酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年01月02日(日) 『神変まだら蜘蛛』 栗本薫

 長唄の御師匠お波は、美貌の粋な年増。色気をふりまき、男どもを煙に巻く。実はトラウマからあまり男が好きではなかった。夜は牛若丸なる盗賊に化け、あくどい金持ちから金を奪っている。ある時、自分が背負っている女郎蜘蛛の刺青と同じ彫師に手による刺青を持った美男美女が殺され始めた。そして、お波は事件に巻き込まれ、自分の出生の秘密を知り、運命の出会いをするのだが・・・

 栗本薫さんの時代物です。時代を変えても栗本薫節は変わらずと言ったところ。相変わらずの倒錯的で淫靡なムードたっぷりに異性・同性の愛がもつれ合います。このキャラは、天狼シリーズのアノヒトだなとか、読んできたキャラにだぶり、髣髴とさせるところが面白いです。
 栗本薫さんクラスになると、叩かれまくったりされてお気の毒ですが、私は好き。栗本薫さんにしか醸し出せない頽廃した感じがいい。開きなおって捨て鉢なようでしぶとい。人間ってそうあるべきって思えるからかしら。

『神変まだら蜘蛛』 栗本薫 角川文庫



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