ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ

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2004年04月14日(水) 無になる。
 シャトルを追いかけて走っていたはずなのに、いつの間にか目的など失っていて、気づいたらあたしは見渡す限りの広野を歩いていた。
 ここはどこ?そう問いかける。誰にってわけでもないけれど。
 すると、見渡す限りの青い空から、いかにも染めました、って感じの黒の残る金髪の女が降ってきた。いや、降ってきた、というより、降臨してきた、って感じの方が適切だな。
「はーい、あなた、今日ここ通るの三千七百四十九番目」
「はあ?てゆーかあなた誰です?」
「わたくし?わたくしは天使よ」
頭のちょっとおかしな人だと最初は思った。でも、そんな人間だったら、何もない空から降臨するなど不可能。マジで?とあたしは自問自答する。まじで?マジかも?いや、マジっぽくね?たぶんマジ。きっとマジ。
「そこ、まじまじまじまじうっさいのよ」
「云ってませんけど、そんなこと」
「聞こえるのよ、わたくしには。だって天使ですもの」
聞こえてる?どういうこと?あたしの考えてることが、筒抜けってこと?
「そうよ、筒抜けなの。それよりねえ、あなた、ここを通るって意味がわかる?」
「わかんねーよ」
「口悪いわねえ。ここから先は無なの。なんっにもないの。どうする?引き返す?」
「引き返したい。できれば。もといたところに戻りたいんだけど」
「それは無理ね。だってあなたは走り出してしまったから」
「はあ?」
「走り出したじゃない。すべてを捨てて」
「いや、あたしはシャトルをおいかけてただけ」
さえぎって自称天使は云う。
「あの時あなた、なにか考えてた?一瞬、そう一瞬だけ、すべてを捨てたような気分になんなかった?」
わけがわからない。
「わけわかんなくないの。とにかく、あなたはすべてを捨ててしまったのこの先で、無になるか、この広野を掘って裏っ側にでてくしかないの?」
掘る?よくみると、いたるところに穴がある。覗き込むと、大きなシャベルを持った人が、汗水たらして穴を掘っている。
「どうする?」
「穴、掘らせてください」
「じゃあ、これねー」
そう云うと自称天使は何もない空間からシャベルを取り出して、投げ捨てた。ほんとうに、ぽい、って感じ。
「最後にひとつ質問させてよ」
「今日、無になった人ってどれぐらいいるの?」
「当たり前じゃない。三千七百四十八人よ。みんなあきらめたわ」
そう云うと、天使(あたしはついにみとめたのだ)は消えた。どこに消えたかはさっぱりわかんないんだけど。


 あたしはあきらめない。ぜったいにあきらめない。
 そう思って掘り始めて、十分であたしは限界を迎えた。とにかく、土が固い。はっきり云って、全然掘れていない。





 は。
 目が覚める。
 なんだ。夢オチか、と思った。

















































































































そしたらすべて消えてしま



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