酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年11月22日(火) 『痛いひと』 明野照葉

「パンドラの匣」
 淑彦は避けていた満員電車に乗る羽目になり、さまざまな人間の妄想が心にダメージを与える。まさに痛勤地獄・・・

 明野さんって方の目の付け所ってスポットを当てられると当たり前なところにあります。でも普段の生活では私は気づかない。と言うか流してしまっている。そういうところが違いのワカル作家さんならではなのだなぁとアラタメテしびれてしまう訳なのです。はい。
 この主人公の淑彦さんって感知してしまう人で、人の多い場所では人に中ってしまう・・・。そう言えば私が満員電車や人込みが苦手なのってこういうことなのかもしれないなぁなどと気づかされる始末。うう、おそるべしx明野照葉。
 単純にタイトルの『痛いひと』を想像するとやられてしまいますよー。痛くて痛くて疲れてしまう。ああ、痛い。

 あちらに立てばこちらが異常。こちらに立てばあちらが異常。正常、異常の線引きは、境界線がきわめて曖昧で、考えれば考えるだけ気が滅入ってくるほどに難しい。

『痛いひと』 2005.11.25. 明野照葉 光文社



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