酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年12月09日(金) 『狂桜記 大正浪漫伝説』 栗本薫

 大正時代、柏木幹彦は桜屋敷と呼ばれる大きな屋敷の息子だった。この家は大きな屋敷だけでなく、入り組んだ人間模様そのままに、多くの人間が住んでいた。美しい母や出戻りの叔母、多くのいとこたち。中学生の幹彦には自分との血縁関係すらわからない男も離れに住んでいた。そして土蔵から聞こえる不思議な声。少年から大人へ成長しかけた幹彦の周辺で起こる不可思議な連続の死・・・

 栗本薫さんの『グイン・サーガ』シリーズを読み始め、少し中休みを取りながら、栗本薫さんの他の世界を読んでいました(笑)。私が栗本薫さんと出会ったのは『天狼星』で伊集院大介ものでした。あの妖しい昔懐かしい世界に魅了され、ついつい読んでしまうのですよね。なんとなしにどれもこれも似たトーンであるにもかかわらず。おそらく栗本薫さんの愛した世界に似たなにかを私は愛しているのでしょう。だから切っても切っても金太郎飴な物語を飽きることなく読み続けてしまう。栗本薫さん流に表現するならば、栗本薫の妖しい世界に淫しているのです。きっとこれから先も変わることなく。

『狂桜記 大正浪漫伝説』 2005.10.25. 栗本薫 角川書店



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