うたのかけら

2002年02月28日(木) 最終講義

主なき研究室のテーブルを静かに包む春の陽だまり



2002年02月27日(水) 光陰矢の如し

光陰は矢の如しでもなすことは少なくならずため息をつく



2002年02月26日(火) 紋白蝶

菜の花に紛れながらも蝶が舞う春の陽射しの穏やかさ知る



2002年02月25日(月) オリンピック閉幕

祭果て心ひそかに四年後を期す人もあり去る人もあり



2002年02月24日(日) 『春JAZZ』

穏やかな春の陽射しに包まれてジャズにまどろむ休日の午後



2002年02月23日(土) 蘭の香り

匂い立つ蘭の香りを思いつつデータを打つ午後のひととき



2002年02月22日(金) 滝の音

静寂の中に沁み込む滝の音たしかに戻り春が生まれる



2002年02月21日(木) 言葉の力

言霊という世の中であらねども言葉の力思い知りたり



2002年02月20日(水) 歳時記

歳時記で季節の流れ感じてる都会育ちの我の哀しさ



2002年02月19日(火) 欠員

欠員が出て頭など痛めてる午後に限ってトラブル続く



2002年02月18日(月) 波の花

はなびらのように白い波の花広がる海をはるかに想う



2002年02月17日(日) 初恋草

初恋の淡き想いを集めたる小さき花に心なごみぬ



2002年02月16日(土) 春の陽射し

街角で眼鏡を洗いいつの間に春の陽射しとなることを知る



2002年02月15日(金) ある試み

似たような風景ふたつ少しずつ違う角度で切り取ってみる



2002年02月14日(木) バレンタイン・デー

恋という言葉も忘れひたすらに仕事に励む納期の間近



2002年02月13日(水) 納期まで

ひたすらにデータを眺めあれこれと不備の指摘の付箋を立てぬ



2002年02月12日(火) 花粉情報

花粉舞う情報を見てはかゆみ増しくしゃみも増してなす術もなく



2002年02月11日(月) 風のたより

悪戯な風のたよりに導かれ辿り着きたる隠れ家ひとつ



2002年02月10日(日) 東京国際マラソン

凍てついた空気の中を淡々と走る姿をそっと眺める



2002年02月09日(土) オリンピック開幕

あかあかと聖火が照らす祭典に集う笑顔の素晴らしさ知る



2002年02月08日(金) 探し物三昧

一枚の図面のためにあれこれと悩む時間の長さ知る夜



2002年02月07日(木) 源流

山深く訪ねてみたき心地する我が水源はどこにあるかと



2002年02月06日(水) 春の大掃除

積年の埃を払い穏やかな春の陽浴びる午後のひととき



2002年02月05日(火) 穏やかな雨

穏やかに春の雨降ることにさえ気づかず画面眺め続ける



2002年02月04日(月) 沈丁花

春きざす気配を感じ少しだけ蕾ふくらむ沈丁花かな



2002年02月03日(日) 節分

節分に心の鬼と向かいたる心地続きぬデータ見つめて



2002年02月02日(土) 雪雲

雲間よりミルク色した光射す雪の予報は当たるのかしら



2002年02月01日(金) 如月

白妙の富士の高嶺を眺めつつ冷え込む書庫の寒さを思う


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