mackyの日記♪
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2003年02月19日(水) 指点字 1

指点字とは、目と耳の両方に不自由がある盲聾者が使用するコミュニケーション手段の一つである。
詳しいことは私のHPの指点字練習帳で見てくださいね。

ところで、指点字には「ライト式」と「パーキンス式」の2種類がある。
私が出来るのはライト式指点字である。

しかし、HPで紹介しているのは「パーキンス式指点字」。
なぜかといえば、パーキンス式指点字が主流であり、
ライト式指点字を使用する盲聾者はごく少数だからだ。

そして、ライト式指点字を使用する盲聾者の多くはパーキンス式の読み取りもできる。
しかし、パーキンス式指点字を使用する盲聾者はパーキンスオンリーな人が多い。

ライト式しか出来ない私は、多くを占めるパーキンス式指点字使用の盲聾者とコミュニケーションしたり、通訳する機会がないことになる。
しかし、幸い私が親しくしている盲聾の人はライトとパーキンスの両方が読めるので、ライトが思うように打てなくて苦戦することがあっても、パーキンスができないことで困るほとんどなく、また手を交差してライトを打つとパーキンスに変わるので
多少手が苦しくても短い時間ならそれでなんとかこなしてきた。
少なくてもこれまでは・・・

しかし、なぜ私が主流のパーキンスでなく、指点字の世界ではマイナーともいえるライト式なのか。

それは私の初めて出会った指点字使用の盲聾者がライト式をその当時はメインで使っていたことと、私が少し点字を知っていたことに由縁する。
ライト式と言うのは点字を打つ時の凹面の並びである。
パーキンス式というのは点字の凸面と考えればいい。
恐らく健眼者であれば最初に覚えるのは点字を打つ時に使う凹面。
少なくても私はそうだった。

今は東大の助教授を務めている盲聾者のFさんの指に初めて打ったのがライト式指点字で、7文字の自分の名前を打つのに5分くらいかかったような気がする。
その頃Fさんは、ライトはその通訳者の個性が出るからという理由でライト派だったらしい。
それでライトを叩き込まれた。(叩き込まれた甲斐もあまりない出来の悪い通訳者だったけれど・・・)
しかし、その頃の私は右も左もわからず、ライトを使いこなすので必死だった。指点字にパーキンスがあるということを知ったのはずっと後で、ライト式指点字を使う盲聾者はほとんどいないと知ったのは更にもっと後だった。

最初に覚えたのがパーキンスならば今の苦労もなかったよ!と思いつつも、私にライト式指点字を教えてくれたFさんこそ、盲ベースの盲聾者には今やなくてはならない「指点字」というコミュニケーション手段を考え出した人である。



2003年02月07日(金) Sieges Kranz

 今年もすでに12分の1を過ぎてしまって初めての日記に着手。
わずか一ヶ月の間にどれほどいろいろな出来事があっただろう。
それでも過ぎてしまえばあっけなく、残り11ヶ月を切ってしまった。
なーんて思うのは年の印かな?

 ところで、うちに一枚のお皿があった。
白い陶器のスープ皿のようなかたち。
底にはサーカスにいるような象が鼻でSieges Kranzと書かれた旗を
引っ張っている。

 気づいたら家に存在していた。
覚えているのはデザートの器だったこと。
そこにあったなんだかのデザートについては覚えがないが、
ただ、そのなんだかを食べ終わり、
かわいい象の絵柄が登場したときの「あれ?」という嬉しい気持ちは
かすかに記憶にある。

 でも、そのデザートは誰が購入したのか、
いつからこのお皿がうちに存在していたのかまったく思い出せない。
気に入ってはいたけれど、だからといって特別気にしていたわけでもなく、
一枚しかないこのお皿が食卓に登場する機会もときたまだった。

 それが、先日いきなり割れた。
気がついたらひびが入っていて、翌日気づいたら二枚に割れていた。
そして、すべての陶器がたどる運命と同じように無惨にゴミ箱に捨てられた。

 捨てられたお皿がかわいそうで思わず拾って、割れたお皿を合わせたりして
しばらく眺めたあと、初めて思った。
「あれ?このお皿はいつから家にあるんだろう・・・」
「このお皿のデザートはいったいなんだったんだろう?」
一度気になり始めると止まらなくなった。

 ぞんざいにしか扱ってこなかったくせにいざ割れると
「大事にしてきたのに。どうして割れちゃったんだろう。
こんなにかわいいお皿はなかなかないのに!」
とわけもなく悲しい気持ちでいっぱいになった。

 そして、数日後未練を断ち切れない私はネットでSieges Kranzを
検索した結果、ドイツ菓子店であることを突き止めた。
電話で問い合わせるとこのお皿の中身はチョコレートケーキ。
そして、支店のひとつである渋谷の百貨店のみで限定商品として
販売されているとのことだった。
4時と6時のみの限定販売だそうだ。

 そう言われると数年前に渋谷に住んでいた私が、
仕事帰りに購入したものだったような気がする。
並ぶのがあまり好きでない私がその日は珍しく並んで買ったような
気がしてきた。でも、あいまいである。
誰と一緒に買ったのか、1人で並んで買ったのか、
1人で食べたのか、2人で食べたのか、
自分のことなのにあれこれと想像するばかりで思い出せない。

 でも、それほど以前からこの白いお皿は私とともにしていたかと思うと
ますます愛おしく思えてきた。

 とはいえ、割れてしまったこのお皿は燃えないゴミ箱に戻し、
新しいSieges Kranzのチョコレートケーキをゲットして
新たな白いお皿と共に生きていこうっと。



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