雑記帳

2005年09月30日(金) 藤沢周平全集 第15巻

藤沢周平全集 第15巻 文藝春秋 1993/5/10

闇の傀儡師・春秋山伏記

闇の傀儡師 10代将軍家治の治世。世子を定めるまでの物語。
      八嶽党が暗躍する。裏切り。本当の黒幕は?
      浪人源次郎の目を通して描く。

春秋山伏記 山村に戻ってきた山伏。

初藤沢作品。唯一の伝奇小説(闇)を選んでしまうあたり、我ながら呆れる。山伏は現代小説となんらかわることなし。人を描いてある。

評価 闇○ 山伏△



2005年09月29日(木) 隆慶一郎全集 第6巻

隆慶一郎全集 第6巻 新潮社 1996/4

死ぬことと見つけたり・見知らぬ海へ・エッセイ選・ポール・ヴァレリイに関するノート・シナリオにあんちゃん

佐賀鍋島藩葉隠れ。朝死にざまを想像。(死ぬ)

隆作品にでてくる男は無理がない。読後印象がつよいのはそのためだろう。

評価 ◎



2005年09月28日(水) 隆慶一郎全集 第5巻

隆慶一郎全集 第5巻 新潮社 1996/3

花と火の帝・かぶいて候・銚子湊慕情・吉野悲傷・夜叉神の翁・心の一方・死出の雪・狼の眼・異説猿ケ辻の変

後水尾天皇と八瀬童子の物語。(花と火)
未完作品

異能を隠さない。

完結してほしかったものだ。イントロで終わっている。



2005年09月27日(火) 隆慶一郎全集 第4巻

隆慶一郎全集 第4巻 新潮社 1996/2

捨て童子・松平忠輝 駆込寺蔭始末

家康第六子鬼っ子忠輝。千姫との交流。豊臣秀頼との子供時代の約定を守る。妻は伊達家五六八姫。キリシタンとの交流。大久保長安。
道々の者との交わり。

影武者徳川家康とリンクあり。
前半生は波瀾万丈。生き延びたことが謎。

駆け込み寺。純愛と言えるかもしれない。堂主との交流。

評価 ○



2005年09月26日(月) 隆慶一郎全集 第3巻

隆慶一郎全集 第3巻 新潮社 1996/1

影武者徳川家康

関ヶ原の戦い中家康が倒れる。影武者世良田二郎三郎が家康になりかわることになる。酷薄小心者秀忠を相手に生きのびるための戦いを始める。

隆作品ではとことん秀忠はだだっこに描かれている。権力をもった子供。道理がない。知恵があるだけ始末に悪い。

評価 ◎



2005年09月25日(日) 隆慶一郎全集 第2巻

隆慶一郎全集 第2巻 新潮社 1995/12

一夢庵風流記・鬼麿斬人剣・風の呪殺陣

傾き者前田慶次郎。滝川家から前田家養子になるが、主流よりはずれる。
漢の話。

やせ我慢をしない。とことん直球。己の信念に従う。

ハードボイルドが女々しく思える。

評価 ◎



2005年09月24日(土) 隆慶一郎全集 第一巻

隆慶一郎全集 第一巻 新潮社 1995/11

吉原御免状・かくれさと苦界行・慶安御前試合・柳枝の剣・ぼうふらの剣・柳生の鬼・跛行の剣・逆風の太刀・柳生刺客状・張りの吉原

後水尾天皇庶子が吉原名代になるまで(吉原御免状)、続編(かくれ里)
他短編

影武者徳川家康とリンクあり。

評価 長編○ 短編△



2005年09月17日(土) 女王様と私(part2)

女王様と私 歌野晶午 角川書店 2005/8/31

オタクが妹とデート。少女達があつまる店で因縁をつけられる。
女王様と出会い、事件にまきこまれていく。

実は**は**だったのです。実は**は**だったのです。・・・・・
実は・・・実は・・・・(エンドレス)

葉桜でうけたせいだろうか。正直いつ終わるのかと読み続けた。

評価 △



2005年09月16日(金) 女王様と私

女王様と私 スー・タウンゼント著 第三書館 1993/9

イギリス王政廃止。無職の王族たちは生活保護を受ける身になった。愛すべき隣人。そして無意味なカウンセラー。どたばた劇が繰り広げられる。
エリザベス女王・チャールズ皇太子・ダイアナ妃etc

妙に納得。おちは歌野の女王様と私と同じ。
落ちがわかっていても楽しめる。

評価 ○



2005年09月09日(金) バッド・トラップ

バッド・トラップ 堂場瞬一著 幻冬舎 2005/7/25

最低限の投資で最大限の富を。
三人組の詐欺師がケツァルコアトル像を狙う。その像に隠された秘密とは?

表紙でこけた。この優男はなんだろう。
展開はお約束通りで安心して読み終えた。

評価 ○



2005年09月08日(木) さよならバースディ

さよならバースディ 荻原浩著 集英社 2005/7/30

ボルボのバースディとのコミュニケーションを研究。プレゼン成功のあと恋人が死んだ。目撃者はバースディのみ。他殺か?自殺か?事故か?

あまりに展開が遅い。切ない系が好きなひとにはあうかも

評価 △



2005年09月07日(水) 捨て童子・松平忠輝

捨て童子・松平忠輝 隆慶一郎著 1996/2/10 新潮社

隆慶一郎全集4

道道の者。隆作品は天皇家と道々の者に集約される。
一連の作品群を今回まとめてよんでいるが、長編にひきこまれる。全て読了したあとで短編を楽しめると予測。
物故著者ということは安心して読めるという点もあるが、隆と他2,3作家においてはまだまだ活躍して欲しかった。

評価 ◎



2005年09月05日(月) Vヴィレッジの殺人

Vヴィレッジの殺人 柴田よしき著 祥伝社文庫 2001/11/10

吸血鬼の村には自殺志望者が集まる。
3回吸血されると永遠の命を得るか死ぬ。これにかける愚か者がてんこもり。
行方不明者を捜すために探偵メグは生まれ故郷に帰ることになった。

軽い。

評価 △


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