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2003年02月05日(水) CCCD(コピーコントロールCD)について

 昨日の日記は中途半端な想いを中途半端にしか書けてない。厭な文章だ。でも、戒めの為消さないで取っておく。でも、YAが観たら何と思うだろう。多分、観ないのだろうだけど、それよりかこの煮えきれない想いを直接言うのが友達ってもんじゃねぇのか!?ってちょっと『俺たちの旅』風に熱く。ただ、保険とか安心ってなんじゃらほい?ってことを言いたかった。今日もそれがお題。

 今日は出かけようと思っていたけど、身体が言うことを聞かなかったのでテレビ&ビデオ三昧。『金八スペシャル』月、火、今日の分合わせて6時間分、昼間のテレ東ヒッチコック『泥棒成金』『ハリーの災難』『知り過ぎていた男』、『赤毛のアン』、アキ・カウリスマキ『白い花びら』を観る。寝ちゃったり、上の空で観ていたりするから何度か巻き戻したりして。もともと集中力ないくせに、今日は更にぼうっとしてました。

 今更だけど、CCCD(コピーコントロールCD)について。
 色々騒がれてはいたのだけど、実際僕が好きなアーティストではないだろうなとは思っていたが、知らず知らず買っていた。つじあやの『恋する眼鏡』『雨音』。両方とも問題なく聴けたのだが、何だか騙されたような気がしてならない。そもそもCCCDとはパソコン、CD-Rの所為で、CDの売上が落ちたとエイベックスが2002年の3月からコピーガードとして導入。それで著作権が守られるのであれば、全然良い。しかし、そのコピーガードをCDに信号として入れた所為で

・音質が悪くなる
・再生できないプレイヤーがある
・再生できなくてもCD返品は不可
・読み取りが難しくなるのでプレイヤーに負担がかかる、または故障の原因となる
・その際、プレイヤーが故障しても修理は有料

 ざっと挙げただけでこれだけ。僕が知らないだけでもっとあるかもしれない。単純に言えば、CDとは呼べない不良品を「だって、コピーするからしょうがないじゃない」的な販売方法をとっているのである。去年、食肉や乳製品で問題までになったものを、そのまま音楽にも持ってきたようなもの。まぁ、人体には影響は無いけれど完全に消費者をなめているとしか思えない。「僕、今度CD出しました!買ってね〜♪でも、再生出来ないかも…」で誰が買ってくれるだろうか。それが大手を振ってまかり通るようになってしまっている。
 もちろんCCCDを拒否するアーティストも居る。拒否すると言うか、拒否出来ると言った方が正しいかも知れない。会社にとって他へ移られては困るアーティストが「CCCD、厭」と言えば会社もそれを呑むだろう。逆に融通が利かないところ、契約で自由に出来ない人などは会社の方針に従うしかないのが現状。だとしても、アーティスト側からなんらかのコメントがあってもよさそうなのに、それはほぼ無いに等しい。
 音質にしても同じ事が言える。去年、『かなりやとわたし』を作った時にも最後にマスタリングで悩んだ。コンプレッサー(音の粒を揃える機械)を使うかどうかで音質が変わってくる。結局はバランスに他方ばらつきがあるものの、コンプレッサー無しの音質を選んだ。これを選んで今でも良かったと思う。実際現場でもコード短くしたり、マイクの立て方など、どうやったら少しでも音が良くなるか四苦八苦しているのに、最終段階で信号を入れただけで音が悪くなってしまう。そんなやるせないこと、ないんじゃないだろうか。

 それで結局、コピーは出来なくなったのかと言えば答えはNO。4割くらいの確率でコピーが出来てしまう。一体、何がしたいの?って誰もが言いたくなる。現時点での解決策としてはアーティスト側が73分以上の作品を作る、映像などを盛り込むなどあるみたいだけど、なかなか全部がそう出来るわけじゃない。購入者としてはまず買わないのが無難な答えとなってしまう。無難と言うか、はっきりとした決意表明として買わない、それくらいしか出来ないのだろうか。
 と、言うわけでこれから僕はCCCDを買いません。さて、あなたならどうする?


臨月 エイジ |お便り気付かない細道へ向かえ旧ぐっどないみゅうじっく

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