長いお別れ
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2007年03月31日(土)

遅過ぎた。彼女がどんなに大切な人だったかを知るのが遅過ぎた。
苦しくて苦しくて息もできない程苦しいのに泣けない。
泣かないんじゃなくて泣けない。泣きじゃくりたいのに声がかれる程泣きたいのに。
冷たい人間なんだ。そう思いはじめると彼女を悼む気持ちさえ嘘なんじゃないかと思う。
心ががらんと空っぽになってしまったみたいに感じる。
遅過ぎた事、悔やんでも悔やみきれないから涙で洗い流したかったのに。
自分という人間の汚さを思い知るだけだった。最低だよ私ってやつは。


2007年03月28日(水)

「私は家族を捨てたんです」
自分を一番簡潔にいうとこれしかない。
半分血の繋がった兄を結婚して持った家族も全部全部捨てたんです。
嫌な事には目をつぶり耳を塞いで生きてきたんです。
悪いのは全部私です。沢山のひとを傷つけて優しさを踏みにじって。
そんな人間が人並みに愛されたいと願う事が間違ってるんです。
解っていると理屈では思えても心が駄々をこねるんです。
ずっとずっとつけていた仮面がひび割れて本当の私がちらちらと顔を覗かせて。
求めあう事も支えあう事もひとりでは出来ないから。
だから怖いんです。私の差出した手はちゃんと開いていますか。
拳を握って殴り掛かってはいませんか。
嫌われるのは怖い。でもそれ以上に傷つけるのが怖い。
あなたに触れる時は優しく優しくそっと触れたいんです。
あなたが私に優しく優しく触れてくれるように。
もう一度愛を信じてみたいんです。あなたとともに。


2007年03月26日(月)

寝そびれてしまった。すうっと眠りから追い出されて頭が妙に冴えている。
こんな夜に孤独についてなんて考えだしたら最悪だ。
孤独ってなんだ?物理的にひとりぼっちでいること?
心、繋ぎあってるのに切ないなんて贅沢だよね。
あれもこれもと欲張って結局なんにも手にしてない。
孤独ってなんだろう?心がひとりぼっちになる事?
急に心細くなって声が聞きたくなって依存はしないと決めたのに電話してしまった。
電話越しの声は相変わらず甘く優しくて私の心はほっとする。
こんなに頻繁にかけてしまっては相手をイライラさせる事になってしまう。
それは嫌。嫌われたくない。心繋いでるよって言ってくれるけれど。
友達でも親友でもない中間地点にいるような感じで、この距離感が
一番いいんだって思いながら欲張りな心はもっと好きになって欲しいと願ってしまう。
知り合った人は皆優しい。私は弱い。そこに決定的な違いがあるんだと思う。
弱いから孤独なのか。孤独だから弱いのか。それすら解らなくなってきてる。
こんな考えても仕方ない事考えて俯いているばかり。
頑張って元気だせよ、みんな頑張って元気になってるんだから。
生きている事をもっと素直に喜びたいよ。どうすればできる?
人並みの事何も出来ない癖に。楽になろうとしてばかり。
優しい人の優しい言葉に甘えていたいけどそれじゃ駄目なんだ。
帰れない戻れないあの頃の自分には。新しい自分になるしかないんだ。
でも迷惑かもしれないけれど自分から電話できるようになったのは私の中では成長したことなんだ。
嫌われたくないけど、嫌われたくないから自分を曝け出そうと思えるんだ。
でももしもあなたが困るならひとりぼっちになってもいいよ。


2007年03月18日(日)

先日亡くなった彼女の夢を見た。
あまりにリアルで起きてしばらくは記憶が混乱した。
自分が今どこにいて誰なのかなんと言う名前なのかぐらぐらする頭で必死に落ち着こうとした。
彼女の笑顔だけが脳裏に浮かんでもう2度と会えない事がどういうことなのか改めて思い知った。
もう一度会いたい。叶わない思いを胸に抱いて生きて行く。
それがどんなにつらいことなのかこれから何度も何度も思い知るんだろう。
夢は決して嫌な夢ではなく目を覚ましたくないと思う程楽しい夢だった。
今、自分が一番求めている安らぎがあの夢にはあった。
もうすぐ眠剤が効いてくる。意識が途切れる。
鮮やかな記憶の渦に四肢をとられて溺れてしまうような感覚。
心のなかで全く正反対の事が起こってる。
後ろを振り向き思い出に埋もれて泣き続けたい思いと前だけを見つめ駆け抜けて行こうという思い。
どちらが正しいとも言えない。間違っているとも言えない。
彼女は何を伝えたくて夢に出てきてくれたんだろう。
誰より弱い私を心配して特別に出てきてくれたのかもしれない。
ごめんね。そしてありがとう。なんとかやっていくよ。頼り無いけど。
そこで見ててね。歩いては止まり歩いては止まりの生き方だけど。
いつかあなたに辿り着くから。その時はあの笑顔で迎えてね。


2007年03月17日(土)

半端な友情で終わらせたくない。
ただあなたに笑って欲しくて始まった友情。間違ってるのかな?
それでも伏せた過去も目指す未来も寄り添って見届けたい。
私は弱くてちっぽけな存在だけどそれでもいいと言ってくれた人達に恥じないように生きたい。
命一途にただ頑張る者でありたい。
悩んで迷って落ち込んで泣いたりする事の方が多いかもしれないけど。
結局人はひとりだって泣くも笑うも自分次第だってわかってるけど。
手を伸ばそう。握り締めていた掌を開いて手を伸ばそう。差し伸べられた手を握る為に。


2007年03月16日(金)

今日ある贈り物が届いて凄く嬉しかった。
大好きなお菓子ブラウニーにちっちゃなくまさんの人形。
くまさんの人形はそのままバッグの中へ。
これからいつも一緒に行動するんだ。くまさんは大切な人の化身。
傷がつかないようにビニールに入れたままで。淋しい時はぎゅっとする。
もういい歳したおばさんがこういうことしてるのって気味悪がられそうだけど。
実際気味悪いんだけど。繋がってる感じがするから。
今はまだ外に向いて元気に出かけて行く事が出来ない。
でも信じたい。このくまさんと一緒に旅に出る事がいつかできると。
その時初めて私のうつの治療の1歩を歩み出すんじゃないかと思う。
今は現状維持に必死だけどもうひとつ階段を上がるかドアが開くかしそうな気がする。
もし階段を降りる事になってもドアが閉じられても「ありがとう」と言える。
会いたい人は沢山いる。色んな所にいるからなかなか全員と会うのは難しいだろう。
うつの波に巻き込まれると何もかもどうでもよくなって消えちゃいたいと思うけど。
限りある時間がいつか終わる時「生きててよかった」って言いたい。
誰のためでもなく自分のために。
そして今日ある事を実行した。ちゃんと届くといいな。


2007年03月15日(木)

自分との電話の時間を楽しいといってくれる方がいて幸せだなあと思う。
友達は「電話で話した事なんてすぐ忘れちゃうやん」という。
それはそれで正しいと思う。何もかも覚えておくなんて無理だから。
でも忘れない言葉だっていくつもある。
本当は毎日だって声を聞きたい。
でも電話は時間も奪ってしまうからかけるのを躊躇ってしまう。
そんな時は長文メールを送っちゃう事もある。
短くてインパクトがあってちゃんとオチもあるようなメールが理想なんだけど。
なかなかうまく書けない。あれも聞いてこれも聞いてってなっちゃう。
そしてお返事がもらえた時は嬉しくって舞い上がってまた速効メールだしちゃう。
駄目じゃん。これじゃ相手の人を疲れさせちゃうよって頭では理解してるんだけど。
心が。寂しがりの心が。忘れないで。ここにいるよって叫んでしまう。
人が怖い癖に人恋しいなんて矛盾してるけど。
心許した人には甘えてしまう。この気持ちが負担になりませんように。
ちゃんと距離をとって依存しないように気をつけようと思う。
初夏の季節になったら会いにいけないかなあとか考えてる。この小心者の私が。
さっき眠剤入れたからちょっと気が大きくなってるんだと思うけど。
現実になればいいなあ。


2007年03月12日(月)

ずっと亡くなった彼女の事を考えてばかりいる。
心とは無関係に時間は流れ気がつくと夜の気配が染み込んできてた。
一緒にオールでカラオケに行った時の朝の空を今でも覚えてる。
電車は動いてたから帰ってもよかったのに何故かふたりして朝マック食べようってなって。
あれは寒い季節だった。まだ彼女もこっちにいて今より数年若かった頃だ。
寒がりな彼女の手を繋いでコートのポケットに入れて「恋人同士みたい」と笑いあった。
あの手の感触も忘れられない。ちょっとかさついてて乾いた手だった。
人は痕跡を残さずに生きていけないんだなあと改めて思った。
何故あんなにいい人がこんなに早く。できるなら私の命を分け与えたいくらいだ。
もしそんな事が本当にできるのならどんなに楽だろう。
いつかこの涙を流さなくていい日が来る事も知っている。
わんわん泣いてる途中に電話がかかってきてそれが親しい人ならジョークまじりに笑う事もできる。
生きいると言う事はいい事も悪い事もごちゃ混ぜになってる方がいいんだと改めて気づいた夜。


2007年03月11日(日)

できれば悲しい言葉なんて綴りたくない。でもどうしようもなく淋しくなる時ってあるでしょう?
知人が事故死した。さっき電話がかかってきた。
御悔やみの言葉を述べながら顔を思い出そうとした。
受話器を置いた後に彼女の顔がフラッシュバックした。
笑ってる顔泣いた顔拗ねた顔ぎゅっと目を閉じたら涙がすうっと押し出された。
簡単にあえる距離じゃない所に引っ越していった彼女。
それでも年始の挨拶や旅先からの手紙や時々の電話で感情を育んできた。
親友とも友人とも言えない知人という言葉がいちばんしっくりする仲だった。
とっておきにして時々そっと取り出すような。そんな人だった。
少し嫌になる事もできずにいい思い出だけを残していなくなってしまった。
こうして言葉にして初めて私は彼女をととても好きだったんだなって気づいた。
生きてるうちに言わなきゃ伝わらないのにね。
亡くなってしまってからいくら好きだって言っても伝わらないのに。


2007年03月05日(月)

どんより曇ってる空。それだけで気が滅入ってくる。
いっそ激しい雨に変わってなにもかも洗い流してくれればいいのに。
心がざらついてる。泣けばいいのかもしれないけれど涙が出てこない。
辛い事を辛いと言うのに何故こんなにも勇気が必要なのだろうか。
突然苦しくなってひとりぼっちが耐えられなくて電話を見る。
でも受話器をあげる事はない。暗い事を打ち明けて困らせるのが嫌だから。
数年前はひとりであることが心のどこかで嬉しかった。
もう私を縛るものは何もない。少なくとも物理的には。そう思っていた。
心はもう何年前の話だって思うくらい古い記憶に足を掴まれていていまだに抜けだせないでいる。
どうしても抜けだせない。どうあがいてもこれ以上は無理なのか。
ここで終わりなのか。何か方法を見つけて抜けだせないのか。
このままじゃ本当に死んでしまう。心が死んでしまう。
怖い。怖い。怖い。誰か助けてと叫んでも皆自分の事で精一杯だ。
助けてもらおうなんて思う方が甘ったれてるんだ。
自分の手で足で戦わなきゃいけないんだ。逃げてはダメなんだ。
でもまだどこかに逃げ出したいと思っている自分がいる。
疲れた。疲れちゃったよ。だけどここから初めなくちゃ。何かを。


2007年03月04日(日)

怖い?自分が。
怖い?他人が。
怖い?世間が。
怖い?ひとりが。
怖い?ふたりが。
全部イエス。全部怖い。
でもそれらは生きていく為に必要な事。
幸せになりたいと思うけどどういう状態が幸せなのかわからない。
今。この時にこんな文章を打っている事自体幸せなのかもしれない。
このままじゃ救いの手を眼差しを差し出されていても気づけないかも。
それは同時に救いの手を差し出してくれた人も傷つけるかもしれない。
それだけは嫌だ。嫌だ嫌だと思ってるだけでは意味がない。
なにをすれば必要と思ってくれる?恐れずに差し出された手、握ってもいいの?


2007年03月03日(土)

洗顔料が悪いのか頓服の飲み過ぎなのか顔中に吹き出物がでている。
恥ずかしくて駅ビルにも行けないくらい。ファンデーションなんてとても塗れない。余計に赤くなってしまうから。
こんな時に限って本屋に寄りたくなったりファーストフードでいいからお肉を食べたいとか思う。
自炊なんてする気もないあたりが駄目っぷりを発揮してるなあとプチへこみ。
ビデオの山の整理もできてない。せめてこれがなんのテープなのかくらいは最低書いておかないと大切なものの上に録画してしまうかもしれない。
ほとんどが地上派で放送される映画と好きなアイドルのでてるドラマやバラエティだけど。
録画するだけで見れてないものがほとんどだ。
気に入ったものを何回も見るからもうまともに見れないものもある。
そういうのを選別して片付けていかなければ自分のいる場所もなくなってしまいそうだ。
だけど朝起きてみないとその日の自分がどんな状態なのか予測もつかない。
メールを出そうと思っても相手の事を傷つける言葉しか出てこないような気がして怖い。
傷つけるのは自分だけでいい。明日がどうか自分にも大切な人にも優しい時間になる事を願って眠ろう


志乃 |MAIL

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