ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ

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2004年08月01日(日) 天使の無理やり
 両親の住む街に電車で向かった。あたしはもちろん行きたくなんてない。でも、ねえ、天使の命令だもん。
「じゃあ、天使様、千円あげるから、駅前のスタバで待っててね」
「いやよ」
「じゃあどうすんの」
「陰から見てる」
「ばれるよ」
「そしたら頭のおかしな女の子のふりする」
「まあ、いいけど」

 両親の住む家までは、足が道をおぼえている。しょうがないな、って思いつつ歩く。
 チャイムをおす。今日ばかりはどんよりとして聞こえる。
「はい」
「あのー、あたし」
「あら、ジュンちゃんじゃない」
「そうです」
「いい?」
「久しぶりね」
まったくあたしの話を聞いてない。相変わらずだ。
「入るよ?」
「大きくなった?また」
「そんなわけないでしょ」
「なんで来たの」
「んー、天使に云われた」
「ご冗談」
仕方ないなあ。

 天使様は天井にへばりついていた。さすが天使。


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