冒険記録日誌
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2003年10月03日(金) 彼のハートにおまじない(樹かりん/双葉文庫) その2

勝負を受けたのはいいのですが、残念ながら占いの実力は五分と五分。もしくはややマリィの方が勝っているようです。
勝負の日は来週に決まりました。それまでに、なんとか対策を練らなくてはなりません。
そんなふうに麗香が悩みながら家に帰ると、おばあちゃんが階段を転げるように下りてきました。
「麗香!大占術奥義之書を探すのじゃ!」
あっけにとられた麗香が話しを聞くと、どうも最近体調を崩している麗香のママ、ノストラレディに替わって、占い界のドンを目指そうとしている占い組織があるそうです。
その名も「ろくろっ組」。とにかく金儲け主義の薄汚い連中らしい。
麗香が占いの全てがわかるという「大占術奥義之書」を探し、それを読むことができれば、麗香が新しいノストラレディとして彼らに対抗することができるというのです。
「チャンス!その大占術奥義之書があれば、マリィとの占い対決にも勝つ事ができるわ!」
麗香、大喜び。
そんな都合のいい展開があるかい!と全て反対の選択肢を選んでも無駄です。
どう進めても運命の導くまま、麗香は翌朝から「大占術奥義之書」を捜し求めて奔走することになるのでした。

続く


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