どんぐり1号のときどき日記
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2008年09月30日(火) 汚しがオーヴァー

 先週予約した段階ではまったく写真がなかったミラクルハウスの「海底軍艦」だが、今日になってようやく「限定版汚し塗装ヴァージョン」の写真を見る事が出来た。

 予想はしていたが、やはり大雑把な処理になっており、スケール感がおかしくなってしまっている。これは先日出たMJ号にもいえて、こちらはスジ彫りが太く深いので、せっかくの成田デザインが台無しなのである。見た目を派手にしたいのだろうが、やはりスケール感は大切だし、そもそもオリジナルの持つ雰囲気を壊してしまっては意味がない。
 どれだけ汚しのスケール感が大事かは、映画の海底軍艦の汚れ方を見れば一目瞭然である。巨大感を出すために、実際の船と同じような汚し方をしており、決してオーヴァーな表現にはなっていない。言ってみれば本物の持つ存在感をそのままトレースしているのだ。

 結局、予約時の嫌な予感は的中していた訳である。綺麗な表面を汚す事は出来るが、汚れた表面を綺麗にするのは至難の技なのは誰でも判るだろう。以前のシャドー・モービルが酷かったし、追跡戦闘車も問題ありだったが、どうも最近のメーカーにはマトモなデザイナーがいないのかもしれない。
 まあ所詮はマス・プロダクトのやることには限界があるという事か。


2008年09月29日(月) 正明さんの近況

 チャウチャウ経由で、山形の京野さんたちがお見舞いに行った正明さんの状況を聞く。

 我々が若い頃、栗子の「栄ちゃん山の家」でさんざんお世話になった正明さんは、知っている人も多いと思うが、もう長い間ガンと闘っている。そして現在は米沢市にある三友堂病院の緩和ケア病棟に入院している。
 6月に正明さんの自宅へ遊びに行った時はまだいくらか元気に見えたのだが、7月の検査入院からそのまま本格入院になってしまったため、ずっと自宅へは帰っていないのだという。
 現在急激に体力が落ちてきたようで、昨日京野さんたちがお見舞いに行った時点で、腰の痛みから自力では歩けない状態になっているそうだ。しかも食事もできず、メインは点滴で、モルヒネも使用しているのだという。端的に行って、かなり状況は悪いと言わざるを得ないが、やはり実際に自分もお見舞いに行ってみる必要がある。
 ただ診療や体調によって会えない可能性もあるが、とりあえず、チャウチャウ、チュウジさんと10月11日に行ってみるつもりだ。

 ここからは友人へのお願いだが、都合のつく人は、お見舞いに行って欲しい。あるいは何かお見舞いの品を送るのでも良い。とにかく友人として正明さんの精神的な面だけでも支えてあげる必要があるのだ。

 住所は下記のとおりで、ホームページに地図も載っている。
 〒992-0045 山形県米沢市中央6丁目1番219号 TEL.0238-24-3700 
  三友堂病院 緩和ケア病棟
   http://www.sanyudo.or.jp/

 やはりだんだんと衰えていく友人を見るのは辛いが、それでも出来る限り何らかの力にはなっておきたい。


2008年09月28日(日) 意外と静かだ

 今日は自衛隊の霞目駐屯地で基地祭のはずだが、いつもより静かな感じがする。時々ヘリの編隊が飛ぶので間違いなくやっているのだが、やはりいつもより静かだ。ただここ数日、朝の車輌移動は半端な数ではなかったので、このギャップが不思議ではある。
 そんな下で実家のゴミ処理を少し手伝う。大きい物や長い物を切って小さくするのだが、やはりまともな鋸が必要だ。いくらなんでも35年前の物は歯が欠けたりして使いにくい。

 それが終わって帰宅後、先日いわさきさん用に作ったCD-Rと同じ物をKCにも渡すために作っておく。
 しかしこの選曲も、もう少しアレンジした方が良いかもしれない。攻殻機動隊をカットして、ドリーム・シアターとエヴァネッセンスを入れるとちょうど良さそうな気もする。それで5分の余裕があればJEMも入れたいところだ。
 KOTOKOはFace of factがあるといいかもしれない。ただしRESOLUTION ver.ではないオリジナルの方がお気に入りなのて、いずれ買わなければ。しかしこの人のは、元気一杯のマイナー調というのが実に心地良い。

 ネットでニュースを見ていたら、ポール・ニューマンが亡くなったそうだ。
 本当に70年代に活躍した人たちが次々亡くなっていく。つまり自分にとって馴染みのある人たちだ。もっとも現在でも活躍している人はそう多くはないので、あまりショックではない。石川賢やエド・マクベインのように、まだまだ活躍して欲しかった人の訃報はストレートにショックだったから、そういう意味では懐かしさというか、過去を思い出すきっかけになるといった方が正確だろう。

 ところで。
 中山国交相が失言による辞任騒ぎをしているが、いい加減に学習したらどうなのだろう。一国の大臣が辞任しなければならない失言をするというのは、端的に言って頭が悪いとしか言えない。
 ただ「日教組は教育のガンだと思っている」という部分は基本的に正しいので、日教組の岡本泰良書記長は「コメントのしようがない。非常に憤りを感じる」という発言も、事実なのだからコメントのしようがないのは当然だろうと思う。そして人は事実を的確に指摘されると怒るものなのだ。
 さすがに「日教組が強いところは学力が低い」というのはトンデモと同じだが、日教組という存在が戦後日本の教育をダメにしたのは事実だ。
 結局大臣の発言としては大いに問題があるが、間違ってはいないのである。


2008年09月27日(土) 立読みも疲れる

 土曜日としては久々に完全な休みなので、朝から駅前に出る。
 色々と予定はあったのだが、某書店に「クレイモア」の立読み版が置いてあったので、一気に14巻まで読む。おかげでアニメではどう考えても説明不足、という部分も結構納得できた。ただしなんだかんだで3時間ほどかかってしまった。13巻や14巻は他にも読む奴がいたので、確保するのに少し時間がかかってしまったのである。

 全巻読んだおかげで、アニメ版のラストにかけてのピエタ侵攻は、原作からかなり離れていったのが良く判った。原作は全然パワー・インフレ化しておらず、これについては原作の方がはるかに良く出来ているし納得できる内容だ。そもそもプリシアとの戦いがないので、話に無理がない。
 原作では、生き延びる可能性がゼロという絶望的状況で、少数とは言え何故クレアたちが生き延びる事が出来たのか、納得できる話も後から出てくる(アニメ版のラスト、あれはないだろう)。これでミリアは戦闘能力だけでなく、戦略家として天才的だという事も判る(クレイモアを知らない人にはチンプンカンプンだな)。
 ただピエタ侵攻以降の話はあまり面白くない。私は頭の悪いキャラクターは嫌いなのである。見ていて鬱陶しいのだ。これは自分もそうだから仕方がない。それといきなり過去の話が出てくるとかなり戸惑う。この辺は漫画家と編集者の力量が不足しているという事だ。

 しかし一気に14巻の立読みは疲れた。やはり若くはないと実感する。もっとも若い頃でも14巻一気に立読みなんてやった事はないが…。
 いずれどこかで安く売っていたら買ってもいいかもしれない。

 その後、以前タワーレコードがあった所にパラダイス・レコードが入ったというので行ってみる。
 雰囲気からすると一時的に間借りしているだけという感じだか、そこは腐ってもパラダイス・レコード、少し探すとブートで欲しいものがポロポロ出てくる。恐ろしいので今日はブートを2枚だけ購入。ここは気をつけないといけない場所だ。

 「FOCUS/EXPOSE」
 2003年4月10日に川崎クラブ・チッタで行われたライヴだ。この頃クラブ・チッタの攻勢は凄かったが、元々のチケット代が高いので、交通費と宿泊費まで考えるとどうしても行けなかった。だから当時の様子が2,200円で判るなら安いものだ(2枚組だし)。このシリーズでニュー・トロルスやPFMも欲しいものだが、多分出ているのだろう。
 いずれ町に出るたびに探してみるつもりだが、はたしてここでいつまで営業できるのか、甚だ不安ではある。あの内容で(つまり、明らかにマニア向け)ファッションビルにあるのだから、テナント料を払うのも容易ではないと思うのだが…。

 「EL&P/Koshien Battlefield」
 1972年7月22日に後楽園で行われた初来日時の2枚組みブート。
 持っているはずなのだが、ここしばらく見つからなかったので買ってしまった。2枚組みで1,300円だからよしとしよう。元がオーディエンスの直撮りだから大した事はないが、多少は音も良くなっているようである。

 そして帰り際にとらの穴へ寄ってみたが、自分にとってあまり頻繁に行く場所ではなさそうだ。コミケの後で「ハイパードール」を探すだけかもしれない…。


2008年09月26日(金) 楽勝じゃない

 昨日はあまりにインパクトがあったのであれだけで終わったが、どんぐり2号に頼んで某所から「ハイパードール6.2」を買ってきてもらっていた。伊藤新平が「楽勝!ハイパードール」の続きをコミケで売っているもので、夏コミで500円だったそうだが、某所では620円である。

 価格はともかく、これは10ページもないのに年に一回のペースなので(今回は冬コミにも出すとは言っている)、完結するまで20年位かかるのではないだろうか。こうスロー・ペースだとそれまで自分が生きているという自信もなくなるので、早いところなんとかして欲しいものだ。
 もっともこの作品の続きを待ち望んでいる人など、日本国内でも300人いるかどうかという程度だろうから、やはり商業ベースとしては市場に出るとは考えられないし、本当に待ち望んでいるという言い方をすれば100人もいない市場のような気がする。買っている人はほとんどが惰性で買い続ける事になると思うのだが。
 ちなみに私は「本当に待ち望んでいる」組で、マイカのすっとぼけていながら異様にクールなところがお気に入りである。

 で、ミラクルハウスの「海底軍艦」を予約する。
 今回は結局「ノーマル」と「限定盤汚し塗装」の2ヴァージョンだそうだ。いい加減この商法はやめて欲しいものだが、今回はノーマルを注文する。汚し塗装の公式な写真がまだオープンになっていないのだが、ここの汚しはどの程度になるのか、良く判らないのだ。
 まあ両方頼んでもいいのだが…。

 そして「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 2.0 ORIGINAL SOUNDTRACK」が12月発売決定となった。まずはブルーレイ・ディスクのオマケという最悪の事態は回避されたので一安心だ。これはもうしばらくしたら予約しておこう。
 いつもの事だが、押井+川井コンビは音楽のリニューアルも徹底的に行うから、これはこれで期待できるのである。


2008年09月25日(木) 小さな自衛隊

 会社の3階に関係会社のフロアがあり、現在ここの事務に、派遣会社からの女性が来ている。
 初めて会った時に少し驚いたが、この子が実に小さいのである。会社の女性は「多分150センチあるかないかだと思う」と言っていたが、初対面の感じでは140センチくらいのイメージだ。だがまあ小さい女性自体は特に珍しいというほどのものではないのだが、今日たまたま話す機会があってそこで驚愕の事実が判明した。

 実は派遣会社に入る前は陸上自衛隊にいたという噂は聞いていたので「管制官とかですか?」と聞くと、「いえ、銃をもって走ってました」というのである。つまり文字通りの陸自の兵隊である(まあ後方支援部隊なのだろうが)。毎朝5時から10キロ走り、射撃訓練をやり、慣れるために空砲とはいえ無反動砲なんかを撃ったりしたというのだ。この体型で? と心底驚いたら「派遣会社に勤めてから筋肉が7キロ落ちました」と平然と言うのである。

 言っておくが、この人は顔つきも一見幼く、多分制服を着たら高校生で充分通る感じの子なので、自衛隊や軍隊の訓練は知っているから、なおさらインパクトがある。
 思わず「64式は5キロあるから大変だったでしょう。まだ89式なんかはなかったかな?」と聞くと「確かにまだ回ってきていませんでしたから、重くて大変でしたし手入れも面倒でした、って良くご存知ですね」と銃器に詳しい事が一発でばれてしまい、それから少し自衛隊の話で盛り上がってしまう。

 実はここまで突っ込んで会話した一般の人は初めてだという。そりゃそうだろう。好きこそものの哀れなり、だ。
 会社には元陸自という人が実は結構いるし、女性でも海自にいたという人は知っているが、陸自でしかも部隊配備という人は初めてで、しかもこれだけ小柄な人だとちょっと信じがたいくらいである。だが話した内容で本物だと判る(判る方もどうかと思うが)。なんだか貴重な人材だ。もしかしたら兵役予備登録もしているかもしれないから今度聞いてみよう。
 と思う、今日この頃であった。


2008年09月24日(水) 日記は続くよ

 先日、いわさきさんと電話で話していた時に、この日記を書いている事で精神的に均衡を保っているのではないかと指摘される。まあこれは正しい認識だろう。
 趣味も書けば愚痴も書くのはもちろんだが、とにかく正論を吐きまくるという、どちらかといえば世間一般にケンカを売る事を躊躇しないような姿勢だから、意外と気持ちがいいのである。まあだからこそこれまで続いているのだろう。実際自分でもよくまあ続くものだと、たまに感心してしまう。

 しかしこんな日記でも、蓄積が多くなったせいか最近は検索で来る人が圧倒的に多くなった。その時の流行の言葉、懐かしい言葉などもあるが、何故こんな単語で、と自分でも笑ってしまう事もある。あるいは、自分で書いた事を忘れている単語の場合もある。
 不思議なのは本当に訳の判らない検索ワードの場合もあり、こうなると一体どういうロジックなのだろうと首を捻るしかない。

 そんな今日、先ほど正明さんの近況情報が流れてきた。そろそろお見舞いが必要だなぁ…。


2008年09月23日(火) 今日の出土品

 実家の小屋を少し整理する。
 小屋といってもごくごく小さいものだが、色々と埋まっているのでとりあえず捨てる物を出していかないと、整理がつかないのだった。いつもいつも必要な物が見つからなくて困ってしまうのである。

 そんな中、奥から出てきた箱の中からMGCのM31が出てきた。
 ずっと行方不明だったので非常に驚いたのだが、多分24年前の状況そのままのはずだ。したがって当然だが状況は良くない。銃身の中は真っ白だし、そもそもしまった時点で内部のパーツはガタガタだったのである。特にエレベーターは磨り減ってカートを上げられなくなっていたし、肝心のカートがプラ製なので全て破壊しつくしている(確か平玉火薬を30発くらい詰めて撃つのがデフォルトだった。つまりそれ以上もあったという事だ)。要はこのままでは何の役にも立たない状態である。
 まあ当時はそのくらい熱心に遊んだという証拠だろう。高校から大学にかけてだったが…。

 結局当時から自分は実家にいない時期の方が長かったので、家を少しずつ直す時に部屋の物を親があちこち移動していたのだが、まさかこんなところに埋っていたとは思いもよらなかった。ついでにMGCのP38まで出てきたが、こちらは肝心のトリガーが壊れているので動きゃしない…。PPKとサイレンサーもどこかにあったはずなのだが、一体どこに埋まっているのやら。未だに見つからないが、そもそも埋まっているのか、どさくさにまぎれて捨てられたのか、それすら不明である。
 はたして自分が死ぬまでに見つかるのだろうか。

 そして午後、ちょっと用事があって出かけたのだが、その近所にブックオフがあり、久々に寄ってみた。
 もっとも最近はブックオフで欲しい物が見つかる事はほとんどなく、マンガ・コーナーとCDコーナーを覗いたが、予想通り全く収穫はなかった。
 DVDは価格設定が高めなのでここで買う事はまずないのだが、今日は全品2割引をやっていたのでなんとなく眺めていたら、「ヒート」と「プレステージ」の初回2枚組ヴァージョンがあり、思わず買ってしまう。合わせて4,000円を切っているのだから、極端に安い訳ではないが今の時点なら買っても良い価格だろう。

 しかしこの「ヒート」も、考えてみれば13年前の作品である。公開当時は八戸の映画館で見たが、その後すぐになくなった映画館だけあって音響が悪く、あの銃撃戦の迫力は今ひとつだった。
 というか、この映画はリアリティ重視の武骨な映画なので、当然映画的なケレンが乏しくなる。この部分が物足りないという感じもしていたのだ。
 だがこの武骨さが最後まで維持されるかというと、それも違う。ロバート・デ・ニーロ演じるニール・マッコーリーが女に情を移したがために命を落とすようでは、ここで世界観が一気に崩れてしまうので、当時の私はここが不満だった。リアリティ重視ならもっとクールに描いて欲しかったのである。この映画で死ぬなら、女のためではなく、純粋な戦いの場で死んで欲しかった。それでこそ最後の握手が生きてくるのに…。


2008年09月22日(月) マグライトご臨終

 昨夜はいわさきさんから電話があった。
 この時、ブラック・ラグーンを送った時ついでに入れたCD-Rの感想を聞く。端的に言って「予想通りウケた」のだった。自分の負の部分を全解放した選曲が意外性を出していると思ったが、予想通りだった訳である。いずれここまで全開放する事もそうそうないから、貴重な体験をしてもらったのではないだろうか。
 もっとも送られた方にすればいい迷惑とも言うが、ちょうど良い時期にちょうど良い曲が集まったという事なのである。
 では正の方で全解放するとどうなるかというと、CD-Rに2〜3曲くらいしか入らない選曲なんてのを平気でやってしまうのである。つまりCD-R自体が何枚も必要だという事態になってしまい、こうなると別の意味で呆れられてしまうのは必至だ。
 つまりどちらにしろ難儀な趣味の傾向なのである。

 そして例によって色々とバカ話、というより我々にとっては結構真面目な話なのだが、傍から見ればバカ話をしているようにしか見えないだろう。まあこういう話を気軽に出来るから、仕事の嫌な事も一時的に忘れる事が出来て、精神衛生上も良いという事だ。
 そういえば会社の検診では、検診結果が全て出揃った11月頃に生活習慣病の相談ある(はずだ)。この時に趣味などで気分転換が出来ているかを毎年尋ねられるが、これに対して「バカ話」と答えたらどういう反応が返ってくるのだろう。試してみたいとも思うが、変な目で見られるのは確実だ…。

 ところで。
 10年以上使っていたマグライトの一本が、先日お亡くなりになった。
 タイプは「MINI-AA」という単三を2本使う物で、電池を押さえている後ろのバネが、信じられない事に錆びて折れたのである。まさがマグライトがこんな壊れ方をするとは思ってもいなかったので、かなり驚いた。
 同じタイプのもう一本はなんともないし、20年近く使っている「ソリテールAA」も無事だ。たまたまなのかも知れないが、やはりなんとなくマグライトの寿命は自分より長いのだと、根拠もなく信じていたのであった。

 という訳で、以前はグレーを使っていたが、今日はブルーを買ってきた。店頭ではこれとグリーンのどちらにしようか迷ったが、暗闇である程度判りやすいものと考えると、多少反射率の高そうなブルーの方が実用的だと判断したのだ。
 なんだかんだ言っても、やはりマグライトは信頼のおける製品なのだ。ちなみにもしもう一本が壊れたら、今度はグリーンを買おうと思っている。


2008年09月21日(日) 雨の中、お買い物

 朝、出かける準備をしていたら密林から荷物が届いた。
 伊武雅刀のCD「伊武のすべて」である。17日発売だから、随分と時間がかかったものだ。
 これは2枚組みだが3,150円なら安い。もっともほとんど持って事を考えると(いや、全部か)、それほど安いともいえないが、当時としてもユニークな存在だったのが判るアルバムだ。ただセレクトした曲は全体に昭和を意識した作りになっているが、当時を知らない人間には、オーヴァー・ドーズになりかねない構成だ。いずれこのままでは当時の状況や空気を知らないと、どれだけ凄い人材だったのかは判らないかもしれない。つまりヘタをすると作り手の自己満足アルバムという評価で終わってしまう可能性すらある。
 つまり、昭和を少し強調しすぎているような感じがする。
 なお彼の凄さがピンと来ない人は、実写版「めぞん一刻」における四谷氏の演技を見れば、その一部が感じられるかもしれない。これは当時の彼を圧縮して演出しているのだ。この映画もお勧めなのだが、世間一般の評価は著しく低い…。

 駅前まで出て、タワー・レコードに行く。
 ここでPiano Ensembleの「MIKE OLDFELD TUBULAR BELLS Part 1」を購入。
 以前から話題になっていたが、あの「チューブラーベルズ」のパート1を「2台のピアノと2台のシンセで演奏」と「4台のピアノで演奏」という2ヴァージョンで収めている。
 ほとんどアレンジは加えていないストレートな演奏だが、こうやってピアノのみで聞くと、つくづくオリジナルは名曲だと思う。できればパート2も入れて欲しかった。クラシック扱いの輸入版のためか780円という安さも、キワモノとはいえ、嬉しい。

 その後、ジュンク堂へ行く。
 まずは「ストレンジ・デイズ 108号」を購入。
 今月号からA4サイズになった。内容に極端な変化がなければ別に構わないのだが、近視と乱視が混ざっているので(多分老眼も…)、文字が大きくなった分素直に喜んだ方が良さそうだ。年は取りたくないが、仕方がない。
 ただ表紙がツェッペリンのファーストと浦沢直樹氏の絵というのは、個人的にちょっと、である。実はこの人の作品は好きだが、絵自体はあまり好きではない。つまり私の中で漫画として面白いのとイラストは別という事なのだ。

 忘れないうちに「映画秘宝 11月号」も。
 ま、毎月なんとなく買っている。今月の表紙は実写版で「おろち」を演じる娘で、実は「スカイ・クロラ」の時に予告編を観てしまったのだが、ヘタだ…。沢口・サイボット・靖子並みの棒読みである。これは勘弁して欲しい。
 関係ないが、「スカイ・クロラ」の絶対に勝てない敵ティーチャーとは、宮崎駿だ、という部分には笑ってしまった。妙に納得してしまうではないか。少なくとも興行成績という点では、鈴木が築いたジブリというブランドは、その質に関わらず無敵だ。

 ついでに「桑田次郎アダルト短編集2 感覚転移」も買う。
 はっきりいって1はつまらなかったのだが、今回はそれなりに面白い作品もある。やはり彼の短編は残虐性を前面に出しているかどうかが面白さの境界になるのではないだろうか。残虐性と彼独特の線のシャープさがマッチした時にこそ面白くなるのだ。

 そしてようやく「クレイモア」を少し立ち読みした。
 なんというか、絵は上手くないのだが(これでも遠慮しているのだ)、雰囲気は悪くない。アニメ版の終盤で描かれていた部分が思っていたよりマトモな描写だったのが判ったので、一度通して全部読んでみたいが、買うしかないか…。ただし一気に買うと、結構な出費になるが…。


2008年09月20日(土) カメラ雑誌立ち読み

 今日も粗仕事。
 営業はヒマなのに出でいるから、もうダレダレである。土曜日を全部営業日にして交代で出るというシステムは、少なくともこの会社にはあわない。みんなダレてしまうだけだし、そもそも肝心の時に責任者が不在ではどうしようもない。

 でも夕方はさっさと切り上げられるから、昼に車を取りに戻り、終わってすぐに本屋へ向かう。
 しかし相変わらずバイパスは混雑している。何故あんな距離で43分もかからなければならないのだろう(何故43分と判ったかというと、先日作ったコンピCD-Rでが最初から最後まで聞けたからだ)。バイパスの意味がないではないか。

 早速「ストレンジ・デイズ」と「映画秘宝」を探したが、なんとどちらも置いていない。これは明日、駅前に出なければいけないという事か。とりみきと唐沢なおき共著の「とりから」があったので、とりあえずこれだけは確保しておく。

 その後カメラ雑誌を何冊か立ち読みする。やはりどれにもEOS50Dと5DMark2の事が載っていた。
 やはり50Dは40Dのヴァージョン・アップではなく、外見は同じだが全くの新規設計に近いようだ。一部の記事では外観も変えるべきと書かれていたが、EOSシリーズの使い勝手は行き着くところまで来ているから、変に外観を変更する必要などない。カメラというのは写真を撮るための機械であり、EOSは現在の形でデザイン的には問題がないのだし、あえて変える必要などない。この辺で時々ニコンは失敗するのだが、なにも失敗のケースまで真似する必要はないだろう。

 あとは「クリエイティブ全自動」というシステムが面白そうだ。全自動で良いのだが、ちょっとだけいじりたいというシーンが、一眼レフを使い始めた初期には良くあった。このちょっとだけ、というのがミソである。ようやく「一眼レフ初心者」の事を考えたカメラになったようだ。
 そろそろ購入を真剣に考えたいものである。


2008年09月19日(金) 明日発売予定

 明日、107号の後ちょっとだけ休刊していたストレンジ・デイズの108号が発売となる。
 サイトを見て今日始めて知ったのだが、サイズがA4になるそうだ。ネット上で公開されている表紙を見ると、ツェッペリンのファーストと浦沢直樹氏の絵を組み合わせた、個人的にはなんだかなぁ、な絵である。
 まあ中身の質が変わらなければ特に問題はないが、こういうパターンではえてして質は下がりやすい。もちろんこの雑誌は編集長の、良い意味での独裁政権なので、それほど心配しなくてもいいのかも知れないが、やはり色々な雑誌の最後を見てきたので、どうしても心配になってしまう。

 ロック雑誌の豹変では、やはり「フールズ・メイト」がトップだろう。それまでは数少ないユーロ・ロックの情報提供誌としてずっと買っていたのだが、ある時から邦楽専門雑誌と化してしまい、以後はまったく買っていない。
 せめて「ロッキン・オン」のように、変化が徐々に行われていたのなら許せたのだろうが、やはり唐突過ぎた。「アウト」の2号の変化以上かもしれない。
 あるいは「炎」のように、売れているのにある日突然会社の上層部から廃刊だと言われる例もある。あれに関しては今も私は納得できないし、当時の編集長だった酒井康の編集後記がその怒りを如実に表していた(2ページに渡って「----」だけ延々続いていたのだ)。

 まあ雑誌などというものは、いつなくなってもおかしくない時勢ではあるが、良質の雑誌がなくなるのはやはりおかしい時代だろう。


2008年09月18日(木) 戦闘機も税金で飛ぶ

 最近はyoutubeで色々な戦闘機の映像を見ている。
 もちろん自分でも少しは映像ソフトを持って入るが、やはりこういう物は高い。映画が安いものなら500円位から買える時代に、安くても5,000円以上するのが普通だ。もっともアニメが6,000円からというのを考えるともしかしたら安いのかも知れないが、少なくとも廉価版が存在しない世界なのにある程度の数が必要になるので、まだまだ高い買い物なのである。

 こうした中で、やはりSu-27から始まったスホーイ・ファミリーの機動映像は凄い。デモにおいてコブラやクルビットは当たり前なのだが、本当に一昔前の特撮やアニメですらこんな機動はしなかっただろうという感じである。
 しかしどんな機動を行っても失速しないという安心感は、パイロットにとっては重要な武器になる。特にロシアの空対空ミサイルは性能がかなり良いので、機体とミサイルの性能だけでかなり優位に立てる。
 そしてここも重要だが、なにより機体価格が安い。なにせ1機30億円くらいから買えるのだ。最新のF-22は日本が買おうとすると200億円くらいになるといわれているし(アメリカ議会が輸出禁止にしたので買えなくなったが)、F-15ですら120億円くらいの時代に30億である。もっともその分、品質とコンピューターの性能が劣るのだが、戦闘機などの兵器はある程度の数が必要なのが常識なので、そういう選択肢もあると考えておく必要はある。

 しかしこういう映像を見ていると、自分が何故F15が好きではないのか見えてくる。ひたすらパワーで押すタイプだからだ。いってしまえば芸がないのである。
 自分が一番好きなのは、やはりファントム・ファミリーのF4である。もちろんこれも当時とすれば力で押すタイプに近いともいえるが、やはりジェット戦闘機というものが理論でも技術でも途上だった時代のF4は、その後改修をしていったとはいえ、現代まで50年近くにわたって実戦を戦い抜いてきた傑作である。F15にはそういう傑作感がないのだ。
 言ってみれば優等生ゆえに面白みがない、というところだろうか。
 やはりF4は傑作であり、そのデザインも個性的で素晴らしい。この感覚は今後も変わらないだろう。

 そしてさすがのF4にも物理的な限界が来ているのに、いまだに日本の防衛省は次期主力戦闘機を決められないでいる。アメリカ議会がF22を売らないと決めたためだが、F2も一機作るたびにMD社に30億もの金を支払っているから結局生産を中止した。つまりF4の後継機がないままF4は退役していくのである。
 一体どうするつもりなのだろう。心配しているのは結局マニアだけなのかもしれないが、役人がさっさとなんとかするべきだろう。
 使うのは税金なのだ。


2008年09月17日(水) 「Face of Fact」

 いわさきさんちに送った荷物は、無事届いたそうである。
 さて、このCD-Rにはどういった反応を示すであろうか。面白いと思うか、いい年こいて…、と思うか楽しみである。そう考えている自分もどうかと思うが…。

 ところで、あいも変わらずyoutube巡りをしている。あまり日本では売られていないロックの映像も楽しいが、様々な兵器の映像も楽しい。特に戦闘機のものは、その美しさ、機動の凄さもあいまって、本当に楽しくなる。
 そんな中で、新たな発見もあった。ただし兵器の発見ではない。

 http://jp.youtube.com/watch?v=F8XXbSGLqWI&feature=related
 ロシアン・ファイターをメインとして、曲と画面が上手くマッチしており、なかなか燃える。やはりスホーイ・ファミリーは素晴らしい機体だ。コブラやクルビットを初めて見た時の衝撃は今でも忘れない。現在のスホーイ・ファミリーの機動は、本当にただただ呆れるばかりだ。
 結局のところ、F-22とはスホーイでは限られた一流テスト・パイロットしか出来ない機動を誰でも行えるようにした機体だろう。さすがはアメリカ、ゼロからは何も作れないが、基礎データさえあれば何でも形にしてしまう底力は凄い。
 そしてこういう映像を見て燃える(萌える?)私は、やはりメカ好きなのだ。
 だがこの時バックで使われている「Face of Fact」は、最近ちょっとお気に入りのKOTOKOの曲だったのである。

 http://jp.youtube.com/watch?v=riTPUJBKV3Y&feature=related
 この「Face of Fact」はKOTOKOの曲だというので、早速オリジナルを探して最初に見つけたのがこれである。ただしリテイクして何かのアニメに使われたヴァージョンで「Face Of Fact-Resolution Ver.」という曲名になっていた。
 聞くと、これはアレンジャーの責任かもしれないが、さすがにアレンジの面ではワン・パターンである。「神無月の巫女」と全く同じで、これは私でも飽きてしまう。

 http://jp.youtube.com/watch?v=pVAob_vjdnY&feature=related
 という訳で、さらに探して見つけたこちらが、インディーズ扱いで出した「LAMENT」というアルバムに入っている本来のオリジナルだそうである。
 やはりこの曲に関してはこちらの方が絶対に良い。つまり曲として全体のバランスが上手くまとまっているのである。
 でもこのバックの映像(ただの画像か)には飽きるので、結局最初の戦闘機ヴァージョンに帰ってしまう。

 しかしこの映像を見て、どれが何の戦闘機か判るのは、やはりただの戦闘機好きなのだろう、と思ってしまうのだった。


2008年09月16日(火) ふざけたブルーレイ

 早いもので、「攻殻機動隊2.0」のソフト発売のアナウンスが上がっている。
 12月の発売なのだが、困った事にどうもブルーレイ・ヴァージョンには新録のサントラCDが付くらしい。何が困るのかというと、ブルーレイというシステムでソフトを買う気が全くないのである。こんないい加減な消費者を愚弄するような規格のシステムは願い下げである。これと同じ商品をノーマルのDVDでも出すのがメーカーの責任だと思うが、それが出来ないのであれば、私もさすがにこのソフトには見切りをつける。
 ノーマルのDVDとブルーレイにどれほどの差があろうと、一般的にはそれを再生する家のシステムが追いつかないのが実際なのだから、意味が全くないのである。

 そもそもブルーレイは、その規格に関しては消費者が完全に無視されていた。そんな物をホイホイ買うのは、よほどの金持ちかバカだけだ。メーカーの都合だけで売る事だけが目的の規格など願い下げだ。
 昔のベータにしてもLDにしても、根底には美しい映像を消費者に提供するというコンセプトが、明らかにあった。だからシステムが複数存在しても消費者はそれを選択して購入していたのだ。特にLDは映画好きのために、メーカーはかなりの努力をしていたのである。
 だが当時のパイオニアは孤立無援だった。現在ブルーレイに現を抜かしているメーカーは、自分の利益しか考えずまったく協力しなかった。もしかしたら映画大国になったかもしれないチャンスを、家電メーカーは自分たちの手で潰したのである。

 そういった過去のメーカーの努力も一部の賢い消費者もすべてを無視するブルーレイなど、本当に映像を愚弄する商品でしかない。少なくともそのコンセプトは、消費者の方を向いていない。


2008年09月15日(月) そろそろ発売50D

 いわさきさん用にCD-Rを作る。
 ほとんどはアニメからだが、最近のお気に入りだけを9曲いれたら、43分43秒になった。
 今回は1曲あたりが結構長く、ほとんどが5分前後なのだ。KOTOKOの曲など前奏だけで1分以上あるのだが、実はこういう曲が好きなのである。そもそも元気だし。ちなみに6だけがアニメとは無関係だ。
 自分でも車用に作って聞いているが、なかなか良い。人に聞かれるのはちょっと恥ずかしいが…。

 1.「Red fraction」ブラック・ラグーンOP
 2.「Suppuration -core-」神無月の巫女 挿入歌
 3.「Re-sublimity」神無月の巫女OP
 4.「Rise」攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG OP
 5.「断罪の花」CRAYMORE OP
 6.「Wish Master」Nightwish
 7.「トルキア」攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG 挿入歌
 8.「agony」神無月の巫女ED
 9.「スカイ・クロラ main theme ending」スカイ・クロラED

 作った後にヤマダ電器へ行く。
 まだ現物はなかったが、EOS50Dの宣伝を始めていた。ボディだけなら14万台で買えるし、18-200mm(F3.5-5.6でISも積んでいる)のレンズ付きで22万円台(という事は、レンズ単体で8万か…)という価格は、絶対値としては高いが、性能比では安い。こういう部分は、知らなければ欲しいなどと考えないのだが、結局良く判ってしまう自分が悔しい。金もないので尚更である。
 ちなみに今回、店頭で話しかけてきた女性店員は、結構カメラに詳しい人のようだった。まず最初が「今度は1500万画素ありますが、DIGIC4を積んだので処理は早いですよ」だったのである。つまり画素数が増えれば当然処理に必要な各種負荷は増えるので、単に画素数を上げられても困るのだが、今までのDIGIC3がDIGIC4にアップ・グレードしたためその点は大丈夫という事である。
 いきなりこういう会話が始まれば、多少はこちらも話が弾む。デジタル一眼レフを見ている人間は、普通はカメラに詳しいと思って話しかけてもらわなければ困るのだ。そういう意味で、ヤマダ電器も少しはまともな人間がいるようだと判った。

 関係ないけれど、「コンドル」のDVDが1,500円だった。久々にマックス・フォン・シドーのイングラムを乱射する殺し屋が見たくなったのだが、今回はちょっとパスする。そろそろヘッドホンをなんとかしなければならないからだ。
 しかし先日ふと思ったのだが、CIAという組織はアメリカ国内での活動は法律で禁止されている。だからこういう映画や小説において、アメリカ国内で諜報活動や破壊活動をするという事だけで衝撃的な事件になる訳なのだが、もしかしたら大多数の日本人はそういう事を知らないのではないだろうか。この部分を理解していないと、ストーリーの展開が判り難くなると思うのだが…。


2008年09月14日(日) T寺家へ行く

 午後からT寺家へ行く。
 お盆の時に安比へ遊びに行けなかったというのもあり、少しばかり久しぶりである。今回はこれといった物も持っていかなかったが、どんぐり2号の作ったケーキをお土産に、昨日買ったプロテクト・ギアだけは持っていった。
 やはり子どんぐりは少しだけ大きくなっているのか、みんなに「少し伸びた?」と言われる。まあ欲を言えば175センチ位になって欲しいのだが、無理かなぁ。

 T寺は「スカイ・クロラ」も「ダークナイト」も観ており、内容については同じ意見だった。そしてなんと「攻殻機動隊2.0」は札幌まで観に行ったそうで実に羨ましい。仙台からだと一番近い上映館は東京になってしまう。地方こそ情報に左右されずに見たいと思う映画ファンは多いのだから、こういう中央との格差はなんとかして欲しいものだ。誰もがジブリ作品を見たいと考えている訳ではないのだから。
 こういうのは東京から離れた事もなく東京近辺でしか仕事をしていない映画関係者には、多分まったく理解できないだろう。こういうのは積極的に動く人間にしか理解できないのだが、現在は東京から外に目を向ける奴など皆無なのだ。

 ところでBGVに「バットマン・ビギンズ」を流したら、ついつい皆で見入ってしまう。
 だが改めて比較すると、今回の「ダークナイト」はもっともっとシリアスになっているというのが良く判る。セリフに遊びがないのだ。比較してしまうと「バットマン・ビギンズ」には言葉での遊びがかなり多くあるように感じるのだが、「ダークナイト」ではそんな余裕はない、というか、入れる余地がないほどに密度が高いのである。
 ちなみに「バットマン・ビギンズ」において本来笑うシーンではないのだが、チベットの奥地に忍者の集団、というシチュエーションは日本人としては笑ってしまうしかない。あまりに非現実的なのだが、多分アメリカ人、というか日本人以外の全ての人間には忍者がどういうものかまったく判らないのだろうから、仕方がないのかもしれない。むしろ神秘性という面では手頃なキャラクターだと言えるのだろう。
 だが良く考えれば、今の日本人も忍者の本当の姿を知らない可能性が高い…。

 ついでに「謎の円盤UFO」のリマスター版で1話を見たのだが、これは凄い。ここまで綺麗になっているとは。LDで持ってはいるが、やはり欲しくなってしまう。ちなみにこの第1話というのは、全体を通しても雰囲気が異質で、妙に色気を強調しているのだ。これは今日見ていた全員の統一見解である。
 ちょうど良い機会なので、youtubeに載っている「謎の自衛隊JSDF」を教えておく。やはり最後の爆発タイミングでウケてしまう。

 その他、ちまちまとムダ話。結局退去したのは22時を遥かに回ってしまっていた。なにせ子供たちはゲームに夢中で中々終わらないのである。
 ちなみにこういう姿を見ていると、やはり小さい頃のイメージになってしまい、なんだか目の前にいるのは小学生のような気分になってしまうのだった。

 帰宅してトリップ・メーターを確認したら、往復45キロだった。やはり仙台も大きくなったものである。


2008年09月13日(土) リボルテック「紅い眼鏡」

 気がついたらリボルテックのプロテクト・ギアが発売されている。
 という訳で、ちょっとNODAYAへ行ってみると当然のように大量に置いてある。中を確認すると間違いなく「紅い眼鏡」ヴァージョンだったので、とりあえず1体買ったが、これはいずれ3体揃えなければなるまい。アカ、アオ、ミドリの分としてである。多分今回は、3体買いの人がかなりの数に上るのではないだろうか。
 そもそもこのシリーズはコスト・パフォーマンスが抜群だと思っているが、今回もほとんどマニアックとしか言えない小物が付属している。なにせモーゼルC96が、ノーマルと左腕のシールドに収納された状態用の後半分だけの物が入っているし、マシンガンはMG32は当然として、FG42などという物まで付属している。
 これで1,795円は安い(200円引きだったのである)。12インチ・ドール・タイプが買えなかったのでこちらを3体買って我慢するのが一番良いのである。

 この時にモデルガンの情報を見たら、マルシンから「ワルサーPP」が出るという。15,000円ほどだが、このセレクトには少しばかり驚いた。
 我々の世代の金属モデルガン経験者には、「ワルサーPP」は思い出に残るモデルなのだが、最終的には52年規制で世の中から完全に消え去り、これ以後ほとんど世の中から忘れ去られた存在である。私自身はこの銃も嫌いではないが、現在こんな物を出してどれだけ売れるのか心配になる。
 個人的にはこれより先に「モーゼルHSc」を出すべきだと思っているのだが、何故出さないのだろう。こちらの方が絶対に売れると思うのだが…。ああいう独特の形状をした銃こそ、モデルガンという世界でも類を見ない一種独特の趣味の世界に合っているといえるのだ。

 ちなみに断っておくが、エアガンの事ではない。あくまで火薬を使用するモデルガンの話である。


2008年09月12日(金) 「ダークナイト」は傑作かもしれない

 仕事もさっさと片付け「ダークナイト」を観るために19時には会社から逃げ出す。
 ちなみに仕事をさっさと片付けるという事は、新たな仕事は全て後回しにすという意味だ。そうしないといつまでも終わらないのである。
 一応安全策を取って名取のワーナーマイカルへ向かったのだが、金曜のこの時間はかなり渋滞しており、結構ハラハラしてしまう。それでも19時25分には充分余裕で間に合った。なにせ観客数自体も5人ほどしかいなかったのだし。

 それはともかくこの「ダークナイト」は、実に見事な映画に仕上がっていた。
 観終わって、題名に何故「バットマン」を付けなかったのかも納得できる。これはバットマンの立場を表しているとともに、バットマン以外のキャラクターも活躍する群像劇としての映画だと説明しているのである。

 その中でも、前評判どおりヒース・レジャー演じるジョーカーは秀逸で、以前ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーをはるかに凌駕するキャラクターになった。見た目には恐怖を感じないが、完全なる狂気の持ち主としての不気味さが見事に表現されていたし、その存在感も圧倒的な素晴らしさだ。
 なにせ彼は悪党である事自体が存在理由であり、金や欲というものには特に興味がく、それでいて「バットマンがいなければ、自分はただの盗人でしかない」、つまり「バットマンがいる事で自分が悪党として存在できる」と喝破しているのだ。
 これは今までのヒーロー系の映画では避けてきた部分で、だからバットマンに対して「ゴッサム・シティが平和になったら、あなたはどうするのか」という問いが出てくる。このあたりをストレートに表現した事でも、この映画は傑作となっている。

 そしてこれだけ強烈なキャラクターが登場すると、普通は主人公などが食われてしまうものだが、監督のクリストファー・ノーランはそのあたりの処理が非常に上手いようで、個性的な人物を多く配置していながら、他のキャラクターに埋没してしまう事がなく、しかも全員が記憶に残る。だから群像劇として成功しているといえるのだ。
 さらに前作の「バットマン・ビギンズ」を観ていなくても、素直に映画に入り込めるように設計されているところも上手い。これは前作とは舞台、設定を密かに変えてあるという事であり、キャラクターに引っ張られる事がないように、世界観を先に再設定したのではないかと考えている。だから映画として破綻せず、見事にまとまっているのだ。

 これだけ群像劇としてうまく作れるのであれば、87分署シリーズを撮らせてみたいと私は思う。もしこの監督が撮れば、おそらく傑作ができる可能性が高いと思うのは、前述のような根拠による。

 ただしこの映画、肉弾戦の部分はともかく、カー・チェイス等のメカが絡む部分は今一つだと思う。ハデさという部分ではなく、根本的にメカのアクションとしてあまりに荒唐無稽なのだ。例えば一般的な車輌というのはあんなに丈夫ではないから、いくつかのシーンでは話が成立しなくなる。その他にも、物理的には目をつぶるとしても、機械的には首を捻らざるを得ないところが多々あった。
 それでもドラマ部分が素晴らしかったから、よしとしよう。一般的な人にはメカ・アクションの変な部分など判らないだろうし、押井監督風に言えば、「アクション部分は、時間が止まっているオマケみたいなもの」なのだから。

 しかしパンフなどを見ると、クリスチャン・ベールの経歴からは何故か「リベリオン」がカットされているものが多い。B級映画の傑作とはこういうものを指すのだが、日本の映画人にとっては黒歴史なのか?


2008年09月11日(木) 散香発売

 会社の近所の模型屋を覗いたら、バンダイとファインモールドから、それぞれ「散香マークB」のプラモが出ていた。1/72と1/48いう違いはあるが。
 ちょっとだけ中を見たが、バンダイのはヒケもなくさすがだと思わせる。この辺はそれが例えガンプラであっても、量を出して質の向上と維持に努めてきた会社の利点であろう。もはやバンダイは質の面でも日本のトップ・メーカーなのである。
 対してファインモールドは、製品によってその質に差があるのだが、今回は少しばかりヒケなどがあって、ガッカリである。ただしこれは、どうしても会社の規模という部分があって仕方のないところかもしれないが、いずれ1/48というスケールは魅力的だ。これはバンダイ製に対する大きなアドバンテージだろう。

 ところで昨日岩崎さんから背中を押された「ダークナイト」を観なければならないが、時間を調べると名取に行くしかなさそうだ。なんと21時25分からなので、いつもより少し早く帰れば余裕である。ちなみに他は間に合うかもしれないが時間的に余裕がないので、何かあればアウトであり、やはり安全策をとるしかない。
 
 こうして考えると、仕事で遅くまで会社にいなければならない会社というのは絶対に変なのである。そもそも原因は営業の効率が悪いからの一言に尽きる。一人の効率が悪いと、当然他の人にも影響が出るから、結果として全員が遅くなってしまうのだ。おかげで映画に行くのですら苦労する。困ったものだ。


2008年09月10日(水) 雑談する

 夜に、いわきさんから電話。
 色々と話をしたが、メインは「スカイ・クロラ」の話。私は結局3回見たが、何度も観たくなる映画も久々だ。しかも観るたびに新しい発見があるのが凄い。押井監督の蒔いたネタは半端ではない質と量だ。
 そして音響が素晴らしいから映画館で観ないといけないのだが、ソフトを買っても自宅ではその再現は不可能なのが問題だろう。つまり映画館で観ないと、この映画の本質は理解できないかもしれないのである。

 また「ダークナイト」は想像以上に良い映画に仕上がっているとの事だ。ヒース・レジャーのジョーカーが異様に素晴らしいのだという。やはりこれは観に行かないとダメなようだ。とにかく幸せなのはジョーカーだけだというのだから、後藤隊長風に言えば「みんなで不幸せになろうよ」というところか。

 ちなみにいわさきさんは10/12に仙台にいるので、参加者があれば夜に宴会が出来るとの事。連休の中日なので他の人も色々予定があるかも知れないが、まずは声をかけてみよう。

 しかし宴会とまで行かなくとも、こうして電話でSFや映画などの話をするのは純粋に楽しい。特に感性というか考え方が似ている人となら、尚更である。こういうのは、何故か会社ではまず絶望的で、あれだけ人がいるのに、本当に不思議だと思う。


2008年09月09日(火) 今時の若者

 最近、マイミク絡みで20代前半の人の日記を読む事がある。
 さすがに私のマイミクの友人だけあって、皆若いのに優秀である(別に私が優秀なのではなく、友人が優秀なだけである。念のため)。別に何らかのプロというわけではないのだが、やはり文章を読んでいる限りでは、充分に優秀だと思う。
 ただ個性という点ではちょっと弱いかなという感じはするのだが、やはりこの点だけは自分たちの方が負けていなかったなぁとも思ってしまう。大学当時は5〜6人も集まれば「電通なんか怖くない」などと思えたくらいなのだ。

 だがいずれにせよ、今の若者はダメだという老人特有のステレオ・タイプな考えはするべきではないだろう。こういう日記などを読んでいると、やはりちゃんとしている若者だって充分な数が存在するのだ。
 とんでもないバカも多くなったというのは事実だが、やはり若者らしい若者は当然大量に存在するし、当時の我々より優秀な若者も、当然ながら多いだろう。

 何故こんな事を考えたかというと、もう気がついたと思うが「スカイ・クロラ」を観たせいだ。
 押井監督は、今の若者に伝えたい事があるからこの映画を作ったのだという。概論としてそれは判る。特に押井監督の周辺で仕事をしている若者たちだけを観ていては、将来が絶望的な気分になるのも判るような気がする。
 だが押井監督はネットをあまり利用していない。だから現代の大多数の若者像が良く見えていない可能性が高い。ごく平凡な若者が築く若者社会は、まだまだ捨てたものではないのだ。なぜなら我々の同じ頃に比べて情報量が桁違いだし、情報を収集、選択する時間も桁違いに短く済むから、その分を分析や思考にあてられる。そんな若者が実は意外と多いのだ。
 だから我々年寄りは、そういう若者を利用して自分の糧にするべきであって、必要以上に卑下する必要も権利もないのだ。

 と思ってみたりする。


2008年09月08日(月) 結局は無冠

 結局、ヴェネチアで「スカイ・クロラ」は賞とは無縁になってしまった。
 まあ仕方がないといえば仕方がない。この映画はジワジワ来る類の映画なので、賞取りレースではかなり不利なのである。ストレートに感動する方が有利なのは当然だし、そういう映画の方がヒットしやすいのだ。
 でもなんとか賞を取らせたかった。今回の映画はそれだけの価値がある映画なのだ。間違ってもらっては困るが、映像ではない。映画である。

 今回は押井作品としては珍しく、あまり絵を動かさずに演技をさせると言う試みをしているのだが、この部分ではかなり成功していると思う。本当に演技をしているように感じる部分が結構あるのだ。
 だが普通の人はどうしても戦闘シーンに目が行ってしまう。だから歯を磨きながらシャツの裾が揺れている事になど誰も気がつかないし、草薙の表情の変化、三ツ矢の草薙に対する心情の変化など、感じるはずもないのだ。
 これこそが日本のアニメの底力なのだが、誰もそこに気づかない。良い映画なのに、本当に残念だ。

 今回の押井作品でその凄さに映画関係者やマスコミが気づかないのでは、日本のアニメーションが映画に昇華するのは難しくなるだろう。というか、若手のアニメーターが育っていない現状を考えると、アニメーションで映画を作るのは不可能になるかも知れない。
 世間が宮崎や大友しか求めないのであれば、それは間違いのない未来だ。

 それから今回感じたのは、押井監督は「映画ファンを相手にしている」という事だ。昔のヨーロッパの映画を好きになれるような、そういう人たちを相手にして、映画に対して不勉強であるような輩はあまり相手にしていないのである。
 以前の押井作品はどちらかと言えば独善的なので、判る人が判れば良いという感じだった。だが今回は映画を理解する人を対象にするという、極めてストレートな作品を作ったのである。これは大きな変化だろう。
 いよいよ押井監督は、映画作家へと邁進している。これに関して宮崎は完全に遅れている。というか、宮崎にはもはや到達不可能なエリアだ。

 これからの10年で日本のアニメーションは正念場を迎える。若手が育っていない中、ベテランが徐々に引退して行くからだ。こればかりは本人のやる気とは関係ない。年には勝てないという奴だ。だから10年後に押井監督が作りたいアニメーションを作れるだけの環境は、少なくとも現在のアニメーション製作という形では残っていないだろう。だから彼はそれを見越して技術を磨いているのだし、そういう環境整備している。
 実は映画界の未来を本当に考えている大物というのは、押井監督しかいないのである。


2008年09月07日(日) 楽しいライヴ

 午前中は多賀城の万代書店と、その近くの古本屋に行く。
 漫画本の「クレイモア」や「ブラック・ラグーン」があるかと思ったのだが、「ブラック・ラグーン」が3冊あっただけで、あとはどちらにも全然なかった。普通、巻数が多くなれば何冊かはありそうなものなのに、特に「クレイモア」がまったくないというのは不思議である。「クレイモア」は原作との違いや、アニメ以降の部分が知りたかったのだが、いずれ後回しという事か。来週あたりは、かなり遠いが違う古書店に行って探して見るか。
 収穫なしというものなんなので、たまたまコナミのサイロンレイダーが100円だったのでゲット。さすがにコロニアル・ヴァイパーは見当たらなかった。でもV2のライト付きモデルが1,200円は高過ぎる。


 ところで、最近はyoutubeでいくつかお気に入りのライヴがある。そのうちの一人のライヴから代表曲を2曲。

 KOTOKO LIVE TOUR 2004 WINTER | Suppuration -core-
 http://jp.youtube.com/watch?v=pvvAB9YVDzw&feature=related
 
 KOTOKO LIVE TOUR 2004 WINTER | Re-sublimity
 http://jp.youtube.com/watch?v=0bR5xYO-u2E&feature=related

 これはサザンの桑田の方法論が正解だったいう証明でもある。
 つまり言葉としての日本語を無視している、というか破壊しているのだ。ロックというジャンルに日本語は合わないというのは昔からよく言われているが、少なくとも意味から入っていくと合わなくなるのは確かだ。意味を無視するか日本語としての形を無視するかしないと、やはり合わないのである。ロックは元々英語圏から発生していったので日本語とは元々会いにくいものなのだ。だから日本語でロックをやろうとする場合には、一旦これを破壊しなければならなくなる。これによってロックとなりうるのは、近年の様々な曲が証明している。
 上に挙げた曲もそうだ。日本語というフォーマットでの言語の伝達を明らかに無視している。それはヴォーカルも楽器であり、最終的には歌詞が楽器の邪魔をしてはならないという証明でもある。

 等という事はとりあえず考えなくても、こういう元気な曲のライヴは良い。この曲が好きだというのもあるが、KOTOKOという力量のあるヴォーカリストの存在だけで引っ張っているので何も考えずに楽しめる。ほとんどワン・パターンだが…(いや、この人の場合ツー・パターンが正しいか。だから双子キャラと言われているのだろう。もう片方のキャラは、さすがの私もついていけない…。一度見て懲りた)。

 それとは別に、こういう正統派のライヴも大好きである。
 Nightwish - Wishmaster (Lowlands 2005)
 http://jp.youtube.com/watch?v=fRwz0RoJcJE&feature=related

 こちらは一見正統派のメタルだが、実は映画音楽の作り方に近い上に、ヴォーカルもソプラノの勉強をしていた人らしく、かなりユニークで私好みの曲になっている。実に楽しい。
 ただこういった海外でのライヴは地元で行われるものが楽しいのは当然だが、スケールの問題もある。日本に来るとどうしても経費の問題で大きな器が必要になるため、結果としてライヴの楽しさが薄れてしまう事もある。東京ドーム等のライヴなど論外もいいところだ。

 いずれyoutubeには、日本では商売にならないものも多く載っているので、チマチマと検索していると楽しいものに当たる事もある。画質や音質が多少悪くても、貴重なライヴは沢山あるのだ。肝心の商売をしている連中がそれを判っていないだけだ。


2008年09月06日(土) 会社用のデジカメ購入

 会社用のデジカメを買いにヨドバシまで。
 予想通り2台で50,000円の予算では、広角も生活防水も難しい。条件に合ったものもあったが在庫をチェックしてもらったら昨日で売り切れたとの事。
 結局、キャノンのコンパクト・タイプにした。この価格帯ではどれをとっても皆同じようなものなのだが、ソニーは専用の充電地が必要なのでパスとなり、結局は消去法で残っただけだ。ただし個人的にはキャノンで正解だと思っている。処理エンジンにDegic3を積んでいるし、何より取扱説明書を読まなくともそれほど苦もなく使えるという点では、やはりキャノンが一歩上を行っているからだ。
 実際問題として現在会社にあるデジカメは、使い方がさっぱり判らない。いくらスイッチ類を操作しても全

 然思ったとおりに動かないのである。その点でキャノンはまず誰でも使える設計になっているが、一般大衆が使うデジカメは、こうでなくてはいけない。つまりバカでも使えなければ意味がないのだ。一眼レフ・タイプの、いわゆるカメラになって初めて取扱説明書が必要になればいいのである。
 ちなみに今日は、1GのSDカード込みで50,000円以下である。多分他の奴が買ったら、本体しか買わなかっただろう。それは断言できる。こと、メカに関しては皆マヌケだからだ。

 夕方、ちょっとyoutubeで「クレイモア」を見てしまう。
 しかしラストは明らかに破綻しているのだが、どこから原作と乖離していったのだろう。原作を読んでいないのでさっぱり判らないが、この構成が原作と同じだとは考え難い。あれではクレアの存在理由が全くなくなってしまう。
 いずれラキの存在が鬱陶しいのは明らかだ。これをなんとかするだけでも、もう少し見やすい作品になったと思われるのだが…。


2008年09月05日(金) 3回目の「スカイ・クロラ」

 ついに「スカイ・クロラ」も仙台では最終日である。
 という訳で、3回目となる今回はMOVIX利府に観に行ったのだが、なんとかギリギリで間に合った。なにせここしばらくの上映は、夕方18時50分からの一回だけなのだ。
 だが最終日だというのに、20人以上の観客がいたのには驚きだった。しかもカップルや女性客も多い。地震でも起きなければ良いが…。

 ここは青さんが言っていたように、確かに音響は良い。音を無理に分解せずきちんと合成している。あのガヴァメントの発射音も、金属音の高音部がうまく溶け込んでいい感じになっていたし、ポルシェのエンジンを切った後の音もかすかに聞こえていた。

 まとりさんや鯖猫さんがはっきり判らなかったといっていたレストランのシーンの音楽は、やはりショパンだった。しかもあの太田胃酸の曲である。私は当初、全然曲が記憶に残っていなかったし、お二人はショパンのどの曲が判らなかったというのだが、それも当然、この映画では数少ない押井節満載の長セリフのシーンだったのだ。さらに曲もかなりのアレンジがかかっているようで、これでは判らないのも当然だ。
 最近の押井作品は、とにかく音のこだわりも凄いので、良い音響の映画館で観ないともったいない。

 しかし「スカイ・クロラ」はとても気に入ってしまった恋愛映画だ。いかにもヨーロッパ然とした映画に仕上がっており、何度見ても飽きないのである。ソフトが出たら当然買うが、何度も見てしまいそうだ。これは時間が足りなくなってかなりヤヴァいかも知れない。
 今回の映画は、押井監督の趣味が自分とそう変わらないというのが良く判ってしまった。女性の趣味、戦闘機の趣味、銃の趣味、そして映像の趣味…。そして私は恋愛映画が好きだった訳だ。「冒険者たち」の時に気づくべきだったか。

 なお今回、まとりさんの友人が「栗山千明の役どころ(三ツ矢)、例の自分が誰なのかわからない世界は繰り返してるのかしらのくだりって、『ブレラン』的にはレイチェルの役どころですが、『ビューティフルドリーマー』的には♨温泉マークなのがおかしいです」と書いてあり、実際映画館でこのシーンを見ていたら、もろに温泉マークとダブってしまい笑いを抑えるのに苦労したほどだ。さすがはまとりさんの友人だ、きちんと良いところを突いてくる。
 だがあのシーンで笑っていたら、知らない人には「怪しいオヤジ」にしか見えないだろう。

 それとどうしても気になる散香の機動で、ストール・ターンと見えるもののうち少なくとも1回(多分2回だと思う)は間違いなくコブラだ。まあコブラ自体がストール・ターンに似ていない事もないので、監督の狙いはどうだったのかは不明だが、あの短時間でストール・ターンは不可能だ。
 もっともコブラも比較的低速度での機動なので、無理な機動という意味では同じだが。

 今回はエンドロール途中で席を立った人が一名いた。また後ろの若い女性のグループは、途中寝てしまい、爆音で目が覚めたと言っていたが、私にはどこで寝たのか理解できなかった。

 しかしヴェネチアの賞を取らせてあげたいものだ。関係したスタッフのためにも…。
 少なくとも映画として破綻している宮崎駿よりは、まともに映画として作っている押井監督の方が、これからの映画のためには重要な人材なのだから。


2008年09月04日(木) 会社のデジカメ

 会社で使用しているコンパクト・タイプのデジカメが壊れたので、買ってこいと言う。
 予算は50,000円で2台なのだが、肝心の性能要求がまったくない。メインの用途は現場で外壁や建物の写真を撮るのだが、広角は何ミリ必要で、ストロボはどの程度使用するのか、防水性能はどうするのか、主電源は電池が使えるタイプが良いのか、等のそういう事がまったく話に上らない。
 私としては生活防水程度は欲しいし、狭い場所から外壁を撮影する事もあるので28ミリで撮れる方が便利だと思う。また時々建物内部の撮影もあるが、狭い部屋なら間違いなく28ミリが必要だ。何より現場で電池が切れたら終わりなので、やはり緊急時には乾電池が使えた方が良い。店頭では数百枚撮れるから大丈夫などと言うが、仕事で使う場合にはストロボやレンズのズーム、さらには液晶の表示で想像以上に電池は消耗してしまうのだ。
 だかこういう要求だと30,000円クラスになるのは判っている。判っているが、若い奴も年寄りも1円でも安くという根拠のない事ばかり言う。現場でなくすから安い方が良いなどという紛失する事が前提の意見すらあるが、それならわざわざ買う必要などないだろう。

 結局デジカメと言うものが何も判っていないし、何のために使うかのビジョンもないくせに安い方が良いと言うのは、頭が悪い証拠だ。
 例えれば「長距離に良く使うのだが、180万円の1600カローラと、200万円のレガシーを比べれは、カローラが安いから良い」と言っているのと同じだ。この価格ならどちらを買えば良いのかは明白で、そこから先は各方面への交渉であろう。
 物の価値が判らないくせにでしゃばる人間は、消えて欲しいものだ。


2008年09月03日(水) 検診結果

 会社で行われた検診の結果が、ほぼ一ヶ月して徐々に返ってきている。
 先日は私の分が帰ってきて、要観察項目はあったが再検査項目はなかった。だがやはり再検査の対象者も多く、30代ですら数人いる。

 ちなみに私は再検診の対象になった事がない。さすがに最近は徐々に要注意エリアへ入りつつあるが、少なくとも現時点では特に問題はなく、つまりはそこそこ健康体という訳だ。自分でも少し意外なほどだ。
 という訳で、50過ぎで再検診がないのは今のところ私だけだし、残っている人を見ると私だけという結果で終わるのは確実だ。

 ちなみに会社の連中は私が50過ぎだという認識がないらしく、私は再検診がないと明言しているにもかかわらず、50過ぎは全員が再検診だと騒いでいる。ま、いいけど。

 だが会社では皆、再検診があるのは普通だという変な認識である。こんものは受けなくてすむ方が社会のためだし、会社のためでもある。受ける事で時間と金の無駄になるのだし、事務手続きも無駄な時間だ。
 大体、4つも5つも再検査項目があってしかも太っているなど、異常であろう。病気ですめばいいが、さっさと死んでしまう可能性だってあるのだ。ガンのように健康に気をつけていてもかかる病気があるのだから、直せるものはとっとと治療しておくべきだ。
 家族がいては、そう簡単に死ぬ訳にはいかないだろう。

 そして連中は毎日酒を飲みに出かけているのだった。良くワカランなぁ。


2008年09月02日(火) しりあがり寿

 昨夜は福田首相辞任のニュースで準国営放送は大騒ぎとなり、一昨日いわさきさんから教えてもらっていた「トップランナー」がどうなるのか、ハラハラハしていた。
 結局時間がずれたが、気がつくと始まっていたではないか(0時30分〜1時10分枠と、20分ずれた)。なんとか最初から見る事はできたが、もっときちんとアナウンスして欲しいものだ。
 ちなみに今回は、しりあがり寿氏がゲストなので、期待していたのである。

 結論から言って、かなり面白かった。司会の二人にはかなり不満だが、しりあがり氏のダークな部分をメインにしたので実に楽しめる構成となっていたのだ。本人いわく「スイート・ネガティヴ」なのだとかで、しりあがり本人もダークな方があっていると明言しており、やはり純文学タイプの作家なのだと思われる。

 私は少年サンデーに載った(冷静に考えると、信じられない事だ)「流星課長」からのファンである。多分現時点での作品は全て持っている。そんな中で「流星課長」と「エレキな春」を除けば、やはりダークな作品が好きである。現時点では「方舟」が彼の最高傑作ではないかと思っているのだが、司会者もそう考えているようで驚いた。この辺はさすがにただのバカではないようだ。

 ちなみにしりあがり寿という人は、どんなブームであってもその渦中には入らないと言っていた。これは古参のSFファンというものの本質と同じような気がする。これによって物事をかなり客観的に見る事が出来る。
 だから彼は二束のわらじを履いている時代に、ずっと世間の本質が見えていたのだと思う。とにかく感性として彼の作品には共感できるのだ。

 いずれこれからしばらくの間、彼のファンをしていても何の不安はない。彼はまだまだ傑作を書ける余力がある。それが判っただけでも収穫があったといえる番組だった。


2008年09月01日(月) 辞任党

 お盆の時に行われた小学校のクラス会で撮った集合写真が届いた。
 撮った時点で全員ではなかったが、やはり写真は良い記念になる便利な物だ。これで私の今年のクラス会は終了した。

 ところで今日の21時30分から、福田首相の辞任報道が流れている。
 来年、麻生政権を発足させるまでは辞めないと考えていただけに、これにはちょっとばかり驚いてしまった。何故このタイミングで辞めるのか、と誰もが考えるだろう。
 だがこれも、「インド洋の給油問題」と「多数支配を続けるための公明党へ対する配慮」という二つを考えると、実はこのタイミングが絶妙だと判る。
 給油問題は、全世界がテロ対策として行っているので、日本だけが辞めて良いと言う話ではない。これはアメリカのテロに対する復讐とは次元が違うのだが、現状では来年1月に法律が失効してしまう。つまり参院でこの法案が否決されるのは判っているが、衆院での再議決には60日が必要となるので、9月12日から始まる国会で開会早々に通してしまわなければならない。それでギリギリなのだ。

 また公明党は、現在の自民党に色々と言いたい事があるようで、福田首相の辞任も含めて水面下での駆け引きがかなり活発になっていたらしい。もちろん自民党としては今の時点で公明党と別れる事は絶対に出来ないのを見越して、である。

 これだけの事を考えても、自民党は背水の陣で国会に臨もうとしているのが良く判るし、それにあわせた計算ずくの辞任だというのも理解できる。民主党があまりにバカバカしい政治をし続けているから、こんな事が起こってしまうのだ。こんな簡単に国会を停滞させてしまっては、何も改善はされない。
 国会を停滞させてはいけないと言うのは、国民が望んでいる方向と違うとしても、福田首相の本音なのは間違いない。


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