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| 2008年12月31日(水) | リネン�� |
喫茶店の砂糖で遊ぶリネン
かたまりの氷ブラウン、さらさらのホワイトの、壺をかわるがわるのぞきこむ
街を見下ろしている
ここから見える交差点にみおぼえがあると言う
☆
ひろたさん(夫)の年賀状の図案づくりしていて
「ふつうのカンジで」と言われる
なに、それ？、
と思いつつ消しゴム(版画)を刻み、ぽんぽん、と押して
四角いはがき枠のなかに思いのまま文字を書いてゆく
発、という字でのびあがる
☆
塾のお給料袋からお金のほかに
くろい部品が出てきた
これはどういうメッセージなの・・・
と
上司に問うべきか
来年の仕事始めの日
☆
このあいだ
ユイがビックサイトへ友達と遊びにいってしまったので
レイと地味散歩、
(わたしは地味散歩がだいすき)
きんじょの各所社寺の支度の様子をみながら
ハッピーターンをお供えして歩く
川沿いを異国のうたをおぼえながら私は歩く
娘は「二人三脚しよ」と言う
おたがいいろんな速さやリズムを提示して
足をあわせて歩かなければならない
ゆるやかなリズム、すっとんきょうなリズム、
時にはひとつのパターンもこなせず
笑いながらうずくまることもある
☆
今年は横浜のお正月だから
お煮しめと、おせちも少しずつしかつくらない
つまみぐいされるだろう
☆
窓はきのう誰かが拭いてくれていた
☆
リネンは発表を待たずに
旅に出る、と言う
☆
いってらっしゃい、
08ありがとうございました。
しゃぼん読者のみなさま、また、あたらしい年も宜しくお願いいたします。
☆
☆
| 2008年12月25日(木) | リネン�� |
昨日、夕暮れに浴槽にきてみると
ちいさな声で歌をうたっているリネン
わたしはうつむいて寿命のちいさなものたちのことを
考える
☆
クリスマスが過ぎる
☆
「リネン、わたしの名前はうたから生まれたのです」
と私は話しだした
☆
東尋坊はバス旅行でよくいった、中学の頃や、教師時代も引率で、
名所、まさに断崖絶壁の、崖っぷちで、
うろうろしているひと
頬の張った生徒たちがやってきて迷惑そうだった
そんなことを思い出した朝のテレビ
番組では
東尋坊の、命の番人、みたいな特集をやっている
『赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス』
毎年恒例・円こどもステージ、今年は別役実作品、わたしは別役の子供むけ作品、ってすき
登場人物たちがみなよるべなく小声で喋る
片目の森の番人、が出てくる
黒いアイパッチ、みえている両眼のかたほうをかくしている
「もったいないから」だって
☆
ユイの最近の口癖は「ナゾイ」「マンドクセ」
「二次元にしかきょうみない」っていう中学生は冬休み大好き
「宝くじ当たる確率たかいのはＴＫのひとらしい」と言ったら
「じゃあ、ママは、霧雨タル子、」と名づけられた
いかにタル子
☆
| 2008年12月17日(水) | リネン�� |
「頁をめくる」動作が
リハビリに
と医院の書棚をまかせてもらう
職業があるのだと知る
他人の書棚をコーディネイトするって
どんな感じだろう
手にとって ひろげて 文字がたやすく読めなくても ふれながら
飛び出す絵本ならびっくりとともに
しかけられた絵や文字が
今日も
☆
『黒い時計の旅』(エレクソン)をようよう読了
きっとまた頭から読み出すかもしれない
今年はゆっくり読んだ
また頭から肩から手先から読み返すような本ばかり
書展や朗読会やライブや演奏会の時々で
出会いなおしたことば、本、たち
なつかしくあたらしい
☆
書展のチラシを置いてもらうのに
横浜界隈のギャラリーや書道専門店、貸しホン、古本カフェなどにも
あたらしく出会って
楽しかった
真夏に重い紙の束
いつのさんが手伝ってくれた
隠れ家系の
とある漫画カフェで『リアル』(井上雅彦)が途中までしかなくて
気になっていたら
次回「続きありましたー」とほんわかと女主人が言う
揃えていてくださって
小部屋や書きもの机、蓄音器もあるまったり屋
☆
リネンは風邪ひかないの？
リネンがねだるので
ひろたさん(夫)が宝くじを購入
☆
☆
| 2008年12月13日(土) | リネン�� |
リネンはじょうずに滴をよける
雨粒とたわむれているようだ
かるいダンスのステップをふむように あるいは反復横とびをえんえんみじかい歩幅で繰り返すように
かと思えばいつまでも顔をあげて空を見あげている
「そろそろ帰ろうか」と言ってみる
リネンはわたしの顔をみるとにやりとして
ズボンのポケットをごそごそやりだす
自転車のベルがでできた
どこの本体からとりだしてきたのか
リネンはその部品を掌にのせてながめている
☆
| 2008年12月10日(水) | リネン�� |
リネンはおつかいにいったまま帰ってこない
☆
タグラクビーは
陣取りと鬼ごっこをまぜたようなゲーム
ひらひらと腰のあたりにタグ
をつけて走るひとたち
前へ前へゆく運動
つめたい空気のなかへ
すすむひとたち
サイドがなくなってゆく
☆
今朝
日本海のそばで走ってきた母と電話ではなす
明日は異国へ旅立って
ホノルルで走るという
時差のことなど
走っている時間と眠っている時間と
笑っている時間について
☆
団のこと
来年のためにどういうわけか
さだまさしの合唱曲を練習していて
これがワタクシ
たいへん照れくさい
一度など
稽古場へ遅刻して
のそのそ入ってゆくと
『北の国から』の
あーあーあー♪、と
かくも優しく豊かな歌声にむかえられてしまう
でもグノーも歌ってます
☆
ここはそんなふうに歌って、と
イタリアのラルゴ電車みたいに、と指揮するひと
その造りについて問われると
すぐさま「それは小田急ロマンスカーと同じですね」と応える
鉄道愛好者のひと
比喩、ってすてき、と思う一瞬
☆
合唱にバス、テナー、ソプ、アルトだけではなくて
もうひとつ隠れたパートがあって
その名はフラッシュ
楽譜にも載っていない♪を歌っている
「ぼくにはもう必要ないから」
と楽譜を手渡される夢をみる
☆
冬の朝
すこし小走りで
とくに雨上がりがきれい
葉の滴をよこたえて
☆
宝くじを買おう、とリネンは言う
宝くじは決まったイニシャルのひとしか手に入らないのよ、と
さとしてみる
☆
| 2008年12月09日(火) | リネン�� |
リネン、
という名の両性具有の人物と行動をともにしている
☆
冬だ、あれこれ、
なんだかニッキをゆっくり書くひまなく
この一年は過ぎてしまったような・・・
☆
冬ノミド御来場いただいたみなさま、ありがとうございました
出演者13人、お客さまの年齢層の幅も
今回すごくて・・・
楽しかったな
このシリーズは15回目くらいなんだけど
あいかわらずの柔軟さ、というかいいかげんさで続いております
なんといってもお店<橋の下>スタッフの寛容さよ
<虎>たちがすごい、負けまいと声だしてたら
喉と身体中痛くて
帰宅したらスケルトンの見なれないちいさな箱が床に
置いてあって
「え？新しい鉛筆削りかったの？」
「？」
「まだ使えるのに、どうして？」
「？」
「どうして？」
「どうして鉛筆削りにみえるの？」
ひろたさん(夫)苦笑
「・・・加湿器」
ようく見ると箱からは
しろいあたたかい気がたえまなく出ているのだった
☆
<虎>シャツはガンジーさんデザイン
超クール
白に黒文字
黒に白文字
の二種類
☆
レイが10歳に
「半成人」(本人談)
舞台でグローリアを歌うひとに成長
チャリティコンサートでひまわり管弦楽団と共演
終演後、オーケストラとジュースで乾杯！
したのがうれしかったらしい
☆
リネンは深夜の花屋で
かすみ草だけのおおきな花束を買いたいと言う
☆
