ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ

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2002年07月03日(水) チョコレイトを齧るその歯がわたしは好きでした。
四角い箱がわらう。大丈夫、あたし笑うの大得意だから。

足が痺れる。涙は出ない。
ミスタードーナツはあたしにやさしい。

苦しいぐらいに綺麗な顔。魅入る。そして。

携帯のメモリが全部消えた。
さようならは遠過ぎる。

ねえ、どこにいくの?
少女が問う。

何処にもいきたくないのだとあたしは答えるのだけれど、少女はわらう。

「死んでしまえばいいのに」

そんなこと云わないで。もう遅すぎる。

タクシーの中であたしは一人泣いている。

切ないぐらいに白い白。

それではみなさんさようなら。


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