Leonna's Anahori Journal
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2004年01月28日(水) ミラン、トップにたつ

毛ほども疑わなかった勝利ではあるけれど。ミラン×シエナ、日本時間で本日早朝の4時過ぎにキックオフ。2−1でミランが勝ち、これでミランが念願のリーグ単独首位に。

ミランの勝ち点は45、二位ローマは43。三位ユヴェントスが40でこれに続き、ここまでが優勝候補。四位には勝ち点32で、インテル、パルマ、ラツィオが並ぶ。二位に落ちたとはいえ、ローマは得失点差で29とダントツの成績(ミランの得失点差は26)。また、優勝経験が豊富で静かに勝ち点を重ねてくるユーヴェも不気味な存在だ。

しかしいまは、素直に、単純にミランの首位奪取を喜びたいと思う。イェーーーーーイ!!!

このシエナ戦、目を見張ったのはアグレッシブで鋭いトマソンの動き!コッ、コイツ、こんなヤツやったんか。まさに“ヴェールを脱いだ”の感あり。
また、超新星カカも相変わらず好調で目を楽しませてくれているが、彼はこのたびめでたくジャンニ・ブレラ賞を受賞。授賞式でのコメントは、「選手としても一人の男としても、現在自分の人生に起きていることすべてに満足している。ミランに所属していること、高いレベルで自分を表現できていることに大きな幸せを感じる」というものだった。泣かせてくれるじゃないか、青年。



2004年01月27日(火) あの世へ持ってゆく本

ここしばらくの体験から、どうしても、人間いかに逝くべきかみたいなことを考えてしまう。
いまのうちからある程度身辺を小ぎれいにしておいて、何か希望があるのであれば、“こうしてほしい”とはっきり書いておくのがよかろうとかなんとか。

たとえば、棺の中に入れてほしいものは何かと考えると、やはり私は本を入れてほしい。(二年前、母親の棺にも岩波文庫の漱石を入れた)。
 
それでは、たった一冊あの世へ持って行くとしたらどの本がいいか。少し考えただけで、すんなりと答えは出た。私は、トルーマン・カポーティの『叶えられた祈り』を持って行きたい。
 
 
この小説の魅力、それは“無惨な美しさ”ということに尽きる。そうして(駄目になったのなんのと言われても)カポーティらしさ、その全てが含まれている。しかも、未完の遺作。私はこの本を読んで泣いた覚えはないのだが、無惨(あるいは醜怪)といってもよい場面で生唾がわいてきて困ったという記憶ならある。感動のあまり生唾がわく、しかも美しいとは言いかねる、むしろその逆の場面で。『叶えられた祈り』とは、(少なくとも私にとっては)そういう種類の小説なのだ。

もしもこれが、無人島へ持って行く一冊というのであれば、同じカポーティでも『犬は吠える〜ローカルカラー/観察日記』を選ぶ。そうして、くる日もくる日も『白バラ』だの『ローラ』だの、大好きな短編を繰り返し読んで、そのうちに全部暗記してしまえたらいいと思うのだが…
 
そんなことをとりとめもなく話したあとで、とても久しぶりに件の本を手に取ってみた。すると、本文タイトルのまえ、扉頁をめくったところにこんな言葉が書かれていたので驚いた。
 
 
 『叶えられなかった祈りより、叶えられた祈りのうえにより多くの涙が流される。(聖テレサ)』
 
 
実は私、この扉の言葉のことは失念していたのだが。生前に頼んでおいて一緒に焼いてもらう本に書かれた言葉としては、なんだか出来すぎってくらいにピッタリの言葉ではないか!
あまりにもピッタリすぎて野暮な感じがしてしまうとしたら、それが唯一の難点、かもしれない。
 
 
 


2004年01月26日(月) ルイ・コスタに初ゴール

昨夜。

ヘトヘトに疲れ果てて家へ帰ってみると、やさしく迎えてくれるはずのわが家、わが町が、どことなくよそよそしい。数日にわたり馴れない土地で馴れない人々の暮らしに首まで浸かり、激しいカルチャーショックを受けた。その衝撃が大きすぎて何かがマヒしてしまったのかもしれない。

しかし。そんな私にも、セリエAだけは以前とまったく変わらぬ喜びを与えてくれた。なかんずくミラン。我が心のモナリザ。実際、ミランの選手の顔見た瞬間、この数日のことは夢だったんじゃないかと、そんな気になったもの。

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今節のハイライトは、ついに出た、ルイ・コスタにミラン移籍後初ゴール。
いやぁ、ルイ・コスタと大久保嘉人(代表初ゴール)、どちらの呪いが先に解けるのかと興味津々だったのですが。実に二年以上もかかったけれど、先にゴールしたのはコスちゃんだった。

ミランは、アンコーナ相手に前半こそ0−0で折り返したが、後半シェフチェンコのPKによる得点で勢いづき、終わってみれば5−0という大量得点で圧勝。まいど!

これで2位ミランは現在首位のローマ(今節ウディネーゼ相手に引き分け!)に勝ち点で1点差、得失点差でも4点差というところまで詰めた。しかも28日には、トヨタカップのために延期されていたミラン×シエナ戦がある。

すでに真後ろまできているミラン。もうトッティの首筋にはマルディニの息がかかっているはずだ。フー、フー。(どんな図だよ!)
  
 
(実況:倉敷保雄+解説:後藤健生、あのコンビの妙にしっとりした話しっぷりはスカパーでも異色だな。けっこうキツいことも言ってるんだけど、あくまで印象は、しっとり) 
 


2004年01月25日(日) 魔法のように

二年前の母に続き、義父も、あっという間に消えてしまった。

それでも母のときは、姿を変えて数ヶ月の間、父のそばに在ったのだけれど、義父は火葬場からすぐに代々のお墓へ直行だったので、もう本当に、魔法を見ているようだった。

それで、数日間のあれやこれやを経て、とにかくやっと我が家へ帰ってきた。これから二日ぶりにお風呂に入るところだ。明日から仕事。
 
 
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家へ帰ってみたら届いていた本。

 「歌枕」 中里恒子(講談社文芸文庫)
 「女性作家シリーズ5 網野菊・芝木好子・中里恒子」(角川書店)
  
  
  


2004年01月21日(水) サヨナラだけが人生

義父が亡くなった。

おとうさん、日曜日にお見舞いに行ったときはそんなふうに見えなかったのに。

逝くものはかくのごときか、昼夜を舎(お)かず、とか。

でも、ちょっと往生際がよすぎますよ、おとうさん。

ほんとうに、サヨナラだけが人生だ…




 

 


2004年01月19日(月) セリエA第17節

ちょうど試合数の半分を消化、折返し地点まできたセリエA。スクデット争いが俄然面白くなってきた。

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◎今季のローマは強い。なにしろまだ一試合しか負ていないのだから。今節ホームでのサンプドリア戦も3−1で、ごっつぁんです。どうしちゃったんだローマ。阪神化か?(たしかに共通点はある)

◎そのローマを唯一負かしたのが、わがこころのモナリザ、ACミラン。今節ブレシア戦の白眉は、後半のカカ、激走シーンでしょう(スゴイモノミタ。クラクラ)。このチームはトヨタカップで来日したために消化試合数がひとつ少ない。ここが優勝争いのポイント。

◎しかしここからが強いのだ、ユヴェントスは。今節はシエナ相手に4−2で順当勝ち。やはりローマの最大の敵はここなんじゃないのか。今節トリノは大雪。雪中試合では赤いボールを使用、ピッチ上のラインも赤色になることを初めて知った。なんだか不思議なカルチョ風景。
 
◎哀愁のインテル。ついに崩壊の危機か。なんとエンポリ相手に0−1で敗北。しかも伝説の名選ジュゼッペ・メアッツァの名前を冠したホームスタジアムで…。このチームは脇はいいんだけど、むかしっから主力選手、それもビッグネームに問題が多い。(ケガとか、不振とか、職場放棄とか)
 
◎勝ち癖がついちゃった感のあるボローニャ。キエーボに3−1。忘れるくらいに久しぶりの三連勝。地元での堂々の勝ち戦にきっとボローニャファンは涙ぐんでる。マジ、ナカタ、サイコウ。
 
  
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会社から帰ったら、bk1から注文した本が届いていた。

 「時雨の記」 中里恒子(文春文庫)

一緒に注文した中里恒子のほかの本は、取り寄せ中とのことで、少し遅れて届くらしい。
 
 
 





2004年01月17日(土) 惜夜の果てへの旅

午前中仕事。午後、横浜。

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横浜からの帰り、川上弘美『蛇を踏む』を読み終えて、セリーヌ『夜の果てへの旅(上)』にブックカバーを掛け替える。

川上弘美は収録の三作中、最後の『惜夜記(あたらよき)』というのがとても良かったのだけれど、『夜の果てへの旅』を開いたらその初っ端に

 “これは生から死への旅だ。ひとも、けものも、街も、自然も一切が想像のものだ。小説、つまりまったくの作り話だ。”

という一節があり、これはまるで川上弘美の小説世界、特に『惜夜記』をそのままを表した言葉でもあったので、うわ、まだ続いていたのか?、という感じでびっくりした。
 
 



2004年01月16日(金) 自分を守るということ

そんなわけで、とうとう今週は白でかマスクをしたまま週末まできてしまった。

水曜日(早退した翌日)は仕事を休んで一日寝た。たいした熱も出ずに関節、ノドの炎症もおさまり、いまはもうほとんどいつもと変わらない。そんなこんなで今年はテニスの初打ちもまだ。多分、次の日曜もレッスンには出ない。

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今日、ぼんやりと考えていたこと。

他人と特に問題なくつき合っていけること(会社でそこそこうまくやっていけること)は良いことだと思うし、いっこうにかまわないのだけれど、あんまり“いい人”でいることに慣れ過ぎると自分を損なってしまうだろう。

十代から二十代にかけての私はコンプレックスが強く、他者と上手にかかわってきたとは言えない。でも、そのかわり自分の世界を守ろう、他者に屈するまいとする気持ちは人一倍強かった。そうやって守ってきたものを、そこそこ世渡りが上手になったかわりに失くしてしまったのでは、何のために生きてきたのかわからなくなる。

いまの私は、もっと自分を意識的に守ってもいいんじゃないか、と。はなはだ抽象的な書き方でわかりにくいとは思うのだけれど、そんなことを考えたのだった。(そして、そうだ、守らなくちゃ!と決心したのだった)
 
 
 


2004年01月13日(火) 風邪で早退

熱が三十七度を超えた。とにかく出勤して、さしあたりの仕事を片付ける。マスクの内側の息が熱い。仕事をしているうちに左手の指の関節が痛くなってきて、そうこうしているうちに右の指も痛くなった。午前中で早退。

家の最寄り駅の向こう側(ふだんほとんど行ったことがない方角)の内科医にかかる。午後の診療は二時からだというので、三十分ほどまえに行って待合室のソファでじーっと待つ。
静かだ。風邪をひいたお陰で日常を逸脱することができた。私の、今日の仕事はもう終わったのだ。それで、まだ日の高いうちからひとりでいつもと違う場所にいる。奇妙な開放感。

初老の女医さんの見立てでは、インフルエンザではなく、ましてやニワトリなどとも関係なく、薬の処方箋をもらって三十分ほどで病院を出た。朝方の雨は上がった。いまは、よく晴れた暖かい日だ。日射しのせいか、町がいつもと違ってみえる。忙しい人たちは出払ってしまって、のほほんとした気分の町。少し眠たそうな、午後の町。

初めて行った薬局で風邪薬とうがい薬をもらって表へ出たら、病院に傘を忘れてきたことに気が付いた。のほほんとした町の中をゆっくりと歩いてとりに行く。ほんの少し日が傾いて光線が変わった。のほほんとした町が、少しうらぶれたような、寂しげな顔になった。早く帰って横になりたい。そう思いながら、ゆっくりと大股で歩く。

家へ着いたらちょうど三時。炎症をおさえて熱を下げるという薬を飲んで横になると、身体中から揮発性の疲れがしみ出してきたようで、あーと溜息をつく間もなく眠りに落ちた。
 
 
 


2004年01月12日(月) ボローニャの中田英寿

昨日の朝起きたら、尋常ではなくノドが痛かった。今日になって、それに関節の痛みと鼻づまり、頭のボーっとする感じが加わった。これは風邪だな。久々にホンモノの風邪をひいてしまったようだ。きっと熱が出る。

(でも風邪らしい風邪をひくのはとても久しぶりなので、休養できるかもと思うと、ちょっとうれしいのです)

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さて。“うれしい”といえば、この話題。
いやー、よかったなぁ、中田のボローニャデビュー戦。ひさしぶりに中田らしい中田を堪能しました。

みましたか、みなさん。後半32分、中田が右サイドから上げたあのクロスボール。ターレがあわせる以前に、あのタイミング、あの軌跡に思わず息を呑んだ、美しいクロスボールを。

トラップ、ドリブル、ボディバランス、集中力に判断力。全てが中田らしくて、みていて胸がスッとしました。ねっ、やっぱり中田はパルマを出て良かったんです。移籍して正解だったんですよ。

しかも。ボローニャというチーム、あらためてみてみれば、ナントけっこうな美男城ではありませんか。こいつは春から縁起がいいですよ。フォルツァ、ナカータ!バンザイ、ボローニャ!

(毎週欠かさず、みっちり応援しよう)




2004年01月08日(木) 冬期休部願い

びえ〜、寒いっちゃ〜〜〜(木枯らしゴゥゴゥ)

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明日は会社のテニス部の練習日なんだけれど、休もうかと思う。
寝ても寝ても疲れがとれないし、そのうえこんな寒い日にテニスなんかやって、腰痛が出たりしたらたまらないからだ。腰痛以外にも筋をのばす、アキレス腱を切るなど、酷寒のもとのテニスには危険な落とし穴がいっぱいだ。

先日、ボローニャの試合を欠場したナカータだって、前半こそベンチのはしに座って観戦していたが、後半はチームドクターの命令で外での観戦を止められてしまった。腰痛には冷えがなにより大敵だからだ。ナカータのような鍛え上げられた選手でさえそうなのだ。私のような、非力な、虚弱な、ビギナーなチマリスがこんな寒空にテニスなんかやった日には、ギクッときてパタッとなること必至だわ。
 
 
実は私、先月も仕事が忙しいのを理由に練習に出ていない。そのとき冗談まじりに「二ヶ月続けて休んだら退部(クビ)」という話もあったのだが、これについては部長のサワさんと裏で接触して「あの処分、1969年以前に生まれた部員については除外してください」と強くお願いしておいた。

それに。もしクビになったって、へーきへーき。だって、また入部すればいいんだもん!

よって明日の練習はお休みしマス。半ばムキになってコートに集うみなさんは、念入りな準備運動を忘れないでください。
 
 
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セリエA第15節、ローマ×ミラン。シェフチェンコの2得点でミランが順当勝ち。

どーだどーだどーだどーだ、見たかロマニスタよ。あれがごく普通のときのシェフチェンコの、掛値なしの実力つーもんだに。

ところで。ミランの勝ちは当たり前としても、驚いたのはセードルフだよ。切った。ついに切っちゃった、あのトレードマークだったロングヘア。そしたら、あら不思議!セードルフがモハメド・カロンになっちゃった。

でも、よかったね。移籍前ならインテル内にカロンがふたりになっちゃうところでした。(次のミラノダービーはちょっとややこしいかも)


2004年01月06日(火) 家出歴42年

会社でお昼を食べるとき、いつもテレビ朝日の大和田獏が司会をしている番組をみながら食べる。今日はその番組に、中学生の時に家出して以来42年間たったひとりでほら穴生活をしてきた(!)という男の人が出てきた。

なんでも親兄弟による虐待に耐えかねて、学生鞄に干し芋と塩と醤油をぎっしりと詰め、茨城県の家を徒歩で出たのが42年前だったそうだ。徒歩で群馬県まで行き、廃坑となった足尾銅山の洞窟(旧坑道)にたどりつく。

元住人の案内で以前彼が住んでいた洞窟をさがして山へ入ったテレビクルー。やっと探しあてた“住居跡”の中を見回して、どこに寝ていたのですかと訊いたら、少し奥まった岩壁沿いの小石のゴロゴロしたところを指して「そこです」。さらに、ここで眠れましたかとたずねると「ええ、よぉく眠れました」。この洞窟のなかでは、夜、火を焚いているとよく地ネズミが出てきて「これが一番美味しかった」とのことだった。

ただただびっくりしながら見ていた私たちが思わず胸を詰まらせたのが、愛犬シロの話だ。家を出て二日目に可愛がっていた飼い犬のシロが追いかけてきた。家にいるときからとてもよく彼になついていたのだという。それでシロも一緒の道行きとなった。

足尾の廃坑では「シロが野うさぎを捕ってきてくれたのでそれを食べた」、「ケガをしたときはシロが舐めて治してくれた」という。シロが(たまたま)捕まえてきたのでそれを食べた、という言い方ではないことに注意してほしい。また、ただ舐めてくれただけではなく“治してくれた”という言い方にも尋常でないものを感じる。実際彼は「シロがお母さんだった」とさえ言っているのだ。

だからシロが死んだときが「一番悲しかった」。それから足尾を出て、福島や新潟へも行った。富士の樹海に入って死のうと思ったこともあるけれど出来なかった、そうだ。

その彼が今回テレビで数奇な人生を語ることになったのは、自動販売機を壊してこじ開けようとしているところを見つかり、両手が後ろへまわったから。ところが、捕まえて事情聴取してみたところがこの“来歴”だ。聴取した人も、さぞやびっくりしたことだろう。

この男性は現在身元を預かってくれるひとの保護のもと左官の仕事についており、いまは「とても幸せ」だそうだ。ちなみに番組スタッフが実の兄とおぼしき人を探し出して“家出した弟”についてきいてみたところ、「知らない、覚えていない」という返事だったそうだ。(ま、家を出た当人の方で棄てた家族なんだからかまわないってば、かまわないんだろうけど。つまり帰らなくて正解だったってことだよね)

この男の人は(顔の中央部分はぼかしてあったけれど)、なかなか色つやもよく、健康そうだった。過去40年以上、ほとんど自然天然のものばかりを摂取し続け、体内にケミカルな毒素がたまっていないからだろうか。
それにしても、世の中にはいろいろな人がいるものだ、想像もつかないような生き方があるものだ。苦労だとか悲哀というものを飛び越して、件の男性は人生の“勝ち組”なんじゃないかと、ふとそんなことを思ってもみたチマリスだった。
 
 
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深夜。

ボローニャ×エンポリ。中田のボローニャ移籍後初の試合。コクーンに録画をまかせて寝るつもりだったのだが、心配になってスカパーを点けてみる。昼頃みたネットのニュースで腰痛で出場できないかもと報じていたからだ。

TVを点けてみると…、やはりスタメン出場はしていないようだ。マッツォーネ監督の隣で小学生みたいな顔してちょこんと座っている。ガッカリ。

(でも、ああいう中田の顔は久しぶりにみたな。移籍したことでこれまでの緊張感から、かなり解放されたんだろう。今後の活躍に期待)

 
 


2004年01月04日(日) 初夢

忘れていた初夢の内容を、唐突に思い出した。

それが誰の家なのかはわからないのだけれど、歳取った女の人の家の中にひとりでいる夢。家は平屋で、比較的新しくて、大通りに面した玄関の側に住居ではない、お店のような部分がある(ただし、がらんどうでほとんど何も置いていない)。

無人の家の真ん中を貫く廊下に立って、意外にせまいなと思っていると、廊下に面して並んでいる襖に気がついて、おや他にも部屋があるのだろうかと思って開けてみると6畳くらいの和室に年代物の和箪笥。その抽き出しのひとつがあけたままになっていて、和服の柄がのぞいている。

空き巣に入られたという感じではなく、少し前までここに家の主(あるじ)がいて、いま急な用事でちょっと立って行った、という感じだ。部屋の真ん中に真四角の紫檀の座卓。掃き出し窓の外は、低い庭木の植わった小さな庭になっているらしい。箪笥と着物の柄の感じから主の人柄がしのばれて、私はなんだかうれしいようなホッとしたような気分になっているという、そういう夢だった。
 
 
これは明らかに、年末に中里恒子の短編「家の中」(戦後短編小説再発見16のうちの1篇)を読んだことの影響だろう。
家の主は、小説家の中里恒子であるようでもあり、また亡くなった母、また九州にいる叔母(父の二番目の妹)のようでもあった。

玄関から表へ出てみると、大通りから家の側面に沿って直角に入る小路があった。曲がってみると幅1.5メートルくらいの細い坂道がずっと先まで下っている。きれいな石の路で、2メートル行くと20センチ下るというような緩やかな階段になっていた。その坂道の終わりは川のほとりの自動車道路で路肩に常緑樹が植えられて、その緑のあいだから流れる水の青い色がのぞいている。

夢を見ている私はなぜだかそこが東京都内であることを知っていて、坂の上に立ち、下の景色を見下ろしながら「この道があるだけでもこの家に住む価値がある。これからは毎日この道を散歩しよう」、などと思っていた。
 
 


2004年01月03日(土) 年末格闘技ベストスリー


大晦日に行われた格闘技(K−1、プライド、猪木祭り)のうち、個人的ベストスリーを選出。

◎ 第一位  ジョシュ・バーネット×セーム・シュルト

 二人とも強い。でもって、二人とも感情がない。普通あれだけ攻められれば、ちょっとは顔にでるだろう、苦しいとかつらいとか。ところが、それが全然ないんだな二人とも。あーなるともう動物だね(笑)。しかも二人とも滅法つよい。勝ったバーネット。普段プロレスやってるって本当なのか。かけひき・ストーリー・ショーアップ命のプロレスラーがリアルファイトでこれだけ強いって、にわかには信じられない。しかも口きけば「ゼッコーチョーデスカァ〜」。これじゃ猪木も相好崩すわけだ。サイコーだな、バーネット。Kー1へ行けばいいのに。
 
 
◎ 第二位  吉田秀彦×ホイス・グレーシー

 一見地味と言えば地味な試合ですが。吉田の試合なので二位。判定で引き分けながら、明らかに攻めていたのはホイス。でもね。私に言わせりゃ、胴着を脱いできた時点で負けですよ、ホイスの。でね、胴着まで捨てて挑みながらなんで攻めきれなかったんですかね、吉田を。よく耐えた。さすがに打たれ強いや秀彦。あなたは負けてなんかいなーい。
 
 
◎ 第三位  桜庭和志×ノゲイラ(弟)

 すわノゲイラ、強い相手だと思ったら弟の方だそうで。ところが、この弟もまた強かったんです。おかげで面白い試合になりました。桜庭、判定で負けてしまったけれど、私はこの試合、楽しみましたよ。だって立ち技のSAKU、打撃のSAKUを堪能できたんですから。それに、たとえばミルコだったらこういうこと、絶対出来ないし、やらないでしょう。自分の土俵をおりて相手の領域に飛び込んででも見(魅)せる桜庭ってやっぱり希有の存在だと思う。あとでスポナビのインタビューを読んだら、打撃戦は作戦かときかれて「作戦というより、殴られたら腹が立って殴り返さなきゃ気が済まない」って答えてた(笑)。それ、画面からも伝わってきてました。


◎ 次 点  中邑真輔×アレクセイ・イグナショフ

 中邑真輔はすでにIWGPのベルト保持者だそうだ。ならばプロレスやめてリアルへくればいいのに。アマレス出身だそうだけどこの人は強い。このままプロレスラーではもったいない気というがする。
 
 
 

 


2004年01月02日(金) 天皇杯

きのう。

天皇杯、セレッソ大阪×ジュビロ磐田を観に行く。

お天気が心配だったが、雨も降らなかったし、去年より温かくて観戦は楽だった。しかも今年はメインスタンド側(屋根あり部分)で、観客席の傾斜も緩やか。思ったよりピッチにも近くて観やすい席だった。試合は0−1で磐田の勝ち。得点者はグラウ。

グラウは、敵のゴールネットに近づけば近づくほど落ち着いているようにみえた。ペナルティエリアの中は“自分のエリア”、このなかへ入ったらこっちのものだと思っているのだろう。セリエでもプレミアでも、点のとれるストライカーはみんな同じだ。ゴール前は自分の場所、だから落ち着いている。あわてたりしない。

代表初ゴールが待たれる大久保は、あまりにも簡単に倒れすぎるのが気になる。マークが厳しいのはわかるけれども、もう少しボディバランスが良ければなぁと思う。南米へ行く前の高原もよく倒れたが、ボカで揉まれるうちに倒れなくなった。多分、倒れるひまを惜しんで蹴り込まなければレギュラーの地位を確保できなかったからなのだろう。

よく大久保はボディバランスが良いという意見をきくけれど、どうなんだろう。「重心が低くて負けず嫌いでときおり一瞬の輝きを見せる」というのとボディバランスが良いというのは、別のことなのではないだろうか。トラップや切り返しがあまりうまくないのも気になるし。

観ていると、大久保がボールを持つと会場が沸くんだけど、それが必ずしも熱い期待の表現とばかり言い切れないところが辛かった。大久保のハッスル(ときにラフ)プレーが面白くて笑ってる=沸いてるひとが多いのだ。実際私も「大久保ってオモシロイなー!」と思ったのだけれど(笑)。でもこれってあんまり良いことではないような気がするな。
 
試合そのものは去年よりもエキサイティングで面白かった。
グラウの千両役者ぶりはさすが。本当にチャーミングなひとだ。楽しませてもらいました。


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きょう。

横浜の父の家へお年始。
妹一家も来て、にぎやかに。

ねえ、初夢みた?と訊くと「覚えてなーい」「みたけど忘れちゃった」「なんだったっけ」等々、誰も覚えていない様子。

かくいう私も夢をみたかどうかさえ覚えていない。新年早々忘れられないようなコワい夢なんていうのよりはましだと思う。でもなんだか少しさびしい気分。
 
 
 
 


2004年01月01日(木) めざせ満願成就

かねてから噂になっていた中田英寿のボローニャ移籍が正式に決定したようです。ついさっきNHKのニュースで報じていました。中田は2日からボローニャの練習に合流するそうな(って、それ明日からじゃないか!)

個人的に、中田には早く移籍して欲しいと思い続けてきた私。まずはヨカッタヨカッタと。


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あ。
申し遅れました。
みなさま、明けましておめでとうございます!


私の今年の目標は一に引っ越し、二に更新です。
あと、三が節約で、四が貯金ね(なんか、いきなり世知辛い)。

こんなワタシでよかったら、今年もよろしくお願いしまリス。
 
 


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