酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年02月22日(火) |
『果てしなき渇き』 深町秋生 |
藤島は妻の不倫相手をボコボコにし、警察を依願退職。家庭を顧みず、仕事仕事だった藤島は、職場も家庭も失ってしまう。警備会社で働くようになり、パトロール中にコンビに強盗殺人事件に遭遇。しかも元妻から娘が失踪したと連絡が入る。娘を捜すうちに皮肉にも自分の過去を知っていく事になるのだが・・・
ノワールばんざーい! 読者を選ぶ作品と選考会で問題になったそうですが、私は諸手をあげてソノ読者に選ばれたい。ぐろいわ、えぐいわ、残酷だわ。フィクションだからこそ(現実に起こったら引きます)の気持ち悪さに弄ばれたという感じでした。主人公の藤島が壊れに壊れていくさまも小気味よいほどv そして輪郭を掴む事が難しい影のヒロイン藤島の娘・加奈子が非常に魅惑的でした。人を破滅させるほどの女って魔性だ〜(涎)。
女は思った。もしこの世に悪魔がいるとすれば、それはきっと彼女のような姿をしているのかもしれない。欲望にとりつき、蟲惑的な魅力を振りまき、人を破滅に追いやる。
『果てしなき渇き』 2005.2.10. 深町秋生 宝島社
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