冒険記録日誌
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| 2016年02月07日(日) |
1000人のボーイフレンド(ミランダ・クラーク/ブルース・インターアクションズ) |
───警告!この本を頭から順番に読んでいくと、「メメント」と「スライディングドア」を「ラン・ローラ・ラン」の未公開シーンでつなぎ合わせたみたいになります。まぁ、要するにわけがわかんないってことです。
上のようにルール説明の冒頭の文章からもユーモアの感じられるゲームブックです。 前回紹介したバンカーズクエストが、いかにもおっさん向けの話しだとすると、女性版バンカーズクエストはこちらではないでしょうか。銀行こそ無関係ですが、現代を舞台にした妙齢の女性が主人公になったシンプルな分岐小説です。最近の本ではないものの2004年発行とゲームブックブームよりはずっと後にひっそりと発売されていたようで、これを書いている時点ではアマゾンにまだ在庫がありました。海外作品で装丁やイラストも海外版のままのようで、日本人受けしないというか英語の教科書みたいな印象を受けます。 バンカーズクエストが出世(と一部女)が目的とすれば、こちらの目的は男探しというか、今で言う婚活です。1000人のボーイフレンドはさすがに盛りすぎですが何人もの男と出会う展開が用意されています。 本のカバーの折り返しに簡単な登場人物紹介が書かれていたので、ここに写してみましょう。話しのイメージが沸くと思います。
登場人物紹介 マーシー 偏屈なルームメート。詩を書くのが趣味。 ロバート ブラインドデートの相手。相当な金持ちらしい。 ピート バーテンダー。本業はアーティスト。 ブライアン ERのドクター チャズ ワイルドな色男。ネットビジネスに従事? ダニー ダンスのうまいセクシーな女の子 ディエゴ 新人作家 デビート兄弟 レストラン強盗 ザンダー 海王星からの使者 ジョン・キューザック ご存じハリウッドスター
こんな感じですが、マルチエンディングなのでルートによっては登場しない人もいます。海外作品のためか、いろんなアメリカンドラマから出てきたような登場人物が多く感じますが、海外の人の感覚では身近な人ばかりなのでしょう。 物語は、夜の自宅でルームメートのマーシーと2人で男の悪口を言い合っていると、一本の電話が鳴るところから始まります。相手は妹の知り合いのロバートと名乗るまだ会ったことのない男でして「一緒に食事に行きませんか?」と誘ってきたのです。 ちなみに最初のプレイでは、ここでふてれ腐れたマーシーに遠慮して「断ってマーシーと一緒に家にいる」を選択すると、今度は嬉々としたマーシーと一緒に「キャンドルを灯して詩の朗読会をする」「パジャマに着替えてウィジャ(日本でいうコックリさん)をする」「ビデオ�猯�人たちの予感”を見る」という悲惨な3択になりました。 さらに「詩の朗読会をする」を選ぶとマーシーが男への恨みつらみを書き続けた詩を何篇も何篇も朗読し始め、そのうちパラグラフループになって本当に延々と続きます。(ゲームブック的に言うと、このエンドは素晴らしいですね。内心で今夜は長い夜になりそうだとぼやく主人公のウンザリ感がよく伝わってきます。ループエンドの正しい使い方です。) あくまでも現代の日常的な世界観なので、ハッピーエンドを目指すなら選択肢の大半は常識的な行動を選ぶと良いでしょう。夜中に女性一人でガラの悪そうな場所に近づけば危険な目に遭うし、他人になりすませば恥をかく。ダーティな感じの男と寝れば、後でポルノサイトに隠し撮り映像がアップされてしまうバッドエンド、宇宙人の前でパニックをおこせば光線銃で撃たれるという具合です。 冴えないけど金持ちの男と結婚して優雅に暮らすとか、ハリウッドスターと30分だけ一緒に食事をして一生の思い出を作れたとか、女性とカップルになるとか(海外作品ならではですね)みたいな平穏な結末が大半ですが、なかには出会ったばかりの男と2人共々、凶悪強盗犯達の人質になってしまい、緊迫した逃亡劇をくり広げるサスペンス展開もあります。最終パラグラフは地球を離れ海王星に渡って女王として君臨するというハッピーエンドです。 あれだけもてないオーラを発散していたマーシーにハリウッドスターの彼氏ができたという(主人公にとってバッド?)エンドだけは、さすがに超展開だろ!と一人突っ込みをいれてしまいましたが、基本的には日常系ストーリーのゲームブックとして楽しめる作品でした。
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