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2003年12月08日(月) 「無」とあるだけ

 今日ジョン・レノンの命日。金曜までNステーションではビートルズの秘蔵映像が流れる。初日は初期のエドサリバンショーでの『Please Please Me』。僕が一番最初に観たジョン・レノンの印象は「(ギター弾く姿が)がに股でカッコ悪いなぁ」だった。それが内なるカッコよさに気付いたのはいつのことだろう。今では虜だ。ジョン・レノンとは本人の逸話だけでなく、そこから脱線して他のことまでを自身に考えさせられる存在なのだろう。
 今日はアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でもある。

今日のジョンについて。色々探してはみたけれど、結局このふたつがよかった。
http://www.memorize.ne.jp/diary/16/61128/
http://d.hatena.ne.jp/tau/20031208

 NHK-BBSで小津安二郎特集をやってるんだけど、ビデオに録るだけでなかなか観るのが追いつかない。夜中に観たのはヴィム・ヴェンダースの『東京画』。小津安二郎への想いを綴ってゆくドキュメンタリー。80年代の東京の街が映し出される。まだ、駅員が切符を切ってたり、一般の人が持つビデオカメラも異様に大きい。何故かタモリ倶楽部のオープニング(おしりフリフリ)も一瞬映ったり。
 笠智衆へのインタビューで、撮影中のワンシーンで1回や2回ではOKが出ず、1つの台詞だけでも20回以上撮り直したこともあるという。以前、有馬稲子も同じようなことを言っていた。それが小津の美意識なのだろう。妥協がないところがまたすばらしい。
 それ以前、『かなりやとわたし』を作っていた時のことを思い出した。1発でOKの時もあれば、何度やってもなかなか上手くいかない場合がある。僕の中にある感覚だけがOKを出せずにいた。その後はふたりで殴り合いの喧嘩。決着が着かず「やるな」「おまえもな」と仲良くなり、今に至る。
 鎌倉の円覚寺には「無」と漢字で一文字あるだけの小津の墓がある。無になっても今、ここにあるひとたち。

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