酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年12月08日(水) 『こわれもの』 浦賀和宏

 陣内は売れっ子漫画家。仕事は絶好調で婚約者の里美とはラブラブ。幸福の絶頂にいた陣内だったが、ある朝、自分が買ってプレゼントした車で里美が交通事故死してしまう。ショックから立ち直れない陣内は、絶大な人気を誇るヒロインを作中で唐突に殺してしまう。そして周りからの抗議の嵐。その中に里美の事故死を予言するような手紙が紛れ込んでいた・・・

 うーむ。浦賀和宏さんってのは、一筋縄では終らせないとこが憎い。ころりんころりんころころりんっと物語が二転三転し、こう終るだろうという予測をもうひとつ裏切ってくれる。いやー、好きですわ。詐欺のような浦賀和宏節が(笑)

 未来は決まっていない。明日は自由だ。たとえ、予めストーリーが組まれていたって、そんなものは、こわして、また新しく作りあげればいい。まだ存在していない未来の粗筋なんて、こわれもののガラス細工のように、もろいもののはずだから。

『こわれもの』 2002.4.30. 浦賀和宏 徳間書店



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