夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年05月27日(火) 本日、振替休日

 今日は振替休日ということで、映画を観に行ってきた。
 午前中は、今池・シネマテークにて『能楽師』『藤田六郎兵衛・笛の世界』を観た。能楽ファン(決して造詣が深いというわけではない)でもあるので興味はあったのだが、作品的にはいまひとつの印象。
 昼食をはさんで、午後は名駅・ゴールド劇場にて『裸足の1500マイル』を鑑賞。作品的にはもうちょっと丹念に描いてほしかったという思いはあったが、オーストラリアの先住民アボリジニーに対する過去の隔離政策のあやまり、差別の問題についていろいろと考えさせられた。
 いずれにせよ、今日一日は仕事を忘れ、久しぶりにリラックスした時間を過ごせたように思う。



2003年05月24日(土) ボブ・ディラン誕生日、そして・・・

 今日5月24日は、ボブ・ディランの誕生日であり、わたくし曽根攻の誕生日でもあります。ちなみに、私、37歳になりました。そんなおめでたい日だというのに(最近では別におめでたいとも思わなくなりましたが)、今日も、そして明日もお仕事です。2日分の振替休日は補償されるものの、いつ休みが取れるのかメドが立っていません。
 相変わらず忙しい毎日です。芝居に関わるのが無理なら、「せめて音楽でも」と思うのですが、帰宅時刻が遅いのでギターもしばらく弾いてません。今の私にはつかの間の読書のひとときが、虚構の世界に浸れる唯一の時間(私には何より虚構の世界に浸る時間が必要なのです)と言ってもよいでしょう。
 映画もしばらく観ていないし、アウトドアにも出掛けてないですね。「遊びたいモード」は全開なのですが(いつでも)。どなたか何か手軽にできそうな面白い遊びがあったら教えて下さい。
 そういえば、今日、100円ショップで「手品グッズ」を入手したので、ちょっと練習してみようかな。あとジグソーパズルとか・・・。

 話はガラッと変わりますが、夏に向けて(通気性にすぐれた)「すのこベッド」を購入し、布団の湿気対策としたいと思っています。通販のカタログなど見ているとよさそうですけど、実際のところはどうなんでしょうか。どなたかご存知でしたら教えて下さい。

  E-mail : osa-mu@h5.dion.ne.jp(曽根攻)



2003年05月16日(金) 「ボッタクリ資本論」

 職場への往復の電車の中で、青木雄二『ボッタクリ資本論』(光文社・知恵の森文庫)を読破。『ナニワ金融道』という漫画で有名な青木氏によるエッセイ集だが、資本主義社会の本質をひとこと「ボッタクリ」と表現している。言い得て妙だ。弱い者から搾れるだけ搾り取って、強者はますます肥え太っていく。そうした優勝劣敗の考え方が剥き出しにされたのが、今日の世界の現象ではないか。例えば、リストラ。例えば、米英によるイラク侵攻。例えば・・・。
 けれども、問題は「資本主義社会のシステム」だけにあるのだろうか。資本主義以前の社会においても無法は罷り通っていただろうし、かりに資本主義社会から社会主義社会に移行したからと言って問題解決とはいかないだろう(近現代の歴史において、社会主義を指向した社会が辿った歴史を見れば、そのことは明らかであろう)。
 問題の根源は、人間そのもののなかにあるように思う。もちろん、社会のシステムに問題がないわけではない。だが、資本主義というシステムを作り出したのも人間であり、権力というものを作り出したのも人間だ。
 不完全な人間が作り出す社会が「理想社会」になるはずはない。この世の地獄を生きていくよりしょうがないのだ。だが、人間は決して苦しむためだけに生まれてきたわけではない。生きづらい世の中を少しでも生きやすくすること、そして人生の歓びを享受すること、そこにこそ生きる意味があるのではないか。
 善も悪も、美も醜も、すべて一人の人間のなかに同居している。どちらの面を強く押し出すことができるのか、それによってその人の人生が決まる。欲望のすべてを悪とは思わないが、欲望ばかりを追求していると我利我利亡者に成り果てるだけだ。人生を美しく生きるためには、哲学が必要だ。
 残念ながら、今日の世界の指導者のなかで哲学を持った人物は少数だ。ブッシュも小泉も、哲学を持ち合わせてはいない。数千万もの人々の反戦の意思表示を意に介すこともなくイラク侵攻に踏み切れるような感性の持ち主たちによって、今日の世界は支配されている。
 でも、決して絶望することなく、生き抜いていこうと思う。
 



2003年05月14日(水) 免許更新、それから・・・

 今日、運転免許更新のため、午後休みを取った。運転免許試験場は、職場のすぐ近く。今回は「違反なし」ということで40分ほどで手続き終了。
 その後、すぐに帰宅する気になれず、平針駅近くの古本屋に立ち寄る。ほんのちょっとのつもりが1時間くらいをそこで過ごし、7冊(1500円程度)の買い物。本屋(もしくは古本屋)には毎日のように立ち寄る私だが、寄ればついつい本は欲しくなるもの。我が家は、本で溢れかえっている。コレクターになったつもりはない。読むつもりで購入するのだが、それらをいつ読むことが出来るのか目処は立たない。でもね、本というものは(ベストセラーはともかく)ここぞという時に購入しないと、絶版になったら最後入手できない場合もあるからね(実際そういうことを何度か経験している)。
 似たようなことは楽器にも言えるかも。楽器店も私にとってはオアシスのひとつで、時々立ち寄る場所だ。こちらはそうそう購入するわけではないが、それでもたまに衝動買いする。その時には、その楽器をいつか演奏するつもりでいる。でも、実情は置物になってしまっているものが多い。
 帰宅すると、日頃の疲れが出てそのまま夕方まで仮眠をとった。夕食後、今日古本屋で購入したばかりの、ねじめ正一『青春ぐんぐん書店』を150ページほど読み進めた。ねじめは20年くらい前「自作詩の朗読パフォーマンス」で「あやしげな詩人」としてブレークして、その後小説家としても成功したが、『青春ぐんぐん書店』も思わず胸が熱くなる青春小説だ。
 最近仕事に追われる毎日で疲れ切ってもいるが、夢を失わずにいたいし、どこかに青臭さを持ち続けていたいと思っている昨今である。そうさ、今は傷ついた羽を休めているだけ。いつか虹色の羽を大きく広げて、青空に吸い込まれていくのさ。



2003年05月11日(日) 負けろ、巨人!

 何気なくテレビをつけたら、プロ野球「巨人対中日」戦をやっていた。普段はプロ野球なんか観ない。だってつまんねえもんね。普通に考えたら、巨人が優勝しなきゃおかしいよね。「札束攻勢」でもってあれだけ選手を集めているんだからね。そんな巨人を俺は絶対に応援しないよ。だいたい教育的にもよくないぜ。「世の中、ゼニがすべて」を地でいってるわけだから。それは、昨今のアメリカの横暴にも通ずるものがある。
 「強者の論理」ばかりが罷り通るようじゃ、この世は闇よ。だから、俺はアンチ巨人で、反米なのさ。
 



2003年05月10日(土) 踊るマハラジャ

 ゴールデン・ウィークはアッという間だったし、ゴールデン・ウィーク後の一週間も瞬く間に過ぎ去った。相変わらず仕事は忙しい。気持ちもささくれ立っているような・・・。いま私に必要なものは十分な休息と安らぎ、それと屈託のない笑いってとこだろう。
 そこで腹の底から笑えるインド映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』のビデオを借りてきた。スーパースター・ラジニカーント主演のこの映画、筋はわかりやすいが、意表を突く展開が随所にあり、その発想の面白さに思わず腹を抱えて笑ってしまう。スーパースター主演の映画は、今池・シネマテーク等でも何回か観ているが、いつ観てもいい。単に笑えるというだけではなく、知らぬ間に映画の登場人物に感情移入しちゃったりしているのだ。贅沢を言えば、映画館の大画面で観たいところだが、我が家の14インチ・テレビで我慢するしかない。
 インド映画、なかでも『ムトゥ 踊るマハラジャ』はお薦めしたい作品だ。

 



2003年05月03日(土) 「動く絵画」

 ゴールデンウィークなのに、少し仕事もしなければならない情勢。本当は行楽に出掛けたいところだが、そんな余裕がない。とはいえ、ゴールデンウィークを仕事で潰してしまうのはあまりにもったいない。せめて芝居は観たい。
 というわけで、愛知県芸術劇場小ホールに、クセックACT「ラ・セレスティーナ」公演を観に行った。でもね、期待が高かっただけに、ちょっと物足りなさが残ったな。いまひとつグッとくるものがなかったというのか、圧倒されるまでのパワーが少し欠けていたように思う。とはいえ、「動く絵画」とも言われるクセックの舞台は、毎回のことながら高いクオリティーを保っていたと思う。実は、1回ぐらいクセックの舞台に出てみたいなんて思ってたりもする私である。
 やっぱり演劇っていいものですよね、なんてしみじみ思う今日この頃である。



2003年05月01日(木) 万国の労働者よ、団結せよ!

 4月は嵐のように過ぎ去った。
 5月。いい季節のはずなのに、仕事が忙しく、ゆとりのない日々が続く。
 気がつけば、今日はメーデーなんだな。昨今の雇用情勢は依然として厳しく、閉塞感ばかりが膨らんでいく感じだ。「リストラ」が進む一方で、過重労働に苦しむ人々も多い。いずれの場合もゆとりはなく、社会全体が殺伐とした空気に覆われている。この状況を打開するためには、労働者の視点に立ったワークシェアリングが必要だと思うのだが・・・。ゆとりのある社会こそが、個人に幸福をもたらすと思うのだが・・・。


 < 過去  INDEX  未来 >


夏撃波 [MAIL]