Leonna's Anahori Journal
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2005年01月31日(月) ミランへ愛のメッセージ

アチャパー!アチャパー!

ミラン、まさかの連敗!!

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先週、なんとリボルノに1−0で負けてしまったミランは、今週(ついさっき)もボローニャに0−1で負けてしまいました。後半40分過ぎに画面に映し出されたアンチェロッティさんは、さすがに凄い形相になってたなあ。彼のあんな顔、ひさしぶりにみたよ。

いま順位表では1位がユヴェントス、2位がミラン、3位はなんと大健闘のウディネーゼで、そのあとインテル、サンプドリア、ローマと続く。
先週末の時点で1位ユーヴェと2位ミランの勝ち点差は5点、ミランと3位ウディネの差は8点。だからミランにしてみれば追いつきたいユーヴェにはズルズルと引き離され、うしろから来るウディネの足音はときに大きく、かと思うとまた遠く、ヒタヒタと…。
つまり追いつくこともできないけれど、追いつかれることも(いますぐには)ないという、なにか非常にいやーな孤独感がミランの周りをただよっているわけです。

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ところで、カカはこの頃なんだか煮詰まったような顔してますね。成長期から過渡期に入ったのでしょうか。そんなカカへ、私からのメッセージは「突破してください。あなたにはさらに明るい未来が待っています」。

ついでと言ってはなんですが、そろそろ戻って来そうなピッポ・インザギには「はやく帰ってきて、爆発しちゃってください。あのオーバーアクションをもう一度!」。それからコスちゃん(ルイ・コスタ)にも。「いいですよ、そろそろ2点目入れちゃっても」。

あ、そうそう、ピルロにもね「シレッと狙っちゃっていいです」。でもって兄貴(マルディニ)には「ひとつ、頭で。お願いしますよ兄貴」。カフーには「あのときマリノスを断ってミランを選んだのはあなたです」。
アンブロジーニには「多少のことはかまわないけど、カードもらわないように隠れてやって」。ネスちゃん(ネスタ)には「ダメッ、やっぱりアタシ、あなたがいないとだめなのッ…!」。

なんか、調子のってきた。あ、シェフチェンコがまだだったわね。彼には、「未来永劫、信じてるわ」。トマソンには「もっと、もっと豹変」。クレスポには「とっくに惚れ直してるわ」。ジダには「耐えて燃えろ!」。ガットゥーゾには「一球入魂、モニカ(新妻)も見てるぞー」。

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とにかくミラン、このままじゃ終わらないから。おぼえとけよ!

(誰に向かって大声だしているのだ)
 
 
 


2005年01月29日(土) 週末の夜(最新バージョン)

夕方。久々イ・ズーと日比谷で会う。
この度はなんと仕事関係の打合わせ。なので、喫茶店のコーヒー代は会社持ちだ。レジで領収証切ってもらう。イ・ズーと知り合ってはや四半世紀、会社のお金で彼女とコーヒー飲んだのはこれが初めてだ。

打合わせのあとは西銀座で焼き鳥(こちらは自費)。
ワインを飲みながら延々飼い猫の話など拝聴する。彼女の家には二匹の兄弟猫がいて、この子たちは揃って二十歳という高齢。それでここ数年の彼女は二匹の獣医代を稼ぐために日々働いているような状態だという。

と、こう書くと寝たきり老猫とか闘病とか生活苦みたいな話だと思われそうだが、そうではなくて、話題の中心は彼女がいかに獣医さんで我がまま言って困らせてるかとか、そういう話。なにしろ彼女は入院中の愛猫の見舞いに行った際、看護婦さんから「もう来ないでください」とまで言われたらしいのだ。

ま、詳しくきくと、看護婦さんがそういうことを言うのもむべなるかな、と思うのだが、しかし、イ・ズーばかりではなく彼女と同じ待合室にいる他の飼い主さんだって似たり寄ったりみたいだ。そしてそういう飼い主同士が、同病相哀れんでみたり、ときに、人の振り見てわが振り直そうとしてみたり…。聞けば聞くほど、獣医さんが“大変な仕事”だと言われるのは対動物の話ではなく対飼い主なのだということが、よぉーくわかったのだった。
 
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土曜の夜に、誰に気兼ねすることなく外で友だちと焼き鳥を食べている。これは別に自由の謳歌などと大げさにいうほどのことではなくて、当たり前のことだろう(だってもういい加減大人なんだから)。けれども私はうれしかった。だって、自由に外食できるだけでなく、もう夕飯の後片付けとか食事当番とかTVの観過ぎとか夜更かしとか、あれやこれや、ドメスティックとしか言いようのない些細なことで言い争いをしなくてすむのだ。

私はイ・ズーにむかってしみじみ言った。「憎からず思っている男(憎からず思えるから結婚したのだ)と、何が悲しゅうてあんなくだらないことで目くじらたてて喧嘩しなけりゃならないの。あんな悲しいことってないわよ。でも、もうそれ、しなくてすむんだから、これはきっと良いことなんだと思う」。唐突に、なにか、ひどく身軽になったような気がした。
 
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店を出て銀座一丁目でイ・ズーと別れ、有楽町までくると、東京国際フォーラムにはまだ電気が灯っていて、一階の入口から中へ人が吸い込まれて行く。夜11時近い時間に国際フォーラムの中を通り抜けられるとは知らなかった。私も中へ入ってみる。

ラファエル・ヴィニオリ設計の鉄とガラスの船。夜の中にぽっかりと出現した巨大な空間。その中にいると私はどんどんどんどん軽くなって、もうほとんど空中に浮かんでしまいそうに感じる。私がこんなに軽いのは、もちろんワインに酔っているとかそういうことではなくて、ここの天井があまりにも高いからだろう。心地よさとかすかな違和感を抱きながら、フワフワと東京駅の地下ホームまで歩いて、電車に乗って帰った。
 
 
 
 
 


2005年01月17日(月) tokyo tower



ありえねぇーーー!は、「カンフーハッスル」じゃなくて、「東京タワー」にこそ相応しい言葉。

・・・て、観に行ったのかよ「東京タワー」!!

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だってだって、もらった劇場券があったんだもん。でさ、今日午後から千葉県某市の法務局へいく用事があって出かけたんだけど、ああいう役所って午後五時で閉まるじゃない。それで、ほとんど五時ギリギリに用事が済んで、会社へ電話かけたら「きょうはいいよ、戻らなくても」って言うからさ、うんぬんかんぬん…と、観に行ったことを言い訳したくなるような映画ではありましたね、やっぱり。

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少し前にフジテレビの特番(江國香織の原作を映画化した「東京タワー」は製作でフジテレビが関わっている)で主演の岡田准一が面白いことを言っていた。彼は、自分が演じた透(とおる)という男の子について「詩史という年上の女性から言われるままに本を読んだり音楽をきいたり、自分が考える男というのとはまるで違う。男というよりは、まるで女の子みたいだ」と言うのだ。

主役を演じる役者自らがこういうことをきっぱり言うなんて面白い。それを聞いた私は「ハハーン、つまり女性による女性のための(ありがちな)ファンタジーってわけね!」と納得したものだ。

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とにかく、一から十まであり得ない話なのだからいちいち突っ込んでも仕方がないのだけれど、主役の透は、まるで女の子みたいに受け身で基本的にインドアな人間のはずなのに、演ずる岡田准一の上半身は“ジャニーズとしてのプロ意識”の具現ともいうべき筋骨隆々ぶりで、しかしそのおかげで、詩史のダンナにプールに突き落とされて濡れ鼠になりながらイルミネーションの東京、それも丸の内辺りのソフィスティケートされたショーウィンドーをバックにフラフラさまよい歩くなんて体たらくになっても、絵としてはただ惨めな男にならずに、この映画の狙う現実逃避的且つ表面的な美を保っていたのだから、それはそれでありなのかなと思う。

(なんか、金井美恵子が憑依したとしか思えぬ繋ぎっぷりで、ワンセンテンス自己最長記録を更新。)

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でも、この映画の収穫は別にあるのだ。つまり表は岡田准一だけど裏は松本潤なのであって、「よかったよね、マツジュン。」ということになる。観た人はみんなそう言うし、実は私も大いにそう思っているのだ。(結局またしても、いいお客サン?)
 
 
 
 
 


2005年01月11日(火) 祓っちゃってください

とーっても久しぶりに会社へ行ったのだ。なぜなら今日は仕事始め。

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いやもう、いい加減会社へでも行かないと人間だめになるっていうか、会社へ行く道忘れちゃいそうで怖かった。必殺(←このままだと必ず私ダメになるという意味)昼夜逆転パターンもかなり定着しつつあったし。貧乏性というのか、やっぱり長い休みになれてないんだな。

昼ごろ、みんなでタクシーに分乗して氷川神社へ。
社殿でお祓いしてもらう。巫女さんがきれいな鈴の音を響かせながら静かに、踊るようにクルクルと旋回して、そのあと神主さんが白い紙のついたスティック(今調べたらアレは御幣というらしい)をサラサラと振って御祓いしてくれた。
粛然と頭(こうべ)をたれて御祓いをうける私の胸中は「祓っちゃって祓っちゃって。もう、思いっきり祓っちゃってください!」。

去年のことは去年のこととして心機一転やるわよーって気分になりたいことだってあるわよ、あたしだって。(なんかあんまりそういうふうに思われてないみたいなんだけれど)

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会社の帰り道、新しい眼鏡を作るために寄り道。
メガネ屋さんでフレームを一緒に選んだり、あれこれアドバイスしてくれた男性店員さん、誰かに似ている。あ、玉村さんか。エッセイストの玉村豊男さん。やたら言葉が丁寧なのはかまわないんだけど、その揉み手はトゥーマッチです(笑)。






2005年01月10日(月) 年の初めのピレス様

イギリスって国は本当にえらい。なにがえらいって、元旦からサッカーやってる。今年は国立競技場(天皇杯決勝)へは出かけず、家でプレミアを観ていた。

チャールトン×アーセナルでは久々にピレス様の顔が見られてうれしかったなぁ。以前はそれこそ一週間に8試合くらい観ていたけれど、最近はせいぜい2、3試合がやっとで、そうなるとセリエのミランとローマともう1チームくらいしか観られないから、気がついたらもうずいぶん長いことアーセナルの試合を観ていなかった。

ところでピレス様は最近、インタビュー取材かなにかでTVカメラの前へ出る際に、チームスポンサーのナイキのマーク入りの服を着なければいけないところ、間違えて個人スポンサーのプーマの服を着て出てしまったらしい。で、スポンサーというのは人目に止まって印象づけるというそれだけのために大金を積んでいるのだから、絶大な力がある。ピレス様に課せられた罰金は、日本円にしておよそ600万円!

着る服間違っとるやんけ、との指摘を受けたピレス様は「あれっ、間違えちゃった。ゴメンゴメン!」と言ったかどうかはわからないが、罰金600万円に関しては「いいっす、払います」とアッサリ。ただし条件があって、それは、全額をスマトラ沖地震の被災者へ寄付することというもの。これが受け入れられて、この着間違え事件は、すっきりと一件落着したそうだ。

さすがピレス様。蹴ってよし。払ってよし。一年の初めに相応しい、清々しい話題だわん!とチマリスの体温、約1度上がる。

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サッカーといえば、ローマのカッサーノがピッチに立っているのをみて一安心。少し前に、カペッロ(前ローマ、現インテル)監督の「カッサーノのような才能溢れる選手を欲しがらないチームなんかない」という発言を雑誌で読んで、これはカペッロさん、ユヴェントスへ引っ張るつもりなのかなと思っていたのだけど。

とにかくこんな天才児を干して腐らせるなんて勿体ない、そうでなくてもサッカー選手が選手でいられる時間は短いのにー、とイライラしていた私。奴がボールを蹴ってる姿を目の当たりにしたときは、オオオーッと叫びたいくらい嬉しかった。

ありがとうデルネリさん、これからも大変だと思うけど、カサ坊のことをよろしくお願いします。おなじナイーヴな天才児でも、スペインへ行ったブラジル大五郎(特に名を秘す)に比べたらまだましなはずです。

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◎今年もそっくりさん【サッカー特集】

  アレックス・ファーガソン監督(マンU) → テレンス・コンラン卿

  アラン・カービシュリー監督(チャールトン) → エリック・クラプトン

  山田卓也(東京ヴェルディ) → 田島貴男(オリジナルラヴ)
 
 
 
 



2005年01月09日(日) タイガー&ドラゴン

きのう、テニスの新年会。今日、テニスの初打ち。

新年会で、コーチをはじめ数名がジェットコースター大好き派だといって盛り上がっていた。新しく絶叫マシンができたと聞くと乗ってみたくなるらしい。コーチにいたっては乗っている飛行機が揺れてもうれしくなるのだそうだ。

私はそういう趣味はまったくなくて、そもそも遊園地自体があまり好きではない。そういえば以前、会社の昼休みに「一度も東京ディズニーランドへ行ったことがない」と口を滑らせて、えらい目にあった(なんで・どうして・たのしいよ・いくべき・ぜったいいくべき!)ことがあった。それなのに、今回もついうっかり同じことを口走ってしまい、新年早々詰問(なんで・どうして・以下略)されることに。

そこで、言われっぱなしというのもアレなので、ちょっと疑問を投げかけてみることにした。
「ジェットコースターってほとんどの場合、見たらわかるじゃないですか。どのくらいの高さまで上がって、どこから急降下して、どこでグルンと回るとか。そういうことが見てわかっているのに、乗って、やっぱり見たとおり、思ったとおりの場所でキャー!だのウオオオー!ってなるわけでしょう。それが私いやなのよ。とーっても癪だわ」と。

すると皆さん、ええー?!とかアハハハハハとかそんな反応だったのだけど、そんな中でコーチだけが「はー、それはけっこう深いかもしれない。」などと考え込んでいる。別に深いとかじゃなくて、つべこべ言ってみたかっただけなのよん。一体何が深いってんです、コーチ。
 

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夜。TVドラマ「タイガー&ドラゴン」。

いままでみた宮藤官九郎のドラマの中で一番面白かった。なんというか、初めてクドカンの方からコチラへ歩み寄ってくれた、みたいな。そんなうれしさがありましたね、個人的にはね。あのきれいな顔でキッツイ東北弁しゃべる伊藤美咲がエガッタわー。

岡田准一は“今年の顔(男子)”なのだろう。去年の後半くらいから、この人はそんな扱いだ。で、女子は長谷川京子ね。ま、あんまり私には関係ないけども。






2005年01月07日(金) ポケットから石ころ

買い物にでかける。ジーンズとブーツを購入。

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シマロンのジーンズを買って、家へ帰って穿いたり脱いだり畳んだりしていたら、前ポケットの底から小さな石が出てきた。3ミリくらいの大きさの石のかけらみたいなのが、ポロっと。何故、こんなところからこんなものが?

値札やタグをはずしていたら、なかに「ストーンウォッシュについて」書いてあるのがあって、シマロンのは本物の石を使い通常の二倍ウォッシュをかけてある云々、と書かれていた。
…あ。あ、あ。それを読んだら、思い出したことがある。

もう三年くらい前、B'zの稲葉コーシが「フランスのジーパン買ったらポケットから石が出てきた」と言ってるのを聞くか読むかしたことがある。たしかそれは私のポケットから出てきたのよりも大きい、まさに石ころというようなもので、稲葉氏も「なんでポケットに石が入ってるんだろう???」と、しきりに不思議がっていた。

きっとストーンウォッシュに使ったストーンに違いないとは思うんだけど、それならそれでちゃんと教えてくれないと穿いたときに痛かったりするんじゃないかなあ。それともこれって、よくあることなの?フレンチジーンズでは当たり前とか?(どなたか知ってる方、教えてください)

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試着して買ったジーンズのサイズは26インチ。自分でもエーッって感じだけれど、これはストレッチ+ローライズによるマジックなのですね。いまのジーンズって完全に綿100パーセントのは少なくて、だいたいウレタンを軽く混ぜて、そうとはわからないくらいのストレッチになっている。さすがにきつきつだけど、ワンサイズ落とすと微妙に大きめでかっこわるいしねぇ…

しかし、やっぱり5年10年まえとは違ってきてるわね、体型が。穿けることは穿けたけれど、穿けさえすればそれでいいのか、と。さらにローライズっていうのは万能じゃあないんだなと実感したわけで。結論。今日から腹筋運動!
 
 
 


2005年01月06日(木) 正月テレビっ子

年末から新年にかけて、お笑い芸人さんが出てくるテレビばっかりみていた。楽しかった。特に印象に残っている番組をメモ。
 
 
1.Goro’s Bar

 たしか元旦の夜。木村拓哉がゲストで出たスペシャルバージョン。
木村拓哉って、TV番組に出ている限りは決して誰かのダンナではないし、もう特定のファンにとってのアイドルというのでもなくって、何というか、日本の婦女子にとっての共有の財産という域に達しているのではないか。

吾郎ちゃんのお店にやってきたキムタクは、とーってもソツがなくて、ちょっと極陽性のホストみたいなところもあったけれど、そういうのを本人も楽しんでいたみたい。ただ笑いながらみていただけだけなのに、なんだかスッキリした気分になれた。使命を熟知してるというのかな。こういうプロ意識の高い人ってスバラシイです。
 
 
2.雨上がり&極楽とんぼ 炎の体育会TV2005

 極楽とんぼの加藤・山本、雨上がり決死隊の宮迫・蛍原の四人が、オリンピックに出場した女子選手(チーム)に競技で挑戦して、勝利すると女子選手からほっぺにチューしてもらえる、そして、五輪代表に勝った!という優越感に鼻まで浸ってのぼせられる、という番組。お互いにけっこう真剣に勝負してたことと、雨上がり&極楽とんぼの4人が意外に運動神経が発達していたので、お笑い4人組の情けない様で笑いをとるとか、そういう番組では全然なかった。

意外に運動神経いいと書いたけれど、この人たちの運動能力は本当に高くて、なにしろ四人とも100メートルを12秒台で走れるのだ(山本圭壱にいたってはなんと11秒台を記録!)。それでシドニー五輪の金メダリスト、マリオン・ジョーンズ(ひとりで400メートル走る)に四人が100メートルずつリレーというかたちで挑戦して、あっけなく勝ってしまった。女子サッカーにも、女子ソフトボールにも決して負けなかったしね。
私はこころの底から感心してしまって、自分でもお笑い芸人をこんなに真剣に尊敬するってどうなんだと、いぶかしく思うくらいだった。

最後にグレイシー一族の娘(モデルもやってる最強の美女、マジで妖精系)を床に叩きつけた宮迫、あれは凄かったね。まあ、油断したら自分が死ぬ目にあうんですけどね。そんなこんなで、ワタクシすっかり雨上がり&極楽のファンに…(まんまとやられました)。
 
 
3.史上空前笑いの採点 ザ・ドリームマッチ '05
 
 お笑いコンビをバラバラにして、くじ引きで新しいコンビを結成。新ネタ披露で、一等賞をきそうというもの。放送する局で昨年末から繰り返しコマーシャルをやっていて、チマリス、いつのまにか楽しみに新ネタを待つ心境に…(またしても、まんまと!)。

結果は総じて、大丈夫なのかぁ?と心配されたコンビの方が面白かったようで。一等賞はココリコ田中&三村の手に。あとロンブー亮&ゴリのプロレスカップルのもおかしかったけどね。
いずれにしてもあたくし、死ぬほど笑ってしまいましたワ(しあわせ者め)。
 
 
 






2005年01月05日(水) お正月小景

1月3日。横浜の父の家に妹家族と集まった。大晦日から2日までの間に作ったおせち(といっても数の子、なますと煮物だけ)を持って出かける。
高校二年生の姪っ子と久しぶりに話す。すると彼女も昨年、映画『下妻物語』を観に行ったと言うではないか。さっそく土屋アンナの物真似なんかして盛り上がる。今度、文庫の『下妻物語』(原作本)をあげると約束した。
 
 
1月4日。横浜の友だち(高校の同級生)が遊びにきた。年末に私がひとりで引っ越したことを知り、驚いて顔を見にきてくれたのだ。お雑煮とおせちで軽くワインクーラーなんか飲みながら、五時間くらい座りっぱなしでしゃべりまくる。この友人は私の結婚式のとき、はなから仕舞いまでポケットカメラで新婦の写真を撮りまくり、その合間に感極まってハンカチを目に押し当てていたという人なのだ。K子ちゃん、持って来てくれたアップルパイ、とーっても美味しかった。ココロは「ごめんよ…。」そして「アリガト!アリガト!」なのだった。


1月5日。午後、古くなった食パンを持って水鳥の池を訪れる。
今日は私の好きな、小さくて黒くてまん丸い目をした鳥が、数は少ないけれど、来ていた。小さくちぎった食パンを投げていると、5メートルくらい離れた隣で小学生くらいの子供が三人、やはり鳥にエサをやっていて、そばのベンチの上には食パン(一番端っこの茶色いところばかり)が10枚位積まれていた。すごい。あんなにどうしたのだろう。パン屋の子でもいるのだろうか。わずかばかりの食パンを撒き終えた私は、うらやましそうな顔でその食パンの山をじっとみつめていた、かもしれない。

日がぐっと傾いて風ががまんできないくらい冷たくなってきたので、ぼちぼち引き上げようかと歩き出すと、向こうから綱をつけた大きなムク犬が飼い主に引かれてやってきた。…あれっ、あいつ、前の家のムクじゃないか?明け方にオンオン遠吠えする、あのデカい犬。いつも庭に穴掘って寝そべってるところしか見ていなかったので、ちゃんと散歩する姿を見て、ちょっとびっくり。オイッおまえッ!と話しかけたかったけれど、飼い主さんとは面識がないので(私が一方的にベランダから眺めているだけ)それは無理。ムクのやつはすました顔してすれ違うと、池の方へ、のそりのそりと歩いて行った。
 
 
 
 
 
 


2005年01月02日(日) 不思議な夕焼け

十五分くらい歩いたところに、もうひとつ大きな公園があるというのでコーヒー飲みに行くついでに出かけてみることにした。

ところが、すっかり朝寝のクセがついてしまっているものだから、早いのだ、暮れるのが。昼頃起きてゴソゴソモタモタしていると、すぐに日は傾いて、みる間に西の空がオレンジ色を帯び始める。

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その公園は、市の境を流れる大きな川のそばにあるので、ずっと、川を見下ろすようなロケーションにあるのだと思いこんでいた。ところが実際に行ってみると、けっこう深い緑に囲まれた場所で、視界が閉ざされているせいか、中はすでにちょっと入って行くのがはばかられるような薄暗さだ。
そこで、入口から道路へ引き返して、公園の外周に沿って川のほとりまで続く道を下ってみることにした。かなり遅くなってしまったけれど、今ならまだ堤防の上から夕焼けと、もしかしたら富士山(のシルエット)位は見られるかもしれない。

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坂の両側はやはり鬱蒼とした樹木で、ときたま私を追い越していく自動車は皆ライトを点けている。後にも先にも、歩いているのは私ひとりだ。大晦日に降った雪がところどころに凍り付いて残っているのをよけながら、とにかく坂を下り、川岸に沿って続くアスファルト道路へ出た。

その道路の端に立つと、川面まで、かなりの幅にわたって緩い傾斜のついたコンクリートの斜面が広がっていた。それは、一体どういう意味があるのかと首をひねりたくなるような実に微妙な傾斜だった。もしつまずいて転んだりしたら、ゆっくりズルズルと斜面を滑り落ち、そんな馬鹿なと思っている間に水に引き込まれそうな、そんなビミョーな斜度。はっきり言って恐い(というより気味が悪い)。

しかも、川は完全に流れるのを忘れた状態で、足下の緩いコンクリートの斜面の先に、まるで湖のように広がっている。そして、そのさざ波ひとつない静かな水面を、夕焼けの最後の光が、オレンジや藍色、水色や淡紅色の縞模様に染めている。
富士山は向こう岸のそのまた彼方に、黒い小さな台形のシルエットになって見えている。小さなその台形には、小さなビルの長方形のシルエットがピッタリ寄りそって、富士山鑑賞の邪魔をしていた。

しかし、それにしても。一体此処はどこなのだ。
なんとも人工的な感じのするその景色は、以前TVで観た邦画のワンシーン(コンピュータ処理を施してある)にとてもよく似ている。「黄昏は逢魔がとき」などというけれど、美しいというよりは何やらまがまがしい。

呆然と道ばたに起つ私のうしろを時たま通り過ぎる自動車も気になった。なぜか皆、徐行しているように思われてならない。こんなところにひとりでいて、新年早々つまらないことに巻き込まれたりしてはかなわないので、急いで今来た道を戻って、駅へ出るバスに乗った。

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駅前の珈琲店へ行ったが、間に合わなかった。お正月なので早仕舞いなのだった。それでは、と、パンを買いがてらベーカリーカフェへ向かったが、その途中でふらふらと書店に入って、ふらふらと文庫本を買ってしまった。
酉年最初の購入本。
 
 「尾崎翠集成」(上・下) 中野翠/編(ちくま文庫)
 「わが母の記」 井上靖(講談社文芸文庫)
 「噂の娘」 金井美恵子(講談社文庫)

 
ずっと、周到に避け続けてきた尾崎翠を買ってしまったのは、あの不思議な景色をみたことと何か関係があるのだろうか。
 
 
 







2005年01月01日(土) トリ年のはじまり

元旦。

ゆーっくり朝寝して、ゆーっくり起きる。快晴。
休みに入って間もない頃は習慣で7時前にパッと目が覚めたが、だんだんと宵っ張りの朝寝坊になって、この頃では下手すると昼近くまで寝ていることもある。

起きて、友だちが誕生日に送ってくれたジンジャーの入浴剤を溶かしたお風呂に入り、それから紅茶とフルーツグラノラで朝食。これまでならまず間違いなく重箱のおせちとお雑煮が並ぶところだが、昨晩遅かったせいか、お雑煮という気分になれない。いいのだ、一応おせちもお餅も買ってあるからお腹が空いたときに食べれば。

牛乳をかけたフルーツグラノラのほかに、ヨーグルトとチョコレートも食べる。チョコレートは入浴剤と一緒に送られてきたもので、友だちのお気に入り、とのこと。では元旦に食べようと決めてとっておいたのをパキンと折ってムシャムシャと頂いた。ウン、うまい。

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よい天気なので、午後、近所の公園へ出かける。うちから歩いて4、5分のところに、一周、歩いて30分位かかる大きな池のある公園があって、何百羽も水鳥が来ている。この鳥たちに古くなった食パンをちぎって投げてやるのが、とっても面白い。なので、本当はもっと頻繁に散歩に行きたいのだけれど、平日は会社、休みの日は休みの日でする事も行く所もあるものだから、いつもなかなか叶わない。

池へ行ってみると、いるわいるわ、鴨だのオシドリだのがひしめきあって、クヮクヮギャーギャーとかしましい。ところが今日に限って、どうしたことか私の一番好きな小型で黒くてまん丸い目をした水鳥(黒いラバーダッキーみたいな)が、ただの一羽も見当たらないのだ。

その代わり、今日は小型のカモメの群れが来ていた。カモメたちは、浮いている状態から突然わぁっと飛び立ったり、水の上を低く旋回したりしている。エサだって投げてもらったのを空中でホバリングしてサッとキャッチしたりする。なんだか派手なやつらなのだ。おかげで水辺はいつになく華やかな雰囲気。

パン投げが面白くて夢中になること、しばし。遠くから別のカモメの群れがこちらへ向かって飛んで来た。すると、それを察知した池のカモメたちは一瞬にして水から飛び立ち、全速力で上へ上へと飛んでゆく。そうして紐のようにうねる線になりながら上空の群れに合流すると、あれよあれよと言う間に飛び去ってしまった。

池のほとりには私と、鴨、オシドリ、あひる、その他の水鳥が残された。カモメはただの一羽も残っていない。風が冷たくなってきたので、なにやら唖然という心持のまま、突然、それまでよりも地味で落ち着いた雰囲気に変わった公園の池をあとにした。

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夜はお餅を焼いてお雑煮を作った。うちのお雑煮は関東風なので鶏肉入りの澄まし汁だ。実は、今年は酉年なのでジャーナルもトリづくしで落としたいと思ったのだが、鴨とカモメと鶏肉ではいかんせん地味か。
兎にも角にも新しい一年はこんな感じでスタートした。ま、そんなに悪くない。
















 


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