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◇◇サイ・セイ◇◇
りえ



 どうしても必要なもの。

色んなことが重なりすぎて
飽和状態になってしまったわたしは
羊水のようなお風呂の湯に心が溶けて
自然と涙が出てきた。



まん丸なお腹はポコポコと波打ち
わたしに確かに何かを伝えてくる。



ゆうさんはテキストを開いてテーブルについたまま
まだ、寝ないのだ。



携帯の待ち受け画面は、暗闇ではまぶしいほど明るく光る。

「話したいことが、たくさんあったけど話せませんでした。
うまく言葉にする自信がないからです。
寂しいのと不安なのがごちゃ混ぜになってるんだと思います。
おやすみなさい」

すぐ階下にいる彼にメールを飛ばして



10分後、彼はわたしのすぐ傍に居た。



小吉を軽々と移動させ
わたしを大切な陶器のように扱う。



もうそんなふうにしなくていいから、
もっとわたしに触れてほしいのに。



彼に抱かれているあいだ、痛感するあまり悲しくなるのだ。
わたしに確かにある欠損は、わたしひとりでは 埋められない。

はっきりとした輪郭のある、分かりやすいほどの愛の形が必要だ。

2006年04月20日(木)
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