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| 2005年02月26日(土) | 解体社・ＤｏｏｒｓＯｐｅｎ |
御茶ノ水FreeSpaceCANVASへ
劇団解体社http://www.kaitaisha.com/
アトリエパフォーマンスシリーズ
《制御系anti-narcissism》
生贄ー<歓待>の準備2/24~/26
<私>的な人体 3/17~/19
<不死>のウィルス 3/24~/26
解体社のアトリエ公演その�，魍Г粘僂�
類人猿金沢チームがふたり上京していて
ひさびさ皆が集まって一度に会えたのだ、嬉しい
顔をみると、なんとなく、ほっとする
三月は�◆↓�がある
終演後、
舞台上
壁面に吊ってある分厚いガラスの破片にふれる
演出の清水さんほか
静かにアトリエで飲みはじめるひとたち
今回えぐるような音でベースを鳴らしたり
重い鎖で銅鑼をがんがん叩いてたりしていた
熊本さん(役者さん)に
「ミュージシャンみたいー」と失言し固まらせてしまう
いや、なにやっても熊本さんはいいんです！ と
言いたかったんですけど
「続けて観るべきだ」と言われる
ほどなく
わたしは駅へむかいました
御茶ノ水は懐かしいのです
電車に乗ったら反対方向へ走っていた
あわてて乗り換え
春のはじめに会えて嬉しかった
三月へ
| 2005年02月21日(月) | 小さな娘が思ったこと |
桃の花の
枝までのことを考えていた
お雛さま会
真昼間
花屋で賄った桃の花がとても重い
買い物袋と交互に何度も持ち替える
まだ風つめたいけれど
幼稚園ママももうじき終了だわさ、にあわねー、と思いつつ
案外やってたなあ、と薄笑い
帰宅して包みをひろげると
幹からざっくり刈られたものだった 我が家の花器ではまにあわず
即席和紙ボトルでごまかす 人形の背景がさみしくて
墨で なんかなんか、ことば、
小さな娘が思ったこと
と書いた
なんだったっけ、と調べたら茨木のり子さんの詩の題名でした
「ちいさなむすめがおもったこと ひとのおくさんのかたはなぜあんなににおうのだろう もくせいみたいにくちなしみたいに・・・・」
午後から
おおぜい女の子達やってきて
おもいおもいに遊んで帰っていった
| 2005年02月20日(日) | ゆがわら |
梅林へ
しきりにつめたい雨
はんぶんくらい
静かに咲いているのがいい
思いのまま
もっと雨が降るのもいい
ここ沼地になる
| 2005年02月18日(金) | さよなら、日劇 |
横浜日劇最後の日
今年にはいって
関内MGA、横浜シネマ・ジャック＆ベティ、
そして日劇、ちいさい映画館が
つぎつぎと閉館
早朝から若葉町近辺をふらついてたのは
私だけでない
カメラやビデオ機材をかかえた男たち、御近所らしきシニアのみなさんも、
うろうろ
さみしいったらないよ
と、街も
『本日限り』の看板
リピーターチケットは二度と
使用できません
| 2005年02月16日(水) | 『親指こぞう』 |
夕刻
そぼふる小雨の
つめたいこと
姉妹とともに県民ホールへむかう
途中わざと迷いこんだように
開港記念館の階段をそろりそろりとのぼっては
雨宿りしつつ
平日
夜の冒険
大人のための子どもの劇場��
『親指こぞうーブケッテーノ』
イタリアから来たお芝居だ
べっとでねながらきくおしばい？
地下ギャラリーがへんてこなお芝居小屋に変貌している
薄暗いちいさな電球がともるなか
木片が敷き詰められ
黒い寝台が並んでいる
森のなかの闇
と、一歩ふみこんで
その劇場はうしなわれたのでありました
レイが泣き出して飛び出した
小屋の中央に座っていた女のひとが
「みんないるから、だいじょうぶだよ」と
背中に声をかけてくれる
予想外のことにこちらも驚く
しんそこ怖がっている
ユイのほうは
ひとりでもだいじょうぶ、と森へ残った
ユイが寝台に寝転んで物語の旅をはじめようとしていたころ
私は外の待合スペースで妹をなだめていたのだけれど
そのうち
音がくっきりと聞こえだした
うすいシャッターに
耳をくっつける
「なに？なに？なんのおと？」
葉を踏む音、鍵をかける音、きしみ、叫び、割れる音
すごい迫力
きっと、そばで、音を出しているのだ
気配を感じる
(あとからつかんだ情報によれば効果音は三百を超える)
手にもった靴で床をたたいて歩く音
砂粒をまいて小雨、というぐあいに
さっきの女の人(ともさと衣さん)が演じ分けているのであろう
さまざまな声、親指坊や、その兄さんたち、おかみさん、
そして人食い鬼の、
こわいこと
涙を浮かべたまま座り込んでじいっーっと聞いているレイ
微笑みとともに受付のひとたちが(なんかみんなきれいな人やった)
椅子やお菓子をもってきてくれて
特別席？で
最後まで耳をすます
終演後
ユイは浮かされるような表情で
小屋から出てきた
| 2005年02月15日(火) | 「めでたし、めでたし」と読むひとは |
みんなうつむいてぼそぼそと
てれますかな、やはり
ひとつのグループでひとつのお話
ひとりが一枚ずつ読む
ひとつの場面を
手作りの紙芝居小劇場『カメくんのぼうけん』
レイは海の場面を読んだ
やたらあおい絵をもっている
お魚が泳いでいる
カメとザニガニが遊んでいる
へんなお魚も
五度
同じお話を聞いた
違う絵で声で
いつつのグループがあって
うみの場面の子供は五人
| 2005年02月14日(月) | 振替バレンタイン |
休園日だったので
この日のためのカーのチョコ
けっきょく
女の子達がほおばる
ひろたさんから犬のチョコをもらう
ビター、ミルク、ハイミルク、
| 2005年02月12日(土) | からかさ |
あかい
ちいさい
からかさ
ひろげると閉じることができない
父親が手を添えている
来月の旅のために
あれこれ買うつもりだったのに
わたしは古着の、ふかい色のセーター
幼いひとたちの手には何故か唐傘
言って
言ってみてください
からかさからかさからかさ
| 2005年02月11日(金) | ハートランドへ |
建国記念の日
ユイと西荻散歩
ちいさなアンティーク・ショップをのぞいたり
しろい文鳥のいるお店で柚子茶とココア
のんびりする
夜は古本屋カフェ、ハートランドへ
古本の匂い
本と本棚に埋もれるような
心地よさ
のなか
詩人と歌人のかたの朗読を聞きました
『３人のＫによる朗読会vol9』
出演は小森岳志氏・カワグチタケシ氏・究極Ｑ太郎氏
ゲストは
安田倫子さん・藤坂萌子さん・イイダアリコさん
ずっといたくなる、空間だったなあ
途中失礼してスミマセン
とてもちかくで聞いていた、娘といっしょに、詩を
おやつのマドレーヌをもらって
あわてて駅へ走る
| 2005年02月10日(木) | 「ジーコ、ジーコ」 |
はるかなる呼び声である
もうロビィには雛壇が組まれてあって
遊びにきた老女達
「ジーコ、ジーコ」と呼んでいた
いろんな荷物を運びながら
事務室とレクレーションルームをゆきき
トピックスに耳すます
蜜柑むきさしのまま
「ジーコ、ジーコ」
「お風呂の火をみていたら同点になってたのよ！」
さもくやしそう
| 2005年02月08日(火) | 可動域 |
どんどん熱のあがるともだち
カニの腕や足のはいったグラタンを
不器用そうにおいしそうに食べていた
のに
ぬぐえよ、と
口のはしっこに
なんか
ついてるよ
入学説明会
ゴム印の名前をたしかめてください
と副校長先生
(なんでもいいんです)
きっと食べ物のせいじゃない
こんなに熱いのは
暗くつめたい道をひとりで帰ってくるの
さみしいだろうか、と途中まで娘を迎えに出る
白湯をゆっくり口にふくんでください
(頭をもぎとるかもしれないよ、わたし)
「にがつよんにちから、はるだよ、ハル、知ってた？、はるなんだよ」と
わたしをふりかえっては言う
(きっと、知っていた)
ちかくのおおきい百貨店内の遊び広場
ひさしぶりにそばを通ったら、わが姉妹よりうんと小さい子たちばかり、
母親がぴったりくっついている
あきらかに、空気が違う
看板の文字に追加があった
「いたましい事件がありました、お子様から目をはなさないでください」
逆光のココア
(知ってたよ)
| 2005年02月06日(日) | カエルの梯子 |
「この遊びは絶え間なく人間を巻き込む」
(byエンデ『ものがたりの余白』)
園の表現展へ
やかましいほどの瓶の蓋で装飾した紙芝居小屋
墨絵の猫
ちぎり絵
それから
園庭につくられた木造のカエル・ランドを見る
この半年ほど、ばら組のみなさんは蛙のために生きてきたのではないか
と思うほど、力作
嬉々として？梯子をわたる蛙、のリアルなこと
また
別室で
<こわい顔>と題されたたくさんの粘土作品
子供達のつくった顔、顔、と向き合ってると
つんとくる匂い
目をあげると、大輪の白百合が花瓶に生けてある
なんて強い香り
粘土の臭いがびみょうに混ざり合って
動かない
| 2005年02月05日(土) | さしゃ、コンパルソリ |
スケートの紐むすぶ間も逸りつつ(山口誓子)
どころか、前の晩からうるさい姉妹
もう楽しみで楽しみで、はじめてのスケート
地下鉄のなかも
きゃあきゃあとうるさいこと
笑いながら
隣に座った見知らぬおばあさんが
袋の中から子供達にそっと渡してくれたものは
さしゃ、でした
たぶん正確には<紗々>
細かい線を織り込んだチョコレート
ポロポロ零れて
とても不思議
おばあさんの背中に
「ありがとう」と声をかけたけれど
聞こえなかったのか
聞こえなかったように
すうっと降りてしまわれた
新横浜プリンスのなかに
氷、あったんですね
わたしも実ははじめて
しろくてかたい氷はいいなあ
姉は
とにかく靴がダメで
あの靴の刃先が怖くて立てなくて
おびえて泣いて泣いて
すぐリタイア 見学組に
妹は
ひとりで勝手に
どんどんいってしまって
転んでも転んでもびしょびしょになりながら
一時間も滑っているとなんとかカタチになってきた
怖いもの知らず組
ひとりで
ふたりで
さんにんで
そして
さしゃをくれたひと
| 2005年02月03日(木) | ひとつずつ画鋲を箱に返したら |
わたし、あかるい、もう丸腰で
足場がわるい
半日
たかいところにのぼっていた
暗幕を四方に貼って
絵と絵の間隔を微細に測って
週末にむけて園の表現展の準備会
先週から風邪が流行りはじめ、欠席多い、
ばらＢ組のお手伝いはわたしとみぃちゃんのママだけだった
ふたりで黙々と働いた
くらいところできらきらした小さい物を
手渡しされていると
ほんとうの名前を呼びたくなる
ひとつずつ画鋲を箱に返したら
| 2005年02月02日(水) | 飛脚 |
寒波
早朝
外へ出て息を吸い込むと
肺がくっきりとつめたくなる
走っていると
内臓まで取り替えられたようになる
道ができるのだ
工事現場の
できかけの家にそっとかけられたうすい布に
消え残る月のひかりが注がれる
待機している朝焼けのオレンジ
つらなる屋根の底に沈んで
飛脚のように
走りたい
甲野せんせいの教えを思い出して
ときどきナンバ走りをして遊ぶ
江戸時代の飛脚は一日二百キロ走ったという
走ること、移動することが仕事
誰かから誰かへ
かけがえのない手紙を抱えて
| 2005年02月01日(火) | ちるがいとしく |
ふるい
新聞紙で再生された鉛筆が
どういうわけか
家にたくさんある
きょう
たまたま
子供達の机上の鉛筆削りではなく
手持ちの四角の小箱のような
なかにいれて
削る
すると
今までの鉛筆のように
かすが切れ切れにならない
ぽろぽろとこぼれない
何層もの古紙が
連なって
流れ出した
