カタルシス
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2002年08月31日(土)  びっしり! 

妹と新宿まで『猫の恩返し』を観に行った。同時上映に『ギブリーズ』という短編があり、前評判はこの短編の方が良かったのでちょっぴり期待して行ったのだが、期待し過ぎたのか 製作者よがりな感じがして、あまり頂けなかった。むしろ前評判の悪かった本編の方が意外と楽しめたので、真の評価を下すには事前に情報を取り入れない方が良いのだと思った。

無論のことだが特別良かったと思った訳ではない。少女漫画家・柊あおい原作のコテコテ乙女チック夢物語に賛同する気はないが、絵柄が好みだったのと 画面がテンポよく切り替わるので飽きが来なかったというだけの話。ある意味

「さすがはジブリ」

と思わせる部分なんだろう。一回目の回だったとはいえ、土曜の映画館にまばらな客しか入っていないことを考えれば『もののけ姫』との差は歴然。 …と言ってはみたがその『もののけ姫』も、私の目には製作者よがりに見えた作品だった。「言いたいこと詰め込み過ぎて昇華し切ってないじゃん」ってな感じ。
その点今回の『猫の恩返し』は言いたいことなど始めから何もないからお気楽に観れたという訳。

妹が午後から就職面接だったので、そのオフィスのある新宿西口界隈まで一緒に移動して別れ、きびすをとって返し靖国通りへと戻った。私は私で14時からのミュージカルを観に行くことになっていたのだ。

場所は新宿文化センター、先日カムステのライブがあった新宿JAMの近くだった。西口から歩いたら結構な距離だったが、中途半端に時間があったので丁度良かった。暑さを避けてギリギリまで地下道を歩き、道が途切れたところから上に上がって会場を目指す。

普段は観ようと思わないミュージカルを観ようと思ったのには2つの理由があった。

ひとつは演目が『リボンの騎士』だったこと。
実はこの手塚作品が大好きで 小さい頃はよくTV放映を見ていたし、単行本も持っている。この公演情報を見たときに懐かしい感覚を覚えて「チケットが取れたら行っても良いな」くらいの気持ちでチケット売場へ行った。

ふたつ目には酒井一圭氏が出演していたこと。
誰かというとガオレンジャーのメンバー(笑) 彼の存在を認識したのは確かにガオだったのだが、プロフィールを見てみたら子供の頃『あばれはっちゃく』の5代目桜間長太郎を演っていた。これにはビックリした。だってこの番組も2代目〜5代目まで みっちり見ていたのだから。

彼の演じていた5代目は はっちゃくの最終シリーズだったので、記憶に一番新しい長太郎だった。いくつかは話の内容まで覚えている。ちなみにヒロインは「あかねちゃん」だったと記憶!

それでまた 懐かしくなってしまい、ミュージカルって歌って踊る芝居だろ?どんな演技を見せてくれるんだろう(笑)と ハッキリ言って冗談半分に取ったチケットだった。一人で観るのも寂しいので2枚買っておく。

後日誘いの声をかけたらライブ友達のSさんが快諾してくれたのでチケットは事前に渡しておいた。今日は会場で合流することになっている。私は妹と映画だったし、彼女は彼女で今公開中の映画『仮面ライダー龍騎』&『忍風戦隊ハリケンジャー』の舞台挨拶に行くと言っていたので、朝から列に並んでいたハズだ。私にも誘いがかかったが、丁重にお断りした。
ヒーロー俳優なんかにハマると厄介だもの…

先に席に着いてのんびりと涼んでいたらSさんが はぁはぁ言いながら走ってきた。そんなに慌てなくても幕が上がるまでには間があるのに どうしたの?と尋ねたところ、
「話したいことがいっぱいあって!」と興奮気味に言い放つ。それから開演までの十数分はSさんの独演会(笑) なんでも舞台挨拶を2箇所ハシゴして来たとのことで、こんなことがあったの あんなこと言ってたよ と楽しそうに説明してくれるのだ。私の友達の中で話の面白い人ベスト3に入る彼女の話術は 1の事も10や20くらい面白く聞かせてくれる。この時もすっかり彼女の話に夢中になってしまい、開演のブザーに舌打ちするほどだった。

公演は見事なまでにミュージカル。でも、何かイマイチ歌が上手くない。群舞もそろいが悪い。あれー?プロのミュージカルってこんなもん??と首を傾げてしまった。これだったら新感線のパロディミュージカルのが見応えあるぞぅ。
それでも衣装がまんまアニメ版『リボンの騎士』と同じだったので、面白いには面白かった。

そして、出演者の中で最も輝いて見えたのが 元・歌のお兄さん速水けんたろう(本名:谷本敦雄)氏。あの『だんご三兄弟』の速水氏が何と魔女の役での出演していた。異色の配役、歌は上手い、アドリブかまして想像以上にエンターテイナー。彼ひとりで「来た甲斐あった!」と言えるくらいにイイ感じ☆ もう、サファイヤも ティンクも フランツも どうでもいいやー!
みたいな。

人を楽しませるって スゴイことだ。

ストーリー的にもかなりいい加減な舞台だったが、衣装の凝り方と魔女の愛嬌で 良かったことにしよう。
ま、もうこんな衝動観劇はしないだろうけどな(爆)

そうそう、あばれはっちゃくが何の役だったか記していなかった。彼の役はナイロン卿。漫画やアニメより黒〜い感じで演じていた。さすがはガオブラック!(意味が違う)

Sさんとは駅で別れ、次は池袋に向かう。歴史つながりの知り合いが集まって暑気払いがあるのだ。19時に集合して21時には店を移動。2件目で23時頃までダラダラと喋って、そろそろ帰りがなくなるので。ってことで解散となった。

今日はまる一日ぎゅうぎゅうのスケジュールだったが、何とか無事に全てこなしたぞ。
あ〜 いい汗かいた(笑)


2002年08月30日(金)  怒涛の一週間 

例の仕事の最終校正が済んで校了(最終チェックOK)が出ました。あとはデータを記録したCDロムと版下、出力見本等をセットにして発送すれば完了です。社員総出で発送準備にかかります。と、いうのも校了が出た時間が 宅急便受付時刻の〆切間近だったのです。

何とか間に合わせねばなりません。

大騒ぎの末、時間との戦いに勝利した我々はひと息ついてそれぞれの作業に戻ります。私は2夜連続で終電だったので、今日はお先に失礼しますと言って 一足先に退社させてもらいました。それでも定時は余裕で過ぎています。

さて。
職場を後にした私は大急ぎで電車に乗ると一路吉祥寺に向かいました。何をしにって

ライブだったんです!

今日のライブはAnalog Machine。前もって聞いていた出番の時刻にギリギリ間に合わないようなタイミングでした。それでも2夜連続で頑張った自分にご褒美だー!とばかり、一目散に会場のPlanetKを目指しました。

階段を降りて、チケットを買う人の後ろに並ぶと 中から耳慣れた音が…
うぎゃー!もう演ってるッ(>△<;)

こんな時に限って前に並んでいるお客さんの動きがゆっくりなこと! 小銭がなかなか取り出せないようで、何度も財布を振って指をゴソゴソしています。やーん!お金用意できてるから私を先に行かせてくれー!(泣)

やっとの思いで中に入ると すっかり熱くなっているステージの気配。これは1曲目や2曲目って感じじゃないぞ…私は一体何曲聞き逃したのでしょうか(悲)

曲の合間に前の方へ移動すると、MさんとMiさんが並んで立っているのが見えました。そのまま彼女たちの後ろまで行って 肩をトントン☆
「何曲目?」
と聞いたら、口元を耳に寄せて「今のが3曲目」との応え。
普通の対バンライブだから半分くらい聞き逃したことになるのかな? 〜ガックリ↓
そのまま最後までその場でステージを見ていました。

彼らの出番が終わって、場内にいたOちゃんとも合流。実は今日はAnalog だけが目的ではありませんでした。以前SBがこのPlanetKでライブをした時にトリだった『びゅ〜ちふるず』が今回もまた トリに出演するのです。私とOちゃんはそこまでいるつもり満々です。

MさんとMiさんはその後2バンドまでは聞いていたようでした。『好色人種』(ボーカル3人超ウマ)『ボーンズ』(紛うことなき色モノ系)という それぞれに個性の強いバンドが続き、最後の最後やっと出てきた『びゅ〜ちふるず』は前回とちがうOLダンサーズを従えて登場していました。我々はしっかりちゃっかり最前列へ移動しています。

1回しか聞いていないのに結構曲を覚えているもので、一緒に歌ったり踊ったりが できてしまいました(笑)つくづく「お祭り系」が好きなようです。

ライブ終了後 表に出ましたがさすがにAnalogさんの姿はなく、いつの間にやらMさんもMiさんもいなくなっていました。仕方ないよね、とOさんと笑い合い駅へと向かいます。今日は休日より余裕があるので、新宿周りで帰路に就くことにしました。終電にはならずにすみそうです。(※間に合わないときは国分寺周りで帰っています)

辛いながらも楽しい週末でした。


2002年08月29日(木)  ワークの虎 

終電まで残業。


2002年08月28日(水)  仕事の鬼 

終電まで残業。


2002年08月27日(火)  そこに幸あり 

昨日一日かけて何とかまとめた第一稿をクライアントに提出して一段落がつきました。その原稿を基本に先方が直したい箇所を指定して来るまでは つかの間の小休止です。
もしかしたら本日中に返ってくるかも… と一抹の不安を抱きながら半日が経ち、とうとう先方からの連絡がないまま定時になりました。

ラッキー!

定時までに連絡が来なきゃ取り敢えず今日は自由の身だ〜い♪ グズグズグしていたら仕事が来てしまうかも知れないので つかまらないうちにサッサと帰ってしまおう。 うん、そうしよう!

だって今日はSBライブの日。

一度は諦めて前売りチケットを友人Sさんに譲ってしまったけれど、この分なら彼らの出番には間に合いそうなので 当日券でも何でも構わないからライブに行ってしまおう!と思い、即実行に移しました。

会場のegg-siteに着くと 既にいくつか見知った顔がありました。中にSさんとAさんを見つけたので声をかけると
「来れたんだー良かったね。」と笑ってくれたので ちょっと嬉しくなりました。
確かに今日は何とか出て来られましたが、明日から今週いっぱいは おそらく遅くまで残業しなければいけないでしょう。その前にこうしてライブに来られたことは 不幸中の幸いです。

SBは先週の土曜日 8/24に岩手県水沢市のイベントにお呼ばれしていました。8/18に高田馬場で一緒に演った堂島孝平くんに声をかけてもらったのだそうです。土曜日だったので一瞬行ってみようかな… と思ったりもしましたが、友人宅へ行く約束があったのを思い出し断念したのでした。まぁ、どのみち何も用がなくても多分 行かなかったと思いますけどね。遠いし、お金なかったし(苦笑)だた、岩手ってうちの両親の出身地でして 母の実家がございますのんよ。例えば金土日とかで予定が何もなかったりしたら 祖母に会いに行っても良かったな、くらいには思いました。でも、土日予定入ってましたしね、やっぱり無理な話です。

なので今日は一応 凱旋ライブな訳です。
『凱旋』=戦いに行き勝利して戻ること

…えーと、凱旋というのは正しくないかも知れないな。勝敗の行方はよく解りませんので。
じゃあ、復員ライブ?
『復員』=軍隊を戦時編制から平時編制に戻すこと(対:動員)/召集した軍人の軍務をとくこと(対:召集)

戦いから離れろ(-"−;)

要するに「お帰りなさい」なんです。
「遠征お疲れさまでした」なんです。
夏の岩手はいかがでしたでしょうか。

セットリストは最近あまり変わり映えがしませんが、アレンジを変えるなどしてマイナーチェンジ?はしているみたいでした。
遠征帰りなのでMCでは 旅先でのことを少し話していました。何か、お弁当に鮭ばっか入ってて飽きた みたいなこと言ってましたけど。良いじゃん鮭。美味しいじゃん。岩手の鮭は東京のより美味しかったハズですぞ。
と、岩手の漁村にいなかのある私は思うのでした。
マジだよー。 本当に美味しいんだぞー。 塩とかギリギリに抑えて半干しとかしてあったらもう サイコーなんだぞー。

いや、鮭の話はいいとして。

目的地に着いた途端に帰りたくなるとかね。何だかマイナスのことばっか言っていて ちょっと残念でした。せっかくお呼ばれで行ったイベントなんだからさ、もうちょっと楽しかったこととか 発見したこととかなかったのかな? と思っていました。

友好関係の広そうな堂島くんが、急なことだったとはいえ声をかけてくれた訳じゃない。
スプリングベルに声をかけてくれた訳じゃない。
そこにはどんな思いがあったのかな、とか考えていたのですよ。誰かの代役だったにしてもね、彼らの前に他の人に声をかけていたにしてもね、音楽的に期待できない人には 声をかけないと思うんだよね。いくら知り合いでも、仲が良くても、ミュージシャン堂島孝平が紹介するのは いい加減なアーティストである訳がないと。思うんですよ。その彼の心意気に

2人はちゃんと応えて来たんでしょうか。

せっかく行ったんだから その辺の雰囲気を漂わせて欲しかったなぁ… なんてね。
それでも結局2人のこと好きだから、半端な話題にも笑えちゃうし 歌が聴けるだけで嬉しくなっちゃうんですけど。まぁ、冷静に考えると 気になる部分はいっぱいありますよね。

好きだけどさー
好きだからさ。


最近全然出てこないけど、この会場は控え室狭いって聞いたし 出口ひとつしかないし 事務所が近いから、案外出てくるかも知れないな。と思って 久しぶりにちょっと出待ちなんかしてみました。特別用事があった訳じゃないけれど、何となく話がしたいな、と思って。

予想的中。というか、出ては来たけど 思いっきり帰り支度完了の姿。 あはは、帰っちゃうんだ(苦笑)

すると何人かの集団が わぁっと彼らを取り囲み、先日発売されたCDにサインを頼んでいるご様子。2人とも応じていましたが、そのうち鈴木さんが ス〜っと姿を消し、スタッフもじりじりと移動を続けて春山さん一人を取り残したような状態になりました。 サインを続けているのか、話をしているのか解りませんが マネージャーさんは「早く済ませて!」と言わんばかりの視線を送っているし、鈴木さんがいつの間にかいなくなった為に 1人で取り囲まれる形になっている春山さんは 彼女らを振り払うわけにもいかず、ちょっと困ったような笑顔を見せていました。

少し離れたところに立っていた私と他2名は 何となく声をかけそびれてしまい、そんな状態になった以上は今更近寄ることも出来なくなって 遠巻きにその様子を眺めているだけでした。彼をつかまえているファンの子達の気持ちは解るし、スタッフがちょっとイライラし始めているのにも気が付いていましたから もういいや。って思って。

このまま一行が立ち去るのを見送って帰ろう。
そう思って ただ立っていました。

ようやく開放された春山さんが ファンの子達に何度も手を振ってスタッフ達の元に帰って行くのがわかりました。私たちもそろそろ帰りますか。と思って移動しかかった時、振り返った春山さんが私たちの方を見て 片手を挙げてペコっと一礼。

およ、我々に気が付いてましたか。

ギターを持ってゆったり歩き出す背中に「ありがとー」と心の声をかけました。
通じるかな。
通じてると良いね。
ちょっぴり報われた3人でした。


今日来られて良かったな。


2002年08月25日(日)  時は金なりッ! 

夏休み最後の1日。
あと1日あるのに 何故か出勤です…

金曜に電話をくれた社員さんと10時の約束で職場へ行きました。サッサと終わらせてライブ前にお茶でもしてから行こうと思っていたのです。
職場に着くと冷房を入れます。誰もいないのを良いことに 羽織っていたシャツを脱ぎキャミソール姿でオフィスをウロウロしていました。涼しくなるのが早いか 社員さんが来るのが早いか。

待つこと1時間。
おいこら、何で連絡のひとつもよこさないんだ。
呼び出しておいて待ちぼうけさせんのかよ(−"ー#)

ちょっとムカついたので相手の携帯に電話してみましたが、不在の様子。
まさか寝てるんじゃねーだろーなー…

どんなに大量の仕事があるのかと覚悟を決めて来てみればこれですよ。オリエン受けなきゃ いくら時間があったって何もできやしません。取り敢えずパソコンは立ち上げていたので、休みに入る前に受けた小さな仕事を片付けたり、それでも更にもてあました時間でネットやゲームをしてみたり。
何のためにいるんだか サッパリ分かりません。

更に1時間経過。
携帯が通じないのでメールを送っておいたところ、それを見たのか見ていないのか やっとオフィスに電話がかかって来ました。
「ごめん、今から出るから1時くらいになります」

ほぉ〜う…
まだ待てと。
どの口が言っているんだ? ああ?!

それでも話を聞かないことには 来週泣きを見るのも自分だと分かっているので、仕方なく「わかりました」と応えました。
当然ですが かなりムカついてます。

あわ良くば社員さんに昼食をおごってもらおうと目論んでいましたが、そんな訳にもいかなくなり 炎天下を駅前のデリカまで歩き、お弁当とデザートを買ってオフィスに戻って来ました。平日であればランチタイムで賑わうレストランも、休みの日なので定休日だったり ランチタイムがなかったりなので、暑い中いつまでも外にいたくなかった私は手っ取り早く“お弁当”を選んだという訳。

冷房の効いた部屋で黙々とお弁当を屠る姿は 余程哀愁を帯びていたに違いありません。デザートに選んだアイスをジャリジャリさせながら「ライブには絶対遅刻しねーぞ!」と心に決めていました。

午後1時。
…来ねーじゃねーかよ。
いい加減にしろよゴルァ!
あと1時間待って来なかったら 帰るぞコンチキショー。

とキリキリしながら あと1時間待つ気の自分も大概なお人好しです。
この頃になると やることがすっかりなくなってしまい、半分ふてくされたようにダラけた姿勢でイスに座っていました。いっそ寝てやろうと。ってか、この時間で良いんだったら もっと家でのんびりできたじゃんかよー…

午後2時を目前に 私服姿の社員さんが現れました。非常に微妙なセンスの持ち主である彼は スーツも普段着も全てがカールヘルムです。赤とかピンクとか 柄物とかアップリケとか 信じられない組み合わせで着ていることがあります。夏は赤地に千社札や花札の柄が入ったアロハシャツをよく着るらしく、何度か見たことがありました。今日もその出で立ちだったので 一瞬ピクリと片眉が上がった気になりました。

「私この後用事があるんで。4時にはここ出ますからね。」と開口一番に伝えると、とにかく本題に入るよう相手を急かします。
仕事の内容はさほど難しいものではありませんでしたが 問題はその量と素材で、先方の曖昧なイメージを元にチラシ、DM、見開き両面のパンフレット、ポスター、ニュースレター創刊号 などの完成予想図を作らねばならないというものでした。

『曖昧イメージ』というのは一番厄介です。我社はデザイン業界を相手にしている訳ではないので、大抵のクライアントは注文の段階で 依頼した物の完成型が想像できていません。
「〜な感じに」とか「雰囲気良くお願いします」と言われても、取っかかりがなければ何の役にも立たない注文なのです。
せめて「ポップな色使いで子供ウケしそうな感じに」とか「●●百貨店のチラシみたいな雰囲気で」とかね、ひと言添えて欲しい訳ですよ。

今回の注文というのが これまたファジー(死語)な要求でして、
「何かイメージつかめないんですけど…」と訴えてみたところ
「俺もよく解らない」と言いやがる。
この大遅刻の社員さん、普段はそんな中途半端な聞き込みの仕方をする人じゃないのですが、今回のこの仕事に対しては「良いよ適当で」と口癖のように言ってきます。詳しい事は解りませんが、どうやら金払いの良いクライアントではないようです。つまり彼的には

“金にならない仕事に手間をかけることない”

ということなんだと思います。そういう考え方する人なので…
そこまで理解して思いました。

だったらそんな仕事 引き受けて来んなよ!

どんな仕事でも受けた以上はきっちりやらなきゃなんないじゃん。中途半端なことして信用落としたくないじゃん。(社員さんの信用なんて知ったことじゃないけど自分の信用は大事だ)
それは仕上がりの内容然り 納期の厳守然り。できない仕事を「できます」と受けてくること程 無責任なこともありません。

今回の仕事は その無責任に紙一重の受け方でした。

ムカついていた気分が すべて疲労に変わります。明日からの1週間を想像するだに 気が重くなってきました…
とにかく今日はもう取りかかるような時間もないし、第一そんな気分じゃないし、先方からのFAXや資料を受け取って自分の机に運んだら 帰り支度をしてサッサと退社しましょう。このヘコんだ気分はこの後のライブで解消できるのでしょうか…



実は今日は行きたいライブが2本かぶっていて、どちらに行こうか結構考えていたのですが 既に前売りチケットを買っていた『人間穴(マンホール)』という期間限定ユニットを選びました。ドミンゴスのVo.吉田一休とTHE PISSKIDSのVo.漣ケンタローがタックを組んだお笑い?デュオだそうです

ドミンゴスは既に何度かこの場に書いていますが、THE PISSKIDSというのも以前に一度日記に登場しています。春に無期活動休止を宣言して6/16にグランドフィナーレin東京 なるライブを見事にこなしたお祭り系バンドです。※系統分けは筆者の独断と偏見によるものです

その2つのバンドのVo. 同士が下北沢440でミニ(コント?)ライブをするというので、興味半分にチケットを取ってみたのでした。

前座の前座にネタ系デュオ『はらわた(ハラダ&ワタリ)』が歌い、前座ではアニメソング専門のアコースティックユニット『02130(ドミンゴスDr.中島ノブ&プロペラVo.ゆうたろう)』が盛り上げ、真打ち『人間穴』が登場したのは8時半を回ろうという頃でした。

正直なことを言わせてもらうと、楽しみながらも「疲れ」を感じ始めていた私は もう一方のライブのことを考えていました。もしかして私は選択を誤ったのではないかしら…

もう一方のライブというのは『Comeback Station』の初ライブでした。バイクメンのDr.セコッチこと葛迫さんがいた『フライデーOh! Oh!』が活動休止となり、そのリーダー?須田お兄さんが率いる新たなバンドが『Comeback Station』。言わずもがな 愛しの(笑)葛迫さんもメンバーなのです。対バンには友人Rさんおすすめの『東京ローカルホンク(元・うずまき)』もいて、私にとっては興味津々のライブだったのでした。

これは『人間穴』に頑張って貰わねば 気が済みません。

そしてお待ちかねの『人間穴』がやっと出てきました。その出で立ちたるや
何故かツメエリ姿の一休氏…(や、超可愛かったけど三十路男にゃ無理があるでしょ/汗)
何故か親父ヅラに腹巻鳶職姿のケンタロー氏…(研太郎さんの面影は見る影もなく/苦笑)
そんなナリで2人が始めたのは ショートコントでした。

バンドのボーカルが2人も揃って 歌も歌わずコントよ コント。面白かったし笑えたんだけど、時折フッと虚しい気分になるのは 気のせいなのかしら!(^^;)

最後の最後に2人のハーモーニーは聴けましたが、何で吉幾三のCMソング“新●本ハウス”なんだよ〜…
落とし過ぎでしょー 君たちー。

と、いう訳で イマイチ消化不良気味だった私は Oちゃんを道連れに新宿で下車を強行。カムステのライブ会場に向かいました!(ヤケクソ) どう考えてもライブは終わっている時刻でしたが、メンバーはその辺をウロついているだろうと思って、顔だけでも見に行こうとしたのでした。

目的地に着くと案の定メンバー様ご一行がお揃いのご様子でご歓談の最中、近寄って行き声をかけました。葛迫さんに手土産のプチシューを渡すと大喜びで即食い(笑) やっと和んだぞ私の心!

ライブに来ていたYuさんはひと足先に帰った後で、到着後すぐにKさんとmさんも帰って行かれました。一応目的は達成したことだし、我々も帰りますか。と言った所へRさんが打ち上げ参加を勧めてくれたので「ライブ効いてないのに良いの?」と聞いてから、 ならちょっとだけ… と顔を出させてもらいました。と、言っても終電間近だったから1時間くらいしかいられなかったけどね。おかげで楽しかったですよ。一日の大半はダメダメだったけど、最後が良かったので 気持ち良く帰れました。

終わり良ければすべて良し♪(割とお手軽)


2002年08月24日(土)  何でそんなもん習ってんでしょ(^^;) 

前々からの約束で学生時代の友人宅へ遊びに行きました。学生時代の友人と言っても、卒業後も割と頻繁に会っている人なのでそんなに久しぶりな訳でもなく、今回の御宅訪問も彼女の持っているパソコンソフトの使い方を教えて貰うという、やたらと事務的な目的のためだったのでした。

彼女はバイトで漫画家のアシスタントをしています。今回教えを請うのも漫画…というか、モノクロのイラストを仕上げるのに便利なソフトです。スクリーントーンってご存知? 原稿を印刷に乗せる場合、色は0%か100%の濃さでしか読みとりません。なのでたった一つの色でもって“濃淡”を表現する必要があり、点や線の“密度”によってそれらの表現をするスクリ−ントーンが活躍します。完全原稿(そのまま何の処理もせずに印刷にかかれる状態の原稿)を用意する場合 当たり前のように使われる透過シールのような画材です。

例えば完全ではない原稿“不完全原稿”には、イラストや図面のアウトラインのみをスミ100%で描いておき 別紙でアミの%指定をするものや、写真を当て込むものなどが挙げられます。これはどちらも印刷所で追加の作業が必要となるので“完全”とは言いません。
※“不完全”と言っても まだ途中の原稿のことではないんですよ(苦笑)

実際のスクリーントーンは1ヶ所1ヶ所手作業で張り込んでいくものですが、現在ではパソコン操作で流し込みができるソフトが出回っていまして、そのうちの1つを私の友人はバイト先で使っているのです。

それを教わりに行ったと。そういう話ですよ。

聞いてみたら話は簡単なものでした。フォトショップというソフトのプラグインに加えるタイプのもので、ペン入れまでした原稿をスキャナーで読み込み フォトショップを立ち上げて作業します。スキャナーは紙に描いたものを取り込む場合のみに使用します。下書きからペン入れにあたる作業をパソコン上ですればスキャナーを使う必要はありません。

パソコンで直描きする腕がないので、私は手描きの原稿をスキャンする方法を取りました。友人曰く、コツは
「ペン入れの時に隙間をつくらないこと」

トーンを流し込む際、綺麗に区画が分かれていないと必要以上のところにまではみ出てしまうので、その回避もしくは修正に ひと手間かかってしまうんだそうです。隙間を空けて描く癖のある私には なかなかの問題ですが、それでも手貼りするよりは何倍も早くトーン作業がこなせます。まさに文明の利器♪

友人の手本作業を見ながら なるほどなるほど、と感心を繰り返し 彼女が実際に書き上げた原稿なども見せて貰いました。手貼りと流し込みでトーンそのものは殆ど遜色ありません。見分けるのはもっぱら主線のガタつき感によるものでした。それだって解像度を高目にスキャニングしたり性能の良いプリンターを使えば解決できる問題です。必要に応じて手貼りと流し込みを使い分けるのが今の主流だそうですが、彼女が手伝っている先生は原稿を手描きする人なので まだまだ手貼りの方が多いと言っていました。
(中にはタブレットを使って下描きからパソコン作業の先生もいるらしい)

私はトーンソフトを教わる代わりに、HP作成ソフトを持参して行きました。お互いに情報交換という訳です。私がこのサイトを作成したのはマクロメディア社の『ドリームウィーバー』というソフトですが、このソフトは彼女も持っているというので、アドビ社の『ゴーライブ』を別売りの手引書と共に提供しました。このソフトは自分自身ちゃんと使いこなせていないので、使い勝手の善し悪しが分かりませんでしたが 友人が「興味ある」と言ったので用意しました。私はドリームウィーバーを使う以前はアドビ社の『ページミル』というソフトを使っていて、そのソフトが開発終了となり そのバージョンアップがゴーライブに移行されたのが購入のきっかけでした。今になってみると買う必要はなかったな、と思ってしまいますが 後の祭りというやつです。

一通りのやり取りを終えたのは夕方でした。それから彼女の母上が用意して下さったお菓子とお茶で 何てこともない雑談に花を咲かせて、夜の更け切らぬうちにと 夕飯時を待たずにおいとまして来ました。
お母上に手土産を頂いたので
「Mのおばちゃんからお土産もらったから持って行くねー」と本家へ連絡を入れ、本日もまた

避暑。

ついでに夕飯なんかも狙っていたり何か しちゃってたりして☆ あはん♪


2002年08月23日(金)  ポッカリした日 

夏休み中なのに職場から電話があった。何でもボリュームのある仕事が来ていて、最終〆切が来週中だという。その前に一度先方にチェックしてもらわなければいけないので、火曜の朝イチには見せられるようにして欲しいという。つまり月曜日一日しかないという訳だ。一体どんな内容なのかと尋ねたところ、
「オリエンを済ませておきたいから明日か明後日出社してくれない?今日でも良いけど俺別の仕事あるから土日の方が集中できるっちゃできるんだけど…」

何よそれ。それは「今日でも良い」とは言えないだろうがよ(--;)
仕方がないので、土曜は昼から約束があるから日曜に行きます。と応えた。
その日曜だって夜はライブが入ってるから サクサク帰る気づもりだ。

さて。火曜の朝イチに先方へ初稿を送り返事があり次第仕上げにかかる訳だ。再度校正があったとしたら週末までに納品というのは なかなかにハードなスケジュールだった。どこからのどんな仕事がわからないが、来週は残業が続きそうだという予測がついた。

火曜にSBライブがあったな…

8/27は渋谷のegg-siteでSB出演のライブがあった。既に前売りチケットを持っていたので 万一時間が間に合わなかったら嫌だなと思い、思い当たるフシに連絡をしてみた。

「8/27のSB行きますか?前売いりません?もし良かったら今夏休みなので届けに行きます!」
相手は新宿にお勤めのSさん、恐れ多くも職場に宛ててこんな内容のメールを送ってみた。すると早速「行く行く、前売欲しいでーす♪」との返信があった。ラッキー
何度かやり取りをした後、彼女の昼休みの時間にチケットを届けることになった。新宿西口で待ち合わせをする。

約束の時間に待ち合わせ場所に着いたが彼女の姿がないので電話をかけると「店にいるので今から迎えに行くねーちょっと待ってて」との返事。程なくしてSさんが現れた。
後ろを付いて行くとその先にはマクドナルド。やや、店ってマック?

予想通り目の前のマクドナルドに入り彼女の向かう先に目をやると、これまた時々ライブで会うAさんが手を振って待っていた。昼休みの残り時間が少なくなっていたので席に着くと早速取引?を始める。

「これちゃん行かないの?」と聞かれたので、事の顛末を話し「行けそうだったら当日券で入りますから」と付け足した。私だって当然ライブには行きたい。
チケットを渡し代金を受け取った後は 時間いっぱいまで3人で雑談を続け、朝から何も食べていなかった私は丁度良いので この場で昼を済ませた。

彼女達と別れた後は暑さを避けて地下道を巡り、特に何も用がなかったので 道々の店をひやかす程度のことしかせずに地元へ帰ってきた。
それでも気まぐれにケーキなど買ってみたので、夜を待って妹と本家へお邪魔することにする。

3階建てマンション(マンション?)の3階にある本家は 風通しが良くて自宅より涼しいんだよね。

避暑。(笑)


2002年08月22日(木)  展示会と観劇 

今日は日中何も予定を入れていなかったのだが、急遽誘われて後楽園に行くことになった。何をしにって『仮面ライダー展』を観に行くため(笑) 夜には劇団☆新感線の舞台へ行くことになっていたので、昼から夕方までのおデートでござんす。

お相手はYuさん、昨今人気を博している子供向けヒーロー番組の若手俳優陣を差し置いて「変身した後の方がカッコイイ」と断言する人だ。私にはそんなYさんこそが カッコイイぜ!と思えてしまう。確かに最近のヒーロー番組は子供向けといいながら、なかなかのクオリティで変身後のフォルムやアイテムなんかがデザインされている。昔に比べてスマートな印象だし、とりわけ仮面ライダーには他のヒーロー作品と一線を画したデザイン性が感じて取れた。作品を重ねるごとに洗練されていくディティールは素直に「綺麗」だと思える。
そう思いながら、どちらかといったら変身前の俳優に気がいってしまう私は 年下好みの若奥様と大差ないミーハー加減であるようだ。(苦笑)

夏休みとはいえ平日の真っ昼間に我々のような年頃の客は少なく、ほとんどが小さな男の子のいる家族連れ。展示物に真剣に見入っている姿が何とも可愛らしく、突然の閃光やスモークの噴霧に おっかなビックリといった様子には顔が緩んだ。

そんな無邪気の中に混ざってテンション抑え目に盛り上がる 微妙な大人が2名(笑)

初代『1号ライダー』から絶賛放映中の『龍騎』まで、それぞれの敵方モンスターと並んで陳列された等身大の人形、必殺技やアイテム ストーリーダイジェストがまとめられた映像が映し出されるモニター。この空間に懐かしさを感じてしまうことに 女性としていかがなものか?と思いつつ、人知れず童心に還って楽しい時間を過ごしていた。

展示場を抜けると特設ステージでアクションショーが披露されていたが、開始時間が合わなかったので次の予定があった私のために ひやかしはせずに通り抜けることにした。
お土産のコーナーではライダーグッズをねだるお子様とその親御さんらの 壮絶ともいえるバトルがあちこちで繰り広げられている。いつの時代もこの「買って!」「買わない!」の親子戦争はなくなることがないのだろう。自分はあまり物をねだる子供ではなかったので実体験としての懐かしさこそ感じなかったが、子供なりに親なりに 真剣にやりあっている姿には 殺伐とした中にも微笑ましさの混在する「親子関係」を思わせた。要するに

端から見ている分には楽しい。
どっちも頑張れ(笑)

Yuさんとはその後軽くお茶などして別れ、自分はその足で次なる目的地『新橋演舞場』を目指した。


劇団☆新感線今回の公演は『アテルイ』。東北地方の伝説を元にした英雄物語だ。
毎回取れるか取れないかのギリギリ勝負でチケットを押さえているので、必ずと言っていいほど席は後方。今回は客演主演に市川染五郎がいるためか新橋演舞場での上演となっているのだが、この会場がなかなかもって曲者でなのである。

演舞場に限らず、歌舞伎を上演する会場には花道というものが当然のように存在する。正面舞台から客席を渡るように延び敷かれた この『花道』という日本演劇独特の舞台形式は、多かれ少なかれ客席に死角を生み出すものなのだ。

以前、やはり新感線の舞台をこの演舞場で観たことがあった。その時は3階正面後方の席だったので正面舞台がギリギリ見渡せるだけの視界しかなく、花道は「は」の字も見えないような状態だった。しかし役者はそんなことなどお構いなしに 花道で攻防戦を繰り広げたり 男女の恋情を見せつけるなどして 見栄を切る。この時も主演が染五郎だったので、見栄を切った(らしい)タイミングで「高麗屋!」の屋号が飛んでいた。その間私はどんな場面が繰り広げられているのか、見えぬ足下の情景を音のみで想像するしかなかった。

そして今回の席は2階中頃の列、花道の7割方が見えていたので前回に比べれば格段に状況が良い。“スッポン”と呼ばれる一人サイズのせり上がり穴が見えているだけでも大概の演出は見逃さずに済みそうだった。前回はそれすら見えていなかったので、突然現れたり消えたりといった“あやかし”の演出も見られなかったし、増してや花道の幕内から見栄を切って現れる“出”などは端から諦める他ない。
花道の最終地点が望める席は1階席と2階の左右サイドの席(それも前の方でないと無理)くらいなので、こ ういう舞台での公演がかかったら 多少無理をしてでもそういった“良い席”を狙うのが賢明であろう。要するに

ケチケチしてんじゃねーぞ と。
いつか大枚はたいてでも 花道脇の席で観劇してみたいものだなぁ…(当分無理)

劇団☆新感線の舞台は毎度3時間近くの長丁場なので 間の休憩時間で軽食を済ませたりする。事前にお弁当を買っている人が多いが、貧乏人は身の程をわきまえてコンビニでパンやおにぎりを調達しておくのが普通だ。そして休憩のブザーと共にロビーのソファを陣取るべく 足早に移動を始めるのがコツなのである。
グズグズしているとソファはおろか 飲みのもを買うにも お手洗いへいくにも 長蛇の列だ。限られた時間を有効に使うためにも 動きは素速く迅速に。
観劇はチケ取りから休憩までが争奪戦なので、銭のない者は時間で点を稼ぐしかない。

何気にハードな娯楽なのだ(笑)

ソファに腰を落ち着けて おにぎりを頬張りながら、さ〜 残り1時間半も気合い入れて観るぞ! ってな。


2002年08月21日(水)  ソロソロ 

昨日に続きブルームソロ企画の松ヶ下版の日。今日は2回目19時の回に参加だ。
昨日と違って席が決まっておらず、整理番号順に入場して 各々好きな場所に着座するという方式だったので、今回は遅刻などせぬように満を持して会場へ向かった。ぶっちゃけ私は松ヶ下贔屓なので昨日より気合いが入っているというのも理由の一つだったし、一人で申込をした所為か久々に若い番号がGETできていたので、無駄にする訳にはイカンぞ!という緊張も少しあった。

会場は南青山MANDALA。以前この同じ会場でBluem of Youthのライブが行われたことがあった。私の記憶では4年前の夏、当時はHPなんてものもまだなくて FC会報の前身であるDMや、当時彼らがMCをしていたローカルTV局の音楽番組で「浴衣でライブ」なんてことを言っていた所為で 浴衣姿の女性が目立つライブだったことを覚えている。

あれから早4年… メンバーの片方だけでこの会場を2回まわしてもまだ落選の人がいる状況ですか。ははぁ、一応出世したと言うべきなんでしょうな。ぐるりと見回して察せられる客の平均年齢が 4年前の倍をいっていそう…なんてことも思いつつ歳月の流れをひしひしと感じる待ち時間。ほとんが2人で申し込んでいる中に1人で混ざっているので、これといった話し相手もおらず ぼーっと人間観察をしながらヒマをつぶしていた。

入場がはじまり整理番号の順に整列を始めた時、前方に顔見知りの女性を発見した。声をかけるにも微妙な距離だったし、お連れの方とのお喋りに夢中な様子だったので「…まぁいっか」とアッサリ接触を諦める。
手の中のチケット番号は40番台。ブルームでこんなに若い番号はかなり久しぶりだ。

中に入るとまずドリンクの注文を強要された。席に着いてからじゃイカンのか?と思いつつ注文、グラスを片手に客席に向かうとピアノの真ん前のテーブルが1席空いていた。即行で前の席に座っている人に
「ここ、空いてますか?」と声をかけると
「ええ、空いてますよ… あれ、これちゃん!」
さっき前方に見つけた知り合いの女性だった。中京TVの社員さんで、ブルームが『ピンクパパラッチ』に出演していた経緯で参加することになった2000年4月のイベントで会場係りをしていたのが彼らにハマるきっかけだったという美人なキャリアウーマンである。ちなみにBahaha Orchestraがフロント・フロントアクトに出演した あのイベントだ。
そのあとすぐのツアー千秋楽のチケットをネットで譲ったのが 私と彼女の出会い。その後は各地の会場で顔を合わせては「こんにちわー」だの「ひさしぶりー」だのと挨拶を交わすくらいの関係だ。

テーブル1つにつき3つのイスが用意されているので、2人ずつで申込をしている人が座っていくと1席ずつ余ってしまう。私はたまたまその中の一番美味しい席をGETしたという訳。
今日のソロライブは『ピアノの夕べ』なので、ピアノの真ん前というのは 松ヶ下氏の真ん前ということ。1人で行ったことが始めて吉と出た♪ 前に座っている彼女以外に 視界を遮るものはなく、その彼女の後ろ姿でさえ 知り合いと思えば邪魔にも感じない。 心穏やかにライブが楽しめそうだった。

程なくして開演。いつもは笑ってしまうような派手な衣装をぎこちなく着ている演奏者も、今回はピアノの夕べということでシックなスーツ姿での登場だ。普段かけていない眼鏡をかけて、知的な雰囲気を漂わせている。余談ではあるが、私は眼鏡くん大好き人間なので彼のこの出で立ちは クリティカル・ヒットしていまい、この興奮?を伝える相手がいないことを激しく悔やんだものだった。ともすれば「目つきが悪い」と言われてしまう彼の切れ長な目も 眼鏡がかかるとア〜ラ不思議、穏やかこの上ない紳士に早変わり!ってなもんサ。(大げさ)

いやいや、本当はそのままでも充分優しい眼差ししてるんだけどね。細いしツってるし三白気味だから 気付いてもらえないんだろうね。私ゃパッチリ・キラキラなお目々してるのに時々冷めた色を湛えてる誰かさんの目よりず〜っと好きだけどね。(毒)

ブルームの曲あり、カバーあり、風変わりなアレンジありと 1時間半を飽きることなく楽しませてくれた。心配していたMCもそつなくこなしていたし、この感じなら時々ソロでやるのも悪くないなーと思った。

帰りしなに物販をのぞくとオリジナルCDが売っていた。明からさまにロム焼きだったが4曲入りで1000円。昨日のパンフレットのことを考えたら良心的な価格設定だ。本当は入場の前にも買うことができたのだが、どんなデキかも解らずに買うのは嫌だったので、敢えて購入はせずにライブを聴いた。これなら買っても損はしないと思えるステージだったので財布を取り出しながらも 曲目を確認。すると、4曲中ライブで演奏したのは1曲のみだった。少々ためらいが残ったが、それでもレジを済ませCDを受け取った。

根拠はなかったが、未確認の3曲もきっと良いデキだろうと思えたのだ。

帰宅後早速CDを聴いてみると、予想を上回る仕上がりの良さに ちょっとビックリしてしまう。最近インディーズのCDばかり聴いていたけれど、同じロム焼きでこんなに音質が変わるのか〜… ってくらい音が良いので、スタジオや機材の違いなんだろうか?と思いながら 正当派アレンジのピアノ楽曲で熱帯夜に涼を添えてみるのだった。


私の夏休みももう半分が過ぎた。残りの日数も存分に楽しむぞ!っと♪


2002年08月20日(火)  ソロ 

先月の半ば頃、どこへも行かずに家でのんびりしていた時に1本の電話が入った。日中来る電話など、大半がキャッチセールスの類なので その時も 訝し気に受話器を取った。

「F木と申しますが○○さんのお宅でしょうか?」
そら来たキャッチだよ。最近は会社名なんか名乗ったりしないでいきなり個人名でかけてくるから、本人じゃないとキャッチなのか知り合いなのかの判断がしにくい。しかし、この家には私と妹しかおらず、この時の電話は私宛てのものだったので“F木なんて知り合いいねーよ”と内心嘲り、適当にして切ってしまおうと思った。すると、

「○○さん?どうもー、こんにちわ。」
とやけに馴れ馴れしい様子で話しを始めようとするその人物に、一瞬思い当たる人物が脳裏に過ぎる
「いつもBluem of Youthを応援して下さってありがとうございますー」
「! ああ…。」
ブルームの元マネージャーF木女史だった。

この夏ブルームにはソロライブの企画があり、それぞれチケットは抽選申込になっていた。抽選にもれれば当然のことながらライブには行けない。海のものとも山の物とも知れないソロの活動にどれだけの反響があるか事務所側が読み切れなかったようで、相当数が落選になってしまうことが解った。それを聞いたアーティスト本人、元々1日2公演制だった松ヶ下氏は日を改めての追加公演を申し出、1公演の予定だった別所氏は同じ日にもう1公演追加を申し出たそうな。

電話の内容はこうだった。
「別所悠二のポエトリーリーディング19時の回は残念ながら抽選もれしてしまったのですが、急遽16時からの回を設けましたのでそちらに繰り下げ当選にできます。平日ですがこの時間ではいかがでしょうか」

当初予定の19時からの回の前に 16時からの回を1回付け足すのだという。学生には夏休みの時期だが、平日なので社会人が16時スタートでも来られるのかを確認したいようだった。私も普通に仕事をしていたら間に合わない時間だが、このライブのある週に夏期休暇を充てていたので
「休み取ってますから大丈夫ですよ」
と返答した。
「そうですか、では16時からの回でチケットお送りしますね。」

「わざわざ一人一人に連絡しているんですか?」
ちょっと気になったので聞いてみたら「はいーそうなんですー」との応え。
「…それはご苦労様です(苦笑)」
と労いの言葉をかけてから受話器を置いた。

ってか、いきなり「F木と申しますが」じゃなくて、「B●BカンパニーのF木と申しますが」で始めてくれよ!親しげな喋り方と聞き覚えのある声に「あれ?」っと思わなかったら 切ってるところだったよッ(`_´;) ちゃんとスタッフの教育をしろ!

というのが先月半ば頃の話。

で、今日はその別所悠二のポエトリーリーディング会の日な訳だ。16時の開演に間に合えば良いや〜とのんびりしていたら し過ぎてしまい、駅に着いたのが16時。会場のシアターサンモールまで西武新宿から歩くつもりだったのでバリバリの遅刻だ(苦笑) それでもそこからタクシーに乗ったり、JRから営団に乗り継ぐのも時間のロスがあって歩くのと変わらないだろうと判断し、日陰を選びながら黙々と会場目指して歩き続けた。

会場到着16:20

何の用事もなかったのに20分も遅刻してるよ(ゲラ) 当然のことながらロビーには係員以外誰もいないので入口を尋ねるついでに「何分くらいから始まってますか?」と聞いたら
「次の回があるので時間ピッタリくらいに始まっています」
あっはは、そりゃそうだよね〜(自嘲) 案内してくれた係員に一礼してから場内へ通じる重たい扉を開いた。

明かりや音を遮るために二重になった扉の 扉と扉の間で、話が一段落するタイミングを見計らってこっそりと入場。自分の席が通路のすぐ横だと解っていたのも 気が緩んだ原因かも知れないが、着座までに結構距離があったので遅刻したことにちょっと罪悪感を感じた。
でもまぁ いっか。(おい!)

ポエトリーリーディングとは読んで字の如く「詩読」である。詩の朗読。率直な感想を言わせてもらえば

かゆい。

大半を別所氏本人が朗読していたが、特にかゆい内容のもの(夢見る乙女系)は女の子に読んでもらっていた。その間彼はピアノをBGMとして奏でていて「あら、鍵盤も弾けるのね…」とちょっぴり感心する。

間間にMCを挟んで、いよいよ最後の詩読という場になってパーカッションとギターがBGMに入った。この時のゲストアーティストがパーカッションにカレイドスコープの児島さん。全然知らなかったのでちょっと驚く。個人的には児島さんよりも ギターのSUNAOさんにビックリしていた。その昔デビュー間もない頃のブルームをサポートしていた人で姿を見たのは超〜…久しぶり。まだ付き合いがあったのか!と変な興奮を覚えたものの、後に調べたらベースでお馴染みの山口くんと同じ事務所のコンポーザー兼ギタリストさんだった。そりゃ連絡なんてすぐ取れるわな(^^;)・。

客席からお題をもらって即興の詩作なんてものもやっていたが、「岐阜」という漢字が書けずひらがなを使っていた。そもそも「海」「寿司」「岐阜」が出てくる詩ってどんなんだよ(苦笑)岐阜って海ないんだぞー。
などとツッコんでみたりもし…

思ったよりは楽しめたけど、あの人はやっぱり歌ってナンボというか 歌詞とポエムは全く別物!と思ったのが結論だった。

会場を出ると次の回の人がわんさと集まって来ていて、今の回を退場する者は強制的に外へと誘導されていたが、パンフレットが欲しかった私は係員の隙をついて仕切の向こう側へすり抜けて物販を物色した。マグカップや今度出演することになっている映画のDVD等があったが、どう見ても不必要なので無視。1部500円のパンフレットを買ったのみだったが、このパンフもA4見開きの色画用紙に厚手のトレーシングペーパーが1枚挟まれただけの、見てすぐに“コピー”とわかるスミ刷りの代物だった。内容も詩の全文が載っているとか本人やゲストのコメントが載っているでもなく、目次のように詩のタイトルが並んでいるのみで、写真などある訳がなかった。

「これで500円はねーだろ…」
原価が容易に想像できるっちゅーの(--;) 毎度のことながら足元を見た商売しとるのぅ、あこぎにも程があるわ。

やっぱりムカつく事務所だ。


2002年08月19日(月)  最後のBBS NIGHT 

BBS NIGHTがやって来ました。本日は帰国直後の妹同伴でございます。

久々にBBSが揃うので差し入れでもしようと思い立ちミニおむすびを製造。梅、鮭、昆布、明太子、高菜、タマゴの6種を8個ずつくらい詰めて保冷BOXに入れて持参してみました。仕事の後ライブに直行のメンバーがいると聞いたので 場つなぎに小腹が埋められれば良いよなぁ とか思いまして。

妹と2人で会場のある下北沢を目指し新宿から小田急線に乗り込んだら、ドアの前に楽器を持って立っている人がいたので何となく注目。そしたら何とバイクメンのベースTFJこと太郎さんでした。

「あれ!タロさん?」と声をかけたら 振り返って「あー、どもども。」って笑ってくれたので
「今からですか?」って思わず聞いてしまった。だって、私ら開演時間に間に合えば良いや〜ってペースで動いていたからさ。当のメンバーが同じ場所にいるのは随分とゆっくりのご出勤だなぁって 思ったんでね。
「うん、俺らリハなしなのよ」と応えたところで携帯電話にメールが届いたらしく、「ちょっとごめんね」って携帯をゴソゴソし出したタロさん。丁度その辺りで電車が代々木上原に着いたので、乗り込んできた人達が我々とタロさんの間を大きく割ってしまいました。
まぁでも タロさん的にも下北着くまで私の相手するのかったるいだろうし、妹もいたから それはそれで良かったかな、なんてね。思って気にしないでいました。

駅着いてからもタロさんの後ろ姿は見えていたけれど、間に何人も人がいたんで 無理に声をかけることもせず、途中我々は用を済ますのにコンビニに入ったので 駅前で分かれる形になりました。今から思えばあのとき差し入れのBOX渡しておけば良かったなー。ライブ前に渡したかったのに失敗したわ。

MCはお馴染みオカッチさん、OPアクトに事務所の後輩「りょう」くんが何曲か演った後に BBSトップバッターのBAMBI。

ドラムのサンダーさんが黄色いTシャツで登場したのを見て内心ニヤリ☆ こないだの『マツモトヒトシ』を着てくれている。スージーからもコメントを受けていて結構イジってもらえたので私的には大満足でしたん♪

その後、何やら大人気(おとなげ)な新曲を披露したと思ったらバンド名 改名宣言をしなすった。「何になるの?」というファンの問いに『ザ・トウェンティナインジョーク(The 29Joke)』とVo.のスージーが応えたので、てっきり冗談(ジョーク)なんだと思っていたら これがマジな話だったらしい。理由が「飽きちゃったんだ」なんて感じだったのも 冗談だと思った要因の一つだったんだけど、本当は何かちゃんと意味があってのことなんだろうなぁ と解らないなりに理解に務めてみました。

BAMBIでなくなるってことは『BBS』というくくり方ができなくなるんだね。
The 29Jokeってことは『TBS』になんの? えー?(`△´;)

お次はバイクメン。いつもの『バイクメンのテーマ』ではなくプレスリーのカバーでスタートでした。いつになく疾走感にあふれていて、こちらも何かあった?!って感じがしてた。むーん、色々と過渡期が訪れているのでしょうか。テーマ好きなんで、ないのはちょっぴり残念だったけど ライブ自体は弾けた感じがして楽しかったです。吹っ切れた勢いみたいなものを感じましたが、一体何に吹っ切れたのか 私には解りませーん(苦笑)

最後がスーパー・スプリングベル。今日はちゃんと櫻井さんもいます♪ でも私の位置からは ちぃとも姿が見えず かなり!相当!無念でした!!! SSBは特に新曲はありませんでしたが、バンドで楽しそうには演っていましたね。個人的な好みを言うとSBはバンドよりもアコ&アコのが好きなんで、このままバンドメインになっていっちゃうのかも知れないと思うと ちょっぴりナーバス入ります。バンドが嫌な訳じゃないんだけどね、もっと好きな形態が他にあるってことで。
はい。

最後の最後になってSB重大発表。「9/1にワンマンライブやります!」
…え?
マジ??! 9/1ってもう2週間しかないじゃん!何でもっと早く教えてくれないんだよッ!咄嗟に愛知から来ている花緯さんを見ると表情が固まっています。そりゃそうだー… もう少し考えろよスタッフ〜。毎回やりくりしてライブに来てるって解ってないの?そんなの花緯さんたち遠征組だけじゃなくて、近くの人だって同じだよ。ライブに来させたくないのか?! ああッ?
この問題は帰りの道々怒りをぶちまける大ネタとなったのでした。


そうそう、忘れそうになっていたプチむすびは結局ライブがはねるまでメンバーの誰にも渡すことができず、どうしたもんかな…と思いながら会場を出てみたら バイクメンのセコッチとタロさんがいたので、今更だけど!って一応渡して来ました。 元々目的のメインはセコッチだったから、彼に受け取ってもらえれば もういいやって。 目的達成!って。
後々聞いたらやっぱりみんなでは食べられなくて、全部自分一人で食いました。みたいな報告がありました。 みんなで食べてもらえたら… というつもりの数だったのに、一人で食べる羽目になったのなら かえって迷惑かけちゃったかなぁ、と少々反省。やはりライブ前に渡すべきだったね。

間の悪さ 大暴れ(死)


2002年08月18日(日)  雨中のステージ 

昨日の天気とうってかわって雨模様です。
昨日ゆっくり出掛けちゃったもんだから洗濯等は今日しようと思っていたのに 大しくじりでした。
まぁ、まだ一週間お休みあるし 何とかなるでしょう。 何とかします(苦笑)

今日は高田馬場でSBのライブです。対バンにあの堂島孝平くん!なかなかのビックネームじゃない。聞いたら以前にも一緒に演ったことあるんだってね、お知り合いなのかー? SBってばスゴイんじゃん。

今日SB、明日BBSと2日連続のライブなんで、愛知から花緯さんが来ました。夕方Rさんと待ち合わせてちょっとお茶してから会場に向かいます。

実は今日もうひとつ気になっているライブがあって、そっちは開始が昼だったので 元気があったらハシゴしようかとも考えていたんだけれど、生憎の雨でアッサリ断念しました。だって向こうの会場は新横浜なんだもん。(苦笑)雨の中一人でそんな遠くまで行くの 切ないじゃーん。ちなみに誰のライブかってーとN.U.と千綿ヒデノリさんのツーマンだったのですよ。少し後ろ髪は引かれたけど 心のメインはSBさんなんで。
気を取り直して高田馬場オンリーです。

当然のことながらSBが先手。それでも堂島くんのファンの人達がすっかり会場を埋めていてSB目当ての数人はみんな後ろの方に横並びになっていました。我々もその延長に加わります。

今回堂島くんが一緒ということで録音は禁止になっていましたが、カバンの中でこっそりスイッチオン☆ 小心者なので普段はしないんだけど 今日は人が多いんで目立たないでできる気がしたんだよね。生で聴けるんだからダメならダメでも良かったけど 挑戦だけはしてみようかな、って思って。

いつもの通り出てきたBellさんのシルエットを見て「?」 何か違和感が…
「今日はね帽子忘れちゃったの。」

何ですと? それでも話を進めていくBellさんはいつもの調子なので ヤレヤレ、と思って苦笑い。しかし、「忘れちゃった」で済まして良いの? 大事な小道具じゃないんですか。(^^;)-3

演奏が始まって数分後、ギターの和音に歪みを感じてちょっと気になり出す。遠いし人混みで姿がよく見えない分 音がいつもより強調されて聞こえるもんで、違和感が調弦のズレだと気付くのにそれほど間はありませんでした。いつものテーマの真っ最中だったから演奏やめて音合わせる訳にもいかないだろうし、ビンビン弾き過ぎてチューニング狂ってきちゃったんだな、仕方ないな、っと思って聴いてました。それでこの1曲目が終わる頃にはすっかり音がズレていて、「早くチューニングしろ〜ッ(^_^;)""」って内心叫んでた。

テーマが終わったところで サクっと調弦するだろうと思っていた… ところがどっこい!彼らはそのまま次の曲に突入してしまったではないですか。

あれれれれ?!

思わず周りをキョロキョロすると 何人かの知り合いと目が合って、お互いに何とも言えない表情を返し合う。首をひねりながらステージ見てる人もいたし、みんな同じこと思っていたんだろうなー… ってすぐに解った。

どうしたんだよー! 音が変なの本人が一番気になってるでしょうがー! そんなに持ち時間少ないの?トホホ(泣)
『満月の夜に』好きな曲なのになぁ…
勿体ないなぁ…
ガクリ。↓

さすがにこの曲の後で調弦してましたが、初めから最後まであのまま1曲歌い通されたのにはテンション下がっちゃったよ。普段ならやらなさそうなことなのに 何かあったのかな?その後は普通にメニューをこなしていましたけどね。
はぁぁ…。ショボーン


次なる出番の堂島くんはアコギだったり キーボードだったり エレキでバンドを背負ったりと バラエティー豊かなステージを披露していました。2・3曲は中で聴いて、残りはロビーで椅子に腰掛けてドリンク飲みながらモニターを見ていた。実は中にいる時 堂島くんの姿全然見えてなかったのね私。お互いに身長が足りなかったというか…(^^;)ゞ 今日の会場 ロビーに椅子があるのもモニターがあるのも知っていたから、ついつい楽な方に流れちゃいました。

堂島くんのことは音楽雑誌とかでよく見ていたから名前と顔は随分前から知ってたんだけど、楽曲でちゃんと知ってるものがなくて、今回対バンだって聞いた時に思い浮かんだのが「いつだか『こち亀』のOPを歌ってたなぁ〜」というアホっぽい記憶だけでした。最近『堂本兄弟』のレギュラーになっているのが有名らしいけど、TVあんまり見ないから いまいちピンと来てなくてね。演奏していた中で間違いなくこの曲知ってる!と思ったのが『悲しみブルー』だったという… 堂島くんっていうよりKinkikisの記憶だっちゅーの。
あ、その昔Kinki好きだった時期があったのですよ。Aアルバムが出るか出ないかの頃 ちょっとだけ。
いや、今でも好きは好きですけどね(笑)

閑話休題。
そんなこんなで 間に歓談をはさみながら 暫く堂島くんのライブをロビーで聴いていましたら、ドリンクバーにSBの2人が現れまして。愛知の花緯さんが渡したい物があるんだと言っていたのを聞いていたから 私は彼らに気付くなり彼女の肩をユサユサ!小声で「出てきたよ、チャンスだ 行って来なさい!」と背中を押し出して自分はそ知らぬ顔でドリンクを飲み続けてました。丁度物販のデスクの死角になる位置にドリンクカウンターがあったんで、騒がなければ気付かれずにコンタクト取れそうだなって思ったんだよう。
それなのに花緯さんったら 突然のことに動揺したのか何だかんだと騒ぎ出したもんだから すぐに見つかってしまった。(^^;) そそくさと退散するSB。 ああもう、バカ〜ンッ(苦笑)
それでも渡したい物というのは渡せたみたいだったので ギリギリセーフとしておきましょう。

そのちょっとの間に彼らと話のできた人達から「この後セッションがあるらしいよ」と聞いて、危うく帰るところだった我々は冷や汗を拭ったのでした。あるならあるって教えてよ〜 メンバーもしくはスタッフ。 スタッフ!!

後で聞いたら身内の方は初めからセッションのこと知っていたみたいで、「知ってるんだと思ってた」って言ってましたです。でも我々は存じませんでした。知らずに帰られた方いらっしゃいましたからね。 ブーブー!

セッションの為に再び中に入りライブ鑑賞。でも相変わらず私の背では春山さんを見るのが精一杯でした。堂島くんや反対側に立っていた鈴木さんも 見たかったじょー。(無念)

帰宅して密録したMDを確認してみたところ、初めのご挨拶やテーマの途中まで“ヴーッ ヴーッ”という怪音がかぶっていて喋りや演奏がよく聞き取れません。何だこりゃ?!と思ってよくよく聞き直したら カバンの内側ポケットに入れていた携帯電話がライブ開始の時刻をバイブレーターで知らせている音だと判明しました…

慣れないことは するもんじゃないってこと? しくしく(涙)・。


2002年08月17日(土)  自転車新調♪ 

愛用してきた自転車にガタが来ていた。

具体的に挙げると劣化したタイヤの溝はすり減り、中のチューブにもパンク癖がついていた。車輪の正円を保つためのワイヤーは前後とも2〜3本が折れていて微妙な歪みが出始めている。樹脂製のブレーキレバーは左右とも半分くらいのところで折れ、サドルには亀裂が高じてできた穴が中のスポンジ部分を見え隠れさせている。

瀕死の状態であると言えよう。

昨晩本家で折込チラシを見ながら 自転車の買い換えを考えていた。もちろん修理も一度考えたが、状態からすれば車輪は2個とも全取り替えになるだろう。サドルの穴はパテ等で埋めるとして、ブレーキレバーだってかけらがあっても接着するのは無理がある。これも取り替えが通常の対処だと思う。そこでまず車輪の価格を調べたところ、1個3000円が相場だった。
2個で6000円。

1万円もあれば具合の良い自転車が買えてしまう昨今、車輪の取り替えだけで6000円もかかるとは ふざけた話ではないか。この上にブレーキのレバーやサドルの修復を加えたら… 言わずもがな、と言ったところだろう。
今使っているものは決して特別な品ではない。形は普通のご家庭用タイプだし、何かの記念に買ったとか戴いたとかでも ない。新品を買った方が早いと思っても仕方のないことだった。

丁度お盆のセールで何店か自転車を扱っている店があったので、この休み中に都合してしまおうと思った。
特別高いものはいらない。ギアがついていても大して使わないし、むしろ変に高価なものを買うと維持や管理に手間がかかるというものだ。現に今の自転車がこんなにまでボロボロになったのは 屋根も仕切もない公共の自転車置き場に毎日置いているからで、倒されたり詰められたりしているうちにワイヤーやレバーは折れ 風雨に晒されて劣化が進んだ。その上、品が良いと盗難に遭う率が上がる。妹などはこれまでに3回も盗難に遭っていて、うち2回はサドルのみを盗まれた。本人は「嫌がらせだ!ストーカーだ!」と怒っていたが、一台まるまる盗まれないでも、そういう被害に遭うかも知れない訳だ。

盗難防止の対策は取るとしても遭ってしまう時は遭ってしまうだろうし、同じ遭うなら被害は安い方が気落ちが少ないな、と。
小市民はそんなことまで計算に入れる。

本日の家族の予定を聞けば妹も父母もヒマにまかせている様だったので、昼食をおごると言って車を出してもらった。行きつけの寿司屋で日頃のご恩返しをしつつ自転車の話をすると、何の問題もなく買い物がてらのドライブに突入した。

普段はあまり行かない距離にあるスーパーマーケットまで行って父と2人で炎天下の自転車売場を吟味。その間母は夕飯用の食材を探しに地下の売場へと消え、妹は携帯電話の見本を真剣になって見比べていた。
30分ほどして店員を呼び、一台の自転車を購入。額にして9500円。金額から察せられる通り何の機能もないただの自転車であったが、27インチという条件はハズさなかった。
古い自転車を1000円で引き取ってもらったので実質的な出費は10500円となったが、それでも高い買い物ではない。2万 3万といった自転車を眺めながら、そんなに違いがあるものかな?と小首をかしげながら 店を後にした。

スッキリ新調 マイ・バイセクル♪


2002年08月16日(金)  妹帰国 

来週1週間を夏休みに当てているので、今週最後の今日は仕事のキリをつけたり 留守中の雑務引継なんかをしていて帰りがちょっと遅くなった。急いで帰宅して本家へ向かうと 2年間の留学を終えた妹がのんびりお茶をしている最中だった。昨日の弟の菓子がテーブルを賑わせている。

英国で1年間ボランティア、もう1年間で語学学校に通いながらバイトをして 最後の2ヶ月はヨーロッパを中心に旅行して回っていた行動派の我が妹くん。トラブル発生で肝を冷やしたロシアへも 予定していたスケジュールで3週間ステイしながら語学留学できたので、まずはご無事で何よりでござる。って感じ。日々ぬるま湯につかっている私にしてみたら 彼女の行動力は憧れの対象なのだが、当の本人はさしてスゴイことをしていた気はないらしく、父母や私にしている借金や借りの昇華方法に 早速頭を悩ましている様子だった。

「またしばらくしたらあっちに行くの?」と母が聞いたところ
「するかも知れないけど、今は金銭的に無理!まずは就職だ!」
妹ながら頼もしいことだ(笑)
そんな妹の隣で 明日から9連休の私は、妹の部屋を空けるために取り急ぎ居間に移した荷物たちを 休みの内に何とかしなければな〜なんて 小さいことを考えていた。

本当に血のつながった姉妹かしらね(苦笑)


2002年08月15日(木)  弟帰国 

今日は終戦記念日。そして弟がアメリカから帰って来る日です。
っても、別に休みでも何でもないので 仕事して帰って本家に顔を出しただけだったんだけどね。
元気な弟がちゃんといましたよ。少し日焼けしててバカンスしてました〜って体全体で語ってる感じで。
アメリカンなお菓子を何個かお土産に持って帰って来ていて、明日の妹の帰国を待って お茶しましょう。みたいな話になったのでした。

自分用のお土産にはFire Officeのマグカップ。 …君、何か違くないかいね?(苦笑)


2002年08月12日(月)  金魚 

ドミンゴスというアーティストをご存知でしょうか。

メジャーデビューしてる人達なんですけど、結構おふざけの好きな人達でして、この夏まで『GOLD FISH』という期間限定ユニットを有志と組んで活動をしてたようなんですね。元々ドミンゴス好きな系だし、6月のEASTでのイベントで ブルームで落ち込んだ気分を ガ!っと上げてくれたんで、この企画物のファイナルを見てみたくなりましてね。チケットを買った訳ですよ。

※ドミンゴスのメンバーが中心となり、陽気な仲間を集めて「ジュディーオングマリー」を結成。ブルースブラザースをコンセプトにSPOT参戦的な活動をしていたところ、「もうちょっとちゃんとやろうよ」ということになり、結成したのが「GOLD FISH」。ちなみに、ホーンセクションは「アースウィンドファイターズ」で活躍。ポーキーは元米米クラブのジェームス小野田とユニットを結成。スマイリー原島はFM愛知・福岡crossFMで番組パーソナリティを務めつつ、 FUJIROCK等の野外イベントのDJとしても活躍中。

ドミンゴスは対バンやイベントで何度かステージを見ているのだけれど、毎回「楽しい」「キュート」「面白い」と思うことはあっても「カッコイイ」と思うことはなかったのね。ちょっと違った意味で「カ〜ッコイイ〜(笑)」ってのはあったけど。(^^;)ゞ

ところが6月に行われたEAST改築前のイベントでトリを務めた彼らは どっからどう見てもカッコイイ男前バンドでした。聞いたことのない骨太な楽曲があった所為もあったんだろうけど、彼らに対してそんな風に感じるなんて思ってもいなかったんで ビックリしちゃって。と、同時に「やられた!」って思った。
こんな魅力満載の人達だったのか!って自分の見る目のなさを嘆いたし、存在を知ってもう3年は経っているのに まだ新しい魅力を見せてくれる彼らの厚みに感嘆した。この人達は「止まっていないんだ」って思えてね、そんなところもまた カッコイイなと。

それで、今回の『GOLD FISH』はドミンゴスのメンバー4人全員が参加していたのでドミ寄りなのかな?と思っていたら、ぜ〜んぜん別物! よりソウルフルで ややジャジーな感じ? パーカッション担当ポーキー氏(47)のハスキーでブルージーな歌声が ググっと大人味を深めていました。
この人がまたカッコイイおっさんで!一瞬ドミを忘れたね。一瞬。(笑)

4人とパーカッションにホーンズとキーボードが加わってかなりの大所帯な上、ボーカルはドミンゴスのVo.吉田一休氏とスマイリー原島氏のツインボーカル。初めは渋く決めていたけれども、時間が経つにつれ段々壊れてきて 最終的にはドミンゴスの醍醐味でもあるダンス! 意味不明のパフォーマンス! 客席乱入! などの大騒ぎを経ての終幕となりました。踊って鬱憤を晴らそうと期待していた面があったので 結構満足♪
大型の注射器をで客席に水をチュチューッっとまいたり、年齢を無視した衣装替え(スーツから革の半パンへ)をしたりと笑いどころもちゃんと押さえてました。

ライブ終了後 物販で黒いTシャツを買ったらメンバーがゾロゾロと売り子に並び始めたので、思わず「今買ったから握手!」と一休さんに手を出したら、「よーし、偉いぞトップバッター!」とガッシリ握手をしてくれました。一休さん一番贔屓だったのでラッキー♪

ドミンゴスは結構メンバー本人が物販に立つ。初めて見た時は随分驚いたものだったけど、ファンもライブでは踊り狂っていてもライブが終わると落ち着きを取り戻すようで 物販にメンバーが立っているからって特別大騒ぎにはならないのですよ。初めて見たのがブルームと共演のイベントだったので余計に感心してしまったのね、だってブルームが物販に立ったりしたら 多分買い物どころではなくなるからねファンの人達… 異常だと思うくらいの騒ぎになるであろうことが 私にも目に見えて解るから、ブルームは絶対に出てきたりはしなかった。
ファンのマナーで実現できなくなるサービスもあんのよね。全くもってつまらぬ話だ。

去年の3月に千葉の小さなライブハウスでドミンゴスメインのイベントがあった時、前々からドミのCDが気になっていたんで物販をホト〜っと眺めていたら「買って行け!」と声をかけられた。物販にメンバーがいたのね、声かけられるまで居るのに気付かなくて ビックリしたサ。この時はVo.の一休さんだけがスタッフに紛れて立っていて、何か買った人に握手してあげていたみたいだった。

実はその時ちょっとお金がなくて、欲しいもの全部は買えないなぁ…って考えていたところだったんで、
「どれがおススメ?」って聞いたら
「全部に決まってんだろ、全部買ってけ!」と言われた(笑)
「そんなにお金持ってないよ〜 家に帰れなくなるよ〜」ったら
「歩いて帰れよ(笑)」と。
テンポ良く返事してくれるんで、楽しくなっちゃってね。その場に一緒にいたMiさんは本当に残金●百円の状態でも定期でお家まで帰れるから大丈夫!ってCD買っちゃったそうだ。それを聞いた一休さん、
「偉いぞお前」ってMiさんに再度握手しながら「お前も見習え!」と言う。
見習えって言われてもなー…(苦笑)

もちろん全部なんて買えないから自主制作盤の1枚だけ買って来た。他は一般のレコード店で買えるからと思ってね。買ったからちゃんと一休さんは握手してくれたよ。
「ありがとう、また来いよー」ってね。

面識のない私なんかもそうやって構ってくれたのが嬉しかったし、言葉乱暴でも優しいの解るしさ。ライブが良いのが一番だけど、その上にこうやって+α があったりすると 強いよね。顔なんか覚えてくれなくても充分気持ちをもらえた気になれるからね。
「また来るよー」って思うじゃん。

Face to Face は大切だってことですよ。 ね。


2002年08月11日(日)  若様侍ッ?!! 

前回ご機嫌で見ていた『若様侍捕物帖』シリーズの別作品を借りてきた。前回よりも年代が古いらしくモノクロの作品だ。当然 橋蔵も若干若くてうっとり度は上昇☆ わくわくしながらクライマックスを迎えたところまでは順調だったのだが、

若様が悪者の後を尾行けた
 ↓
気付かれて囲まれる
 ↓
多勢に無勢で闘った
 ↓
謎の助っ人登場により若様優勢に
 ↓
悪者の一人が物陰から鉄砲で若様を狙う
 ↓
ああ、危ない若様!
ババーンッ(発砲)
 ↓
『前編・完』
 ↓
画面暗転


何?!

慌てて借りてきたビデオのケースを見る。どこにも『前編』とは書かれていなかった。
昔の日本映画は上映を数度に分けて行うことがあり、前編のウケが良くなかったりすると後編を作らないこともあると聞いたことがあった。嫌な予感が脳裏をよぎる。いずれにせよ借りてきた店には後編らしきものはなかったので 後編が存在したとしても続きが見たければ店を変えなくてはならない。
今すぐできる訳がない。

は、謀られた〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!(悔)

イイ感じに盛り上がっていた橋蔵熱が一気に冷める。(早ッ)


〜数分後〜
気を取り直して別のビデオを再生、作品名『超光戦士シャンゼリオン』。
何か解った人には拍手を差し上げます。(苦笑)

最近見るようになった特撮ヒーロー物の「今風」の原点と言われている作品で、これ以前のものは 結構シリアスストーリーで 絵に描いたような「二枚目ヒーロー」が主役になっているのだが、近頃のヒーローはシャレっ気というか、冗談混じりというか、子供以外の視聴者層を意識した「おふざけ」を混ぜた二枚目半くらいの姿に描かれていて 大人でも割と面白く見れてしまう。(だから始末が悪い) そのシャレを一番初めに取り入れたのがこの『シャンゼリオン』だってんで、ちょっと興味が湧いて借りてきてしまったのだった。
しかも、主演俳優が 現在放映中の『仮面ライダー龍騎』に悪役として出演しているお兄さんなので、興味は2倍に膨れているという訳。地元の小さなビデオ屋に中途半端に揃っていたのを発見し、迷わずレジに持っていった。

レジに特撮を持っていくことに 以前ほどのの抵抗感がなくなっているのが ちょっぴり嫌になっている今日この頃だが、この際 羞恥心はかなぐり捨てるべし!

そしてこの『超光戦士シャンゼリオン』想像以上に笑えて 当面続けてレンタル決定!橋蔵ブームの次は 荻野(シャンゼ主演俳優)ブームが押し寄せた。

我に効ききし薬なし。


2002年08月10日(土)  今日も一日頑張った 

朝も早よから海っぺりの遊び場へ繰り出す。
Oさんと合流後午後3時頃お開きにして その足で渋谷へ移動。
タワレコ渋谷店で予約分の『WONDER6』を引き上げ、そのまま西荻窪へ。
中華定食?屋で夕飯を食べながら購入したCDを開封、Oさんと2人で中身を見ながら討論会。
時間の頃合いを見計らって店の隣にあるライブハウス『TARNING』に入りヴェスのライブを堪能する。
IさんがBambiのCDをまだ買っていないというので、人に頼まれていた分を彼女に譲り、帰り途中にタワレコ新宿店に寄って追加購入。

寝不足の上に一日中動き回っていたのでサクサクと就寝。


2002年08月09日(金)  発売日 

本日スプリングベルのミニアルバム『SMOKY SMOKY』とバイクメン&Bambi『WONDER6』の発売日でした。
諸々の事情により今日はSBの方のみタワレコ新宿店で予約していた分を仕事帰りに受け取り。

感想は聞かないで下さい。


2002年08月06日(火)  広島の日 

昨日に引き続きブルームのライブがある日。引き続きっつっても休みは取りませんでした(笑)ブルームのライブっつってもワンマンではないので。

過日ご紹介申し上げました カレイドスコープさん主宰の広島出身アーティストの宴が本日の『広島ナイト“まぁ〜来てみんさい”』な訳でございます。説明は不要と思いますが、カレスコさんもブルームさんも広島出身なんでございますですよ。ハイ。

仕事を終えて会場の高田馬場PHASEに駆けつけると、もうひとしきりの入場が済んでいて 入り口のところで係員に征されているのは20〜30人ってところでした。係員が「ぴあチケットをお持ちの方はご入場頂けます」と言っているのが聞こえたので、ぴあチケットを持っていた私はそのまま会場に入ろうとして その場にいた20〜30人からものすごい形相で睨まれます。
後ろから係員に腕を引っ張られ、階段を降りかけた体が引き上げられました。
「チケットをお見せ下さい!」
…何その剣幕。チケットチェックは下じゃんか。 周りを取り囲む人達と係員に見えるようにチケットを掲げましたら 途端に手を離され、勢いで階段の1・2段足がもつれました。思わず上を振り返ると、目が合った瞬間に視線を反らして入場整理を再開する係員の後ろ姿。

ムカ。

一言詫びがあっても良いんじゃないのか今のは。そのまま大げさに転がってやれば良かったか?
…いやいや、つまらぬことで腹を立てても何も良いことはありません このまま放っておきましょう。いつか奴には罰が当たることでしょう、きっと当たるでしょう。当たるに違いない。 当たれ。(念)
そう自分を納得させて入り口に向かいました。

その場の雰囲気で推し量ると、どうもライブハウスのチケットよりも ぴあチケットの方が先に入場だったことで一部の客が不満を訴えていたようです。確かに、その時外でたむろしている人達の手にあるチケットはPHASEの店売りチケットで、駆けつけた時に変だなぁと思っていたのです。
そんな経緯で苦情処理にイライラした係員がさっきのような行動に出たのだろうと考えれば、少し気の毒にも思えてきますが、それも そもそもは入場指示の手際が悪かったための結果な訳で。イベンターだかライブハウスのスタッフだか定かではありませんが、結局彼らが蒔いた種であって情状酌量は却下です。身から出たサビなんじゃ阿呆め!(毒)

チケットチェックの場でドリンク代を払い フライヤーの束を受け取ると、その上にちょこんと何かを乗せられました。
「?」
「本日のお客様全員に差し上げています」
それはお馴染みの広島名物 もみじ饅頭でした(笑) さっきまで悶々としていた気分がちょっぴり和んだ瞬間です。

カレスコの声かけで集まったアーティストはブルームの他にイズミカワソラ、モモノミコト、スナッパーズ、MCに小田静枝という面々でした。
…言って良いかな。えーと、なかなか微妙な面子?(勿論ブルームも含めて) 音楽に疎いワタクシ、聞き知っていたのはカレスコ&ブルーム以外はスナッパーズだけでした(爆)

広島原爆投下の日を大切に思う広島人の想いには感動もしましたが、イベント自体は少々自分らよがりな雰囲気が否めず、音楽も私的にはイマイチでした。これまたブルームさんも含めてになっちゃうんですけどね。(苦笑)最近視線が白々としてきた自分が嫌になります…

ブルームはまたアコースティックに逆戻りで、途中カレスコのドラム児島さんがパーカッションとして加わったり、別の仕事の帰りに陣中見舞いに立ち寄ったベースの山口くんをステージに引きずり込んだりと、アクションを起こしてはいましたが そんなサプライズよりも声や演奏で納得させて欲しいもんだわ… と思ってしまうのでした。
昨日のワンマンで山口くんがブルームの2人と全然アイコンタクトを取らないのが気になって、アンケートに「何か淋しかった」みたいなことを書いて出したら、今日のステージではひっきりなしにギターと見つめ合い 微笑み合い かまい合い…
そこまでやれとは言ってませんが… というくらいのアイコンタクトの応酬を見ながら、私の他にもそのことを訴えた人がいたのだろうかと、少しだけ思いました。

スナッパーズとカレスコさんは バンドでババンとはっちゃけた演奏を披露。カレスコは440でも聴いた曲があったので、付け焼き刃ながら予習を済ませておいて良かったと思いました。この2組に関しては この規模の箱で見られるのは多分貴重なことなんだと思いましたが、名前しか知らないので いまひとつその実感がなく、割とボーっと聴き過ごしてしまいました。

全プログラム終了後、ドリンク交換をしようとロビーに立っていたら後ろから声をかけられ振り返ります。そこにはネットや郵便でのやり取りをしている山口県在住の知り合いが立っていました。ほんの数回、しかも軽く挨拶を交わす程度の面識しかなかったのに 仕事着姿の私を見分けるとは驚きました。昨日今日と連日の東京ライブだったので、休みを取って上京していたとのこと。今夜もう一泊して明日帰る予定だと言っていました。このライブのために遠征したなんてエライ!(意味深)
日帰りで宇都宮や 一泊して熊谷や仙台や ましてや連泊して広島&大阪へ遠征したことなど、まるで大昔のようですわ〜…(したことあるんじゃん/苦笑)

ライブハウスを出る時に 一人に一つずつオタフクソースを手渡され、どうも本来の目的とは違う部分で気分が昂ぶっているらしき自分に 気付くのでありました。
いやはや、お疲れ お疲れ(笑)


2002年08月05日(月)  0930 パート2! 

今日はお休みを取っているので、朝からたまっていた洗濯物を処理!土日に外出が続いていたので干せなかった布団も久しぶりに干しました。昼には全てが終わって気分は爽快です。

本日一日わざわざ有休を取ったのは そんなことの為ではありません。夕方から Bluem of Youthのライブが川崎 CLUB CHITTA であるのです。仕事を切り上げても ちと距離があり開演に間に合うか厳しかったし、半どんにしても仕事着で向かわねばならないのが嫌になりまして、そんならいっそ気前よく一日休んでしまえ!ってな訳でございます。だいたい、この猛暑の中で時間を気にして駆け回るなんて 絶対にしたくなかったのでござんすよ(苦笑)

会場時刻に合わせてゆるゆると 適当な格好で現地に向かいました。今回整理番号が遅い方だったので別段慌てる理由もなく、開演時間までに中に入れればいいやと一人でのんびりしておりました。

丁度一月前の7/5に同じ場所で千綿ヒデノリ氏主宰のアコースティックイベントにお呼ばれした時は、全面に椅子が据えられていましたが、今回はブルームワンマンライブ、しかも夏!ということで やる気満々っぽく椅子は皆無のオールスタンディング。私が入場した頃は前方はすっかり埋まっていて、密度の薄い後ろ1/3くらいの中に混ざるような感じでした。

くるりと周辺を見回すと存外あっさりと友人達の姿を発見でき、何の問題もなく合流。フルメンバーだと10人くらいになる仲間のうちの3人とそのお友達2人(どちらも別アーティストのライブで面識あり)の中へ落ち着いたくらいに客電がオフになりました。
ライブの始まりです。

ここ何回かアコースティックが続いていましたが、6月に「8/5はバンドだよ」とメンバーから直接聞いていたので、今日のバンドスタイルは前々から楽しみにしていました。彼らのステージはどう考えてもバンドの方が好きなので。

ベースは5年来のサポートメンバー山口くん。去年の夏くらいから時々別のベースがサポートに入るようになったので、アコ続きで一緒の姿を長らく見ていなかったことも加わわり今回の参加をちょっと心配していましたが、ちゃんとスケジュールを合わせてくれたみたいです。浜崎あゆみや深田恭子、Forder5その他の活動にツアサポ・レコサポベーシストとして、またコンポーザーとしても関わっていて、最近では中村一義のコラボレーションユニットにも参加している ご多忙な若者なのです。18歳での初仕事が元・光GENJI赤坂晃のステージサポートだったってんだからスゴイやっちゃ。身長187cmのナイスガイ(笑)ちなみに自分と同学年… なんだかヘコみます。

ここのところ特定の人にサポートが落ち着かないドラムも、時々手伝ってくれていたお馴染みのドラマーさんで、「ああ、今回は彼なのか…」って認識でした。久しぶりの所為かテンポがゆるくて重たい雰囲気… どうかしっかり叩いてやって下さい(苦笑)

久しぶりのワンマンだったのだけれど、イマイチ盛り上がり切れずに終了。これは自分の受信の仕方がいけないのかな?と反省点を探ろうとしているところへ アンコールの登場があり、場内が沸き立ちます。

「ここでゲストの紹介です。英語でいうとワイフ?」
というボーカルの言葉に、何故か寒い空気が流れる会場。メンバーにも伝わったらしく、ギターが慌てて付け加えるには「フランス語でいうとマダム?」
…それだったら英語ではミセスじゃないのか? 一体何が言いたいんだこの人達は…

「あー、呼んだ方が早いね。うん。 オクサマー!!」

え?おくさまって 0930??
場内は先ほどの盛り上がりを取り戻します。と、同時に胸をなで下ろすような安緒の空気が漂いました。まぁ、“ワイフ”と言われたら誰でも“配偶者”を想像しますわな(苦笑) ライブのステージで自分のかみさん紹介することもないだろうけれど、いかんせんボーカルの英訳が大失敗でした。それにしても、あの一言で寒々しい風が流れるあたり、まだまだ色んな方向に熱〜いファンがいるってことなんでしょうな。ははははは…

0930とは地方のイベントで一緒になったのがきっかけでメル友になったのだそうです。それも割と最近のイベントだったので、メールでここに誘いをかけたのが実現するというのは本人も半信半疑だった模様。
0930は現在『笑っていいとも!』水曜日の隔週レギュラーで、知名度は断然彼女らの方が上でしょうね。
先日WESTで偶然ステージを見たばかりだったので、Oさんと2人で「また0930?!」とビックリ仰天致した次第でございます。(笑)

お約束の『山田くん』の歌詞を ベースの「山口くん」に変えたりして遊びながら賑やかなアンコールとなりました。
ワンマンライブなのに『山田くん』でいいのか ブルーム?! と思ったら、更にその後2曲持ち歌がありました(当たり前)

今回のライブ、個人的にはアンコールが一番盛り上がった気がしたなぁ…(苦笑)


2002年08月04日(日)  若様侍♪ 

先日レンタルしてきた大川橋蔵主演の『若様侍捕物帖』を観ました。これがまた大ヒットでして、すっかり橋蔵ブームの到来です♪
『幕末の動乱』を観て火が点いちゃいまして、『雪之丞変化』と続いて今回の大ヒットに辿り着いてございます。何年か前 市川雷蔵とセットでマイブームだったことがあるので、私にとっては第2期ブーム。

彼らはほぼ同時期に人気を博していた若手の俳優で、雷蔵は「雷ちゃん」、橋蔵は本名の丹羽富成(にわ・とみなり)から「トミィ」という愛称がついていて、どちらもすこぶるキュートな青年でした。

雷蔵は『眠狂四郎』の当たり役で有名ですが、ニヒル過ぎて私はあまり好きではなくて、濡れ髪シリーズと呼ばれるちょっぴり喜劇混じりで二枚目半くらいの役どころが一番のお気に入りです。橋幸夫と共演している『花の兄弟』は べらぼうにオススメ!後は勝新太郎と一緒にデビューした『花の白虎隊』。ぶちカワイイです。

対する橋蔵の当たり役と言ったらやはり『銭形平次』でしょうね。それでも『新吾十番勝負』などの長期シリーズや『月形半平太』などのシリアスものも 相当の人気だったようです。でも私は『若様侍〜』推し♪ 素性も年齢も全てが謎な若様。内容は『暴れん坊将軍』みたいなもんだけど、どこの誰だかは視聴者にも解らないというすごい設定(笑)それに、松平健よりも線が細くて立ち振る舞いが優雅です。お顔も涼やかだしねv
昔の俳優さんは歌舞伎や日舞のお家に育った方が多いので 本当に姿勢や動きが綺麗です。男性も女性もみんな洗練されていて、うっとりしちゃいます。特に時代劇は様式美ですからね、見てくれも精神も。

さささ、いかがでしょうか。この記載を見て東映・大映の時代劇に興味を持つ方いらっしゃらないかしら!ちょっと香港電影に通づるものがあるんですけどね(苦笑)ナンセンスさ加減とかが。それでも、この時期の映画はツボにはまると癖になる魅力を持っています。パワフルさだけは間違いなく本物です。

同志募集中なのです。


2002年08月03日(土)  映画と中華 

「『SPY_N』観に行かない?」
友達のWさんからメールがあったのが先週のこと。Wさんは元々ブルームのFC集会で知り合った人だが、なかなか多趣味な人で他にも好みが共通する部分があり、ブルームとは関係ないところでの遊び友達にもなっている。今回のお誘いは“香港映画好き”という共通点が縁を呼んだことだった。
彼女自身は香港映画というよりも、映画全般が好きな人なのだが 昔からレスリー・チャンのファンといういうことで、彼の出ている作品を観ているうちに香港の映画にも目が向くようになったんだそうだ。私もレスリーは嫌いじゃないので、彼女がレスリーファンだと知った時にはえらく盛り上がったものだった。

『SPY_N』という映画は藤原紀香が主演?の日本と香港の合作アクション作品。ノースタントとのふれ込みだったが、映画館での番宣やTVCMを見た感じだとおそらく… いや、十中八九 三流作品(笑)自分一人では行かずにいたであろうところへ お誘いを受けたので、Wさんとも久しぶりだし この際映画を口実に会って遊んで来ようという気で話に乗ったのであった。

事前に映画館と上映時間を調べて決めた待ち合わせは、10:30に渋谷。早い時間の方が空いていると思い、一番早い10:45からの回を選んだ。そんなに人気のある作品ではないだろうし、初めの10分は番宣だから 10:30に集まれば大丈夫じゃない?という目算であった。
ところが…

時間通り待ち合わせの場所に着くとWさんは先に着いていて、一緒に誘ったらしいMさんと2人で何やらしきりに電話をかけている。通話を終えた彼女達に「どうしたの?」と声をかけると、
「やってないんだって」との返事。
「何が?」
「『SPY_N』」
「…え? だって始まったの先週でしょ?のんびりしてて上映が終わっちゃ困るから今日にしたハズ… 時間や映画館調べて来たんだよね?」
「うん。でも、ネットで調べたの水曜日くらいだった。昨日は確認してない。」
「…マジ?」

既に前売りを買っていた私とMさんが持っていたチケットの裏を見ながら、行ける範囲の映画館を手あたり次第にあたったが、どこの館も「昨日までで上映終了です」という返事だった。封切り1週間で上映が終わる映画なんて聞いたことないぞー!(^^;) そんなに動員がなかったのか?!
ひとしきり電話をかけ終えた我々は1館だけ上映している館をつきとめた。銀座三原橋、場所的には何も困ることない所だが、
「…1日1回の上映で、時間は最終の回だって。」
最終の回と言っても19時頃なので 大して遅いわけではないのだが、その事実が判明した段階の時刻は午前11時。上映までは8時間もの余裕があった。

「…どうしようか。」
「何か別のもの1本くらい観ても良いよね。間にお茶とか食事とかはさめば大丈夫じゃない?」
「そうだねー、せっかく集まったんだから遊びましょう。」
前売りを買っていなければ、この作品にこだわることもなかったろうに、少しの安さにつられて買った前売りが かえって高くついてしまった。それでも3人で時間をつぶすのは全然苦にならぬことだし、せっかくだから遊んでしまえ!ということで ポジティブに方向転換。

まずは渋谷の交差点を渡りTSUTAYA内のチケットぴあで近郊の映画館を調べる。Mさんはちょっと抜けてSBのCD予約をしにタワレコへ向かうが、程なく戻ってきて映画館探しに参加。場所は渋谷、新宿、池袋あたりが無難だろうとターゲットを絞ると、池袋の文芸座で『ロード・オブ・ザ・リング』『モンスターズインク』の2本立てを上映しているのをが目に入った。映画好きのWさん、『ロード・オブ・ザ・リング』はもう何度も観ている作品なのに「これ良いかも!」と超乗り気。2作品合わせれば5時間くらいの時間がかせげるので、どちらの作品も特別興味はなかったけれど まぁ良いかな、と判断。観ればそれなりに楽しめると思ったし、MさんもWさんと一緒に何度か『ロード〜』は観ていて、全然観たことがないのは私だけなので 観ておいて悪いこともなかろう。と思った訳だ。
一番近い開始時刻が13:15とわかり、移動を開始。

目的地に着くと外看板に2作品の上映スケジュールが貼り出されていて、13:15だと思っていた開始時刻が12:30になっていた。12:30だともうほどない時刻なので、急遽昼食を取りやめて その回に入ることにする。出てから早めの夕食でも良いやね、ってことで。
どうやら2館を使い時刻をズラして同じプログラムを上映していたようで、13:15に開始の館も確かにあったようだ。それでも、早めに入れたことで結果的に時間のロスを減らせたので これまた結果オーライという感じ。

吹替版の『ロード・オブ・ザ・リング』は字幕に追われて画面を見逃すということもなく、私的には快適な3時間を過ごすことができた。WさんもMさんも、吹替は初めてだったから新鮮に観ることができたようだ。何でもマニアの間ではこの作品、字幕が良くない!という厳しい評価があるらしく ファンタジーのニュアンスをより原作に近い感覚で受け取れるのは吹替版の方!と言われているそうだ。観終えたWさんも
「…納得。」と感嘆を漏らした。
自称“活字中毒”のWさん、壮大なるこの物語の原作を読破している。原作付きの映画は必ず原作を先に読んでから観に行くという鉄壁のポリシーを持つ人なのだ。
不読書家の私には到底マネのできない偉業である(苦笑)

続く『モンスターズインク』の方は字幕上映。何の期待もせずに観たこの作品がまた存外面白くて、3人で大はしゃぎ。特にWさんは
「マイクの声、ビリー・クリスタルじゃないかな〜?」と言いながらエンディングテロップを凝視して、キャスティングを確認するや否や
「やっぱりー♪」と喜声をあげた。
…声で解るの?外国の役者さんが。つくづく映画好きなんだねー… またもや心底感心する。

思いのほか満足した我々は映画館を出てすっかり時間の経った池袋を歩き出した。銀座へ出るなら丸の内線に乗ればすぐなので、食事は銀座よりも勝手知ったる池袋で。と、何度か行ったことのある台湾飲茶の食べ放題へ行きたいと言われ、私が案内役になる。

制限時間は2時間。女性は2500円で食べ放題のこの台湾飲茶は、テーブルで注文し放題という形式のもの。注文を受けてから調理を始めるので、初めに蒸しものを頼んでしまうのがポイントだ。人数に合わせてくれるから無駄も出ないし、普通のおばちゃんたちが一般家庭みたいな台所でせっせと料理してくれるのが、私のお気に入りなトコなんである♪ ただ、一度行くと これでもか!ってくらいに食べてしまうので、次に行くまで間を空けたくなるのが 難点といえば難点であり…
まぁ、食べ放題なんだから、食べたいもの食べたいだけ食べて良いのよね? ね?ね?!ね!!

そんなこんなで 時刻がようやく19時に近づいてきたので、膨れたお腹を抱えながら銀座へ繰り出し 冷房のかかる地下道をギリギリまで使って三原橋を目指す。最寄り駅は東銀座だったが乗り継ぎの便が悪いので銀座からの徒歩を選んだ。
東銀座は学生の頃バイトに通った駅なので近辺のことはちょっと知っている。この時目指していた映画館は任侠映画の2本立てだとか、何年も遅れた話題作だとかを こぢんまりと上映するような ひなびた映画館で、三原橋の地下をくり抜いて建っている穴ぐらのような、夜になると屋台が1・2店たなを広げるような、そんな場所だった。任侠映画の代わりに日活ポルノ系の上映がかかることもある(笑)魔都の影を少しだけ感じられる空間。

存在を知ってはいたが実際に訪ねるのは初めてだったので、ちょっとドキドキ。着いてみると小さい館が2館、大きい館(といっても規模は控え目)が1館の3館で構成されているらしく、『SPY_N』は小さい方の1館で最終の回1回のみの上映になっていた。
ちなみに、大きい方の館では『少林サッカー』が絶賛上映中だ(笑)


さて。最大の目的である『SPY_N』だが、“日本の腕利き女性ICPOが殉職した相棒の敵を追って香港に乗り込み、地元の若い警官とタックを組んで敵を討つ”というのが大筋のストーリー。予想した通りの三流映画だ。香港のアクション映画にストーリー性を求める気はなかったが、藤原紀香とアーロン・クウォックのカップリングには違和感を覚えてNG。年齢的にはアーロンの方が上のハズだが、どう見ても青二才にしか見えない(^^;) 実年齢よりも若く見える外見は彼のウリでもあるのだろうが、藤原紀香の女の迫力?みたいなものに気圧され気味で ちょっとね…。バランスが悪かった。

主演のア−ロン・クウォックという人、香港明星界の四天王に数えられるほどのトップアイドルである。アイドルっつっても日本の“若さがウリ”みたいなものではなくて、歌も踊りも役者もこなしてなおかつサービス精神が旺盛で…って人の代表みたいなもの。彼以外の四天王はアンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、レオン・ライといった面子で、いずれも30代後半〜40代という いい大人達だ。
でもアイドル(明星)。
押しも押されぬ大スター 香港明星四天王!

ちなみにMさんはアンディ派。Wさんの好きなレスリーは一人で四天王に匹敵するくらいの人気者。私が明星系で好きなトニー・レオンってどの辺の位置にいるのかしら…(^^;)ゞ 『少林サッカー』でブレイクしてるチャウ・シンチーと同期で、2人一緒に子供番組でお子さまたちに振り回される司会者だったのにね。
この際 四天王にレスリーとトニーを足して六歌仙とか、更にシンチーとイーキン・チェン辺りを加えて八武衆とか いってみてはどうだろう。(…“歌”は良いにしても“武”ってのは却下かな/苦笑)

…いいよ、どうせトニーはロンリーウルフだから(涙)


と、いう訳でムービー&チャイナな一日、満腹のうちに劇終☆


2002年08月01日(木)  P.S. 

そんな訳で今朝は切符を買って出勤。
帰りになってやっと定期券が買えました。
期日ギリギリに更新するのはやめましょう…

Mさん宅から頂いた謎の柚子ジュース、彼女のTさんは「マズイかも」と言っていましたが、これが結構イケまして。
と、言っても ドクター・ペッパーやマンゴーラッシーを普通に飲める私の味覚では 他人様の同意は頂けないかも知れませんがね。

以上“昨日の追記”でした。


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