うたのかけら

2002年04月30日(火) 春の果て

春の果て仕事の山に挑むため腕まくりする季節となりぬ



2002年04月29日(月) みどりの日

若葉など目に入らずに終日パソコンを打つ今日みどりの日



2002年04月28日(日) 『ワダツミの木』

琴線を震わせながら歌声が流れる幸を噛みしめており



2002年04月27日(土) メーデー

振り上げるこぶしを下ろす先もなくメーデー過ぎて休みとなりぬ



2002年04月26日(金) 躑躅

闇の中浮かぶ躑躅の白さにも初夏の訪れ感じておりぬ



2002年04月25日(木) 若葉雨

若葉雨見上げる空に降り注ぎ微妙な色の緑に気づく



2002年04月23日(火) サン・ジョルディの日

花よりもきれいな言葉束ねたく世界本の日詩集を選ぶ



2002年04月22日(月) 春の雲

春の雲形定まることもなく流れて行くを眺めておりぬ



2002年04月21日(日) 山吹

ほの暗き水面に映る山吹に揺らめく気持ち託してみたく



2002年04月20日(土) 藤の花

藤浪の微かに揺れて篳篥の音が舞い上がる様を映せり



2002年04月19日(金) 『花様芳華』

忘れてた郷愁などという言葉思い出させて古筝は響く



2002年04月18日(木) 胡蝶蘭

胡蝶蘭頭を垂れて花開く午後の光を集めるごとく



2002年04月17日(水) 春落葉

春落葉世代交代続きたる樹々の青さは変わらぬままに



2002年04月16日(火) 消えた花

沈丁花姿を消した今もなお記憶の中に香り残して



2002年04月15日(月) 春暑し

春暑し真夏日来ればこれからの事務所の寒さ少し気になる



2002年04月14日(日) 里桜

艶やかに紅深く咲く桜連なる路地を通り抜け行く



2002年04月13日(土) 睡蓮の世界

睡蓮の前で語らうひとときの得がたきことを知れば切なく



2002年04月12日(金) 枝垂桜

桜花雨に濡れつつ華やぎを幽かに残すことを知りたり



2002年04月11日(木) 山桜

山肌をほんのり染めて桜咲く季節が来れば旅思い立つ



2002年04月10日(水) 御室桜

花の雲流れるごとく咲く花の中に立ちたい来年こそは



2002年04月09日(火) 小彼岸桜

花びらの色濃きさまをいとおしみ高遠の空はるかに想う



2002年04月08日(月) 春の別れ

さよならはふたたび逢える約束の想いを包み告げる挨拶



2002年04月07日(日) 春の休日

 けだるさに身をゆだねつつ何もない一日過ごす幸を知りたり



2002年04月05日(金) 打ち上げ

 打ち上げに集まる皆の声弾み受注に向けた動き始まる



2002年04月04日(木) 春嵐

 春嵐わが身にかかる試練告げ通り過ぎてく心地続きぬ



2002年04月03日(水) 暑春

暑がりが慌ててかける冷房が骨身に沁みる一日となり



2002年04月02日(火) レイアウト変更

あれこれと悩みながらも資料室形になるをいとおしみたり



2002年04月01日(月) 年度始め

一日は瞬く間なることを知る年度始めの忙しさかな


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遠峰あかね [MAIL] [HOMEPAGE]