心の呟き
時乃流

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 昔の話、その1

この日は「相談がある」という友人と会う約束をしていた。
そのために都内へ出かけた。
待ち合わせ場所で友人と合流、一路飲み屋へ。
そこで友人が語りだした内容には正直気が動転した。
その頃僕が付き合っていた彼女と友人が付き合うことになったとのことだった。
誕生日の二日前、「これ以上嫌いになりたくないから距離を置きたい」と彼女に言われて、僕はそれを了承した。まだ振られたんじゃないと思っていたのは僕の間違いだったらしい。

気が動転しながらも極めて冷静に友人との一時を過ごした僕は、一つの事を請け負っていた。少し前に友人に告白した娘に、ことの次第を報告する役目だ。
なぜそんなことを請け負ったのかと言うと、その娘の恋愛相談に乗ってあげていたからだ。
その娘に電話で事の詳細を告げる。こんな話を聞いたら辛いのは当たり前なのにその娘は泣こうとしなかった。だから僕はこう言ってあげた。
「辛いときは泣いていいんだよ。今泣いておかないと後がもっと辛くなるから」と。
これは自分にも言えたことだったが、僕がこの件で泣くことができたのは12月23日のクリスマスパーティの後だった。



2001年11月24日(土)
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