Leonna's Anahori Journal
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2004年02月27日(金) 淑女のミニクーパー

80年代の後半から90年代の初め頃まで、二弦社のNAVIという自動車雑誌をよく読んだ。だから、現在の私の自動車に対する考え方や嗜好は、このNAVIという雑誌の影響によるところが大きい。

そのNAVIで昔教えられたことのひとつに、ミニクーパーのようなクルマは所謂セカンドカーであって、本来はショーファー(運転手)付きの大きなクルマで出かける人が、敢えて自分で運転して出かけるときなどに乗るものである、というのがあった。
つまり、やっとの思いで小さな小さなミニクーパー一台を買って、誰とどこへいくにもミニというのは、野暮天のすることなんですよという訳だ。フームム、ナルホド…

しかし、私なんかクルマどうする云々以前に、免許持ってないんだからね。だから悔しがるよりも、逆に自由に想像を働かせて遊ぶことも出来るわけで、ここから漆黒のミニクーパーで出かけるマダムの図、というのが(私の想像の世界で)生まれた。

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…彼女は見た感じ50代の半ばから60歳位だ。パーマのかかった髪型や物腰からは明らかに“お金持ちの生活”を感じさせるのだけれど、今朝はほとんど化粧気のない顔に赤い口紅と眉を描いただけ。胸なんかもいい加減下がっちゃってるんだけど、ソニアかクロエか、平気な顔して素肌に深いVネックのセーターなんか着ている。足下はもちろん(トッズあたりの)ドライビングシューズ。別にうかれる風もなく、実に堂々とした立ち居振る舞い。

で、その彼女が、いましも乗って出かけようとしているのが黒いミニクーパー。当然、BMWではなくて、ローバーのメイフェアか、もっと古いオースチンのミニかなにか。でもってこのマダム、顔はなんとなくサッチャー似(笑)。(ということは、ヴィヴィアン・ウエストウッドに入れ替えも可)ヴァネッサ・レッドグレープ案というのもあったけれど、それではちょっとこなれ過ぎ(いなせだけどブルジョワ感が乏しくなる)という、そんな空想の絵。

(もちろん、私は本当のお金持ちがどういうものか知らないので、現実はこういうものではないのかもしれないけれど)

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それで、いまだにミニクーパーというと、このサッチャー似のオバサンの図が自動的に浮かんできてしまう私なのだけれど、今出ているBMWのミニの良さって、ミニらしさはしっかり残しながらも、実用的でブルジョワのセカンドカー的イメージからかなり解放されていることだと思うのですよね。そうでなければ、あたしなんか、乗ったらいけない気がしちゃうもん。(当然ながら、わが家は一台持ちしか許されない状況だし)
こんなこともあって、BMWのミニには今までになく心惹かれている私なのです。

雪見さん、以上で〜す!(笑)





2004年02月19日(木) ロスタイムでクボタツ

なにが複雑だと言って、職場でジーコジャパンの勝利に賭けて勝ち、おごってもらった鍋焼きうどんを食べるときの気分。

でもさ、ほかにどうしようがあった?
オマーンてプロリーグすらない国なんでしょ?
GK以外は全員サッカー以外の職業を持っているっていうじゃない。
まさか日本の“負け”に賭けるわけにもいかないじゃないの。ねぇ?

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日本×オマーン。
ロスタイムで久保の一発といえば、昨シーズン、マリノスが最終戦で磐田を破って完全優勝を果たした、あのときとまったく同じではないか。

だからあれは偶然じゃなかったと思うんだな、久保があのときあの場所にいたのは。ヴィエリ並みの嗅覚で、あの場所に張っていたんだと思う。

ポジショニングの他にもうひとつ久保が優れているのは、相手が最も嫌がるタイミングで打てること。日本人ストライカーって自分が最も上手く打てるタイミングをさがすでしょう。でもそれをやると、打つ側が態勢を整えてる間に、相手側も防御の態勢を整えてしまう。

サッカーは丁半博打じゃないんだから、防御側の人数が揃うまで待っている必要なんかない。にもかかわらず日本人FWは、ゴールのチャンスを狙いながらも「よござんすか、よござんすか」と周りにお伺いをたてているように見えて仕方がないのだ私には。

久保竜彦はこのあたりのタイミングの外し方が巧い。それで、カマイタチみたいなシュートが決まる。昨シーズンのマリノスで大活躍している久保をみたとき、これがトルシエ時代に、いつも不景気そうな顔でうつむいていた広島の大将と同一人物だろうかと我が目を疑った。そうして、にわかにクボタツファンになってしまった。


(ところで。FWではないけれど、中村俊輔の球離れの悪さ、アレはちょっとないのではないだろうか。毎回毎回、なにもあそこまで相手ディフェンダーに囲まれるまでドリブルして見せなくてもいいではないか。ワンタッチでパスを出せば)


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そうか。そうしたら、あのうどんについては、クボタツ個人に感謝すればよいのだな。もしくは、久保の素晴らしいゴールを祝福する記念のうどん。

でもって、次、日本代表に賭けて負けたときには請求書を代表監督宛に送ればいいのだ。協会気付で。なっとくー。

 
 
 


2004年02月12日(木) ルーブルと新感線

胃液も止まり体調も戻ってきたので、さっそく会社を早退して遊びに行く。(こんなこと書くと、本当の不良社員みたい。フフ…)

まず映画。渋谷ユーロスペースでニコラ・フィリベールの『パリ・ルーブル美術館の秘密』。
それから池袋、サンシャイン劇場で劇団新感線の『レッツゴー!忍法帖』を。新感線の方はクルミ嬢(阿部サダヲファン)がチケットをとってくれたのだ。

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『パリ・ルーブル美術館の秘密』は、これ以上地味な映画があるだろうか!ないよ!、というような映画だった。ただ淡々と大改装中のルーブルの中で働く人々を追ってゆくカメラ。ナレーションも解説も一切ないので、大変有名な絵でも、そうと知って観ている人以外にはただの油絵。

個人的には、絵画のセクションを映したシーンより、ミロのヴィーナスに代表される古い彫刻をあつめた場所に心惹かれた。そういえば、私が初めて訪れたルーブルで最も印象に残ったのもサモトラケのニケだった。

映画では、彫刻を天井から照らす照明の電球を変えて、明るさの調子をみるシーンがあったが、あの彫刻の立ち並ぶフロアの、明るすぎず暗すぎず、何とも柔らかい光の加減はこういう人たちによって作り出されていたのかと納得。


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うって変わって『レッツゴー!忍法帖』は、派手!ウルサイ!バカバカしい!。でも、それが新感線の良いところ(笑)
オープニング映像は竜の子プロだ。音楽はメタル系だ。そこへ持ってきて、古田新太の存在感バ〜ン。

しかし私がこの芝居をみてうれしかったのは、なんてったって入江雅人がシレッと出演していたこと。そうなのだ。ついぞ忘れていたけど、私、入江雅人のファンなのだった(笑)
 
 
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渋谷で映画をみたあと、ブックファーストで購入した本。

 「誘惑者」 高橋たか子(講談社文芸文庫)
 「山梔」 野溝七生子(  〃  )
 「女獣心理」 野溝七生子(  〃  )
 「紫苑物語」 石川淳(  〃  )
 「三文紳士」 吉田健一(  〃  )
 
書籍の数のそろっている大きな本屋さんへ入るときには気をつけるようにしていたのだが…。 
  



2004年02月08日(日) 今度はインフルエンザか?

きのうのサッカー、日本×マレーシア。
まあ、勝つことは勝ったわけですが、どこまでよろこんだらいいのか、よくわからない。

山卓は出てるは、アツヒロは出てくるは、なんだか大層にぎやかな試合で…。後半はもう、人の出入りが激しくてまるで落ち着かないし、勝負そのものに対する興味も薄れていました。

そうそう、宮本による二点目、ガーッと後ろから突っ込んできてバシッと叩きつけるヘディングは、まるでピッポ・インザギみたいでしたね。
 

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昨晩、横浜から帰って夕飯を食べたところ、胃がひどく張っていて。そのうちに気分が悪くなり、もの凄い胃痛に襲われて、嘔吐。

疲れがたまって消化不良をおこしたのかと思ったけれど、胃薬を飲むと、それも吐いてしまう。もう、水を飲んでも吐くような有様。胃液の海に、ただ一人。

みぞおちに鈍痛を抱えたまま横になると、背中がゾクゾクと寒い。腰も痛い。インフルエンザかな。症状がけっこうキツイので“鳥”の字がつくんじゃないだろうねと心配になる。

今日はとうとう固形物は何も食べないまま夜まで過ごし、やっとさっき、おかゆとウィダーインゼリーを摂ったところ。熱は七度八分ある。

先月半ばにも風邪で休んだばかりなのに。通勤の電車の中でうつされたのかなぁ…
 
 
(感染された→感染るんです、の連想で思い出したそっくりサン。わが家では石破防衛庁長官のことを“カワウソくん”と呼んでおりマス)

 


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