度目をつけられたら、終わりなのだ。それは過去、MGCのM31の時に、実弾発射は不可能と科捜研が報告したにもかかわらず規制されたという事実が物語っている。
 もちろん警察が付け入る余地を残したタナカの責任は重いが、相変わらず警察はヒマなのだ。本物の拳銃の押収は全然進んでいないから、そろそろ生贄が欲しい頃だとは思っていたが、警察は相変わらずヤクザが怖いのだろう。
 そもそも警察が真面目に銃器の取締りをしていないのは、これだけ銃器が日本中に存在する事実を考えればバカでも判るだろう。理由は色々あるが、最終的に広域暴力団に手が出せないのだ。これは様々な業界の大物とつながっていたり、警察の利益とつながっていたり、とにかく真面目に検挙すると警察の不利益になると考えているからだ。警察はオモチャは取り締まれても、本物は取り締まれない。それだけの能力がないのだろう。

 ま、不正改造車一台すら取り締まれない組織に、拳銃の摘発など無理な話だ。


2008年11月08日(土) 「エンジェル伝説」立読み

 月曜に正明さんの葬儀へ行くので、色々と準備する。万が一を考えてタイヤ交換、喪服の準備、靴を買う、等々。ついでだから、明日はベルトも買っておこう。
 そして相変わらずの粗仕事もするが、これは例によって疲れる。今日は正明さんの火葬だったので、本当は行きたいところではあったのだが…。

 ところで会社が終わってから、某所で「エンジェル伝説」を少し読んでみた。
 これは「クレイモア」の原作者のメジャー・デビュー作だが、有体に言って、悪くはないが未熟だ。ストーリーと演出にやや難があるし、初めの方は絵がかなり下手である。それでも学園物にそこそこ上手く仕上がっているから、まあ読める作品ではある。
 しかし驚いた事に、セーラー服姿のクレアが出演している。白滝幾乃というキャラだが、無表情で格闘技が強く、世間一般の常識からかなり外れているし、そもそも言葉遣いからして誰がどう見てもクレアそのものである。
 でも他のキャラクターとの関係から、かなり面白いキャラになっている。ちなみにラキのベースと思われるガキまで登場するので、笑いそうになった。
 さすがに全巻買いたいとは思えないのが、弱いところだ。言わせてもらえば「化けそこなった作品」だろう。

 夜になって、T沢君から送ってもらった「BSハイビジョン特集「映画監督 押井守 妄想を形にする」が今日届いていたので、見てみる。
 見て判ったが、以前NHKでやったのはこれの短縮版だったのである。これだからNHKは卑怯だというのだ。今日これを見て、ようやく全体の雰囲気が理解できた。
 しかし相変わらず押井監督の実写作品については一言も触れていない。それを少しは語らなければ、片手落ちだと思うのだが。
 それでも文章だけでは判らなかった、監督や演出、原画などお互いの心理戦の雰囲気が判るのは映像の強みだ。西久保氏は苦労したのだなぁ、とつくづく思う。


2008年11月07日(金) 海底軍艦、来る

 昨日亡くなった正明さんの葬儀に関して、皆それぞれが都合をつけて、葬儀もしくは火葬に行くようだ。それだけ悲しんでくれる人がたくさんいるという事である。結局皆、正明さんには大変お世話になった事もあるが、それ以上に彼の人望が厚かったという証拠である。
 私は10日の葬儀に行く予定だが、北海道に行っているT寺の代わりにJamanyaも行くとの事である。やはり葬式という突然の事態に、仕事もそうだが距離というのは大きな障害だ。私も菅田の葬儀の時は、出られなかったのだ。

 しかし正明さんの死去はやはり急変だったのだろうとは思う。前日にKCの携帯に留守電が入っていたし、良く聞くように直前まではそこそこ普通だったのかもしれない。
 ただ、お見舞いに行く1週間前に入院しているという事を知ったのだが、それが何を意味するかの認識が甘かったのは事実で、この辺は自分の経験値が低かったという事だ。

 ところで実は昨日、新世紀合金「海底軍艦」が入荷したと連絡があり、引き取って来ていた。昼にあちこち連絡している合間に模型屋から電話が入っていたのだが、正明さんの件でパタパタして取りに行くのを忘れそうな予感がしたので、まずは引き取っておいたのである。
 だがやはり帰宅しても全然中を見ようという気にならなかった。というか、しばらくは各方面の連絡などで、すっかり忘れていたのである。メカ好きの私にしては極めて珍しい事だが、まあ当然といえば当然だろう。
 それでも夜半を過ぎて一応開けてみたが、全長約40センチの大型モデルは迫力があり、当然それなりのギミックも付いてくる。先端にあるドリルが、モーターで回転するし、もちろん飛行体形などに変形する。

 これは正明さんに見せたかった。絶対に面白がっただろうなぁ。


2008年11月06日(木) 正明さん、ついに他界

 昼にチャウチャウから電話。
 電話の少し前、11時44分に正明さんが亡くなったそうだ。先日お見舞いに行った時の感じでは、年内は大丈夫だろうと思っていただけに、少し驚いてしまった。やはり病気というのは判らないものだ。

 彼は1954年11月3日生まれなので、54歳の誕生日が来てすぐに亡くなった事になるが、実はこの日はゴジラ第一作目の公開日でもあり、それを自慢にしていた古参のゴジラファンでもあった。ただしゴジラ・シリーズは「一作目」と「vs.ビオランテ」の出来が良いというところで意見が一致していたから、映画としてきちんと見ていたのである。
 音楽もロックを始めとして造詣が深く、特にプログレでは話が盛り上がったものだ。そしてそもそも古くからのSFファン特有の思考回路(嗜好回路?)を持っているから、私にとってはとても話の合う楽しい人だったのである(自分より年上なのにいつも対等に話していて、生意気だったかもしれない)。

 何より、我々みちのくSF関係者にとっては「栄ちゃん山の家」での数々の思い出が一生の宝物だろう。彼は我々のバカ騒ぎを裏で支えていてくれた人なのだ。この広い栄ちゃんを我々に解放してくれたからこそ、あの異常とも思える程に延々と続いたコンヴェンションのお祭り騒ぎが出来たのである。

 結局10月11日に7人で押しかけたお見舞いコンヴェンションが最後になったのだが、この時に皆で楽しく過ごせたので、最後の楽しい思い出を作れたのは幸いだったと言えるだろう。看護士の方が、少し遅れてきたJemさんに「盛り上がってますよ」と言ったというだけで、当時の賑わいは想像がつくと思う。これに関しては良い時期に良いメンバーでお見舞いに行けたと思う。

 とにかく長い闘病生活は大変だったと思う。安らかに…。


2008年11月05日(水) ようやく逮捕

 大阪・梅田で10月21日にあった、交差点を横断中の会社員をはねた後、約3キロ引きずって殺した犯人が捕まったそうだ。無免許で飲酒運転なので、まあここまでやれば人間として生きている価値はないクズだ。
 さすがにこんな悪質な犯人を逮捕できないようでは、警察など意味なしの無能団体になるから、まあ面子もかかって必死だったのだろうが、捕まえて当然である。
 もっとも普段から本気で事故をなくす努力をしていれば、こういう悪質な事件は起きない。どうも警察は交通弱者の事を本気で考えていない節がある。だからこういう犯罪は、これからもなくなる事はないだろう。

 しかし勤めていた大阪市此花区の建築会社側は、普段使っていた社員がいなくなったと言っていた事から、この経営者は無免許を承知で使わせていたのではないのかという疑問が出てくる。そもそも従業員の免許も確認しない経営者など、よほどのバカでなければ存在しないので、これはむしろ無免許を承知の上で車を使わせていたと考えるのが普通だ。つまりこの犯人は、事件を起すべくして起したのであり、同時にこの会社の経営者も同罪なのだ。
 ちなみにこの場合は、無免許を知っていても知らなくても関係ない。そういう人間を使っていた事自体が問題だし、免許を確認していないという事からしても管理義務を無視している異常な状態なのだ。後から気付いたのなら使わせなければ良いだけの話であり、免許の有無を確認しないで自由に使わせるなど、普通の人間なら絶対にやらない。

 今回は殺人事件になるから、加害者の人権を第一に考えて被害者の人権は無視するような「有能な弁護士」が付かなければ良いが…。
 どうも日本は飲酒運転に甘く、それは警察も同じだ。どんな大事件でも、いつも被告の刑は意外なほどに軽い。それが司法の限界だというのは間違いだ。そんな法律はさっさと変えれば良いだけなのに、結局は子供が死んだりしない限り誰も動かない。いや、子供が新でもなかなか変わらない。
 相変わらず、いびつな国なのだ、日本は。


2008年11月04日(火) 「ホット・ファズ」上映

 会社で、「燃費向上のために車のヒーターを切って走っている」という愚かな人がいた。ヒーターはエンジンの余熱を利用しているので、燃費には全くといって良いほど影響はない。すぐに「無意味だし、凍えて事故でも起こしたらバカバカしいのですぐやめろ」と説明したら、全然知らなかったという。
 やはり自動車教習所というのは、全然役に立っていない訳である。

 そんな今日、実家にプラズマ・テレビが届いた。
 サイズは37インチなのだが、しばらく眺めているともう小さく感じてしまう。もっとも42だとさすがに置く場所に問題があるので仕方がないのだが、逆に言えばこのサイズが一般的な家庭にはちょうど良いサイズなのかもしれない。いずれ画質はもちろんだが、音質にも今のところ不満はないし、そこそこ良い買い物だったとは思う。
 ただメインスイッチが上部にあり、色も黒だったので少し捜してしまった。この辺はデザイン重視の結果なのだろうが、もう少し判りやすいところに付けるべきではないだろうか。使うのは年寄りなのだから。

 帰宅後、映画情報を見ていたら、まだポニョをやっているところがある。いい加減にしてほしいものだ。こんなのを延々やる前に、もっと他に上映する映画があるだろう。だから東宝は終わっているというのだ。
 等と憤っていたら、11月15日から仙台でも「ホット・ファズ」を上映する映画館があると判明。ただしチネ・ラヴィータなので上映期間は1週間というところだろうか。もう少し大きなスクリーンで観たいが、映画館で観られる最後のチャンスだろう。

 もっとも来月にはソフトが発売されるのだが。


2008年11月03日(月) 「それ行けスマート」

 という訳で、朝一でヨドバシ。
 結局昨日見た、WOOOのプラズマ37インチに決定。ちょっと引いてもらって158,000円である。明日設置との事。
 まあ液晶とプラズマでは、どちらも一長一短はあるけれど、現状で映像を見るという事に限ればプラズマの方が一歩上だ。というか、液晶はまだ映画を見るというレヴェルでは実用段階にない時点で見切り発車してしまったシステムなので、やはり自分としては抵抗がある。
 特に液晶の大画面では、とんでもなく高い価格帯の高性能モデルでない限り、まだ買うべきではないだろう。

 あと地上デジタルの受信は現行のUHFアンテナで良いそうだが、集合アンテナになるとチェックしないといけないらしい。デジタル放送を強行する国やメーカーはそういう部分をもっと事細かに説明する義務があるだろうに、いい加減なものだ。

 そして昼を過ぎてから、利府まで行く。
 早めに行って、夕方からの「ゲット スマート」を観るためだ、もちろんこれは「それ行けスマート」のリメイク版で、「スカイ・クロラ」の時に予告編で観て気になっていたのである。
 オープニングからしばらくは、昔のオリジナルを踏襲してなかなか良い雰囲気だったのだが、基幹のストーリーが真面目過ぎたのか、後半は笑う部分がどんどん少なくなっていく。やはりオリジナルはメル・ブルックスなのだから、もっと不条理な展開を期待していたのに…。ちなみに彼は今回、監修という立場で関わっており、だからもっと何とかして欲しかったと思う。
 いずれこの映画に関しては、007の真似が多すぎた。非常に手間隙かけているのだが、やはりストレートに007のシーンをトレースしすぎている。これはもうパロディとも言えないレヴェルだろう。
 でもあの靴電話と電話ボックスと車がきちんと活躍していたから、まあ許すか。

 いずれ映画では、オリジナルが存在する作品をリメイクする場合、どうしても中途半端になることが多い。シリーズでやった事を2時間ほどの映画でまとめるには、説明不足になるからどうしても無理がくる。だから「オースチン・パワーズ」のように完全に開き直った作品にするか、「アベンジャーズ」のように雰囲気だけを真似するか、そういった手しかないのかもしれない。
 でもそれは製作側で事前に判っている事なので、それでもリメイクするのだから覚悟が必要なのである。

 そして予告編で観た「ディー・ウォーズ」が少しだけ気になる。なにせ軍隊と翼竜が戦っているのである。こういう絵面って、好きなんだなぁ。


2008年11月02日(日) プラズマです、プラズマ

 実家のテレビが壊れたと電話があった。
 画面の上半分が突然真っ暗になり、電源を切ってしばらく置くと元に戻るが、また突然同じ状態になるのだという。行ってみると確かにその通りで、しかも全体に画面の色が淡くなっている。これは修理をするかどうか、かなり微妙だ。なにせ地上デジタル移行にも対応しないといけないからだ。

 という訳で、とりあえずヨドバシへ行き、まずは価格のチェックである。
 親は当然液晶を考えていたのだが、まず何が驚いたかといって、プラズマの安さだ。42や37が20万を軽く切っている。私は映画を見るという観点からテレビを考えるが、その点で液晶はまだダメである。現状ではソフトで強制的に動きを補正しているに過ぎないから、色々と無理があるし、どうも液晶の方が目が疲れる気がするのだ。だから同じサイズで値段がほとんど同じなら、私は迷わずプラズマを選ぶ。
 結局、日立とパナソニックは、37もしくは42のサイズが16万円前後で買えるのである。同サイズの液晶より2万円ほど高いが、性能を考えるとこの差は無視して良い。なにせ日立のは、Wチューナーと、取り外しできるHDDまで内蔵してパナソニックと同じ値段である。これでは私も欲しくなってしまう。
 という訳で、明日もう一度店でチェックして、購入予定である。もちろん親が、だ。

 帰りについでなので、インナータイプのヘッドホンを買う。3,000円の物だったが、やはり音が良くない。このサイズだとやはり10,000円以上出さないとダメなようだ。まあ携帯で音楽を聴くので当面はこれで我慢しよう。現在使用しているのだと少々大きいし、携帯に付属していたヘッドホンは音質的に論外なのだ。

 その後、台原のウォーキンへ行く。母親の折りたたみステッキを買うためだ。
 大体の場所は判っていたが、思ったより道が狭く、次回からは違うルートにすると決めた。ちなみに店舗を改装したらしく、ネットの写真と違っていたし、母親も前に来た時と建物が全然違っていると言っていた。
 ステッキは以前父親もここで買ったのだが、さすがはステッキ専門店である。ネットで見てはいたが種類が多い。もちろんその人に合わせてサイズを調整もしてくれる。もっともサイズの調整は当然の事で、やらない店の方がおかしいのだが。
 面白かったのは、仕込み杖だ。傘の存在は知っていたが、握りの部分に「時計」があったり、「パイプ」があったりは当たり前、ワインのコルク抜きなんてのは思わず買いそうになってしまったし、小さなナイフが入っているものもあった。こうなると懐中電灯も欲しいと思ってしまう。もしかしたら世の中には、十徳ステッキなんて物があるのかもしれない。
 まあそのうち私もステッキが必要になるだろうから、その時はウケるものを買いたいものだ。

 そんなこんなで一日が終わってしまう。本屋に行くのを忘れていたな。
 という訳で、とりあえずTSUTAYAに行ってみると、なんと今日はGUN誌があった。でも今月号はあまり面白くなかったりする。まあいいけど。
 ついでにロッキン・オンの最新号を立読み、といっても例によって渋松対談だけだ。でも相変わらず笑ってしまう。本当にこれだけをさっさと本にまとめて欲しいものである。なんとかしろ、渋谷。


2008年11月01日(土) 意外と良い物もある

 今日も粗仕事。なんというか、無駄な時間という感じがしてしまう。

 ところで最近、youtubeでアニメやゲームのOPやEDを聞く事がある。もちろんオリジナルを知らないので、純粋に曲だけで判断しているのだが、これで意外と拾い物がみつかる。
 後からその作品自体を見てガッカリするものも多いが、曲だけでいえばそこそこレヴェルが高い曲も多い。多分これは、アニメやゲームといったパッケージ商品はその曲だけで勝負する必要性があまりないから、曲を作る側がかなり自由に作れているためではないかという気がする。もちろん製品の顔としてそこそこのレヴェルはキープしなければならないが、単なるヒット曲を作る必然性はないので、ワンパターンのくだらない曲にこだわる必要性がない。そうなると曲を作る側からすればそこそこ自由度が高くなり、好きに出来る部分が多くなる。結果としてオリジナリティのある曲が作れるから、曲としても高く評価される事になる。だから現在のアニメやゲームから良いものが意外とみつかるのだろう。
 ただしエイベックスなんかがやっている、音楽会社がアニメやゲームを利用して売ろうとする曲は全然ダメだ。そうしなければ売れないというレヴェルなのだから当然である。

 そうやって発見したあるアニメ作品がある。DVDで2話ずつの全6巻というパターンで発売されているのだが、その1巻目DVDの初回限定版に、サントラCDが封入されている(全巻収納できる箱付きというのは、文字通りの大きなお世話だと思うのだが…)。
 結局このサントラは未発売のため、あの「御先祖様万々歳」のLDボックス・セットと同じパターンで、サントラだけ入手する方法はない(こちらのサントラは川井作品のベスト3に入る傑作であり、当時無理した買った甲斐があった。これは正規盤で出して欲しいアイテムだ)。
 そしてこのサントラが欲しいのだが、実は困った事に作品自体は全然欲しくないのである。youtubeである程度見たが、やはり是非手元に置きたい作品ではない。まだ初回限定版自体は入手できるのだが、さて、どうしたものか…。
 何故迷うかといえば、高いからだ。7,000円以上をCD一枚に使うのはちょっと高すぎる。実質的には6,000円位でまだ買えるが、やはり高い。高すぎる。

 ちなみにOPとEDだけは買ってしまっていたりする…。困ったものだ。


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