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| 2004年02月22日(日) | 妖精を踏み殺す。 |
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正体不明の怪物が、森からやってきた、とテレビが云う。 あたしは別に怖くなんてない。いや、怖いな。うん、怖い。すぐこうやって意見を変えるのが、いいところなのかわるいところなのかあたしにはわからない。 あたし、あたし、とあたしのことばかり話している。それでいいんだ、日記だから。 今日はよく寝た。 起きようとすると腹の上で、妖精たちが踊っていた。あたしは、邪魔だよ、と云ったのだが、依然、踊り狂っている。あたしは腹がたって、強引に立ち上がり、妖精たちを滅茶苦茶に踏み潰してしまった。 「やめてください」 妖精語で話しかける妖精たち。妖精語なんていうやつは英語よりもずっとわからないから、聞き取れるのはヘルプミー(アスなのか?)だけ。 そんなのってくだらないじゃない、そう思いながら、踏み潰す。 妖精だから血は出ない。ただぐじゃぐじゃになるだけ。 あたしは少し気分が悪くなって、吐いた。 排他。 あたしはすべてを憎む。人を憎み、空を憎み、必死で生きる動物たちを憎み、大地を憎む。 部活の練習の帰り、帰り道、妖精たちの声が聞こえた。 なんていってるのかはよくわからない。殺す、とかそんな物騒な言葉が飛び交っている。そういう話を部活で一緒のコノハに云ったら、少し黙られてしまった。 しばらくして、コノハは畳み掛けるように云う。 「妖精?なにそれ?頭おかしいんじゃないの?いないよそんなの」 沼の底独特の重苦しいような湿ったような空気が二人を包む。 「やだなぁ、冗談だよ。笑うところだったのに」 あたしは精一杯の笑顔で答える。 「なんだ、冗談か。全然面白くないよ、それ」 あたしは気が狂っているのだろうか。それはそれで楽しいかもしれない。 あさってからテスト。 |
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