鶴は千年、生活下手

2003年12月30日(火) 結局、自然分娩で

すっかりほったらかしになってしまっていた。

19日の朝におしるしがあって、それから陣痛が10分間隔にな
ったのが、20日の昼過ぎのことだった。
それまでに、すでに2回も病院に電話していたのだが、10分間
隔になったということで、タクシーで病院に向かった。
しかしながら、その後、5分間隔になるまでに半日以上。
5分間隔になったのは、21日の午前2時過ぎだった。
そしてさらに、破水したのが21日の午後7時過ぎ。
夫が面会から帰ったすぐ後のことだった。

破水してから、約3時間。
12月21日、午後10時3分のもぐちゃん誕生。
体重は2970グラム、慎重49センチと、標準サイズ。

母子手帳に書いてある分娩時間、34時間5分。
出血量は、多量となっていた。
産後のわたしは、顔色も白く、爪も白く、貧血がひどかった。
母子同室の北里大学病院では、出産の翌日から自分の子供の世話
をするのだが、20日の夜から陣痛でほとんど寝ていなかったの
で、それに貧血が加わると、かなりのダメージだった。

それでも、順調に産後5日目で退院し、もぐちゃんも一緒に退院
してくることができた。
自宅に帰ってからは、貧血のために以上に寒がるわたしを気づか
ってくれる夫が、水仕事をやってくれた。
夫がいなければ家の事は何もできなかっただろう。

そんなこんなで、明日は大晦日だというのに、我が家はそれどこ
ろではない状態なのである。(笑)

入院中のあれこれとか、産後に感じたいろんなことなどは、これ
からぼちぼちと更新できる時に書いていきたいと思う。

とりあえず、無事に出産したことをみなさんにご報告します。



2003年12月18日(木) どうしようかな

明日は、内科の予約が入っているのだが、どうしようかなぁ。

夫は、妊娠中期辺りには、出産から4週間くらい休みたいと言っ
ていたのだが、どうやらそれは無理そうである。
せめて3週間、年明け成人の日あたりまでは休んで欲しいところ
なのだが、上司との交渉次第か。
それ以前に、夫が割り切れるかどうかという点も重要だと思う。

わたしから言えることは、休みはちゃんともらいなさいというこ
とくらい。
ちゃんと休みをもらってリフレッシュしなくちゃだめだよ、と。

夫ともぐちゃんのためにいつも笑顔でいたいというわたしの思い
は変わらないが、夫が精神的に疲れているのを見ると、わたしも
悲しいのだ。
せめて、産休と称して長めの休みをもらえれば、少しは疲れがと
れるのだろうか。
もぐちゃんの世話で大変でも、仕事のストレスとは違うからね。
産後の自分のこと以上に、休んでいる間の夫の疲労回復の方が気
になる昨日今日である。

さっきまで、夫の仕事のことをあれこれと書いていたが、消した。
そんなことしてもしょうがないかぁ、と思ったから。
夫が割り切るか、上司とうまく話し合うか、夫の立場が前のよう
なものになるかでしか解決しないのだから。

それにしても、自分の築き上げたものが崩れて行く様子を毎日見
せられるのは、かなりのストレスであるらしい。
せっかく上手く回るように仕組みを作ってきたのに、こうすれば
いいのに、どうしてそうできないのか。
夫の心の力は、日々抜けて行きっぱなしなのである。

さすがに短歌を作る余裕がなくなってきたなぁ。(笑)



2003年12月17日(水) 子を持つ覚悟

姉と駅前で待合せし、スーパーで買い物をしてお昼ご飯も買って
帰り、家で食べた。

姉と話した。
子を持つ覚悟について。
わたし達が抱えている病気(多発性のう胞腎)は、女の子にのみ
遺伝するのだが、姪は自分もその病気を持っていることを自分の
母親の病気で知ったのだ。
姪が、子供に遺伝するのなら子供は産まず、だから結婚もしない
かもしれないと姉に話したのだと聞いた。
姪は2月に24歳になる。母親が自分を産んだ年齢である。

姉は、それに対してどう答えたのかを話してくれた。
たとえ、姪が結婚して女の子が産まれても、その子の腎臓に障害
が出てくるまではまだ何十年もかかるのである。
そのこともそうだが、そういう遺伝的な病気を持っていなくても、
障害を持って子供が産まれて来る可能性は誰にだってあるのだ。

姉が下の子供を身ごもった時、その直前に流産していたために、
また流産してしまいそうになったので薬を使ったのだそうだ。
その時に、医師に胎児への影響はないのかと訊ねたところ、そう
いう薬を使っても流産する子は流産するのだし、薬を使わなくて
も障害を持って産まれて来る子がいるのだから、それを受け入れ
る覚悟というものが親には必要なのだと言われたそうである。

43歳で妊娠し44歳で出産するわたし。
遺伝的な病気を抱えていて子供が女の子だったら同じ病気を抱え
ることになるのだと分かっていても、高齢出産のリスクを抱えて
いても、自分の腎臓が悲鳴を上げるかもしれなくても、それでも
子供を産もうとしていることが、姪の心境に変化を与えてくれる
ことを願っている。

医学の進歩を甘く見ちゃ行けないよぉ。
それに、宿した子供の生命力も、甘く見てはいけないのである。

それもそうだが、結婚するということと、子供を持つということ
が必ずしも等しくはないということだ。
姉は、たとえ二人の子供がいなくても、いい結婚ができていると
思っていると娘に話したのだそうだ。
たしかに、子供を持つことを絶対条件のように考える人もいる。
しかし、結局は子供は巣立って行くものであり、ゆくゆくは夫婦
二人の生活になるのである。
それに、望んでも望んでも、子供ができないケースも有るのだし、
だから、この人とならば、子供がいなくてもずっと二人で暮らし
て行くことができると思える人と出会って欲しい。
そして、そう思いあえる人であれば迷わず結婚して欲しいと思う。

姉が義兄に出会って、結婚しようと思ったように。
わたしが夫と出会って、結婚しようと思ったように。

夫婦関係と子供とは、基本的に別の問題なのである。
子供がいれば上手く行ったかもしれないというのは、根本的に夫
婦関係の成り立ちに問題が有るのではないか。
子供は、授かり物なのである。ほとんど運のようなもの。
自分でしっかりと選んだのは、夫婦関係の方なのである。

親として子を持つ覚悟。
夫婦として二人で生きて行く覚悟。
どちらも大切なもの。



2003年12月16日(火) 風に旗めく

風に旗めく洗濯物と青い空と白い雲を窓の外に見ながら、わたし
は毎日ぼやーっと過ごしているなぁと思う。
一枚一枚が大きな我が家の洗濯物は、風に煽られやすいのだ。

夫が帰ってきて一緒にすることと言えば、夫が夕食を食べている
のを見ていることと、お風呂に入ることくらいか。
あとは、ずうっとぼやーっとしている。
あと数日の間だけ、このぼやーっとした時間を持つことができる
のだと思うと、思う存分ぼやーっとしたいような気もしていて。

ぼやーっとしながら、もぞもぞするもぐちゃんに話しかけたり、
張ってしまうおなかの為に深呼吸したりしている。
ちょっと刺激すると、すぐにぷっと張ってしまうおなか。
最近、お臍のすぐ下のところがぽつんとかゆくなっていて、そこ
をかいたりすると、もぐちゃんにいやがられたりしているのだが、
やっぱりかゆいものはかゆい。(笑)

妊娠時のマイナートラブルというものも、わりかし少なかったの
ではなかったかと思う。つわりくらいのものだったのでは。
おなかが大きくなってからの気持ち悪さはほとんどといっていい
くらい無かったし、分泌物によるかぶれも無かった。
まあ、便秘くらいか。
先週末に膝をひねってしまったようで、左膝はちょっと腫れては
いるが、腰痛というほどのこともないし。

本当に、無事に産まれてくれればそれでいい。
無事に産むことができればそれでいい。
まずは、そこから。



2003年12月15日(月) 悔しいこととうれしいこと

レンタル品の配達は、今度の水曜日にしてもらった。
ついでに、何点か買い物もして、それも配達してもらうことに。

昨日は、21時半頃帰宅した夫。
今日は、夫は9時前に会社に着きたいからと、8時前に出かけて
行った。いつもは、10時までに出勤なのだ。
上司の確認をもらってから10時までに提出する書類があるのだ
そうだ。
休日になんで自分ばかり出勤するはめになるのだろうと考えてい
た夫だが、他の人は予定が有ったりするらしい。
わたし達は、週末に予定を入れておけるような状態ではないので、
かえって空いているのだ。で、夫が出るはめになる。(笑)
それも先週末までの話だが。

昨夜、夫に姉からの電話のことを話していて、もちろん姉の言う
ように産後のことには不安も有るが、姉に言われたことに対する
悔しさもあって、また夫に慰められてしまった。
いつまでたっても妹は妹なのである。
なんでもこなせた姉から見れば、極めて不器用な妹は心配の種な
のだろうが、わたしももう44歳なのである。
不器用さを補うだけの分別が有る、と思いたいよね。(笑)

大変さも、やっと授かった子供だということを思い出せば、喜び
に変えることができるんじゃないのかな。
何も考えずに、ただもぐちゃんと夫の笑顔のために暮らそう。

本日、ぷらむ短歌会の方から、ハガキとメールが届いた。
うれしい。ありがとう。
早く南大沢まで行けるようになるといいなぁ。

 うれしいと素直に言えるようになる35年かかった仕事(市屋千鶴)



2003年12月14日(日) ぽっかりと

録画した仮面ライダーを見てから夫は出勤して行った。
だんだんと佳境に入ってきた仮面ライダー。
はたして子供達はこの展開について来られるのだろうかと、夫は
なぜかその点を心配したりする。
たぶん、小さい子はもともとストーリーを把握していないと思う
し、ストーリーが分かる年代の子がはたして見ているのかどうか。
もしかして、仮面ライダーを一番楽しんでいるのは、作り手と、
その同年代であるところの、ライダー世代なのではないだろうか。
かく言うわたし達夫婦も仮面ライダー世代であるからして、おそ
らくは近所の子供達よりも、思う存分楽しんでいると思っている。

なんだかせつない仮面ライダー。

姉は今日、来るのを止めたと連絡があった。
どうも昨日の透析の時に、肩が凝るようなことをしてしまったら
しく、調子が悪いので水曜日に来ると言う。
姉は、これまで左手の上腕部で透析していたのだが、昨日から右
の上腕部に変えたのだそうな。
右腕は、もうだいぶまえから透析できるように準備していたのだ
が、実際に右腕で透析を始めたのが昨日だったのだ。
慣れない体勢で数時間を過ごした後は、肩も凝るだろうさ。
姉は、肩が凝ると必ず頭が痛くなるのだ。
肩が凝るようなことはしてはいけないのだよ、ふむ。
わたしでさえ、多少無理な体勢で長い時間を過ごせば肩も凝るし、
そのために頭も痛くなるが、姉ほどひどくはない。

ものすごく頭が痛くなったのは、結婚して派遣でSEをしていた
ときだった。
椅子の背もたれが壊れかけていて、背もたれに体重をかけずに座
っていたり、ストレスで太り血圧が上がったりしたことが頭痛に
結びついたようだった。ついでに、背中の筋も痛めたっけ。
MRAで検査してもらっても、頭にはなんの異常も無く、やはり
血圧が高いことと精神的なことくらいしか思い当たらなかった。
それでわたしは、仕事を辞めた。
それ以来、あれほど頭が痛いことはない。
頭が痛いということそのものがほとんどなくなってしまった。
まあ、よく寝ているから、かもしれないが。

姉から電話があると、いつも姉は産んでから大変だよと繰り返す。
覚悟しておきなさいと言う。
そんなこと言われても、どうしようもない。
覚悟しているからといって大変さが軽減されるわけではないし、
誰かが手伝ってくれるわけでもない。
大変さを覚悟することが何の役に立つのだろうか。
きっと、何とかなるのである。
そう思わなかったら、子供なんて産めないではないか。
無我夢中、それでいいではないか。

ぽっかりと空いてしまった午後の時間に、あれこれこんなことを
考えているなんて。
ちょっと寂しいような気もするね。

せつなさを道連れにして展開するヒーロー達が背負った世界(市屋千鶴)



2003年12月13日(土) なぜか朝から赤飯

昨日は、なぜか急にお赤飯が食べたくなって、ヨーカドーで買っ
て帰ったのだったが、夫は帰って来なかった。
で、今朝、暖めて一人で食べた。
塩分を控えるために、本当は大好きなごま塩抜きで。(涙)
一昨日、徹夜明けで1時間半の睡眠で仕事に出かけた夫は、日付
が変わって昨日になってから帰ってきた。
帰宅した時は、もう結婚記念日に突入してたってわけだ。
お風呂に入りながら、7年目もよろしくと頭を下げる二人。変?

で、昨日はやっぱり、帰れなかった。(あ〜〜あ)
というわけで、結婚記念日は、ほんの1〜2時間しか一緒にいる
ことができなかったのだった。
まあ、毎日日付けが変わる頃に帰ってくるのだから、この日に限
ったことではないので、致し方ないのだが。
今日は、これから帰って来るとのこと。
明日も昼から出勤だそうな。
前のプロジェクトのトラブル対応らしいのだが、わたしの入院が
21日で良かったよ。(笑)

明日といえば、明日、姉と姪がやって来る。
入院時の保証人にサインしてもらうためなのだが、姪が車で行っ
てみたいと言ったとかで、車で車で来ることになった。
夫とはすれ違いになるのだろうが、買い物に連れて行ってもらお
うかなぁ。
家具センターとか、徒歩で行くには遠い場所に行きたいのだが。
体調と相談だなぁ。

晩ご飯に山菜うどんを食べたら、胃が痛くなって気持ち悪かった。
おそらくは、うどんの場合良く噛まない、というわたしの習慣の
せいだと思う。
いつも夫に怒られる。ちゃんと噛みなさいってね。(笑)

 よく噛んで食べなさいって君のこと噛めば噛むほどうまいって知ってる
                           (市屋千鶴)



2003年12月12日(金) 37週、検診の日

今日は、内科は検査のみ。
その後、産科の尿検査や測定などを終えてから、昼食を食べてし
まい、あとはゆっくりと検診の順番を待っていたのだが、NST
(胎児心拍観察)の最中、微妙におなかが張る感じがしていた。

外診、内診を終えて、診察室に呼ばれた。
産科の医師に、21日に入院してくださいと言われた。
そのため、来週はもう検診に来なくてもいいですよと言われたが、
内科の予約が入っていて、病院には来なければならない、と思う。

やっぱり、次の月曜日ではなく、もう1週間後の月曜日に出産だ。
12月22日に出産予定である。(覚えやすい誕生日だなぁ。)
会計の後、入退院受付で、入院の申し込みをしてきた。
病院を出て、すぐに夫に携帯メールで知らせ、姉の家に電話した。
姉達は、退院後の生活の方を心配しているようだった。
夫と二人ということや、夫がどれくらい休めるのかということが
心配な様子である。
まあ、時々は来てくれるというのだが、姉も週に3回透析に行く
体だから、そうそう来てもらうわけにも行かない。
わたし達以外にも、産褥期を夫婦だけで過ごす人もいることだし、
まあ、なんとかなるだろうよ。

さっき、夫から電話が有って、21日に入院かと確認された。
なにやら、明日は出勤になりそうな感じなのだそうだ。
上司に、21日から休みますと、ちゃんと言っておいてねーっ。
とりあえず、今週末は大丈夫だから。(笑)

明後日の日曜日に入院してくださいと言われていたら、きっと今
頃ものすごく緊張していることだろうと思うのだが、次の日曜日
に入院ということだと、ちょっとだけ余裕が有るような気がする
から不思議だ。

今はそれよりも、今晩夫が帰って来られるのかどうかが気掛かり
なのだった。



2003年12月11日(木) 徹夜明けの体で

昨夜、終電で帰るなら「帰る」のメールが来る時間に携帯電話が
なった。
帰れそうにないからという電話。
うとうとしていたわたしは、そのまま寝てしまおうかとも思った
のだが、トイレに行ったら目が覚めてしまった。
翌朝のお米をセットして、眠くなるまでパソコンで単調なゲーム
を繰り返して時間を潰した。
お米をセットしたのは、翌朝に夫が帰ってきた時のため。

案の定、今朝6時半頃、夫は帰宅した。
1時間半ほど寝て、朝食を食べてまた出勤して行った。
今日は早く帰れるといいのだけれど・・・・どうだろうか。

15日に出産ということになっても、ちゃんと休めるのかどうか
不安になってしまうね。
週末にかけて、毎週、拍車がかかる夫の仕事。
どうしてうまく回らないんだろうとつぶやきながら、出勤して行
く夫に、気をつけてねとしか言えなくて。
わたしはといえば、ごく普通に暮らしているのだけれども、明日
の検診で出産の日が決まるのだということが、まだ実感できない
でいる。
明日になれば、決まるのだなぁ。

夕方の番組で、笑顔の効力について話題になっていたが、笑顔の
指導を受けるということなど、まったく考えてもみなかったので
そのこと自体に驚いてしまう。
笑顔って、自然にできるものではないのだなぁ。(しみじみ)

夫の帰りを笑顔で迎えることができるというのは、それだけで充
分しあわせなことなのだと思った。
いつも笑顔で、見送り、迎えることができるようでいたいものだ。

それにしても、今日くらいは早く帰って来れればいいのになぁ。

 徹夜明けの君の体の匂いには朝の空気が冷たく混じる(市屋千鶴)



2003年12月10日(水) 見えないものは楽しい?

連日お伝えしている「揺れ」の件。
今日はもう朝のうちに数回揺れたかなぁという程度だった。
午後から美容院に行く時に見たら、平らにならされた状態だった。
37週で美容院に行ったわたし。
お店のお姉さんに、「よく来れたわねねぇ。」と言われた。
次に来るのは、来年の1月の終わりか2月になるだろうな。
夫のもぐちゃんを預けて、自転車でシャーッと行くことができる。
相変わらず、お店のお姉さんとの会話は楽しかった。
楽しさのあまり、頬がぽーっと赤くなっていたりしていてね。

夕方のニュース番組で、福袋の話題が出た。
夫はよく、「女の人って、福袋が好きだよねぇ。」と言う。
ほかにも、「カバンとかいくつ有っても欲しがるよね。」とも。
どうしてだろうね、福袋に惹かれるのは。
わたしも大好きなのだが、最近では中身がわかる福袋が多くなっ
てきているので、やはり好みのものでないと買わなくなった。
夫の実家に二人で行った時も、山口市内でアクセサリーの福袋を
買ったりしたが、ピアスだったりとかで、ほとんど自分ではつけ
られないものばかりだった。
がっくりしていたら、夫に慰められたりしてね。(笑)
おもちゃの福袋を二人で買ったことも有ったが、大部分は田舎の
従弟の子供達に送ろうと思ったのだった。

きっと、夫はおもちゃの福袋、買うようになるんだろうなぁ。
おもちゃ売り場では、もぐちゃんの分と自分の分を買ってしまい
いそうなところもあってね。今から少し心配。(笑)

「もうあとちょっとでお父さんになるのかぁ、変な気分。」とい
う夫。
変なの?と訊いたら、変な感じとしか表現できないそうな。(笑)
ちーちゃん(わたし)のちっちゃいのが産まれてくるんだなぁと
いうのだが、夫のちっちゃいのが産まれて来るかもしれないじゃ
ないかと反論したら、いや絶対ちーちゃん似だからと言い張る。
それは、夫の願望でも有るらしい。

父の実感はもぐちゃんを実際に見たところから始めるのだなぁ。

 母親のミニチュアじゃないってわかってる 君の望みは望みとしてね
                           (市屋千鶴)



2003年12月09日(火) もうすぐ結婚記念日

どうやら、きわみちゃんにも楽しいクリスマスがやって来るよう
である。
先日、お誘いが有った思いがけない人とは、共通の話題もあるよ
うで、ぼちぼちうまくいっているらしい。(嬉)

今週の金曜日、37週の検診の日は、7回目の結婚記念日である。
結婚式をしていないわたし達は、婚姻届を出した日が記念日。
もぐちゃんは、7年目に誕生することになる。(だろう、たぶん)
本当は、結婚記念日に出産、なんてことだと嬉しいのだけれど、
わたしの担当医の場合、出産は月曜日ということになっているの
でそうはいかない。
普通だってそうはいかないか。(笑)
結婚記念日に、いつ出産するのかが決まるんだなぁ。

いいお天気なのはうれしい。
チョコが付いてしまった夫のジーンズも洗った。
押し入れに荷物を入れた時に出てきた、ジャビット君のバスタオ
ルも洗った。(一応巨人ファンのY新聞購読者なので。)

昨日に引き続き、揺れ続けるのはちょっとうっとうしい。
お昼に買い物に出た時に見たら、敷地の中央の部分が残っていて、
そこを剥がしにかかっていた。
今日で剥がし終わるのだろうか。
昼寝をして起きたら、だいぶ静かになっていた。
明日はどうだろうか。

日曜日に買ったゲーム。
少しずつ進めているのだが、時間制限付きの場面が有って、時間
切れでゲームオーバーになってしまった。
イライラするのはもぐちゃんに良くないので、すっぱりと止めた。
しばらくお預けかもしれないなぁ。(笑)

このまま陣痛が来ないで入院することになると、自然に陣痛が来
たときの感覚を知らずに出産、てなことになるのか。
もう一人産みたいと言ったら、内科の医師もかなり難色を示すだ
ろうし、姉も心配するだろうなぁ。
なにより、自分自身が一番心配しているのだから、もう一人とい
うことはないだろう。
ずっとあきらめていたのだから、一人授かっただけでも奇跡的。

わたしの人生は、全てにおいて後半に喜びが凝縮されているよう
な気がする。
人生、35歳から、なのである。
もちろん、前半が無駄な人生だったということではなくて、それ
までの様々な体験が有ってこその後半なのだ。
夫の良さだって、そのタイミングでなければわからなかったのか
もしれないのだ。
苦難の前半があってこそ、出会えた夫であり、もぐちゃんなのだ。
人生に足りない経験は有っても、無駄な経験なんてないのだなぁ。

 ツギハギの風呂敷だけど暖かく君の肩の荷包んであげる(市屋千鶴)



2003年12月08日(月) 揺れています

今日も朝から近所中が揺れている。
どうやら、掘り始めたらしい。すこぶる揺れる。
地震が来てもわからないぞ、きっと。
そう、思っていた。

お昼にコンビニまで行った時、ちょうど工事の人達も昼休みで、
重機が3台、やっぱり休んでいた。
まわりを囲っていたものも半分とれて、中がよく見えた。
そうか、そうなのか。
解体といえば、建物を壊すだけのように思ってしまうが、地面も
解体するのだ。
コンクリートは、敷地の半分だけ、べりべりと剥がされていた。
その剥がす作業で揺れていたのか。
こちら側はあらかた剥がされてしまったようだが、もう半分ある。
今日一日で、コンクリートが剥がされてしまうのだろうか。
剥がされた灰色のコンクリートの下には、真っ黒な土が有った。
なんだか、とても久しぶりに見た真っ黒な土だった。

その後の昼寝の時に、夢を見た。
真っ黒だと思っていた土が、実はちょっと掘ると赤土だったとい
う夢で、いったい何を考えて寝ていたのか。
揺れる中での昼寝は、そんなものかもしれないな。

やっと夫の半纏を洗濯した。ついでに自分の分も洗った。
物干竿に半纏が二つ、ぷらぷらと揺れている様子は、なんだか妙
におかしい気がして、奴だこを思い出してしまった。
昨日、いっぱい働いたので、今日は半纏の洗濯だけを仕事にしよ
うと決めて、他の洗濯は明日に回した。

早く身軽にならないかなぁ。
しゃきしゃきと動き回りたいなぁ。
自転車もシャーッと乗り回したいなぁ。
もぐちゃんの誕生を、別の意味でも待ち望んでいる母である。

 身重と言う言葉の意味を実感しおなかを支え歩き出してく(市屋千鶴)



2003年12月07日(日) ぐうたらしてちゃきちゃき

金曜日の夜、22時ちょっと前に姉から電話があった。
わたしが検診の報告をしなかったので、姉の方から電話してきた
のだった。(いやぁー、ごめんごめん。)
推定体重の話だとか、内科の医師とここまで保ったことを感慨深
げに話してしまったことなどを報告。
姉も同感で、あと少しだねと言ってくれた。
ほんとにあと少し。

同じく金曜の夜、帰宅した夫はメールをチェック。
土曜日は出勤かもしれないからと、昼前に起こすように言われた。
土曜日の昼前、早めの昼食をとってメールをチェックしていたが、
どうやら出勤しなくても良さそうだと、また寝た夫。
わたしもしばらくし昼寝を付き合った。
ぐうたらな土曜日は寝ている間に過ぎて行ったのだった。
今日は、昼前に起きて、ちゃきちゃき働こうと決めていた。
それにしても、土曜日も近所中が揺れていた。

本日。
お天気の良さに、朝食後すぐに洗濯を済ませ、冷たくなった足を
夫に暖めてもらいながら、二度寝した。(極楽、極楽)
昼前に起きて、昼食を食べ、録画した仮面ライダーとガッシュを
見て、作業に取りかかった。
引っ越し以来ずっと懸案事項になっていた台所の荷物を整理し、
和室をちょっと模様替えし、どちらも広くなった。
夫婦揃って、広いね、広いねと言い合ってしまうのだった。
いや、もともと広い台所なのに、押入れに納めるべき荷物が出た
ままだったために、狭くなっていただけなのだから、当たり前か。

途中で、張り気味なおなかを伸ばしながら、約3時間ほど働いて、
夫と買い物に出かけた。
臨月までがんばったねのご褒美に、何か買って欲しいと言っては
みたが、では何が欲しいのかというと具体的なものが浮かばない。
食器棚とか浮かんで来るが、それはご褒美とはちょっと違うと思
ったので、別のものを懸命に考えたのだが浮かばない。

結局、PS2のゲームソフトを買うことになった。
「ワイルドアームズ アルターコード:F」という先月の27日
に出たばかりのもの。
大好きな「ワイルドアームズ」を、PS2ヴァージョンとして再
構築した代物である。
早速やってみたが、キャラクターデザインがいま一つ。
つまり、顔やスタイルが気に入らないのである。
オープニングのアニメも、一作目の方が好きだ。
とはいえ、「ワイルドアームズ」シリーズでは、1作目のストー
リーが一番だと思っているので、そのストーリーで新しい画面と
いうことには興味が有った。
まだ始めたばかりなので、PS2ヴァージョンの面白さはこれか
らなのかとも思う。

それにしても、がんばったねのご褒美がゲームソフトというのも
どうだろう・・・・・
指輪とかペンダントとか、そういうものを言ってみれば良かった
のかなぁ。
でも特にこれ以上要らないと思うし、そういうものは欲しがった
ら切りがないし、やっぱり一番のご褒美は夫からのサポートだと
思うのだった。
(今でも、だいぶサポートしてもらっているんだが。)

ほんとは、無事に出産して、はじめてがんばったねのご褒美なの
かもしれないのだが、ちょっと気が早いか。

 ちゃきちゃきと働く君のおなかには緊張ぎみの命が眠る(市屋千鶴)



2003年12月05日(金) 検診の日

今日は、36週の検診。
超音波検査をしたが、推定体重が4週間前から50グラムしか増
えていなかった。そんなわけないよね。
NST(胎児の心拍数などの観察)のときに、助産師さんに推定
体重を告げられて、そんなわけないですよねぇと言うと、頭の大
きさを測る時に、どうもうまいこと測れなかったのではないかと
いうことだった。
あくまで参考値だと思ってくださいと言われたのだった。
確かに、顔が下を向いていたりして、痛いほどぐりぐりされた。
向きがよくなかったらしい。
そのため、顔写真もなく、おちんちんの画像も無い。(しくしく)
横向きの頭から背中にかけての合成写真と握り拳の写真はもらっ
たのだが。
NSTは、初めての体験。
仰向けの体勢から横向きになると、もぐちゃんの心拍数がどーん
と上がった。
それから、少ししてまたもぞもぞと動いた時に心拍数が上がった。
落ち着いていたところに、助産師さんが振動しながら音の出るも
のをおなかに当てると、またもや心拍数が上がった。
ふ〜ん、こういう風に刺激と心拍数との関係をみるのかと感心。

外診の結果、腹囲と子宮底長が前回より1センチずつ減っていた。
なるほど、少しは下に降りてきているのだな。
動き方も、ぼこぼこ動くという感じから、もぞもぞしている感じ
に変わってきたしなぁ。
年内に産みたいんですがと医師に言ってみたら、それは大丈夫で
しょうと言われた。22日が濃厚か。
なんにせよ、来週の検診次第だろう。

昨日、従姉からベビー布団が届いた。
かわいらしいお手製のカバーがかけてあった。
お礼の電話をすると、おさがりだからせめてカバーでカバーだと
か言っていた。(笑)
そして、36週まで体が保ってくれたことへの感想を二人で話し
合っていたのだった。
産科の初診の時には、できれば36週まで、せめて32週、最低
でも28週は保たせましょうと言われていたのにね。
よくぞこれまで、妊娠中毒症にもならずにたどり着いたものだ。

今日は、内科の女性医師ともそんな話をした。
血圧が高くなってきているし、尿蛋白も1+という状況なのだが、
もう出産は目の前だし、妊娠前は血圧の薬も糖尿の薬も飲んでい
たのに、よくここまで薬無しに正常値を保ってきたものだ。

途中でもし駄目になっても、それまでの喜びを味わえたことを感
謝していこうと覚悟もしてはいたが、それを思うともぐちゃんを
褒めてあげたい気持ちだ。
まだまだこれから、生まれてからが大変なのだけどねぇ。
かあちゃんもとうちゃんもがんばるよー。

 一週間、また一週間と待ちわびる君の泣き声響くその日を(市屋千鶴)



2003年12月04日(木) チョッキー

ユンボだと思っていたが、解体現場にいたのはチョッキーだった。
チョッキーとは、正式名称は知らないのでわたしときわみちゃん
が勝手に付けた名前である。
ショベルカーの用で、その先端がハサミのようになっているもの。
もうすっかり立っているものはなくなって、鉄材などを細かくし
ているのだった。
他にも重機がいたが、どんなものかは見えなかった。
今日で、解体の揺れはなくなるのだろうか。
基礎工事とかの揺れの方が、また暫くしたら始まるのだろうが。

ぷらむの資料が届いた。
11月の「足」というお題で作った三首に手を入れていただいた。
原作
 足早に行き交う人をすり抜けて「銀の鈴」なら自分の会える(市屋千鶴)
 ふらつかぬ足をくださいしっかりと君を支えていられる足を(市屋千鶴)
 その口をキスでふさいでしまうよりカニの足なら静かにできる(市屋千鶴)

添削後
 足早に行き交う人をすり抜けて行く「銀の鈴」自分の会える
 ふらつかぬ足をくださいしっかりと君を支えていられるように
 カニ足が静かにさせるその口をキスでふさいでしまうよりも
といった具合。

元の歌に対しての感想というか解釈も、ちゃんと読み取ってくれ
ていると、うれしくなるコメントが多い。
東先生は、褒めて伸ばすタイプなのである。
わたしが伸びているかは別として、だけど。(笑)
実際のところ、お題によってずいぶんと出来不出来に差があるの
だよねぇ。(しくしく)
「足」は、なかなか思い付かなかったもの。

ほんのちょっとしたことなのに、それで雰囲気が変わってしまう
のだから、言葉選びは難しい。
まあ、そんなことはわかりきっていることなのだけど、実践する
のはほんとに難しい。
だから面白いのだろう。
一語一語に神経を使って作品を作っている歌人と呼ばれる人達は、
みなこのような困難と面白さを日々繰り返しているのだろうか。
想像すると頭が痛くなる。(う〜ん、う〜ん)
これでは歌人には絶対なれないな、とやっぱり思う。
別になりたいと真剣に思っていると言うこともないし、物書きも
無理だと思っているから、いいんだけどね。
でも、次に「ぷらむ短歌集」にどんな歌を載せることができるの
かは、とても気になるし、楽しみでもある。

今月のお題は「赤」。
いちおう三首できているが、メールで送るのは明日にしよう。
冬になると雪の歌が多くなる。
わたしにとって、雪はふるさとだから。

 赤い靴履いてくるくるまわってる北の少女は何を思うか(市屋千鶴)



2003年12月03日(水) 近所中が揺れる

11月の初旬に閉店した家電量販店とビデオレンタル店の解体作
業が、先日から始まっている。
今日から、どうも本格的に壊し始めているらしく、近所中が揺れ
ている。
それでも、きっちりと昼休みは静かになるのが微笑ましい。(笑)

わたしは、地震が嫌いなので、揺れるということに対しては敏感
なほうだ。
だから、最初はドキッとすることが有ったけれど、だんだんと慣
れて来たみたい。
日中だけのことだし。
おお、また揺れたねぇ、などと、もぐちゃんに話しかけてみたり
しているのだった。

昨日、買い物からの帰りに、ユンボを積んだトレーラーが解体場
所にバックで入って行くところに出くわした。
何回か切り返していたけれど、あんなに大きな車両をうまいこと
入れるもんだなぁと、感心しながら囲いの入り口を通り過ぎよう
としたとき、中の様子が見えた。
まっすぐバックで入れたのかと思っていたら、違った。
中には、既にユンボがもう1台あって、その横に荷台部分が寄り
添うように斜めに入っていたのだ。
ペーパードライバー暦数年のわたしは、驚くばかりだった。
思わずもぐちゃんに、「うわぁー、すごいねぇ、見た?」と話し
かけてしまったのだが、もちろんおなかの中にいるもぐちゃんに
見えるはずはないのだった。(笑)

一昨日、上司と仕事の話をしてから、22時を目標に仕事を切り
上げようとしているらい夫だが、帰ろうとしたところに電話が来
て、23時上がりになってしまったらしい。
今日も、目標は22時上がりらしい。
さあて、何時に帰って来るだろうか。

週末には臨月の妊婦姿をデジカメで撮ってもらおうと思っている。
 
 臨月の腹をかかえた妻のことポンポコだからと楽しむ夫(市屋千鶴)



2003年12月02日(火) 家計簿ソフト

10月の下旬から、sabanowaという家計簿ソフトを使っ
て見ているのだが、どうもいまひとつ。
無料なのだから文句は言えないけれど、口座残高がおかしくなる
ことが多い。
自動引き落としの口座名もおかしくなる。

iBOOKにするまでは、エクセルで家計簿を付けていたのだが、
エクセルをインストールするのが嫌で無料ソフトをダウンロード
したのだった。
自分で表を作った方がやっぱ早いかぁ。(涙)
だって、給料日で月を切り替えたいのに、給料日は固定日になる
ようではうちには向かないのだよね。
もぐちゃんは生まれるまでに、家計簿ソフトをなんとかしたい。

昨日の日記に書いたことを、昨夜、帰ってきて一緒にお風呂に入
った後の夫に話してみた。
自分の出した結論は、夫だけを見ていられなくなるのが寂しいの
だと思うというものだったのだが、それを言ったら、夫は照れく
さそうに微笑んでいた。(笑)
わたしの中で一応結論が出たので、もう迷わないよ、もぐちゃん!

夫は夫で、仕事の進め方のことで、上司と話し込んできたらしい。
それと、産休の話もしてきたって。
15日か、22日のどちらかに産みたいと思っているが、どうな
ることやら。
じわじわとおなかが重くなってきていて、買い物に行くのも大変
になってきた。
金曜日の超音波検査で推定体重がわかるだろうが、いったいどれ
くらいの重さになっているのだろうか。
病院の母親学級で一緒だった方は、35週で超音波検査をした際
に、顔の写真とシンボル(男の子なのだ)の写真をもらっていた。
いいなぁ。うちももらえるといいなぁ。
金曜日が待ち遠しい。

 だんごっ鼻の横顔ならば君に似て大きな児だよと夫は笑う(市屋千鶴)



2003年12月01日(月) もう師走でごわす

土曜の夜、夫は終電の1本まえの電車で帰ってきた。
一緒にお風呂に入り、ぬくくなって床についたが、30分ほどし
て、大汗をかいて目が覚めた。
うぉーっと唸りながらタオルで拭いて着替えて、また寝た。
それから約5時間後、トイレに起きて、また寝た。(笑)
2時間後、朝ご飯を食べて薬を飲まなくてはと思い、起きて軽く
朝食を取って薬を飲み、1時間ほど起きていたが、また寝た。
次に起きた時はもう昼を過ぎていて、やっぱり風邪を引いている
のだなぁと実感する。
普通の時は、腰が痛くてそうは寝ていられないから。

てなわけで、日曜は実質半日しか無かったわけで。(汗)
二人とも微妙な鼻声なので、寝ていようねと言っていたのだから、
それはそれでいいのだが。
それに、わたしはもうだいぶ鼻水も良くなってきた。
夫ののどの方はまた痰が絡むようだ。たばこ吸うからだよー。
まあ、本数はだいぶ減ったようなのだが。

日に日に出産の日が近付いてくると、焦ることも多く、突然思い
付いたように不安になったりもする。
先日も書いたように、最後の気の迷いなのか、ずっと二人でいら
れると思っていたのに、そうではなくなることに対するなんとも
言えない感情(寂しさのようなもの)が湧いて来る。
夫は、普通は妻を子供にとられたような気がして夫の方が寂しく
なるもんだよと言うのだが、それともまた違う感情のようで。

たぶん、自分自身が夫ばかりを見ていられなくなることが寂しい
のだろうと思う。
ちゃんと見ていればちゃんと見返してくれる夫を見ていられなく
なったら、見返してもらえなくなるのではないかという不安があ
るのかもしれない。
そんなことはないのだとわかってはいるのだが、その辺のところ
が最後の気の迷い、なのだろうと思う。
夫は、別に母親になったからといって甘えてはいけないわけでは
ないのだから、いっぱい甘えればいいじゃないかと言ってくれる。

今日は、レンタル品の手配をした。
一応、配達日はまだ先にしてあるが、出産日が決まったら変更し
てもらう。
入院用の荷物も、しっかりと荷造りし直した。

最後の気の迷いなんて言って、寂しがったり、不安がったりして
ばかりはいられないよね。
まだまだやることはいっぱいあるのだから。
そして、その先もずっと、やることは盛りだくさんなのだから。

 やらなくちゃいけないなんて義務感があるうちはまだ本物じゃない
                           (市屋千鶴)


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