酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年02月09日(水) |
『野ブタ。をプロデュース』 白岩玄 |
修二は人当たりのよさで軽妙な人気者。ある日、転校してきた小谷信太のいじめられ要素てんこ盛りに驚いた。見て見ぬふりをしていた修二が、ひょんなことから信太=野ブタ。をプロデュースし、人気者に押し上げようとする・・・
うまいです。この人(白岩玄さん)! 会話のテンポよさや今時の少年少女たちが非常にわかりやすい。そしてラストはキチンと落としてアッと驚かせてくれる。この落とし方のうまさ残酷さ切なさに「うーむ」と唸りました。こんな才能が出てくるのだなぁ。感動。
言葉は人を笑わせたり、楽しませたり、時には幸せにすることもできるけれど、同時に人を騙すことも、傷つけることも、つき落とすこともできてしまう。そしてどんな言葉も、一度口から出してしまえば引っ込めることはできない。
『野ブタ。をプロデュース』 2004.11.30. 白岩玄 河出書房新社
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