酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年03月03日(木) |
『ラム&コーク』 東山彰良 |
博多の墓石販売業・新納壮一郎は中国進出を考えていた。ふたりの異母兄弟のクールな冴と真っ直ぐな礼に野望を果たすべく中国へ行く事を命じる。幼馴染の大友翔子に中国語を教わる事になるのだが、翔子の祖父が強盗殺人に遭遇し・・・
「アジア人同士のお互いの差別感情をデフォルメした作品です」と作者の東山さんが語ってらっしゃいました。その言葉の通り、登場する日本人・中国人・台湾人・米系日本人・・・人種のさまざまなこと。そして互いが互いを罵倒しあっていたり、コンプレックスを抱いていたり。差別や偏見と言う感情の根深さをからりと描かれているけれど、純粋に犯罪エンターテイメントとして楽しむには重すぎました。 大好きな街・博多を舞台にしているのだから、もう少し街並みや博多ならではの人情や文化を匂わせて欲しかったわ。
世界が自分以外のだれかを中心にまわっているときは、用心に越したことはない。
『ラム&コーク』 2004.10.29. 東山彰良 宝島社
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