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1990年04月02日(月) 選手紹介 1990年度組


中1 (2003):             中2 (2004):             中3 (2005):

−−−−−−池上−−前田−−−−−− −−−−−−池上−−前田−−−−−− −−−−−−池上−−前田−−−−−−

− 佐野傑 −−−−−−−−−西澤−− − 佐野傑 −−−−−−−−−西澤−− − 佐野傑 −−−−−−−−−吉川−−

−−−−−−杉山−−横山−−−−−− −−−−−−深澤−−横山−−−−−− −−−−−−杉山−−西澤−−−−−−

−−曽根−−深澤−−岩崎− 望月卓 − −−曽根− 望月恭 −岩崎− 望月卓 − −−曽根− 望月恭 −岩崎− 望月卓 −

−−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−−

 横山は藤枝東高、吉川は清水東高に進んでいる。

 昇格後の布陣は、こちら(高1)


▼佐野 傑  1990.04.16生 173cm/59kg LH 「スグル」
 清水FC/有度二SSS→清水Jrユース→清水ユース (静岡学園高)
 ※U-16NTC・静岡国体選抜 (06年)、静岡中東部選抜 (03年)

 清水伝統のサイドアタックをこの学年で一手に担ってきたドリブラー。練習試合も含めて左SHの位置を務めたのは、彼と杉山ぐらいのもので、切込役という観点から見れば、唯一無二の存在だった。昇格後、プリンス東海でいきなり先発のチャンスを掴んだが、その後は徐々に出番を失う残念な一年に。一方でこの学年で唯一、国体選抜やU-16NTCに選ばれるなど、多くの人に評価されるようになってきた。

 ひたすらドリブル。とにかくドリブル。自陣からでも、関係なくドリブルで運ぼうとする。最高速も速いが、一瞬のキレ味があるフェイントで交わした後、3歩の加速が鋭い。前田あたりと違うのは、前に行こうとする意識が高いこと。そのため、コンビネーションでスペースを縦に抜けようとする、オフ・ザ・ボールの動きも積極的だ。左足のキックは高性能で、低く速いクロスの他、切れ込んでのシュートや、大きく展開するサイドチェンジも見せる。課題は状況判断。高い位置からカウンターを受けるリスクを負ってまで、自陣で相手を抜く必要はない。守備の際に戻りが遅れがちなのも問題だが、誰もマークをせずに中途半端にスペースを埋めてたたずみ、太田監督から怒鳴られることもままあった。


▼望月 恭平  1990.04.24生 172cm/56kg CB 「キョウヘイ」
 清水FC/岡小SSS→清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)

 中1の時はレギュラーではなかったが、体の成長と共に中2から定位置を掴むに至る。最終学年では、この学年のDFリーダーとして欠かせない存在となった。昇格1年目は夏に先発の機会を得るが、全国の舞台で結果を残すには至らなかった。
 予測判断に優れ、前後左右に広範囲をカバーリングするが、特に相手選手を潰しながら前に出て、クサビのボールをカットするのが上手い。奪ってからのフィードにミスが少なく、相手と競り合った状況でも冷静に味方に繋げることができ、安定している。持ち味ではないが、対人守備も落ち着いており、三種のレベルではフィジカル的に脆さを見せることは殆どなかった。単純にドリブルで勝負をしてくる相手に、意外と弱いところがある。


▼杉山 一貴  1990.05.03生 170cm/53kg CH・LH 「イッキ」
 清水FC/袖師SSS (袖師小) →清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)

 中1からチームの司令塔を担った杉山だが、司令塔というにはやや地味なところがあり、2年生の時にはやや存在を弱くしていた。だがJrユース最終学年、より攻撃的な西澤が第2ボランチとして台頭すると、堅実なプレーのできる杉山は第1ボランチとして地位を固め、2人は頻繁に役割を補完・交換しつつ、チームのストロングポイントとなっていった。
 目立たないがミスが少なく、細かいパスにブレがない。左利きのため、左サイドへのミドルレンジの展開が得意。対人プレーでは、足先を器用に操ることで、燻し銀の巧さを見せる。体を張るような強さはないが、適切な判断で守備ではカバーリング、攻撃では前田や西澤が相手を引き寄せたスペースに思い切って突っ込むことで、アクセントになった。体格も含めて全体的に小振りな印象を受けるが、5月生まれながら最近になって体が大きくなってきており、プレーも大きくなっていくのではと期待したい。


▼深澤 慶也  1990.05.06生 174cm/57kg CH・CB 「ケイヤ」
 浜松JFC/リベロCFCSSS (有玉小)→清水Jrユース→清水ユース (清水東高)、※静岡選抜 (03年)

 中1ではCBのレギュラーを任されたが、その後望月恭の台頭に伴い、CHへコンバート。だが、CHでも西澤・杉山が存在感を増すにつれ、最終学年ではベンチを温めることが多くなる。守備的なポジションのため途中交代の時間も少なかったが、CB・CHで共に三番手としてチームを支え、横山が夏にエスパルスを引退してからは主将も務めた。
 非常に頭の良い選手で、試合を落ち着かせることができる。主に守備において危険なスペースを真っ先に見つけ、素早く塞ぐことでピンチを芽のうちに摘み取っていた。体の使い方も上手く、潰しの仕事を忠実にこなす。CBで望月恭、CHで杉山に特徴が重なるところがあり、CBでは空中戦の強さ、CHでは繋ぎのパスの安定度に劣る面があった。彼も最近、体が大きくなっているようだ。


▼曽根 大二朗 1990.05.11生 169cm/60kg LB 「ソネ」
 藤枝FC/青島東SSS→清水Jrユース→清水ユース (静岡学園高)、※静岡選抜 (04年)

 Jrユース3年間で一貫して、不動の左SB。中2の時には前田・横山と共に恒常的に上の学年に合流し、やはり左SBか3バックの左DFを務めた。小学生時代の藤枝FCでのチームメイト、横山と望月景はJrユースでチームを離れたが、無事に昇格している。
 左利きで堅実な守備ができる。ちょっと日本や世界の左SBを照会してみれば分かるが、それだけで十分に希少価値のあることだ。体格は平均的だが、運動能力が高い。そのため守備でコンタクトに強く、空中戦に強いのと同時に、キック力を活かして低い軌道で正確なボールを蹴ることができ、特にサイドチェンジ気味の大きなパス・クロスが、視野・精度共に良好である。サポートの動きも適切。しかし、スペースに抜けてクロスを上げるようなプレーは少なく、守ってもドリブルで向かってくる相手には強いが、シンプルに裏のスペースを狙ってくるスピード系を苦手にしている。


▼西澤 郁  1990.05.13生 169cm/59kg CH 「イク」
 静岡JFC/久能SSS/カワハラFC (久能小)→清水Jrユース→清水ユース (東海大翔洋高)
 ※U-16/14NTC (05年)、キヤノンカップアメリカメンバー (01年)

 前田と共に小5で球's JFCとしてフットサルでキヤノンカップ優勝、小6でもサッカーで静岡JFC、フットサルでカワハラFCとして全国大会に出場、共にエスパルスに入団した。当初はSHやFWなど攻撃的なポジションで起用された西澤だが、徐々にCHとして真価を発揮。中3ではU-16とU-14のナショナルトレセンにも選ばれ、チームのベストプレーヤーの一人として成長している。クラブ選手権東海大会決勝をはじめ、ユースの試合にも出場した。
 フットサル育ちの巧さと、恵まれた筋力による強さを併せ持つ。そのためサイズには恵まれないが、ボールを持っては独特のリズムで相手のプレスを交わし、守っては激しい寄せで相手の自由を奪う。パスも正確だが、それ以上にボールを縦に動かす意識が貴重であり、スルーパスや縦へのクサビを入れると同時に、自らドリブルを仕掛けたり、前へ飛び出すことができる。PA内でのシュートの巧さは、いかにもフットサルプレーヤー。課題は展開力。パススピードがあるのは良いことだが、縦パスを多用することもあって、攻撃がワンパターンになる時がある。

▼前田 陽平  1990.05.19生 170cm/60kg FW・左右SH・CH 「ヨウヘイ」
 静岡JFC/静岡クラブJr/カワハラFC (三番町小)→清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)
 ※U-16日本代表 (06年)、U-15日本代表・U-14NTC (05年)、U-14NTC・静岡選抜 (04年)、静岡選抜 (03年)、
  U-12NTC (02年)、キヤノンカップアメリカメンバー (01年)

 歴代随一のトリックダンサー。小5で球's JFCをキヤノンカップ (フットサル) 優勝、小6には静岡JFCを全小 (サッカー)、カワハラFCをバーモンドカップ (フットサル) 出場に導き、全国に名を知らしめる。エスパルスに入団すると、上の学年に合流してCHやSHで堅実なプレーを見せる一方、対照的に同学年相手には好き放題にボールと戯れていた。中3では、クラ選福岡戦でドリブルで切り刻む超絶ゴールを決めるなどエースとして活躍するが、最後の高円宮杯は怪我を押したまま不完全燃焼に。また、主将の横山、または深澤が不出場の時は、ゲームキャプテンも任された。
 ユース昇格当初は期待に反してスポット的な出場に留まっていたが、おいおい戦術理解を深めるにつれ、後半戦ではCH、または絞り気味のLHとして不動の存在にまで成長した。U-16日本代表にも度々呼ばれるが、定着するには至らず、アジア予選のメンバーには残れなかった。

 その足技は、感嘆を通り越して笑いを引き起こすほど不必要に巧い。相手を抜くためのフェイントは、十八番の切り返し・ターンなど回転系をはじめ、プルプッシュなどボールくっつけ系、シザーズなどまたぎ系、ドラックバックでの後退、リフティング、多岐にわたって制限がない。しかし、テクニックだけに目を奪われずに注目してほしいのは、爆発的なダッシュ力。相手を誘い出して一気に加速するのが前田の必殺技だが、それはこのダッシュ力あってこそだ。空間把握能力も高く、小柄ながらヘッドやボレーを正確に決めることができる。
 一方、初見で某氏が「ユースの (伊東) テルですね」と称したとおり、中盤で見せる精力的かつ献身的なプレーも見逃せない。ダッシュの速さとボール扱いの巧みさは中盤の守備にも活かされ、奪ってからプレスをいなすキープ力があり、ショートパスも正確。なるほど、思えばテルも小学生時代は大型FWだった。彼も偉大な先輩の後を追うのか。

 高円宮杯U-15の東海大会の総括に、「前線の前田を中心とする質の高い攻撃が持ち味であるが、好不調の波があった」と書かれてしまったが、この指摘は全くもって前田にあてたものだ。ゴールに向かうことより相手を抜くことを優先する向きがあり、縦に抜けだしてパスを受けながら、わざわざサイドに流れて相手をもう一度抜こうとする。弱い相手だとそれが顕著になり、ボールに戯れるばかりで全然得点に繋がらないプレーを濫発。そのやんちゃさを愛してやまないファンも多いのだが。


▼岩崎 広大  1990.05.27生 171cm/61kg CB 「コウダイ」
 清水FC/小島両河内SC→清水Jrユース→清水ユース (清水南高)

 1年目からCB専職。常にレギュラーとして、この学年の守備を引き締める。最終学年は怪我もあり、やや出場時間を減らしたが、体を張ることに関しては、間違いなく彼が第一人者だった。中1の時から背丈はあまり伸びなかったが、粘り強くガツガツと体を相手に当てることを厭わず、自分より大型な全国の相手にも己のプレーを貫くことができる。空中戦は学年最強で、セットプレーを通して攻撃にも貢献した。前に出る形を得手とするが、裏に走られるのが苦手。また、強豪相手にも耐えることのできる代わりに、相手を圧倒することも少ない。


▼望月 卓馬  1990.05.29生 171cm/57kg 右SB 「タクマ」
 静岡JFC/菖蒲FC (井宮北小)→清水Jrユース→清水ユース (静岡東高)、※静岡選抜 (03年)

 中1の時はRB、CB、CHの3つのポジションを歴任するポリヴァレントな選手だったが、徐々にRB専任に。最終学年では、怪我で狩野にポジションを譲ることもあったが、3年間通してレギュラーの座を守っている。ユース昇格後は最も出場機会に恵まれた選手で、プリンス後半戦あたりから出場停止を除き、1年を通してRBに定着。苦しい試合は多かったが、貴重な経験を積んだ。
 静岡JFC時代はMFだったことからも分かるとおり、パス回しにミスが少なく、周囲に対して常に適切な距離を保ってフォロー。スペースカバーの意識も高く、一つ一つのプレーが安定している。その中で得意のアーリークロスのキレは鋭く、逆サイドにきっちり合わせる精度を持つ。ただ、あまり運動能力に突出したタイプではないので、深くえぐる攻撃参加は少なく、ガツガツ挑んでくるドリブラーに対する守り方に、課題が残る。


▼池上 智視  1990.08.14生 174cm/62kg FW 「イケガミ」
 清水FC/浜田小SSS→清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)
 ※U-14NTC (05年)、U-14ストライカーキャンプ・U-14NTC・静岡選抜 (04年)、静岡選抜 (03年)、U-12NTC (02年)

 清水FCで杉山健と強力2トップを組んだ池上は、エスパルスでも前田との2トップで名を馳せ、順調に成長。中2では前田を差し置いてJFAのストライカーキャンプに参加する。だが、このあたりから変にポストプレーに拘り過ぎるようになり、得点数が減少。最終学年で、1つ下の鍋田にポジションを追われることになる。夏に定位置を奪い返すが、秋から再び鍋田が台頭、悔しさが残る1年となった。
 長いボールの受け手として体を張り、前線の基準点となることもできる。サイドに流れて、組み立てに参加することもできる。だが、池上の本領は、テクニックとフィジカルで強引に前を向いて、ゴールを狙うプレー。鋭いターンで前を向き、スピードを活かしてドリブルで挑み、体を投げ出してクロスに合わせる、そういった奔放さ・泥臭さだ。最後にシュートで終わってこそ、この左利きのストライカーの豊富なゴールパターンが活きる。
 前田の鮮烈なテクニック、鍋田の的確な判断、或いは杉山健の圧倒的なフィジカル、そんな相方の飛び抜けた個性は、池上にない。確かにトータルバランスのとれた選手である。だが、FWはそれではいけない。池上にはユースの先輩である町田のように、常にゴールを意識したプレーを心掛けてほしいと期待している。


▼佐野 孝洋  1990.10.02生 176cm/64kg 右SH・FW 「タカ」
 FC島田/大津SSS (大津小)→清水Jrユース→清水ユース (静岡サレジオ高)

 FC島田・大津少年団出身は、真希の直系の後輩である。右SHとFWで起用されてきたが、3年間、結局先発の座を掴むことはなかった。しかし、中3夏からコンスタントに交代出場するようになると、高円宮杯で横浜FM相手に見事な同点ゴール。これで自信をつけたか、ユース昇格後も交代出場が殆どながら、かなりの出場機会を得た。
 例えて言えば、最高速と加速は最上だが、コーナリングとグリップ性能は最悪、でもドリフトターンは優秀、そんな超上級者向けF-ZEROマシン。テクニシャン揃いのこの代にあって、恵まれた体格と運動能力でブイブイ言わす異色の存在である。が、3年間でチームメイトに刺激を受けたか、クロスはなかなかに正確、そしてステップが大きくなりがちながら、切り返しやターンを配備している。疲れた時間に投入されると、嫌な選手。ただ、プレー幅は狭い。何より柔軟性が効かない。プレーし始めると止められるか、クロスやシュートするまで、相手を見ずに突き進んでしまう。某N氏は彼を評して、「大成させることができる指導者がいたら、それは超一流」と話したが、残り3年間で、はてさて。


▼柴田 直紀  1990.10.02生 174cm/72kg GK 「シバタ」
 静岡JFC/長田東SSS (長田東小)→清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)

 この学年の正GK。だが、背番号16を背負っていたことからも分かるとおり、中2までは絶対的な地位ではなかった。だが、最終学年ではその地位を一貫して譲らず、徐々に安定感を増していった。握力をはじめとして筋力が高く、キャッチングが得意。至近距離のシュートや、PA内のこぼれ球に対する反射動作に長ける。スローイングの飛距離も長い。ただ、サイズの関係上、どうしてもハイボールに弱く、最近は少なくなったが、目測を見誤ってボールをスポッと取り逃すことがあった。


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▼狩野 耕輔  1990.07.10生 171cm/57kg 左右SB 「カノウ」
 静岡JFC/東豊田SSS (東豊田小)→清水Jrユース→清水ユース

 小学生の時はイサシTCという陸上クラブにも所属していたらしい。入団当時はSHなどでも試されていたが、周囲の動きについていけないところがあり、自然、出場時間も短かった。中2の時も似た状況だったが、最終学年では体の使い方も覚え、計算できる戦力としてDFラインの控えを務めた。だが昇格したものの、2年目には登録から外れている。
 元々体格も良く、スピードも十分に以上あり、良い素質を持っている。落ち着いて体を入れれば、そう簡単に競り負ける選手ではない。自分がイニシアティブを握れば、正確なフィードを持っており、ダイナミックな突破もできる。だが、どこか駆け引きを苦手にしており、自ら引いてしまってみすみす相手に主導権を譲ってしまうことも多い。



--- Jrユース在籍選手 ---
01:望月 景旭 GK 1990.05.28 167/60 藤枝FC/高洲SSS→清水東高、※静岡選抜 (03年)
05:吉川 涼太 MF 1990.05.06 172/52 袖師SSS (清水)→清水東高
12:横山 翔太 MF 1991.01.25 166/60 藤枝FC/広幡SSS→藤枝東高、※U-16/14NTC (05年)、静岡選抜 (04年)、U-12NTC東海 (03年)
14:高橋 真登 FW 1990.04.07 148/40 清水FC/高部東小SSS→清水東高
17:加瀬澤 大 DF 1990.10.05 159/55 清水FC/入江SSS→清水東高


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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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