十夜一夜...Marizo

 

 

初出勤日 - 2019年10月01日(火)


昨年10月に33年勤めていた会社を退職した。

ほぼ一年近く無職を堪能。
はっきり言えばこのまま一生無職でも
全然いけるぜと思っていた。 まぢで。


実家にひきこもり、今どきの8050問題の
当事者になる気満々だった。 まぢで。

まぁただ長い間かけ続けてきた雇用保険の回収だけは
しっかりやろうと通っていたハローワークで見つけた
求人票にちょっぴり心がひかれたわけだ。


某公的機関の臨時職員。
半年勤務。週休二日で職種は事務補助。


「ふーん」


まぁ、(ハローワークで求職中の身としては)応募してみますか。


基本、男社会の某職場なんで若い娘優先だろうから
書類選考で落とされると思っていた。


が、しかしここは日本。
少子化に拍車がかかっている日本。
ましてや、最初から半年勤務の臨時職員に
そうそう未来ある若い娘が応募するわけないわな。


書類選考受かりました。


「へー」


これはまずい。つぎは面接。

無職をいろいろな方向で満喫していたので
着れるスーツが二着しかない(保有は十二着)


正直、面接はどうでもよかった。
だってチョー得意だから。


初対面でも平気でセールスしてきた身としては
面接官といえどただのおっさん二人。
篭絡するのはお手の物だと思っていた。

が、しかし面接日、面接場所に集まったメンバーは
私以外、全員二十代の女子。


そうきたか。
「うちは年齢で差別はしません」ということを
アピールするための私?


いやいや、やってくれたわと思いつつ
帰路につきました。


「はぁ〜」



後日、「受かりました」と連絡。



人生、こんなこともあるのねと
本日、初出勤日でした。


もしかしたら「杉下右京もどき」とか
「鑑識の米澤さんもどき」とかが
いるんじゃないかと思っていましたが
案の定いませんでした(笑)



あたりまえだけど。


とりあえず、まったく知らない世界に
半年身を置いてみます。
52歳、頑張ります。
Marizo











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