わんぱくルンバの冒険日記

2003年07月30日(水) ひらめいた!

 保育園からの帰り道。ルンバがまるで「ひらめいた!」とでも言うような感じで、こう言った。
「あっ、わかった! ハンバーグにしよう!」

 夕食にハンバーグを食べたい、ということらしい。用意していたのは別のメニューだったので、「今日はハンバーグは無理なんだよ〜」と説明。納得してもらうのが大変だった。

 それにしても、「わかった!」って…。「このモヤモヤした気持ちは一体なんだろう、ぼくが食べたいのは一体…」とか悩んでいたんだろうか?

 帰宅後、何度も「ぶどうぜりーは?」と言うので、給食の献立表を見てみたら、おやつにブドウゼリーが出たらしい。正しく言えているじゃないか。それにしても、ずいぶん気に入った様子。翌日先生に、
「すごくおいしかったみたいで、家で何度もぶどうゼリーは?って言っていたんですよ」
 と伝えたら、
「そう! ルンバくん、昨日のおやつのぶどうゼリー、3回おかわりしたんですよ!」と。

 3回おかわりということは、4個食べたということで、その分はもしかして先生から奪ったのでは…とおそるおそる尋ねてみたら、ちゃんとおかわり用に余分に用意されているのだとのこと。それを聞いてひと安心だったが、3回ってアンタ、食べ過ぎでしょうに…と恥ずかしいには変わりないのだった。



2003年07月27日(日) ザリガニがやってきた/ルンバ語録

 近所で盆踊りがあったので、遊びに行ってきた。ルンバの興味は金魚すくいやザリガニ釣り。どうしてもザリガニが欲しいと言い張るので、釣れなかったけれど、ザリガニを1匹もらってきて、飼うことにした。

 生き物が大好きなルンバは大喜びで、水槽にずっとへばりつき、隠れ家として入れてあげた缶の中から少しでもザリガニが顔を出すと、そのたびに「ザリガニ出てきた!」と大騒ぎ。「ザリちゃんにさかなあげるの」(エサとして、しらすをあげている)、「ザリちゃんのお水やるの」(水を替えたいということ)と、喜々としてお世話しているのだった。

           * * * * *

 ところで、ルンバは「おまつり」をうまく言えず、「あちゅまり」と言う。最近ではずいぶんと言葉が達者になった彼だけれど、たまにこんな風にルンバ語が混ざる。このごろよく使うルンバ語には、ほかにこんなものがある。

「おしもろい」:「おもしろい」のこと
「エベレーター」:「エレベーター」。幼児語のお約束どおり。
「ばんがれ」:「がんばれ」のこと。ずいぶん前から言っているが、まだ正しく言えない。
「どぼう」:「ぶどう」のこと
「ぶどうぜりー」:ぶどうゼリー自体もこう言うが、なぜか「ブルーベリー」もこの発音。



2003年07月25日(金) オムツはいつ外れるか?(24)

 保育園の帰り道、ある公園の横を通る。以前そこでトイレに行ったことを覚えていたのか、公園の横を通りかかったところでルンバが「チーする」と言いだした。この公園のトイレには洋式便器があるので、見事成功。たくさんほめてあげた。

 連絡帳を見てみたら、今日は保育園でも優秀だったらしい。朝、久しぶりに布パンツをはいて出かけたのだが、昼食前までおしっこは出ず、お散歩から帰ると、ちゃんとトイレでできたのだそうだ。えらいぞルンバ!

 すっかり気を良くした私、夕食後にルンバがウンチをしそうな気配だったのでトイレに誘ってみたら、ルンバは「やだ!出ない!」と猛烈に怒りだした。実はルンバ、ウンチをトイレでしたことは、これまで一度もないのである。あまりにも怒るので紙オムツにはきかえさせると、安心した様子。心おきなく紙オムツにウンチをしたのだった。ルンバがトイレで初ウンチに成功するのは、はたしていつの日になるのだろうか…。



2003年07月23日(水) 桃太郎

 数日前、ルンバを寝かしつける時に、桃太郎の昔話をしてあげた。絵がなくてわかるかな?と思いつつ話してみたら、ちゃんと内容を理解したらしく、すっかりお気に入りに。「おしまい」と話し終えるたびに、何度も「もういっかい!」とせがんでくるようになった。

 そして今日、眠くなったルンバは、私のところにやってきてこう言った。
「ねえねえママ、おおきな桃、しようよ」
 どうやら、「寝ようよ」と誘っているらしい。就寝前の儀式として、「桃太郎」がすっかり定着した彼なのだった。



2003年07月21日(月) オムツはいつ外れるか?(23)

 三連休。外出先に限っては、トイレを完璧に成功させたルンバである。

 19日(土)は味の素スタジアムにJリーグの試合(エスパルスvsFC東京)を見に行った。ルンバは紙オムツをはいていたのだが、出る前に必ず自分から
「ルンバくん、チーする!」
 と言いだし、ちゃんとトイレですることができた。拍手拍手である。

 試合前に1回、前半途中で1回。さらにさらに、試合終了間際に1回…。スコア0−0、あと数分で試合終了というタイミングだったので、トイレに行くのはツライところだったが、せっかくルンバが自己申告しているのに「いいから我慢しなさい」で済ませては、また逆戻りしてしまう。泣く泣くトイレに走り、猛スピードで済ませると、「早く行かないと、おばけが追いかけてくるぞ〜!」とかなんとか言いながらルンバを走らせて、なんとか試合終了前に席に戻ることができたのだった。ふう〜。

 昨日は近所のファミレスと公園へ。思い切って布パンツをはかせて出かけてみた。やはりちゃんと出る前に自己申告し、トイレでおしっこをしたルンバ。どうやら、出そうな感覚はわかっているようだ。家では相変わらずやる気ゼロなので、とりあえずは外出時のトイレを100%にすることから始めてみよう。順序は逆な気がするけどね。

           * * * * *

 味の素スタジアムでサッカーの試合を見ている時、ルンバが突然、しみじみと言った。
「アレックスはね、サッカーが大好きなの」。
 そりゃー大好きだろう。思わず笑ってしまった私と夫なのだった。



2003年07月18日(金) オムツはいつ外れるか?(22)

 お風呂上がりの出来事。
 バスタオルで体を拭いていたルンバ、
「あっ、ルンバくん、おしっこ出ちゃう!」
 と突然悲痛な叫びを上げた。

「トイレに行っておいで!」
 と言うと、トイレに走り、すんなりとおしっこ成功。
 このごろはすっかりトイレトレーニングのこじれる日々、誘っても家ではまったくトイレに行こうとしなかったので、自分からトイレに行ったのは実に久しぶりの出来事だった。

 その姿を見て、ふと思った。
 どうもルンバは、家で布パンツの時は、「もらしてもいいや」と思っているのではないだろうか。だって最近、おもらしする時は確信犯ぽいのだ。外では成功率が高いことを考えても、そんな気がする。今日めずらしくトイレに行ったのは、オムツもパンツもはいていなかったからだろう。だったらフルチンで過ごさせれば、と思うかもしれないが、やっかいなことにそれは嫌なようで、自分でオムツとズボンを出してくるのだ。ああ、トイレトレーニング、ますますこじれそうな予感である。



2003年07月17日(木) かくれんぼ

 今日は保育園で、7月の誕生会。ルンバたち2歳児クラスの教室は、会場となるホールの隣にあるため、イベントごとでは楽屋の役割を果たすらしい。登園してみると、先生たちが誕生会で上映するOHPの準備をしていた。映し出されたブタさんの絵を見て、子どもたちが集まってくる。

「だめだめ、本番までのお楽しみ! さあみんな、準備ができるまでお外で遊んでいてくださ〜い!」
 そう先生たちに促され、はーいと教室から出ていく子どもたち。それを見届けて再び準備にとりかかった先生の横で、私はルンバの引き出しに着替えを入れるなど、朝の支度にいそしんでいた。

 すると、「あれ?」と先生。
「そこで隠れたつもりになっているのは、だれだ〜?!」
 そう言う先生の視線の先を追うと、教室の隅に置かれた棚と壁の間に、はさまるように立って息をひそめ、ニヤリと笑うルンバの姿。本人は隠れたつもりだけれど、丸見えである。
「こらこらこら〜」
 と追いかけられ、ようやく教室から出ていったルンバなのだった。



2003年07月15日(火) 身体測定

 身体測定がありました。ルンバ2歳9カ月。
 身長:92.0cm 体重:14.2kg
 体重は先月と変わらず。身長は先月から1.4cmも伸びました!



2003年07月12日(土) 腹芸

 ルンバと2人で2時間近く電車に揺られ、お友達の家に遊びに行ってきた。同年代の子どもが集う集う、なんと9人。2歳児5人、1歳児1人、0歳児3人というにぎやかさだ。

 広々とした素敵なマンションに、見慣れない数々のオモチャ、そしてたくさんのお友達。ルンバが興奮しないわけがない。それは大喜びで、昼寝も忘れて遊びまくった。特にルンバが夢中になったのは、ベランダに出してくれた汽車。夢中になるのも無理はない、だってこの汽車、乗れるのだ。お友達のママがあらかじめ描いてくれていた駅のところで、子どもたちはちゃんと順番を待ち、1周するごとに交替していた。さすが2歳、1年前だったらこうはいかなかっただろうと感心する光景だった。

 そしてルンバは一つ芸を覚えた。お友達が見せてくれた芸がツボにはまり、真似するようになったのだ。それは「腹芸」。お母さんの「おっきいおなか〜」「ちっちゃいおなか〜」のかけ声に合わせ、お腹をプクーとふくらませたり、ペコンとへこませたりという楽しい芸を見せてくれたお友達のことを、その場ではジッと見つめているだけだったルンバ。帰宅後、おもむろにシャツをめくりあげて腹を出し、「おっきいおなか〜」とやり始めたのである。

 でも、どうやったらお腹をふくらませたり、へこませたりできるのか、いまいち理解できていない彼。「ちっちゃいおなか〜」と言いながら、単に肩をすぼめているだけで、お腹はまるでへこんでいないのだった。

 ちなみにこの日の夜、はしゃぎすぎたルンバは39度の熱を出した。日曜日には平熱に戻ったけれど、14日(月)は大事をとって保育園をお休みしたのだった。



2003年07月11日(金) そのこころは

 突然、ルンバが指折りながら、こう言い始めた。
「ママと、ルンバくんと、パパと、赤ちゃんと、しぇんしぇー(先生)と…、線路と、新幹線と、汽車と、ブロック!」

 私と夫、顔を見合わせて一瞬の沈黙の後、同時に一言。
「ルンバの好きなもの?」

 先生まではわかるけど、線路とか新幹線とかブロックとかも並列なのね(汗)



2003年07月10日(木) 夏祭り

 今日は保育園の夏祭りだった。
 午後4時15分までに子どもを迎えに行き、4時半からスタート。在園児じゃなくても参加できる行事だ。

 内容は、手裏剣で忍者を倒す幼児ゲーム、顔の部分をくりぬいたボードで殿様や宇宙飛行士に変身できる「かわりみや」、先生達が劇を披露する「劇団つきかげ」、無料で植木がもらえる植木屋さん、風鈴を手作りするコーナー、お好み焼きと駄菓子がもらえる休憩処など。

 忍者大好きなルンバはまずワクワクしながら幼児ゲームへ。順番がまわってくると、手渡された5枚の手裏剣を1枚ずつ順に投げて忍者を倒すはずが、1枚を投げては拾い…と繰り返し始める。あわてて制して、1枚ずつ渡してやる。結果は忍者を1人だけ倒すことができて、粗品にハーモニカをもらった。
「もういっかい〜」
 と言っているルンバを説得しつつ、ほかのコーナーへ。

 「かわりみや」では、最初に殿様のボードからルンバが顔を出すと、周りの先生達が
「ルンバくん、かっこいい〜〜!」
 と、ほめそやす。気を良くしたルンバは、その場に用意された宇宙飛行士や豚さん、果てはお姫さままで、全ボードを制覇し、写真を撮らせてくれた。つくづく、おだてに弱い奴である。

 その後は休憩処でお菓子を食べ始めてしまい、尻に根が生えてしまった。でもまあ、風鈴製作以外は全部まわれたので、良かったかな。私は、かねてから欲しかったシソの苗をもらえてホクホクである。

 エンディングは盆踊り。ところがルンバ、なぜか「お家に帰る」モードになってしまい、踊りやしない。とっとと靴を履いて、お祭りが終わった途端に帰途についたのだった。

 ちなみに変身ボードが気に入ったルンバ、翌日に園庭でボードを見つけ、顔に跡がつくほどピッタリと板に張りついてしばらく離れず、先生に
「今日はここから動きそうにないですねえ。貼っておいていいですか?(笑)」
 と言われていたのであった。



2003年07月09日(水) 赤ちゃん

 二人目を妊娠すると、上の子が急に甘えん坊になるという話をよく聞く。そういう点ではあまり変化を見せていなかったルンバはしかし、私の妊娠がわかるかわからないかぐらいの頃から、赤ちゃん人形でよく遊ぶようになっていた。
「あかちゃーん」
 とか言いながら、嬉しそうにご飯をあげたり、お風呂に入れたりしていたんである。

 保育園では最近さらにそれが顕著になってきて、おんぶひもで赤ちゃん人形をおんぶして歩いたり、ミルクを飲ませたり、寝かしつけたり…というのが多いらしい。
「数カ月先の予行演習ですかね?」
 なんて先生に言われている。

 グングン大きくなる私のお腹を見ながら、ルンバが赤ちゃんの存在をわかっているのかいないのか、いまいちよくわからなかったのだけれど、最近になってはっきりと、
「ママのおなかに、赤ちゃんいるの?」
 と聞いてくるようになってきた。
 赤ちゃんは私のお腹に隠れていると思っているのだそうだ。当たらずも遠からず。

 わかってきたのはいいのだけれど、あまりにも脈絡なく、あちこちで聞かれるようになった。
 ある時は電車の中で。ある時は道を歩きながら。ある時は、見知らぬ人に向かって。突然、ルンバは聞くのである。
「ママ、赤ちゃんいるの?」

 なんだかちょっと恥ずかしい私なのだった。



2003年07月08日(火) オムツはいつ外れるか?(21)

 今日は保育園のお迎えに取材先から直行。自宅への帰途、タクシーを使おうかとも思ったけれど、ルンバが歩きたそうだったので、ちょっと遠回りしてバス停まで歩いてみることにした。
「バスに乗るよ」
 と言うと、ルンバは目を輝かせ、
「何色のバスかな〜♪」
 と言いながら、ノリノリで歩く。

 テクテクとひたすら歩くこと約20分。あともう少しでバス停に着く、というところで、ルンバが突然ハッとした顔で立ち止まり、股間を押さえた。もらしたか?と思いチェックしてみると、まだ出ていない。そして、
「ルンバくん、おしっこ〜」
 と悲痛な声を上げる。

 そ、そんなこと言われても、よりによってこんな場所で〜〜。焦りながら、茂みを探して駆け込んだ。仕方がない、ここで用を足してもらうしかないぞ!
 パンツを下げ、立ったままの姿勢で、
「おしっこしていいよ」
 と声をかける。
 トイレでは立ったまましたこともあるルンバだが、屋外での立ち○ョンはもちろん初体験。最初はとまどっていたみたいだけど、やがて腹をくくったのか、チー…とやり始めた。出る出る、相当我慢していたに違いない。

 なんとか事無きを得て、無事にバス停にたどり着き、ようやく家にたどり着いたのは、園を出てから1時間以上後のこと。つ、疲れた……。

 ルンバが事前に尿意を申告してくれたことに気を良くした私は、帰宅後にもう一度、
「またおしっこしたくなったら教えてね」
 と言い聞かせ、ルンバの様子を見ることに。外でしてから約2時間、そろそろ出るだろう…と思いトイレに誘うも、出ない!と拒否される。その直後。

「あっ」とルンバが短い叫びを上げ、ニヤリと笑う。
 さ、さては! こんにゃろ〜〜〜!
 案の定、ルンバの足もとには小さな湖ができていた。

 どうやらルンバは、「外ではおもらしをしたくない、してはいけない」と思っているらしく、外出先でのほうが上手にトイレを教えられるようだ。ということは、家では漏らしてもOK!と思っているのか、オマエ〜〜! 保育園の先生にも、「きっと出る感覚はわかっているんですよね」と言われた。家でもトイレ以外ではおしっこしちゃいけないと覚醒してくれる日を待つばかりである。

           * * * * *

 今日は午前中、園庭で七夕飾りの笹燃やしがあった。帰宅後、ルンバが
「ほいくえんで けむし みたの」
 と言うので、ゲゲッ、毛虫?!と思いつつ、よくよく聞いてみたら、笹を燃やした「けむり」を見たという話だった。そりゃ大きな違いだよ。



2003年07月04日(金) 入りたかった

 夏、保育園ではプールに入らなくても、汗を流すためにシャワーだけを浴びる日がある。今日は昼前まで陽が出ていなかったため、シャワーだけだったそうだ。

 ルンバたちが遊んでいると、
「シャワーするよー!」
 と先生の声。
 ルンバはパッと片づけをして、待ってましたとばかりにプールバックに手を伸ばす。水着を着る気なのだ。

「ルンバくん、ちがうよ、今日はシャワーだけなんだよ」
 と説明されると、とりあえずは納得してシャワーへ。無事に終わり、着替えさせようとした先生に向かって、
「もお……。つまんない!」
 と怒るルンバ。
「どうしたの?」
 と聞かれて、
「ルンバくん、プールに入りたかったの〜!」。

 つくづくプールが大好きな男なんである。
「今度お天気の日に入ろうね」
 そう言われてようやく納得し、着替えをしたルンバなのだった。



2003年07月03日(木) 星に願いを

 今年ももうすぐ七夕がやってくる。
 保育園にお迎えに行くと笹飾りが出ていた。短冊を一人2枚ずつ書いて飾るとのこと。お迎え時間が遅かったので、家に持ち帰って書いてきてくださいと言われているそばから、短冊を書いているお兄ちゃんお姉ちゃんがうらやましくなったルンバ、短冊を手にそちらのコーナーに走っていってしまった。

「雨が降りそうだし、保育園もうすぐ終わっちゃうから、帰ろう。おうちで書こう」
 そう言っても、いま書くと言ってきかない。
 しょうがないので、その場で書くことに。

 絵も満足に描けないルンバ、1枚は自分で書くという。油性マジックのフタを取ると、「オムライス〜」と言いながら、小さな楕円ぽいものを何個も何個も書き始めた。オムライスというか、米粒の集団というか、虫の軍団というか、なんだかよくわからないことになっているけれど、本人はいたって真剣。あっという間に片面を楕円で埋め尽くしてしまった。

 ひととおり書くと、
「ママも書いて」。
「お願いごと、何にしようか。何をお願いしたい?」
 と聞いてみると、
「オムライス!」。
 何が何でもオムライスを書けという。仕方ないのでオムライスの絵を描いて、
「で、お願いごとは…?」
「オムライス!」
 …………。

 時間も押していたので、今年のルンバの願いは「オムライスが食べたいな」に決定。ルンバの名前を書いて、
「さあ、飾ろう」。
 飾る前に、ルンバが書いた短冊にも名前を書かなければならない。私が名前を書こうとすると、自分の作品に手を加えられたくないのか、ルンバは断固拒否。早く飾れと言う。でも名前を書かずに飾るわけにいかないし…と思い、ルンバがよそ見をした隙にサッと名前を書いたら、もう大変。

「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
 ルンバの泣き声が、保育園中に響き渡った。号泣である。相当イヤだったらしい。
 平謝りをして一生懸命なだめたが、なかなか泣きやまない。

 とにかく短冊を飾ろうと言い聞かせ、まだ泣いているルンバを抱くと、高いところにつけろと言う。ルンバの納得する場所に2枚結わえてやると、ようやく気を取り直して、
「わーい、うれしい、うれしい、やったやったー!」
 と飛び跳ねていた。

 さて、帰途。
 ルンバはまだ「オムライス」を連呼し続けていた。
「きょうは、オムライス?」
 としつこく聞いてくる。
「今日はカボチャのチュルチュル(スパゲティ)にしようと思ってるんだけど…」
「ヤダ! オムライス!」
 どうしても食べると言って聞かないので、急きょメニュー変更することに。

 というわけで、ルンバの七夕の願いごとは、すでに今日、叶ってしまいました。ううむぅ…。


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