「隙 間」

2008年10月31日(金) そうじゃないよ、

 鼻の奥が、朝起きたときからカラカラヒリヒリします。

「最近、熱風邪が流行りだしてるみたいだねぇ」

 そんな他人の雑談を小耳に挟みました。

 ふむ。
 熱か……。

 先日泊まっていったakdが、「除湿機とか、買ったら?」と言っていたのだけれど……。

 逆なんです。

 加湿器こそ、必要なんです。
 akdの本音が「空気清浄機」を買いなさいな、だったと読み取ってますが……笑

 もとい。

 熱の諸症状を、若干感じてはいました。
 胸の、腕の付け根のほうの、大胸筋が、シクシク痛みを覚えてます。

 それ、ブラじゃないの?
 ブラじゃないよ。大胸筋矯正サポーターだよ。
 ふうん。で、なんでブラしてんの?
 ブラじゃないよ! 大胸筋矯正サポーターだって!
 なんでブラ……。
 ブラじゃないの、ブラじゃないんだってっ……。

 そんな場面が頭をよぎり、よもや痛みを熱によるものかもしれないと解釈しておくのを忘れてました。

 三連休だというのに、なんということでしょう……!

 たとえ四十度あったとしても、とりあえずいつもの店に行ってから、うだうだするのは決まっているのですが(笑)



2008年10月30日(木) 食う鳴るトコロに落ちドコロ

 毎朝駅に向かう途中、谷中霊園を抜けるのだけれど。

 春は桜。
 秋はイチョウ。

 なわけです。
 銀杏の香りが、ねぼけた鼻のその奥に、ツンと差し込んできます。

 虎毛の猫が毛づくろいしながらお日様に当たってます。

 はったと目が合い、さらけだした腹を今さら隠す気もなく、

 ニャンだこのヤロウ

 とわたしをひとにらみだけすると、涼しい顔で毛づくろいにいそしみはじめます。

 シツレイシマシタ。

 そんな、朝でした(汗)

 わたしの胃袋……イブは(笑)、気配を殺しているわたしとは裏腹に、なにかと口うるさく声をあげます。

 空腹のとき以外にも、

 クルクル、クックゥ。
 キュウゥ?
 クル、クルルル……。

 なにを自問自答しているのかと思うくらいです。
 空腹のときの声なんか、

 食うぅ〜!
 くぅ、うぅ〜!
 食え……。
 食え食え食え……。

 そう聞こえます。

「朝飯、食ってないの?」

 聞かれたことがあります。
 軽くは食べているし、それに、そのときは空腹の声ではないときに、です。

 どんだけ食いしんぼやねん、じぶん?

 そんなキャラになってしまいそうです……。

 イブのおかげで(汗)

 アダムを与えれば、わめかずに、おとなしくしていてくれるのでしょうか?

 ……なんのこっちゃ(笑)

 当たり前のことですが、何をするにせよ、その着地点を意識しないでいてはなりません。

 詰まるところ、こうしたいから、こうしておこう。

 何でも、そうです。

 とりあえず洗って刻んでから、何の料理を作るか考える。
 電車に乗ってから、どの取引先に伺うか考える。

 それでは、うまくいくわけがありません(笑)

 わたしの着地点はまだまだ遠く、かすんで、見えません……。

 いったい何枚の作品にしようと思っているのか(汗)
 理想と現実には、常にギャップがあるものです。

 うん。
 そういうことにしようと思います……笑



2008年10月29日(水) 「明るい夜」にヘタって

 黒川創著「明るい夜」

 著者は、芥川賞や三島由紀夫賞に幾度となく候補にあがっていたらしいです。

 うむ、なるほど。
 こののめり込みきれない感覚は、文学の匂いを察知していたからだったのかもしれない……汗

 この作品もまた、京都が舞台でした。

 そんなにわたしを呼ぶか、京の都よ……汗

 そういえば、夏の京都は何度か訪れているけれど、冬はまだ訪れたことがない……。

 そうだ、京都へ行こう!



 ……な、余裕があればよいのだけれど(汗)

 行くなら、神社仏閣ぜんぶ回りたいし、やっぱり鴨川の川っぺりに座り込んでいるひとたちを眺めたり感じたりしたいし、そうしながら、どこを回るでもなく、ぼおっと、すっかり明け渡して、ネタやその種やらを書き留めてゆきたいし……。

 あかん。

 明確な、テーマのためにと決めんかぎりは、行くことかなわんなあ。

 時間も金も、意力も、追いつかなさすぎる(笑)

 ……なんだか、PCに打ち込むのがもはや億劫に思えてきました。

 ほかの誰にもやってもらえるわけがないとわかっていつつも、わたしがもうひとりいてはくれないものかと、開かずの段ボールをやおら開けてみたりしてます。

 ビリビリ、ビッ、ビー……。
 ……ぱたん。

 見なかったことにしよう……汗

 そんなものが、誰しにもありますよね?笑

 もとい。

 いきおい、ただ書き留めてゆくだけ、なので、あとでわたしが読み取れることだけをつとめているので、だから、その、翻訳というか、相応しい言葉選びだとかをしながらでなければ、なりません。

 打ち込んで出力して、何度目かの赤入れの打ち直しならば、なんとか……なんだけれども。

 赤を入れるたびに、高めるのではなくて、バラバラにしてしまってゆくような不安を、今の段階で想像してしまったり。

 ヘタレやなあ。

 今のうちにヘタっておけばあとは楽、と前向きに(汗)



2008年10月28日(火) 「POINT and LINE」Encore.your song RED

 頭の中の消しゴムがかき消してしまわぬうちに。

 篠原美也子十五周年
「POINT and LINE」
 Encore.your song RED

 二夜の締めくくりは、バンドを率いての、

「ロックシンガー・篠原美也子」

 です。

1.afterglow
2.Stand and Fight

 ドン、と一瞬にして空気を、わたしたちを床ごとひと束ねにしてしまうバンドでの篠原さん。
 前日のピアノソロでの弾き語りのような、

「ようこそ」と手を広げて包み込むというよりも、
「よっしゃ」とすべてを拳にグッと握って引き寄せる。

3.ひとり
4.Dear
5.願わくば
6.split
7.Rainbird
8.M78(未収録曲)

「M78」は、ウルトラのM78星雲のことです。
 子供が生まれて母になり、そうして幼く無垢な命と日々を暮らしていると「ない」けれど「ある」という世界に触れさせられることが日常だと思う。
 歌詞とは離れるが、たとえば大人が「つくりものの世界」だと簡単に排除してしまっているものが、彼らにはたしかにどこかに「ある」世界だったりする。
「つくりもの」と「現実」との分別がつかないのは大人としておかしい、とひとくくりにしてしまったまま、彼ら幼き命たちと接するのは間違いでもあり、ときには正しくもあり、必要だったりする。

 世の父母は、すごい。

9.永遠を見ていた
10.limit
11.countless
12.Last Quarter(未収録曲)
13.満月

「Last Quarter」は、「下弦の月」つまり半月。
 メジャー時代に次の「満月」を歌っていた篠原さんだけれども……。

 満ちてゆくも、欠けてゆくも、所詮、見てるほうの勝手であって、形も大きさも、自身は変わらない。

 歌詞から離れました(汗)

14.秒針のビート
15.pulse
16.逆光
17.Time will tell
18.422

ENCORE

19.今夜
20.名前の無い週末
21.Journey
22.空に散る

Special Encore

23.treasure
24.30's blue

 篠原さんひとりがアンコールに応えて登場し、「treasure」をピアノ弾き語り。

 バンドのときは、自分でピアノをやらない、て決めてるんだけど。

 わかります。立ち位置というか、決めごとというか、だけど、無責任に、嬉しかったっす。

 最後の「30's blue」は、想定外でバンドメンバーがゾロゾロと再登場し、

 とにかくそれじゃ、何をやろっか。

 合わせたことがないメンバーにも、

 ワンコーラス聞いて、それから合わせてみてよ。

 アバウト過ぎです。

 でも、なんとかしちゃうもんですね、プロって。

 終わらない。
 終われない。

 わたしは、
 わたしの続きを探して、
 前進してゆく。

 五里霧中
 暗中模索

 出口なんて確かめもせず、走り出してしまいましたが(汗)

 勝者でもなく、
 敗者でもなく、
 継続者として。

 ライブコピーのとおりに……。



2008年10月27日(月) 戦友との忘備録二

 昨日の日曜は、

 篠原美也子「POINT AND LINE encore red」

 二夜連続ワンマンライヴの二日目でした。

 朝は九時起床。
 akdの携帯アラームの音にわずか遅れてわたしのアラーム……バイブレーションを互いにとめて、しばらく後にakdがシャワーを浴びに起きたのをわたしはまぶたの裏側から確かめて……だったと思います。

 一時間後にそうだったらしいことに気がついたものですから(笑)

 昨夜からの命題だった、

「今日の昼飯をどうするか」

 という答えに、上野アメ横で有名な海鮮丼の「若狭屋」で済ませました。

 今日のライブの時間は、しっかり、確認しました(笑)
 時間まで、どこか寄ってみたいとこあるかい、ということで、

 そういえば、なんとかヒルズ関係とか、見てみたい気もする。
 東京タワーとかも、竹の日記によく出てくるから気になる気もするね。

 ……じゃあ、東京タワーのぼって、そこからそれぞれを一望して見たことにしよう。

 乱暴に思える結論に、すぐにたどり着きました。
 昨日の疲労は、確実に、足に残ってたものですから。
 しかも、帰りは直接新幹線に乗るakdは、重い荷物を持ったままでの移動です。

 すでに日暮里から御徒町まで歩いています。

 山手線で浜松町までゆき、増上寺を抜けて芝公園を抜け、タワーに到着。

 野郎ふたりで、登頂を目指します。
 で、特別展望台へは、さらに展望台から乗り換えて上るのだけれど……。
 行列です。

 やめよっか?
 やめよっか。

 即断です(笑)

 あれが、六本木ヒルズで、すぐ右が東京ミッドタウンで……。

 曇天ながら、富士山が見えました。

 頭が雲に隠れてましたけれど……汗

 ……じゃ、下りよっか。
 待った。土産屋で東京タワーのミニチュアのヤツを見てから下りたい。

 わたしの引き留めに応じて、LEDでイルミネーションされている土産用のミニチュア模型を……。

 はるか以前「アド街ック」で紹介されていたのが、当時は「青」があったのです。
 その違和感をあらためて確かめようと思っていたのに、ありませんでした。
代わりに透明の「クリスタル」東京タワーが。

 さあて、渋谷に向かいます。
 時間はバッチリです(笑)

 ロッカーに荷物を預け、会場に入り……。

 そして……。

 やっぱり、すごく、すごく……。

 すごい。

 です。

 昨夜はソロでピアノ弾き語りだったけれど、今夜は「バンド」です。

 ロック。

 です。
 パワーとエネルギーと、やはり大切なことを、与えて、思い出させてくれました。

 出会ってしまって十五年。
 なんの得にも、自慢もできやしないのに。
 そんな羽目になっても懲りずにこうして今、また会えていることに、ありがとう。

 とんでもありません。

 あなたの

 歌が、
 言葉が、
 生き方が、

 どれほどのものやことを与えて、諭して、気づかさせくれていることか……。

 わかっていたはず。
 笑われたって目一杯かっこつけて。
 様にならないファイティングポーズで。
 つまずいたって立ち上がって。
 見えなくたって、ここに、ある……。

 ひとりよがりの

 強さと

 弱さを

 もう一度抱き締め直して、明日ではなく、今夜、から歩き出します。



2008年10月26日(日) 「POINT and LINE」Encore.your song BLUE

 さて昨日のライヴ。

 篠原美也子十五周年
「POINT and LINE」
 Encore.your song BLUE

 初日はソロの弾き語りでした。

1.葉桜
2.誰の様でもなく
3.Don't forget

「Don't forget」のアップテンポのアレンジには意表をつかれました。

 やっぱ、すげえ。

 言ってしまえば、歌詞なんてただの文字の羅列です。
 それを言葉にして、思いを込めて、声に出して……。
 その途端、ものすごく、チカラのあるものに変えてしまう。

 わたしは、自分が書いている文字たちに、言葉として、チカラを与えていることができているのでしょうか?

4.流星の日
5.ありふれたグレイ
6.flower
7.only you
8.place
9.風のかたち
10.サヨナラ
11.HERO

「サヨナラ」「HERO」のアスリートソング。
 エースじゃあないし、ベンチメンバーですらないけれど、間違いなく、投げ込む白球のすべては夜空へと消えていってます。
 たとえ歓声もなにもないマウンドだとしても、背を向けておりてゆけるほど、まだまだ投げきっちゃいません。

12.なつかしい写真
13.bouquet toss
14.プラネタリウム

「プラネタリウム」未収録曲。
 つくりものの光でも、実際の空には見えなくても、そこにあることが大事なこと。
 手を伸ばした空にはなにもないのだとしても、なにもないことを確かめにゆこう。
 空になんか、まだ届いてもいません。

15.E.T.
16.夜間飛行
17.秒針のビート
18.Good Friend
19.S
20.treasure

「treasure」未収録曲。
 歌詞とは離れるけれど、それぞれの思う宝物とは、なんでしょうか?
家族だったり、記念のなにかだったり、夢だったり……。
 そんな前向きなものを思いつかなくたって、うんざりするだけの今日をただ早く過ぎ去ってくれと願うばかりの日々だって、そう思えるその日々だって、宝物だったりします。
 宝物だなんて格好良いものじゃなくたって、ただの石ころだって、それはもしかしたら、誰かの大切なものになるかもしれません。

 石ころのままだったらどうするんだって?

 足腰を鍛えられてよかったじゃないか(笑)

21.ひとり
22.my old lover

 なんだかもう、グッときました。



2008年10月25日(土) 戦友との忘備録

 篠原美也子「POINT AND LINE encore blue」

 二夜連続ワンマンライヴ初日。

 尾張の国から妻子を置いて馳せ参じてくれた、我が人生の素晴らしき共犯者であり戦友のakdと、行って参りました。

 午の刻にての結集地点は「日暮らしの里」。そして夕焼けだんだんを下り、谷中銀座にてまずはかけつけ一枚「元気メンチ」をかじりエネルギー補給。
荷を我が家に置いて、あらためての出陣です。

 上野、秋葉原、須田町をぬけて神保町へ。
「キッチン南海」で昼食を済ませました。

 この店の味と量も、やはり侮れないことを思い出させられました。

 腹がくちくなり、三省堂で書物を仕入れ、そろそろ時間なので渋谷に移動しておこうと。

 開場十分前に着き、やけにひとがいないなぁ、と缶ジュースを飲みながら一服していると。

 ザワザワ……。

 と、嫌な感覚が後頭部の上のあたりを撫でました。

 時間を間違えてたのです。
 チケットを持っているわたしが。

「開場」の十分前ではなく、
「開演」の十分前だったのです。

 ……本っ当に、すまん!

 なんてことない様子で振る舞いつつ「時間間違えてたさ」と会場にいざない、二階席でもいいよな、と平静を装っていましたが、頭はパニックです。

 腰を落ち着けたと同時に、暗転、そして篠原さんが登場……。

 やっちまったなぁっ?
 はい、やっちまいました……汗

 しかし、すべては、篠原さんの歌声で、かき消してもらいました……。

 ……本当に、すまん。

 ライヴは本当に、すごく、すごく、大切なものをわたしに与えてくれました……。

 ライヴの感動にぐるぐるしながら……。
 さあ、肉の時間です(笑)

 今回は西日暮里のホルモン屋です。

 初めての店です。

 当たりでした。

 値段も安く、ホルモンの種類も多く、刺しの種類がまた揃っていて旨かった、というのが、よかったです。

 店に入る直前まで、昼食の「南海」がもたれていたのです、じつは(笑)

「もっとしっかり、ホルモンをがっつけたかもね」

 うん、まさしく(汗)

 歩き慣れないakdにはかなり酷なほど、じつは歩きました。

 日暮里から神保町まででも、ふつうは歩かんやろ、を歩き、腹をこなすため、と渋谷から表参道まで歩いて、湯島からわたしのいつもの帰り道を歩かせて、通り過ぎて西日暮里まで、歩いていたのです。
 西日暮里からわたしの家までも、もちろん、歩きです。

 今だから打ち明けるけれど、この距離は、山手線を横断しておつりがくる距離を歩いたことに等しいです。

 自信を持っていいぞ!笑

 奥様、帰ってきた旦那は、確実に痩せてるはずです。
 疲れきってる、はずです。
 いたわってあげてください……汗



2008年10月22日(水) 「しあわせのかおり」旨いのは?

 三原光尋著「しあわせのかおり」

 料理がメインの作品は、良しにつけ悪しきにつけ、はっきりと差がでます。
 著者の監督・脚本で映画も公開されています。

 中谷美紀さん主演です。

 ……好きです(汗)

 さて、金沢の小上海飯店という中華料理屋が舞台の短編作品集です。

 中華料理は、美味いです。

 映画作品に選ばれた「蟹シュウマイ」が冒頭作品なのだけれど……。

 竜頭蛇尾

 に思えてしまいました。

 なんか、こう、「蟹シュウマイ」と「パオズ」の点心以外に、旨味が感じられなかったというか。

 食べ物を描写するのは、それはもう、とてもとてもわたしなんかには、難しすぎます。

 いや、この作品が美味しい食べ物のお話というだけのものではないのだけれど……。

 だけれどもやはり、

 色気より食い気

 なもので、とても大事なことなのです。
 わたしにとって。

 どんな味なのかを説明されたって、べつに食べたい気持ちにはなりません。

 そうでしょ?

 食べて、どんな気持ちになったのか。
 どんな表情になったのか。

 それがあれば、なにはさておき、

 食いてえ……っ

 となります。

 ……そんなとき、言葉は無力です。
 いや。
 余計なものになってしまいます。

 なんだかんだと、説明や感想をゴタゴタ並べ立てているひとが前にしている料理より。

 一心不乱に、ひたすら箸を伸ばして口に放り込み、しあわせが溢れんばかりの顔で食している料理のほうが、美味しいに決まってる。

 ……個人的なものですが(汗)

 さて、不忍通りからうちのほうに入る路地の角のところにあったお好み焼き屋さんが、中華料理屋さんに入れ替わりました。

「上海厨房」

 ……汗

 中華は、ひとりではなかなか足を向けづらいところがあります。
 中華と言えば、卓にたくさんの料理が並んでいるものです。

 あれも美味そう。
 あ、これも。
 そっちも、ありだな。
 そんなに食べれるの?
 食う、食ってやる。
 だって、食いたいんだもの。

 財布とテーブルの許容量と相談しつつ、涙と唾液といっしょに、美味しく食らい尽くさせていただきました。

 泣く泣く注文から外されてしまったあれやそれの分も……。

 バイキングにいったほうがよかったじゃん。
 こんなに魅力にほだされると思わなかった。
 想像できるじゃん、そんなの簡単に。

 隣のテーブルよりも、ひと皿ふた皿、多いのがよくある風景だったときもありました……。

 はい。
 エンゲル係数が、かなり、高かったです。

 今じゃあ、とてもとても想像できません。

 安く、たくさん、美味いものを……。
 結果的に割高になるのが、間の抜けたお話です。

 大人な食事を、できるようになりたいものです。

 ……きっと、無理だろうけれど(汗)



2008年10月21日(火) おやまあ

 仕事中、パソコンの前にいるときは眼鏡を外してます。
 席を立つとき、話をするときに、かけます。

 つい、腕時計を外そうとして、慌てて「おいおいちょっと待て。外しちゃあいかんだろ」と。

 その格好は、完全にネタ書きモードか、完全にグロッキーモードか、どちらかです。

 グロッキーな状況であるはずがなく、竹さんちょいとお待ちくださいな、と苦笑いです。

 ノートを鞄に入れ、打ち込みを平行してはじめました。

 打つ度に、枚数が増えてゆきます(汗)

 文で遊びすぎかもしれません……。

 某放送協会厚生事業団から、お手紙をいただきました。
 だいたい千分の三に、入りませんでした。

 そんなのとうにわかってらい。

 何千何万分の、より、一分の一、をまだまだ書けてやしないのだから。

 自分自身だけでの、ですが(笑)

 ゴールなんか、ないです。

 ゴールの向ぅこうにはぁ♪
 スタートが、待っているぅ♪

 そもそも、スタートラインにすら立ってないし(笑)

 倒れたらぁ♪
 起きるだけぇ♪

 起きる前に、何か使えるものが落ちてないかひと眺めしてから、起きるようにします。

 ポケットのなかは、そんなガラクタでいっぱいです。
 はちきれて穴が開いて、ポロポロ落っことしているような気がしないでもないですが……。



2008年10月19日(日) かっぽれよさこい「告発のとき」

「根津・千駄木下町まつり」

 江戸芸「かっぽれ」、札幌・土佐「よさこい」パレード。

 鳴子の小気味よいリズムがあるぶん、「よさこい」のほうが華やかに見えました……汗

 よさこいは、参加団体がイベント数の増加、メジャー化で若年層が増えていたり、衣装もそのために華やかでカッコ良かったりしていて、せりゃあしかたがないのだけれど(汗)

 根津神社の境内で、フランクフルト一本百円をいただき、からしにツンと目頭を熱くしながら、これだよこれ、と味わいました。

 さて。

「告発のとき」

 をギンレイにて。

 簡潔にいえば、

 イラク派兵、いや戦争というものがどれだけ異常世界で、麻薬的で、ひとをむしばんでゆくか……。

 というもの悲しさを伝えんがための物語です。
 トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン主演。

 ダイナーでハムエッグにトーストを食したくなりました……。

 イラク派兵の問題でほかにも勿論、深刻な問題があります。

 派兵されている女性兵士の三分の一が、母親です。
 補給部隊や後方での活動に限る、とされてますが、紛れもない「戦地」です。

 救援物資の配達で、嬉しそうに笑顔で集まってくる現地の子どもたち。
笑顔に手を振り応えようとしたそのとき。

 一番後ろで笑顔だった男の子が彼女に突如、背に隠していた銃を向けたのです。

 驚きよりも戸惑いよりも早く、訓練された通りに彼女の体は、意志とは全く関係なく銃を向け撃ちはなってました。

 彼女は帰国後、軍病院でPTSDの治療のため入院しています。

 自分の子どもを抱きしめたくても、愛していても、同じくらいの子どもをわたしは殺してしまった。
 そうしていなければ、わたしはここに帰ってきて、我が子を見ることも抱きしめようとすることもできはしなかっただろうとわかっていても。

 彼女は進んで派兵に加わったわけではありません。
 州が組織する州軍に、災害時に役に立ちたい、との思いで軍属となったのがはじまりでした。

 やがて、軍の「女性にも積極的に参加させ、クリーンなイメージと、女性の立場の向上を」との意向で、州軍の彼女らを拾い上げてゆくことになり、軍の給金で家庭を支えている彼女らは断ることもできずに派兵されるということに。

 日本人には関係のない悲しみや苦しみ。

 かもしれません。

 必要以上に、感情移入して反応して、なにかを思えとは言いませんし、言えません。

 でも、そんなわたしたちの日常にも、目を凝らし耳を澄ませると、無縁ではないことに気が付かされます。

 だからなんだって?

 なんでもないです。

 大言壮語したって意味がない。
 身の丈に合った世界で、目の高さで、目に入る視界のなかで、そこが幸せ……いや、そんな大層なものじゃなく、受け止められるだけの喜びや悲しみや苦しみだけですむことが、できればいいのです。

 などと(汗)



2008年10月18日(土) 「山の音」

 川端康成著「山の音」
 川端文学、戦後日本文学の最高峰、らしいです……。

 ふうん、そうなんだ。

 端々に、ほうなるほど、と思わせる表現や考え方がありました、たしかに。

 でもそれは当時の世相や思想において、であり、そう考えると、たしかに名作といえます。

 偉そうなことを言っていて、すみません(汗)

 川端文学は、この作品がわたしにとって初めて、でした。

 ……お恥ずかしながら。

「伊豆の踊り子」は、タイトルしか知りません。
「ビュー踊り子号」なら、お世話になったことがあります(笑)

 だけど……。

 菊子さんのような奥さんを持ちながら……この表現がすでに女性に対して失礼なのかもしれない(汗)……不倫するのだろう。

 妻以外に女性がいることに特権意識を覚え、密かな自尊心を満足させるために。

 つまり、ここに女性に対する意識が現れているわけで。

「持つ」
「所有する」

 ものという意識なわけです。

 今はそんな意識を持っていたら、とても受け入れてもらえやしません……たぶん。



2008年10月14日(火) 積み上げて、ドラマの予定は……

 未送信フォルダに日記の欠片が散乱し、産卵までしていたりしています……汗

 どれが親元なのか、よくわからん。

 わかるか、自分で名乗るかできるようになるまで、放置します。

 ある意味、育児放棄?汗

 今のわたしは、わたしよりもわたしであるところが多分であり、わたしは木曜日からの小西真奈美さんのドラマがはじまることにだけでいっぱいで、そんなちっぽけなわたしのことなんか、わたしはちっともかまわずに、ただジャマだけはしないでくれればそれでいい。

 そんな感じです。

 仕事をさっさとあがり、ジャマせず素直に任せたままにしたら、二日で十枚強……。

 今月中にいっぺん、ひと通り積み上がりそうです。

 そこからまた何度か崩して積み直してゆきますが……。

 崩すためには、まず積み上げなけては崩せません。
 とにかく、余分も蛇足も間違いも、ひっくるめて、ゆきます。

 目指すは年末大晦日直前の締切(汗)

 そうそう。

 原作のドラマの配信予定日が、またまた延期になったそうです。

 十一月中(?笑)に第一話から配信する予定です……。

 もう、覚えていられんかもしれん(汗)

 地震でもない限り、棚からぼた餅は落ちてきやしません。

 落ちてきたとしても、カビで緑色に包まれていそうです。
 知らずに食べてみたり……汗

 腹が減ってたら、ヤバいかもしれない……。



2008年10月13日(月) 「なぎさの媚薬6 天使の階段」と色と意味と

 重松清著「なぎさの媚薬6 天使の階段」

 こんなにもせつなくて甘酸っぱい官能小説、あっただろうか?
(シリーズの帯コピーより)

 言葉が足りません。
「泣かずにいられない」
 を、加えたいと思っています。

 ええ、そうですとも。
 重松清作品であれば、条件反射で胸が詰まって息が苦しくなって、視界がぼんやりと滲んでしまう、そんなわたしですが……。

 それが何か?笑

 肺ガンに冒され、五年生存率が二十パーセントと宣告された宏は、結婚を目前に婚約者の真知子に告げなければならないと覚悟する。

「結婚、やめようか」

 同じ病院のナースでもある彼女は、病状も生存率のこともすべて知っている。

「最期まで、ずっと、一緒」

 彼女を未亡人にするとわかっていて、不幸を押しつけるとわかっていて、宏は、真知子が自分と出会わなければ、きっと、今よりも、これからよりも、ずっと幸せな人生を送れたはずだ、と、宏は「なぎさ」と出会い、過去をやり直すべく、なぎさの媚薬を口にする。

 真知子さんの今の人生が変わろうとも、宏さん自身の今は変わらないんです。肺ガンに冒されていることも、五年生存率のことも。
 それでも、構わないんですね?

 そうして宏は、記憶のなかの真知子との出会いからやり直すことになるのだけれど……。

 今までのシリーズとは、ちょっとだけ違ったところがありました。

 あろうがなかろうが、ふぐぅっ、と息が詰まって身悶える男がここにいることには変わりありません(汗)

 さて。

 些細なことですが、ふと気がついたことを。

 回想の世界に背景色をつけるなら、白と黒、光と闇、どちらをどう使い分けるか。

 色にはそれぞれ、意味があります。
 単色ではもちろん、複数色の組み合わせにもそれぞれ。

 色見本帳だけに首っ引きになっていたら、

「これも見てみ?」

 と、当時のボス(部長)に色彩のそれぞれの意味がぎっしり書かれた本を数冊渡され、辟易したわたしを見て、この薄いのだけでもいいから参考にしろや、と(汗)

 あたたかい、さむい、だなんて序の口の序の序。
 なんでこの色とこの色でこんなイメージの意味になるのさ!
 という、己の知識の浅はかさを棚に上げてブーたれたりしてました……汗

 色って、難しいです。

 逆説的に使うこともあります。
 実物のよしあしもあります。
 個人の生活のなかで培われてきた記憶や印象もあります。
 心理学や環境工学や、色々な影響もあります。

 視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚……これらをうまく、ことばにつなぎ止めてゆけたら、どれだけ素晴らしいでしょう。

 ……くやしいです(汗)



2008年10月12日(日) 「西の魔女が〜」ダンシング

「西の魔女が死んだ」

 をギンレイにて。

 梨木香歩さん原作小説の映画化です。
 西の魔女ことおばあちゃんを演じたサチ・パーカーさんが、もの凄く、よかった。

 ロードショー当時の宣伝パンフやインタビューを見た限りでは、

 なぜ?

 と、眉唾だった……汗

 いやいやいや。
 ほんと。
 申し訳ありませんでした。

 脈絡もなく、梨木さんの「裏庭」を読んでみたい気持ちになってきました(笑)
 まだ読んでなかったのです。

 早寝早起き。
 規則正しい生活。

 魔女修行の基礎と同じことを、わたしは二年前に取り組みました。

 え?
 じゃあ、わたしももしかしたら、魔法を……?汗

 うん、身に覚えがないわけでも、ない。

 来るべき食糧難に備えて、コレステロールを人並み以上に蓄える……イッツ・マジック!

 ……こんな魔法、ヤだ(笑)

 アイ・ノウ。

 西の魔女の頷きが聞こえてきます……汗

 ぐいんが百二十三巻を迎えて、ふたたび(?)「序章」です。
 著者である栗本さん自身も苦笑いです。

 あなたが苦笑いなら、こっちは大笑いですわ(笑)

 体に気をつけて、最終巻まで、どうかよろしくお願いします……。

 栗本さんこそ、

「魔女」

 やな(笑)

「西の魔女から、東の魔女へ。
 …………。」

 どんなメッセージか、ご想像にお任せします。

 東京ドームのベースボールカフェで、店員さんたちがダンシングしてます。

 原巨人、リーグ優勝おめでとうございます。
 隠れファンが、隠れすぎて優勝なんて一大事に至る経緯も含めて、気づきませんでした……汗

 ラクーアのカルーセル(ヴィーナス・ラグーン)が、キラキラと夜の空を回ってます。
 わたしも、また回ってます……汗



2008年10月09日(木) 紅をひいて

「ソレハソウダケド」
(……ンムチュッ)
「ダカラソウイウ……」
(……ンムチュ、チュッ)

 おっちゃんとアジア系ホステスさんが、隣のテーブルで粘着性ゆたかな「チッス」を繰り返してました。

 ここはドトです。
 わたしと彼らしか、フロアにいませんでした。

 え、ええっ……?

 マンガのような「二度見」をしてしまいました(汗)

 ふたり乗りの自転車は、よろよろと、まるでふたりの気持ちのように揺れながら……ムチュっとくちびるに吸い付きながら……。

 ちゃうちゃう。
 そんな場面とちゃうっ。

「そんなとこも、キライじゃないス」
「わかったフリしても、わたしにはわかってるんだから……。ダカラソウイウノ、関係ナイヨ(ムチュチュッ)」

 ……ああっ、クソ。
 ペンが勝手に(汗)

 あれだけ「小気味よい」音の、粘着性ゆたかな接吻は、お見事としかいいようがありませんでした。

 せめて階段の踊場とか、柱の影とか、そういうとこでにしましょうや。

 もしくは、

 さりげなく
 そっと
 軽く

 とか。

 おっちゃんも、見た目が還暦を越えてそうだったから、そんなことが、とても、子どものように、うれしい、スキンシップ、なんでしょう……汗

 オレだって、自分の二の腕に吸いついて、同じくらい気持ちよい音を出してやるぅっ……。

 長袖だし、まくるのめんどうだし……。

 ちっ。
 命拾いしたなあ、おっちゃんら。

 ……それはわたし自身のほうかもしれません(笑)



 彼の唇は苦い味がした。
 それは、彼がそのちょっと前まで煙草をくわえていたからなのか。

 わたしだけがひそかに決めていた、それが彼との最後の口づけだったからなのか。

 鏡の前で、わたしは口紅をひきなおす。

 艶やかな輝きを取り戻したわたしが、向こう側に滲んでいた……。



 さあて、いきましょうか(汗)



2008年10月05日(日) 「JUNO」と、かなわない?

「JUNO」

 をギンレイにて。

 十六歳の高校生ジュノが妊娠し、ひとりで産んで、子供を欲しがっている夫婦に養子として渡すまでを軽快に描く作品。

 ちょいと前に話題になったかしらん?

 アメリカ大統領選の話題のなかで、副大統領候補の……女性が中絶反対派だったりとか、共感して女子高生たちが「十代の母」連盟(?)活動した云々とか……笑

 この作品の後味の良さ、というか、雰囲気の良さ。

 監督が、

「サンキュースモーキング」

 のジェイソン・ライトマンだったのです。

 うん。
 あれもこれも、なかなか嗜好がわたしに合ってるかも(笑)

「あなたには証拠が残らないけど、わたしには残る」

 ジュノが相手の同級生に思わずぶつけた言葉。

「父親になる準備が、まだできていない。やりたいこともまだあるし……」

 養父になる男が、妻に漏らした言葉。
 妻は、

「じゃあ、いつならいいの?」

 ようやく長年の夢だった我が子を(養子とはいえ)得て母親になれる喜びと、不安ではち切れてしまいそうな思いを投げ返す。

 男って……汗

 妊娠して女は母親になってゆく。

 だけど、

 生まれた姿をみて、ようやく男は父親になってゆく。

 生まれたばかりの我が子を初めて抱く養母が、そこにたまたま顔を出したジュノの母に尋ねる。

「どう見えますか?」

 やさしくうなずき、養母は涙を流しながらも、さらに幸せに満ちた、だけれども本音のひと言を、こぼす……。

 母には、やっぱり、
 だからこそ、

 男はかなわないんだろうねぇ……汗



2008年10月04日(土) 「箪笥のなか」に秋茄子を詰める

 長野まゆみ著「箪笥のなか」

 紅い古箪笥(タンス)を譲り受けたところ、その箪笥は異界とつながっていた……といっても、ふつうのひとには見えないもの、アヤシい存在のものたちのこと。

 タンスが日本酒を欲しがって引き出しが開かなくなったり、引き出しのなかに稲田が広がっていたり、祖母の代の失せ物がヒョッコリ出てきたり……。

 たんたんと、あっさりと、それらの日常が描かれてます。

 ……惜しい。
「過ぎて」しまってなのか、印象が弱い……汗

 タンスを男に喩えて「嫁がこない」とあるけれど……そもそも「タンス」って、「女性名詞」ではなかったかしらん?

 さいごのほうで、

「嫁じゃなくて婿を求めてたんだ」

 と、別の理由でようやく気がつくのだけれど、なんだか……汗

「これは、そういうことです」

 と決めつけられていれば、まだよい気もするけれど、

 いや、ふつうはそうじゃないから。

 という違和感を覚えさせられることは、できれば避けたい。

 たとえば、「魔女っ子・太郎」という少年の物語などというものを、素直に読みたくはないだろう……笑

 だって「魔女」なのに男の子?

 その理由がちゃんとあるなら、よいけれど。

 さて。

 わたしの箪笥の引き出しは、胃袋に今のところ直通しているようです。

 ナスが、食いたい……山ほど。

 ということで(笑)
 神保町は「徳萬殿」にて、放り込んできました。

 ナス肉炒め定食。

 肉なんて、豚バラがおすそ分け程度、

 直径約十五センチ
 高さ約八センチ

 まるでそれは、アボリジニが聖地と崇めるエアーズロックのようなものの、そのすべてが、ナスとピーマンの細切りで構成されています。
 その隣のお椀(高校球児仕様)には、

 高さ約十五センチ

 まるで、ヒマラヤ山脈のように、そして氷河に固められたように、白ご飯が鎮座まします。

 本を片手に、ひょいパクひょいパク、と、それらの標高をむしりとってゆきます……。

 見慣れないひとは、確実に、この光景に、

 ヒキます。

 隣のテーブルの若者が、

 大盛り

 を頼んでました。
 久しぶりに「徳萬殿」の大盛りをみました……。

 わたしの「普通盛り」の白ご飯を、さらにもうひと山を積み重ねたその白い姿は、

 エベレストか、
 エンジェルフォールか、

 まさに神々しさを形にしたようなものです。

 なぜそうまでして山に挑むのかって?
 そこに山があるからさ……。

 ナスは美味かった。
 秋ナスは嫁に食わせちゃいけないので、自分だけ、です。

 てか、嫁なんていないし。
 この山盛りを見たら、食べる気なんて失せること確実だろうし。
 成人男性だとしても……汗



2008年10月01日(水) 皆で出かけ、ずっと奥と上っ面と

 神様が皆、出雲へお出かけしてしまいましたね……。

 とるなら、いまっ!

 なにをとるのやら(笑)

 古事記も、「国生み」「国譲り」のあたりまではよいのだけれど、それ以降になってくると、とても残念な溜め息がこぼれはじめてしまう……。

 そこまでは、まだガマンできるんですよ。

 結局、吐き気をもよおしてくるんですよ……罰当たりだけれど。

 時の権力者たちが編纂の際にてめえらの祖先にこじつけたり……嘘か本当かわかりませんよ?

 ものがものだし……。
 だけれども。

 ……そっか!

 言ったモン勝ち。
 残したモン勝ち。
 決めたモン勝ち。

 てことだ!

 じゃあ、わたしは、そんな愚かな筆を加えていった者らを、はるか高みから憐れんで見下ろしていたモノの末裔、てことにしよう!

 ちっぽけな世界のなかで、勝手に神やら何やら名付けてそれを愚かしい行為に悪用するなんて……。

 小物め。

 名付ければ形が定まってしまう。
 形があれば、いかようにも形を変えることもできる。
 そのうち、本来の意味を見失ってしまうこともわからずに。

 矛盾してますなぁ、自分。

「道具」として使うなら、なるほど賢しいかもしれない。

 使い方を間違えちゃあ、いかんよ……涙

 心ではなく、事物のひとつとして、使いまくってたからなぁ……。

 言うは易し。

 行うのはその先のことだから、今はぁ知らん。

 心を語る言葉はぁ、ここのずぅっと、奥にとってある、てなもんでさぁ。

 あんまり奥過ぎて、どこにいったかアヤシいもんだがね?汗


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