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2002年06月17日(月)

りべんぢ。(再チャレンジ。バカップル?(てゆーか新婚)プラアレ)


<現代版パラレル新婚さんバカップルだとあらかじめ覚悟して置いてください…。あと、水戸沢には珍しく文字でプラチナが壊れてます。(笑)耐性のない方は今のうちに引き返したほうが身のためvv>




「プラチナ帰ってくるの遅すぎぃ〜…」

テーブルに頬杖をついて愚痴るのは可愛らしい、金の髪を持った赤い瞳の少年。
まだ、『奥様』7日目である。

新婚旅行から帰ってきたのは昨日。さすがにこれ以上旦那であるプラチナは会社を休むわけにはいかず、今朝は慌しく出勤していった。ただでさえ、プラチナは株式会社『奈落』の次期社長なのだから。

「仕事忙しいのはわかるけど…俺たち新婚さんなのに…。」

寂しい。

「プラチナの嘘つき…。プロポーズの時に言った『ずっと一緒にいてくれ。俺だけを見ていてくれ。』って言ったのは嘘かよ??!」

仕事が忙しいのはわかっている。頑張っているのも判っている。…そしてそれ以上に自分のことを大事に思ってくれていることもわかっている。

でも。

「あんまりほっとくとうわきしちゃうからな!!」
「…聞き捨てならんな。」
「へ?う、うわ!プラチナ!いつの間に…」

「今、帰ったところだ。」

どさっとぶっきらぼうに荷物を床に置き、スーツの上着を脱ぐ不機嫌顔のプラチナ。何だか殺気のようなオーラを纏っているのは気のせいではない筈。

「えーっと…あの…お帰りなさい…。」

そのオーラを超ニブのアレクも感じ取っておずおずとスーツを受け取ってたたむ。

「………あぁ。」

短く、冷たい返事。向けられる視線はいつもの優しいものではなくて、斬るような瞳。

……………………………………………………。

(う…うぅ!沈黙が重いィ…!!)

じっとこっちを睨んでいる。

数分後、先に口を開いたのはプラチナのほうだった。

「で?相手は誰にするつもりだ?」
「え?」
「…浮気相手。」

やっぱりというか…何というか…。これは怒っているなんてものではない。

激怒だ。

「じょ、冗談だよ!!言ってみただけ!!」
「…過ぎた冗談だ。」
「…ごめん。」
「何故謝る。」
「だってプラチナ怒ってるもん…。」
「怒ってはいるが、何故兄上が謝るんだ?」
「…早く機嫌直して欲しいから。」
「理由になってないな。」
「…むぅ。」

この場合ははっきり言ってどんな弁解をしても無駄だ。

「…ぷらちなのばか…。」
「…?」
「大体お前が俺をほって置くのがいけないんだろー!!何が結婚だよ!ずっと一緒にいてくれって言ったのはお前じゃないか―――――!!」

何だかだんだん腹が立ってきたのでアレクは逆切れした。
それを見たプラチナが今度は困る番だった。
アレクは今まで溜めていたものを一気に叫んではあはあと肩で息をしている。


>>まだ続くなりよー

2002年06月15日(土)

おねだり。(菊月ゆうきさまの15000キリリクプラアレ)



ひたり、と。

夜分遅いのは十分わかっている。
けれどどうしようもないのだ。
あいつは起きているだろうか?

いつもは俺は寝ている時間だからあいつがいつまで起きているのかは知らない。

いつも自分が寝入るまで見守っていてくれてることは知っている。
…だって、そうしてって頼んでるんだし。



それにしたって遠い。
夜だから当たり前だけど暗いし。
………こ、怖いとかじゃないぞ!!怖いから中々前に進めないとかでもないからなッツ!!









着いた。
ふう、と知らないうちにため息をついた。

すぐに気を取り直してコンコンとドアをノックする。


「誰だ?」

返事はすぐに返ってきた。

「俺だよープラチナ。早く開けて〜…」
「兄上?!」

ちょっと驚いた声が聞こえてきてその後にばさっ、どたどたごんッ、ていう音が聞こえてきた。
…もしかして、こけた?(笑)

「どうしたんだ?こんな時か…んに…?」

ドアが開いてプラチナの姿が出てくるやいなや俺はすぐさまプラチナに抱きついた。

「…だっ…て…変なユメっ、見るし!!…起きたらお前いないし!!何でいないんだよぅ…」

プラチナの体温を感じて何だか安心したから涙なんか出てきてしまった。

「わかった。また兄上が眠るまで手を繋いで置いてやるから。部屋に戻ろう。」
「やだ。ここでプラチナと一緒に寝る。」

プラチナがとんちんかんなことを言い出したから俺は抗議の声をあげた。

「…冗談を言わないでくれ…。」
「冗談じゃないやい!!」
「…勘弁してくれ…」

こめかみに手をやって心底悩むのは何でだ?
プラチナは時々俺にはわからない言動をする。
一枚、俺との間に壁を作ってるような。

「俺だって眠りたいんだ…。」
「寝ればいいじゃん、一緒に。」

本当にわからない。

「兄上と一緒には寝れない。」
「何で?…あ!もしかして、俺すっごく寝相悪いのか?」
「…そうだけど違う。」
「じゃあ、何〜?」
「…兄上にそういう機微を判れというほうが無理な話か…。」
「何の話だよ〜……クシュン!!」

ひゅうっと夜特有の冷たい風がかけぬけてあまりの寒さに俺はひとつくしゃみをした。

「…とりあえず中へ。」




「えへへ〜vvぬくぬくぅ〜vv」

プラチナの部屋の中に入ってすかさず布団の中に潜り込んだ。

「………もう、寝ろ。寝るまで手を繋いで置いてやるから。」
「だから!プラチナも一緒に寝るんだってば!」
「兄上…頼むから…」
「やだ!奈落王命令!!」

びしっと指を指す。

「…一緒に、寝よう?」

俺はプラチナを見上げた。

次の瞬間、プラチナの顔が急接近してきた。
そして、くちびるとくちびるがくっついて…。

「、な…なぁ…??」

一度プラチナの体を押して離れたけどまたすぐにくちびるをくっつけられた。
しばらくしてから、プラチナのほうから離れていく。

「…馬鹿。警告はしたんだ…」
「ふぇ…?」
「兄上が隣で寝ていたら…寝られないんだ。」

そう言ってプラチナは俺の手をプラチナの左胸にあてる。

「…え?」

どうしてかはわからないけどプラチナはすごくどきどきしてた。

「何でか判るか?」

ぶんぶんと首を横に振る。

「やっぱりな…。判るようになるまで…一緒に寝るのはやめてくれ。…俺は、兄上にだけは嫌われたくない。」

プラチナが何を言ってるのかあまりわからないけど。
俺のことが嫌いだから一緒に寝ないんじゃないということだけは判った。

「俺、プラチナのこと何があっても嫌いにならないよ?」
「けれど、ダメだ。」
「じゃあ俺、どうすれば何でなのか判る?」
「…もっと、俺を好きになってくれたら。」
「俺、プラチナが世界で一番好きだよ?」
「順番じゃない。」
「じゃあ、何?」
「…もう、寝ろ。」
「んむ〜〜〜〜…なんだよ、お前!わかんない!!」
「寝ろ。」

そうやって優しく頭を撫でるのは反則だ。
俺のほうが兄貴なのに子ども扱いしてる。
でも、そうされてると幸せな気分になる。
だから、許してしまう。



「プラチナ、大好きだよ?」
「あぁ、俺もだ。」
「世界で一番だぞ?」
「俺もだ。」
「…それでも、足りない?」
「あぁ、全然。」


繋いでいた小さな手はやがて力が抜ける。

「寝たか…。」

可愛らしい寝顔を見つめてその頬に軽くキスをする。
アレクはくすぐったそうに…そして、幸せそうな笑顔をして夢の中で笑い声をもらす。

「『好き』では全然足りない…『愛している』から。」

けれど中身もまだ全然子供の兄にそれを強要など出来ない。

「阿呆。…早く判るようになれ。」





そうしてプラチナは自分の部屋を後にした。






後書き>>

…えーっと…確か、『バカップル』がテーマだったハズ…。
は!!すみませぇぇぇぇぇぇぇぇん!!

無理です!!私にはバカップルを文字で表現することなど!

だってだって!!「あはは、こいつぅ☆(でこつん)」とか、「もう離さないぞ、アレクv」とか、

プラチナ様が。

できん…できんよ…私には…!!

漫画ならまだしも!!(ヲイ)

とにかく、すみません、菊月さん…。わたしゃへっぽこですたい…


      

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