STOCKHOLM DIARY
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2004年03月20日(土) おきにいりの邦楽

私は普段邦楽をほとんど聴かないけど、それでも「これはいい!」と思うバンドやアーティストがいくつかいる。それもなぜか昔のバンドばっかり。例えば私のおきにいりの邦楽の一つがゴダイゴだ。彼らがリアルタイムで人気だったころ私はまだほとんど赤ちゃん/幼児だったので当時のゴダイゴブームは生では知らないけど、大学生の頃何かがきっかけでゴダイゴを知るようになり、そのせつなくもファンキーなサウンドと歌詞がめちゃくちゃ私のつぼにはまってしまった。彼らの音楽は今聴いてもほとんど古さを感じないし、タケカワユキヒデの英語がすごくキレイで(アメリカ英語だけどね)安心して心地よく聞いていられる。私が始めて買った邦楽のCDがこのゴダイゴで、日本にもこんなにいいアーティストがいるのかと当時とても嬉しく思った。

そして最近私の邦楽お気に入りリストにもうひとつレパートリーが増えた。それは「はっぴい・えんど」という、私が生まれる前に結成されそして解散してしまったすごく昔のバンド。30年以上前の音楽とは思えないほど古臭さを感じない暖かく叙情的なサウンドで、きばっていないほどほどの脱力感もよい。歌詞もノスタルジックで幻想的、聞いているとまるで抽象画を見ている気分。後で調べるとこのバンドは日本のロックの基礎を築いた、ほとんど神格化したバンドだそうで、このバンドから今のJポップが始まったんだなあと思うとちょっと感慨深い。

彼らを知ったきっかけは日本行きの飛行機の中で見た映画Lost In Translation。この映画のエンドクレジットにはっぴいえんどの「風をあつめて」がかかっていて、一回聞いただけでこの曲を忘れられなくなってしまった私は即彼らの1972年のアルバム「風街ろまん」の復刻版CDを購入した。CDを手にとって見て初めて彼らがすごく昔のアーティストだと知ってびっくり。てっきり今人気のバンドだと思っていたので。ちょうど最近CD復刻版が出たばかりのようでいいタイミングだった。それにしてもアメリカの映画を通じて古い素敵な日本のロックバンドを知るようになるなんて不思議な気分。この曲をエンドクレジットで流そうと決めた人はアメリカ人なのかな?ちなみに日本人の間では賛否両論のこの映画、私はよい映画だと思った。

まだ頭の中はめちゃくちゃ日本語モード、とてもスウェーデン語で日記を書く気分にならない。これで月曜日から本当に社会復帰出来るのかな、すごく不安です…


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